ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN FUGA 370GT (Y51) 2009 JAPAN

NISSAN FUGA 370GT (Y51)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN FUGA 370GT (Y51)


KYOSHO K03731BK 1/43 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.98m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.7L 335HP 7段自動変速 FR/4WD
性能: 最高速180km/h (国内仕様)  データーベースで日産 フーガのミニカー検索

日産 フーガ 370GT Y51型 日本 2009年

 

 2009年に日産 フーガ 2代目(Y51)が登場しました。先代のデザインを発展させてマセラティ クワトロポルテのようなダイナミックなデザインになりました。プラットフォームは先代をベースにして改良され軽量化/高剛性化され、マルチリンク式リアサスペンションは新設計されました。エンジンはDOHC V型6気筒2.5L/3.7L(335HP)が搭載され、北米仕様のインフィニティ M56にはV型8気筒5.6L(426HP)、欧州仕様のインフィニティ M30dにはV型6気筒3Lディーゼルが搭載されました。内装にも曲面が多用され室内の広さは同クラスのトップクラスで、スピーカーからエンジンのこもり音と逆位相の音を発生してこもり音を低減する「アクティブ ノイズ コントロール」システムを採用し静粛性も優れていました。

 

 2010年にフーガ ハイブリッドが追加されました。ハイブリッドシステムはV型6気筒3.5L(306HP)エンジンとクラッチで接続されるギヤボックスに内蔵した電動モーター(68HP)とリチウムイオン電池で構成されるパラレル方式でEV走行も可能でした。2012年に派生車としてハイブリッド専用車のシーマ 5代目(HGY51)が登場しました。2015年のマイナーチェンジで灯火類がLED化されフロントグリル/バンパーの意匠が変更されました。2019年にフーガとシーマは仕様変更されて、安全装備として「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「インテリジェント クルーズコントロール」などが標準装備されました。2022年に生産中止となり、セドリックから続いてきた日産の高級セダンが消えました。(実車画像→ 日産 シーマ (HGY51) 2012)

 

 

 ミニカーは2010年に発売された京商製の当時物です。フーガ 2代目 初期型 370GTをモデル化しています。特徴的なフロント/リア周りの造形がうまく再現されていて、実車のダイナミックなデザインが良く再現されています。室内も彩色されてリアルに再現されていて、全体的にとても良く出来ています。このフーガ 2代目もそうですが、2015年頃までの京商の1/43 ダイキャスト製ミニカー(主にJコレクション シリーズ)は比較的安価ながらも良い出来ばえのミニカーが多かったです。(2022年現在では高価になりましたが) これ以外のフーガ 2代目のミニカーはトミカの1/64、WIT'S(レジン製)のエアロ パッケージ 2とハイブリッドなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN FUGA 370GT (Y51) 1
NISSAN FUGA 370GT (Y51) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1551

NISSAN MURANO (Z51) 2009 JAPAN

NISSAN MURANO (Z51)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN MURANO (Z51)


NISSAN CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 60 1/43 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.85m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.5L 260HP
 6段自動変速/CVT  4WD
性能: 最高速209km/h (北米仕様)  データーベースで日産 ムラーノのミニカー検索

日産 ムラーノ (Z51) 日本 2009年

 

 2008年に大型クロスオーバー SUV 日産 ムラーノ 2代目(Z51)が登場しました。先代は北米専用車として開発されましたが、2代目は世界戦略車として開発されました。デザインは先代のイメージを踏襲しつつ、フロントグリル/ヘッドライト/テールライトが変更されました。先代と同じく高級セダンのティアナ(J32)のプラットフォームを使い、DOHC 4気筒2.5L(170HP)/DOHC V型6気筒3.5L(260HP)と欧州仕様車用の4気筒2.5L(190HP)ディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動/4WD車でした。4WDはセンターデフを持たず走行条件に応じて前後輪の駆動力配分を電子制御する「オールモード4X4-i」を採用していました。

 

 2011年のマイナーチェンジでフロントグリル/バンパーとリアライトなど内外装の意匠が変更されました。このマイナーチェンジで北米向けには電動収納式ソフトトップを持つ2ドアのオープンカー クロスカブリオレ(クロスオーバーSUVとしては世界初のカブリオレ)が追加されました。2014年にムラーノ 3代目(Z52)にモデルチェンジし、クロスカブリオレは廃止されました。ムラーノ 3代目は日本では販売されず、ムラーノの国内版はエクストレイル 3代目(T32)に統合されて2015年に国内販売が終了しました。(実車画像→ 日産 ムラーノ クロスカブリオレ 2011) (実車画像→ 日産 ムラーノ 2015)

 

 

 ミニカーは2011年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。ガラスサンルーフ仕様をモデル化しています。日産名車コレクションの初期の物はノレブ製でしたが、これはイクソ製です。イクソはOEMで京商 Jコレクションのムラーノ 2代目(型番JC56001GB)を製造していましたので、それを流用しています。2代目で変更されたフロントグリルやヘッドライトがリアルで、実車がうまく再現されています。サンルーフ越しにナビ画面が見えるなど室内も良く再現されていて、安価な雑誌付きミニカーながら良く出来ています。これ以外のムラーノ 2代目のミニカーはこれと同じ京商 Jコレクション、WIT'S(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN MURANO 1
NISSAN MURANO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1556

NISSAN LEAF (EV) 2010 JAPAN

NISSAN LEAF (EV)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LEAF (EV)


KYOSHO J-COLLECTION JC67002BL 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.77m エンジン 変速機: 永久磁石同期電動機 80kW(110HP) 電気式無段変速
性能: 最高速140km/h  リチウムイオン電池容量24kWh 航続距離 228km データーベースで日産 リーフのミニカー検索

日産 リーフ (電気自動車) 日本 2010年

 

 2010年に日産の量産型電気自動車 リーフが発売されました。それまでの日産の電気自動車はリチウムイオン電池を採用していた点は先進的でしたが、少量生産の実験車的なものでした。(他社の電気自動車も同様でしたが) リーフは既存車を改造した電気自動車ではなく、専用設計された5ドアハッチバックの量産型電気自動車(前輪駆動)でした。電池はラミネート型リチウムイオン電池 容量24kWh モーターは80kW(110HP)で航続距離228kmの性能でした。低速での加速はスポーツカー並でしたが、0-100km/hのタイムとなると約12秒と大人しい性能でした。2012年のRJC カー オブ ザ イヤーを受賞しました。 リーフは北米や欧州に輸出され、2011年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーも受賞しています。

 

 2012年のマイナーチェンジでモーター駆動システムなどが改良され、2015年にリチウムイオン電池の改良で航続距離が280kmに向上しました。2011年にニスモ(NISMO)がレース仕様の実験車リーフ ニスモ RCを開発しました。ボディはカーボンコンポジットで軽量化された2ドアの別物で、後輪駆動車に変更されていて全日本電気自動車グランプリシリーズ(EV-GP)に参戦していました。2017年にリーフ 2代目にモデルチェンジし国内販売台数は約7万台でした。これは電気自動車としては当時最多の販売台数で、海外でも評価が高く世界をリードする電気自動車となりました。

 電気自動車に注力している日産の「e-POWER」ハイブリッド車は、エンジンは発電だけを行いその電力でモーター走行する電気自動車に近いものです。「e-POWER」は電池容量の心配なしで電気自動車のメリット(加速が良いなど)が得られるので、2016年に登場した日産 ノート e-POWERは大ヒットしました。 (実車画像→ 日産 ノート e-POWER 2017)

 

 

 ミニカーは2011年に発売された京商 J-コレクション製です。J-コレクションは1/43ダイキャスト製で国産車をモデル化していたブランドで、比較的低価格ながらいずれも良い出来ばえでした。このリーフも正確なプロポーションで実車がうまく再現され良く出来ています。また室内も彩色されてリアルに再現されています。これ以外のリーフ 初代のミニカーはトミカの1/68、トミカのライトが点灯するテコロジー仕様 1/68、エブロのニスモ RC、WIT'Sのニスモ パフォーマンス パッケージなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN LEAF 1
NISSAN LEAF 2

 以下は2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製の日産 リーフ (1/43 No.188)の画像です。メーカーはイクソでイクソがOEM生産していた上記の京商 J-コレクションを流用した物です。同じカラーリングなのでほとんど同じように見えますが、ノーズ先端のエンブレムとナンバープレートの車名表示が異なり、室内の仕上げはインパネの印刷が省かれるなど簡素化されています。ノーズのマスコットはこちらの方がそれらしく見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LEAF 3
NISSAN LEAF 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1370

NISSAN NV200 VANETTE 2010 JAPAN

NISSAN NV200 VANETTE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN NV200 VANETTE


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 280 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 109HP
 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速144km/h (欧州仕様 2L)  データーベースで日産 NVのミニカー検索

日産 NV200 バネット 日本 2010年

 

 1969年に日産 サニー (B10)をベースにしたキャブオーバーの商用車 サニー キャブ(C20)が登場しました。2人乗りトラックとワンボックスの2-5人乗り商用バン/8人乗りのコーチがありました。1970年にチェリー キャブと改名し、1975年にはサニー キャブの名前が復活し1978年まで生産されました。(実車画像→ 日産 チェリー キャブ )

 1978年にサニー キャブ/チェリー キャブの後継車として、サニー ベネット/チェリー バネット(C120)が登場しました。ボディ形式はバン、トラック、バンをベースにした乗用車仕様があり、当初は4気筒1.2L/1.4Lエンジンを搭載していました。1980年にダットサン バネットが追加されました、(実車画像→ 日産 ダットサン バネット コーチ(乗用車) 後期型)

 

 1985年にバネット シリーズは2代目(C22)にモデルチェンジしました。当初は4気筒1.5L/2Lと4気筒2Lディーゼルエンジンを搭載していました。1986年に3車種の名前がバネットに統一されました。1993年にマツダのボンゴがOEMで納入され、それがバネット 3代目(S20)となりました。4気筒1.5L/1.8Lと4気筒2.2Lディーゼルエンジンを搭載していました。1999年にモデルチェンジしたバネット 4代目(S21)もマツダからのOEMでした。4気筒1.8Lと4気筒2L/2.2Lディーゼルエンジンを搭載していました。(実車画像→ 日産 バネット 1999)

 

 

 バネット 4代目の後継車として2009年にNV200が登場しました。5ドアのミニバンで、商用バンと乗用の3列シート7人乗りワゴンがあります。日産の世界戦略車で北米/欧州/中国/インドなどでも販売され、外観は欧州風の商用車デザインとなっています。国内版はDOHC 4気筒1.6L、海外ではDOHC 4気筒1.5Lとルノー製4気筒1.5Lディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動車で、2018年に商用バンには4WDが追加されました。2010年にセドリック タクシーの後継車としてタクシー仕様車が設定されました。(2021年に生産中止) 2012年にDOHC 4気筒2Lエンジンを搭載し全長約4.73mX全幅約1.73mとサイズが大きい北米仕様車はニューヨーク市のタクシー(イエロー キャブ)に採用されました。2014年に電気自動車仕様のe-NV200が登場しました。名前のNVは「New Generation Vehicle」の略で、上級車のキャラバンも2012年に登場した5代目から車名をNV350 キャラバンに改名しています。(実車画像→ 日産 NV200 タクシー)

 ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション シリーズでメーカーはイクソです。プロポーションが良く実車の独特なボディスタイルがうまく再現されています。内装の仕上げは簡素ですが、灯火類やミラーなどの細部がそこそこ良く再現されています。またサイドミラーやリアミラーが簡単に破損しないよう柔らかいプラスチック材で成型されているのは良い設計で好感が持てます。京商が日産の特注品でNV200をモデル化していますが、この国産名車コレクションのNV200はそれを流用していると思われます。(イクソは京商のミニカーをOEM生産していますので) これ以外のNV200のミニカーはエリゴールの欧州仕様、トミカのタクシー仕様 1/62などがあります。上級車のNV350 キャラバンのミニカーはトミカの1/69、京商、エブロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN NV200 VANETTO 1
NISSAN NV200 VANETTO 2

データーベースで日産 キャラバンのミニカー検索

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1841

NISSAN SYLPHY (B17) 2012 JAPAN

NISSAN SYLPHY (B17)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SYLPHY (B17)


J-COLLECTION JCP79002BL 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.61m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 131HP 副変速機付CVT
性能: 最高速183km/h (北米仕様 リミッター付)  データーベースで日産 シルフィのミニカー検索

日産 シルフィ B17型 日本 2012年

 

 2000年に日産 ブルーバード シルフィ 初代(G10)が登場しました。名前がブルーバードとなっていますが、サニー 8代目(B14)をベースに開発されパルサー/プレセアの後継車種としての位置づけでした。外観はオーソドックなデザインの4ドアセダンで、フロントの意匠が上級者セフィーロ 2代目(A32)に似ていました。4気筒1.5L/1.8L/2L(150HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で4WDもありました。1.8Lエンジンは日本初の超低排出ガス認定を取得し排ガスが非常にクリーンでした。2003年のマイナーチェンジで前後の意匠が変更されました。従来のブルーバードと較べると車格が低くなったので居住性は下がりましたが、上質な中型セダンでした。(実車画像→ ブルーバード シルフィ 2000)

 

 2005年に日産 ブルーバード シルフィ 2代目(G11)が登場しました。5ナンバー規格のままでホイールベースを延長してボディが大きくなり、室内が広くなり居住性が改善されました。外観はヘッドライトの形状など上級車のフーガ 初代(Y50)と同じようなデザインでした。4気筒1.5L/2L(133HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で電動モーターで後輪を駆動する4WD(e-4WD)もありました。法人向け社有車としてブロアムが設定されるなど、5ナンバー規格の手ごろなサイズで広い室内と上質な内装を売りにしていました。中国などアジアでもシルフィやブルーバードの名前で発売されました。 (実車画像→ ブルーバード シルフィ 2005)

 

 

 2012年に日産 シルフィ 3代目(B17)が登場しました。車名からブルーバードが外され、1959年から続いたブルーバードの名前が消えました。プラットフォームは先代と同じでしたが、北米やアジアで販売する世界戦略車との位置付けから全幅が1.7mを超える3ナンバー規格となりました。外観は先代のプロポーションを継承し、大型のフロントグリルでノーズを強調したセダンらしいデザインとなりました。新開発のDOHC 4気筒1.8L(131HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で変速機は副変速機付CVTだけでした。(国外仕様には1.6L 5段MTもある) 先代同様に上質な内外装の本格的なセダンでしたが、国内ではこの類のセダンは売れなくなりました。2019年にシルフィ 4代目(B18)が中国で公開/発売されましたが、国内のシルフィ 3代目は2020年に販売中止となりました。(中国ではシルフィの人気が高いのです)

 ミニカーは2014年に発売された京商 Jコレクション製です。J-コレクションは1/43ダイキャスト製で国産車をモデル化していたブランドで、比較的低価格ながらいずれも良い出来ばえでした。このシルフィ 3代目もプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現され、とても良く出来ています。室内の内装は色分けされていて、インパネのメーターもリアルに再現されています。これ以外のシルフィ 3代目のミニカーはWIT'S'(レジン製)、RAI'Sのポリス仕様があります。なお2022年現在でシルフィ 初代/2代目のミニカーはないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SYLPHY (G17) 1
NISSAN SYLPHY (G17) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1569

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1...15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25   次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.