ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LANCIA FLAMINIA COUPE 1958 ITALY

LANCIA FLAMINIA COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAMINIA COUPE


SOLIDO 121 1/43 109mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.74m エンジン 変速機: V型6気筒 2.45L 100HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでランチア フラミニアのミニカー検索

ランチア フラミニア クーペ イタリア 1958年

 

 アウレリアの後継車として1957年にフラミニアが登場しました。アウレリアと同じV型6気筒エンジンは排気量を2.5L(102HP)に拡大し、高度なトランスアクスル方式を踏襲していました。長く続けられたスライディングピラー式前輪サスペンションはダブルウイッシュボーン方式に変わりました。ボディは全長4.85mとかなり大きくなり、ピニンファリーナ デザインの美しいスタイルとなりました。

 フラミニアにはピニンファリーナのデザインによる2+2シータークーペ、ツーリングのデザインによる4灯式ヘッドライトの2シーター クーペ/コンバーチブルのGT、ザガートのデザインによる2シータークーペ(アルミニウム製ボディ)のスポルトといったバリエーションがありました。フラミニアはベルリーナ(セダン)よりもクーペやGTが多く生産されており、パーソナルカーとしての使い方が多かったようです。(実車画像→ ランチア フラミニア GT ツーリング)

 

 なかでも一番数が多かった2+2シータークーペはコンセプトカー ランチア フロリダ IIをベースとした車で、当時世界で最も美しい車とされていました。古典的なプロポーションの集大成的なスタイルでしたが、今でも通用する普遍的な美しさであると思います。(最近の車しか知らない方は、単に古臭いデザインだと思われるかもしれませんが) (実車画像→ ランチア フロリダ II 1957)

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたソリド製の当時物で、2+2シータークーペをモデル化しています。ソリドらしいシャープな造形で、実車の美しいプロポーションが忠実に再現されていました。当時のミニカーとしてはとても良い出来ばえでした。このミニカーは当時一般的であった車軸のスプリング サスペンション動作のギミックに加えて、ドアが開閉するギミックが初めて採用されました。ドアの開閉用ヒンジ部を板バネで抑えることによって開閉動作にメリハリを付ける方式(半開きでブラブラしない)は、ソリドの特許だったようです。この特許方式でソリドのミニカーのドア開閉ギミックは節度があり可動部の隙間が小さかったのでした。なおこれはヘッドライトにラインストーンが使われていますが、初期物は銀色塗装処理されていました。これ以外のフラミニア クーペのミニカーは、ポリトーイ初期(プラスチック製)の当時物、最近では結構良く出来たスターライン製などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA FLAMINIA COUPE 1
LANCIA FLAMINIA COUPE 2

 以下は2009年頃に発売されたスターラインのランチア フラミニア 2+2シータークーペ (1/43 型番517140)の画像です。上記のソリド製と同じくらい実車の雰囲気がうまく再現されていて良い出来ばえでした。安価なミニカーでしたが、室内などの細部の仕上げも値段相応以上に良く仕上げてありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAMINIA COUPE 3
LANCIA FLAMINIA COUPE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAMINIA COUPE 5
LANCIA FLAMINIA COUPE 6

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LANCIA FLAVIA 1960 ITALY

LANCIA FLAVIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA


MEBETOYS A06 1/43 106mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.58m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 水平対向4気筒 1.5L 78HP 5段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでランチア フラビアのミニカー検索

ランチア フラビア イタリア 1960年

 

 ランチア フラミニアランチア アッピアの間を埋める中型車として1960年にフラビアが登場しました。イタリア車初の量産車への前輪駆動方式の採用、新設計のアルミ製水平対向4気筒1.5L(78HP)エンジン、全輪ディスクブレーキなどランチアらしい先進的な設計でした。またオーソドックスなセダンボディはセンタートンネルのない前輪駆動方式の為、室内やトランクが広く実用的な車でもありました。また実用車だけではなくピニンファリーナ製のクーペやザガート製のクーペ スポーツ ザガート、ヴィニアーレ製のコンバーチブルもありました。(実車画像→ランチア フラビア コンバーチブル)

 

 1963年にエンジンが1.8L(92-105HP)に拡大されました。1967年にフロントグリルを大幅に変更した後期型に変わりました。1969年にランチアはフィアットに売却されてフィアット傘下となりました。フラビアは1969年に排気量が2L(115HP)に拡大され、セダンとピニンファリーナ製クーペ以外は生産中止となりました。1971年からはフラビアの名前が外れて2000に名前が変わり、1974年まで生産されました。総生産台数は約105万台でした。後継車は1976年に登場したガンマでした。(実車画像→ランチア ガンマ)

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたメーベトイ製の当時物です。メーベトイの作風は当時としてはスケールモデル的な造形でしたが、このフラビアもランチアらしい顔つきと四角い箱といったオーソドックスなボディをうまく再現していました。ヘッドライト周りが汚れていてやや見苦しいですが、この汚れははヘッドライトのラインストーンを接着した時にはみ出した接着剤が変色したもので、メーベトイのミニカーによくみられる経年変化です。ドアが開閉するギミック付きです。フルビアの当時物ミニカーはマーキュリーのセダンとクーペ、ポリトーイのセダン(初期のプラスチック製)とスポーツ ザガート、ノレブ初期のプラスチック製などがありました。当時物以外ではノレブの後期型セダン、EDISON GIOCATTOLIのクーペ、NEO(レジン製)のスポーツ ザガートなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA FLAVIA 1
LANCIA FLAVIA 2

 フラビア セダンのホイールベースを短縮したピニンファリーナ製のクーペが1962年に追加されました。フェラーリ 250 GTと良く似たデザインですが、盾型グリルと4灯式ヘッドライトでランチアらしさを出していました。1.5Lエンジンはツイン キャブレターで90HPにパワーアップされ、最高速170km/hの性能でした。(実車画像→ ランチア フラビア クーペ ピニンファリーナ) 以下は1963年に発売されたマーキュリー製の当時物 ランチア フラビア クーペ 1962 (1/43 型番32)の画像です。ピニンファリーナ製のクーペボディがうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA COUPE 1
LANCIA FLAVIA COUPE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。水平対向エンジンがそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA COUPE 3
LANCIA FLAVIA COUPE 4

 上述したピニンファリーナ製クーペに続いてザガート製のクーペ スポーツ ザガートが1963年に追加されました。屋根まで回り込んだクォータウィンドーを特徴とする極めて斬新なデザインになっていました。1.8Lエンジンは100HPまでパワーアップされ、最高速180km/hの性能でした。(実車画像→ ランチア フラビア スポーツ ザガート) 以下は1965年に発売されたポリトーイ製の当時物 ランチア フラビア スポーツ ザガート 1963 (1/43 型番509)の画像です。ポリトーイ初期のMシリーズの1台で、フロントグリル/ヘッドライトやクォータウィンドーの造形が実車の雰囲気をうまく再現していて、これも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 1
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 3
LANCIA FLAVIA SPORT ZAGATO 4

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LANCIA FULVIA 1963 ITALY

LANCIA FULVIA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA


MERCURY 33 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.16m 全幅約1.56m エンジン 変速機: DOHC V型 4気筒 1.1L 58HP 5段変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでランチア フルビアのミニカー検索

ランチア フルビア イタリア 1963年

 

 小型車ランチア アッピアの後継として、1963年に登場したのがフルビアでした。この時代のランチアは下位モデルからフルビア、フラビア、フラミニアがありました。フラビア同様の前輪駆動方式で、エンジンはランチア独自のV型4気筒エンジンをDOHC化した1.1L(58HP)、全輪ディスクブレーキの採用などこの車も進歩的な設計でした。ボディは上級車フラビアと同じような四角い箱型のセダンで、フロント周りもフラビアの後期型とほとんど同じでした。1965年にホイールベースを短縮したクーペが追加されました。エンジンは1.2L、1.3Lと排気量を拡大し、1972年まで生産されました。セダンの総生産台数は約19万台で、後継車はベータでした。

 

 ザガートがデザインしたアルミニウム製の2シーターボディを載せたスポーツ(スポルト) ザガートが1967年に追加されました。角形ヘッドライトを組み込んだザガートらしいフロントグリルを持つ個性的なデザインの車でしたが、このクラスの車にもアルミニウム製ボディを採用したのは当時のランチアらしいところでした。V型4気筒1.2L(90HP)エンジンを搭載し最高速170km/hの性能でした。高価なアルミニウム製ボディは最初の700台だけで、すぐにスチール製に切り替わりました。セダン同様にエンジン排気量を1.3L、1.6Lと拡大し、1972年まで生産されました。総生産台数は約7000台でした。(実車画像→ ランチア フルビア スポーツ ザガート)

 

 

  ミニカーは1964年に発売されたマーキュリー製の当時物です。マーキュリーは実車パーツ製作が本業でしたが、1960-1970年代にはミニカーも手掛けていて、当時としてはレベルの高いミニカーを作っていました。このフルビアもフロント周りの造形や角ばったボディがうまく再現されていて、当時のミニカーとして良く出来ていました。ドアが開閉するギミック付きです。これ以外のフルビア セダンの当時物ミニカーはポリトーイの初期物(プラスチック製)がありました。当時物以外ではスターラインがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA FULVIA 1
LANCIA FULVIA 2

 以下は1967年に発売されたコーギー製の当時物 ランチア フルビア スポーツ ザガート (1/43 型番332)の画像です。コーギー流のデフォルメで特徴的なフロントグリルなど実車の雰囲気がうまく再現されていて、これも当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットとドアが開閉するギミック付きで、この車のボンネットはボディ右側をヒンジにして横に開くのですが、この変わった開き方をコーギーは再現していました。フルビア スポーツ ザガートの当時物ミニカーはこれしかありませんでした。1970年に型番372でフリーホイールを採用した仕様変更品が発売されました。当時物以外ではスターラインがモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA SPORT ZAGATO 1
LANCIA FULVIA SPORT ZAGATO 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA SPORT ZAGATO 3
LANCIA FULVIA SPORT ZAGATO 4

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LANCIA FULVIA COUPE 1965 ITALY

LANCIA FULVIA COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE


POLITOYS 520 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.98m 全幅約1.56m エンジン 変速機: DOHC V型 4気筒 1.2L 80HP 5段変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでランチア フルビアのミニカー検索

ランチア フルビア クーペ イタリア 1965年

 

 前述した小型車ランチア フルビアのスポーティモデルとして、クーペが1965年に追加されました。短縮されたホイールベースにセダンとは打って変わった軽快なスタイルの2+2シーターのクーペボディを載せていました。V型4気筒1.2Lエンジンは90HPに強化され、5段変速で最高速166km/hの性能でした。(フルビア セダンは約140km/h) エンジンは1967年に1.3L(90-100HP)、1969年に1.6L(114-132HP)と強化されました。スポーティなデザインと高性能で人気がありました。1976年まで生産され、総生産台数は約14万台でした。後継車はベータ クーペでした。

 

 フルビア クーペといえばラリーでの活躍が有名でした。1965年にラリー仕様のクーペ HFが登場しました。このHFとは「High Fidelity」の略で「高い忠誠心」を意味し、元々はランチア車でラリーを行っていたプライベーターチームの名前「HFスクアドラ コルセ(Squadra Corse)」が由来となっているそうです。このチームがワークスチームに昇格してランチアはクーペ HFでラリーに参戦しました。ラリー仕様車も1.3HF、1.6HF(115HP 最高速185km/h)とエンジンを拡大しました。1972年にはモンテ カルロとモロッコ ラリーなどで優勝しWRCチャンピオンとなり、フルビア クーペのラリー活動では最良の年でした。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたポリトーイ製の当時物です。実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。ただフロントの造形でグリルが独立していないような感じになっているので、その点が今一つです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付です。当時のポリトーイはエンジンなどのメカをリアルに再現していましたが、このフルビア クーペもエンジンがそこそこリアルに再現されています。フルビア クーペの当時物ミニカーとしてはマーキューリー、メーベトイ、国産のダイヤペットなどがありました。最近の中国製の似たような出来ばえのミニカーとは違って、昔のミニカーにはそれぞれのメーカーの作風に違いがあり、同じ車種でも少し違った感じの出来ばえとなっていました。このフルビア クーペのミニカーではポリトーイ製があっさりとした造形で、初期のフルビア クーペのイメージに一番近いのではないかと思います。 当時物ミニカー以外ではリオ、PROGETTO K、ビテス、ベストモデル、スターライン、イクソ、ミニチャンプス、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とトランク開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA FULVIA COUPE 1
LANCIA FULVIA COUPE 2

 以下は1967年に発売されたメーベトイ製の当時物 ランチア フルビア クーペ (1/43 型番A11)の画像です。上記のポリトーイ製と同じような出来ばえですが、キャビン部分が大き目でメーベトイ流のやや柔らかい感じに仕上がっています。フロントグリルの造形はポリトーイよりもリアルに仕上げてあります。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付です。エンジンルーム内のエンジンはディストリビューターとハイテンションコードまで再現してあるなど凝っています。(ただしこの造形は実車に忠実ではありませんが)  (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 3
LANCIA FULVIA COUPE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 5
LANCIA FULVIA COUPE 6

 以下は1997年に発売されたリオ製のランチア フルビア クーペ 1200 (1/43 型番124)の画像です。プロポーションは良いですが、全体的にやや角ばった感じの造形です。室内はインパネなどが良く再現され結構リアルです。ただボンネット上の後方にあるインテークグリルが目立ち過ぎるのが今一つです。リオはこのクーペ 1200以外にも1300S、1300HF、1600HFなど7種類ほどをモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 7
LANCIA FULVIA COUPE 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。エンジンは結構リアルに再現されていて、V型4気筒エンジンを手前から見て右に45度傾けて搭載していることが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 9
LANCIA FULVIA COUPE 10

 以下は1997年に発売されたリオ製のフルビア クーペ 1300S (1/43 型番126)の画像です。上記のクーペ 1200と同じように見えますが、小さなフェンダーミラーが追加され、リアにはRally1.3 Sのロゴが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 11
LANCIA FULVIA COUPE 12

 以下は1997年に発売されたリオ製のフルビア クーペ 1300HF (1/43 型番129)の画像です。ラリー仕様のHFですので、前後のバンパーが外され、ホイールが変更されています。エンジンルーム内のエンジン上部のカムカバーの色が変えてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 13
LANCIA FULVIA COUPE 14

 以下は1997年頃に発売されたリオ製のランチア フルビア クーペ 1600HF #14 モンテ カルロ 1972 (1/43 型番SL035)の画像です。1972年のモンテ カルロ ラリーの優勝車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE RALLY 1
LANCIA FULVIA COUPE RALLY 2

 以下は1973年に発売されたマーキュリー製の当時物 ランチア フルビア HF クーペ #14 モンテ カルロ 1972 (1/43 型番51-2)の画像です。1972年のモンテ カルロ ラリー 優勝車をモデル化しています。マーキュリーは型番27でクーペをモデル化していましたが、これはそれを大幅に変更していました。前後のバンパーを外し、補助灯を追加し、車高をあげてダイナミックなラリー仕様車を再現しています。このマーキュリー製の迫力ある造形はラリー仕様の当時物ミニカーとしては抜群に良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE RALLY 3
LANCIA FULVIA COUPE RALLY 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランクを開いた画像です。エンジンも結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE RALLY 5
LANCIA FULVIA COUPE RALLY 6

 以下は1993年に発売されたPROGETTO K(プロゲットK)製のランチア フルビア クーペ (1/43 型番PK080)の画像です。PROGETTO Kは主に1950-1980年代のイタリア車をモデル化していたイタリアのメーカーです。最初はレジン製ミニカーを作っていましたが、1980年代からダイキャスト製ミニカーも手掛けるようになりました。このフルビア クーペは上記のリオ製と良く似た作風で同じような出来ばえですが、開閉ギミックはありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 11
LANCIA FULVIA COUPE 12

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA FULVIA COUPE 13
LANCIA FULVIA COUPE 14

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LANCIA STRATOS 1600HF BERTONE (STTRATOS ZERO) 1970 ITALY

LANCIA STRATOS 1600HF BERTONE (STTRATOS ZERO)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS 1600HF BERTONE (STTRATOS ZERO)


POLITOYS M23 1/43 93mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.58m 全幅約1.84m エンジン 変速機: DOHC V型4気筒 1.6L 132HP 5段変速
性能: 最高速230km/h?  データーベースでランチア ストラトス ベルトーネのミニカー検索

ランチア ストラトス 1600HF ベルトーネ (ストラトス ゼロ) イタリア 1970年

 

 ランチア ストラトス 1600HF (ストラトス ゼロ)は1970年のトリノ ショーで公開されたコンセプトカーでした。ランチアの依頼でベルトーネが「新しい概念のスポーツカー」を提案したもので、確かに従来の概念からは理解できないデザインでした。ストラトスという名前はSTRATOSFERA(イタリア語で成層圏の意)からの造語で、この車が宇宙船をイメージしたものであることを示していました。

 

 ランチア フルビア クーペをベースにしていましたが、極端なウエッジシェイプを実現するためにエンジンはミドシップ搭載に変えられました。運転席がかなり前方の低い位置に配置されているので、サイドウインドーは側面についた「のぞき穴」のようになっています。通常のドアが使えないので、乗り降りはフロントウインドーを開いて行うようになっていました。またリアのエンジンカバーも3角形で横に開くなど、奇抜なデザインがてんこ盛りになっていました。なおヘッドライトらしきものは見当たりません。

 

 

 コンセプトカーを量産化したいベルトーネは、WRCラリーで勝てる車を模索していたランチアに対して、ストラトスがミドシップエンジン搭載であることを生かしてラリー専用車に仕立てることを提案しました。この提案でラリー専用車ストラトスのプロトタイプが1971年に登場しました。なおコンセプトカーのストラトス ゼロという名前は後からつけた名前で、公開当時はストラトス 1600HFでした。

 ミニカーは1971年に発売されたポリトーイ製の当時物です。実車はもっとシャープな造形ですが、実車の奇抜な雰囲気はこのミニカーでも十分再現されていました。フロントウィンドーとリアのエンジンカバーが開閉し、エンジン部分と室内もかなりリアルに再現されていました。特に室内はステアリングホイールを両足の間に挟むF1カーのコクピットのような乗車姿勢となっていることが良くわかります。これ以外の当時物ミニカーは、マーキュリー、メーベトイ、オートピレン(メーベトイのコピー?)がありました。当時物以外では、MIRAGE(hpiレーシング レジン製)や京商(ポリストーン製)などがあります。 以下はフロント/フロントウィンドー開閉の画像とリア/エンジンカバーを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA STRATOS BERTONE (STTRATOS BERTONE) 1
LANCIA STRATOS BERTONE (STTRATOS BERTONE) 2

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