ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

HONDA FCX (FUEL CELL VEHICLE) 2003 JAPAN

HONDA FCX (FUEL CELL VEHICLE)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA FCX (FUEL CELL VEHICLE)


EBBRO 43451 1/43 98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.16m 全幅約1.76m エンジン 変速機: 交流電気モーター 60KW (80HP) 電子制御
性能: 最高速150km/h  データーベースでホンダ FCXのミニカー検索

ホンダ FCX 燃料電池車 日本 2003年

 

 燃料電池とは電気化学反応によって燃料から電力を取り出す電池です。水素を燃料とする燃料電池を搭載する燃料電池車(電気自動車)の実用化では、2002年にトヨタ FCHVとホンダ FCXがリース販売されました。トヨタはその後、2005年に日野自動車と共同開発したFCHV バスを開発し国際博覧会「愛 地球博」でシャトルバスとして使用し、2018年にFCHV バス SORAをリース販売し、2014年にFCHV高級セダンのミライ 初代、2020年にミライ 2代目を販売しています。ホンダは2008年に大型セダン FCX クラリティのリース販売を開始し、その後継車クラリティ フューエル セルを2016年に販売しています。(実車画像→ FCX クラリティ 2008)

 

 ホンダ FCXは販売当初はカナダのバラード社製の燃料電池を使用していましたが、2003年にホンダ内製の燃料電池「HONDA FC STACK」(出力86kW)に変わりました。電気モーターは60KW(80HP)で前輪を駆動し、電子制御ですから変速機はなく最高速150km/hの性能でした。水素タンクは156.6L/350気圧(水素重量約3.75kg)を積載し、航続距離は約350㎞でした。急激な負荷変動に対応して一時的に電気を充放電する装置として電池ではなくコンデンサ(ウルトラキャパシタ)を使用していました。ボディは3ドアハッチバックで、床下に水素タンクを搭載しているのでウエストラインが高いややアンバランスな感じのデザインでした。温水で暖房を行うエアコン、オーディオ、クルーズコントロールなど一般的な装備を備えていました。アメリカで燃料電池車として販売認定された最初の車でした。2006年頃まで生産され、販売台数は国内外で約20台でした。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエブロ製の当時物です。実車の写真と見比べてみると、エブロらしいリアルな造形でカラーリングも含めて実車が良く再現されていることが分かります。バリエーションでボディ側面に大きくホンダのロゴ(HONDA)が表示されているHDC(Honda Direct Marketing Corp)特注品がありましたが、プロモーション用として作られたこの特注品が本命で、一般市販品はついでに販売したといったところでしょう。エブロ製以外のホンダ FCXのミニカーは2022年現在でもないようです。燃料電池車2代目のFCX クラリティもエブロがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。

HONDA FCX 1
HONDA FCX 2

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HONDA ELYSION 2004 JAPAN

HONDA ELYSION
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA ELYSION


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 112 1/43 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.92m 全幅約1.84m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 250HP 5段自動変速  FF/4WD
性能: 最高速180m/h (国内仕様)  データーベースでホンダ エリシオンのミニカー検索

ホンダ エリシオン 日本 2004年

 

 ホンダ オデッセイ 初代は北米でも販売されましたが、現地ではサイズが小さいことであまり売れませんでした。そこでオデッセイ 2代目の北米仕様はサイズを拡大しエンジンを大型化したことで国内仕様とは別物になりました。この北米仕様のオデッセイを国内に輸入して1999年に販売したのがラグレイトでした。ラグレイトは全長約5.1mX全幅約1.94mの大型の高級ミニバンで、V型6気筒3.5L(205HP)エンジンを搭載していました。当時国内ではこのサイズのミニバンはありませんでした。ただサイズが大きすぎてあまり売れなかったようです。2005年まで販売されました。(実車画像→ ホンダ ラグレイト 1999)

 

 2004年にラグレイトの後継車としてエリシオンが登場しました。3列シートの大型ミニバンで、オデッセイ 3代目より一回り大きいサイズでしたが、ラグレイトほどは大きくありませんでした。当初のエンジンはDOHC 4気筒2.4L(160HP)160HPとV型6気筒3L(250HP)で、前輪駆動と4WDがありました。2006年のマイナーチェンジで内外装が変更され、V型6気筒3.5L(300HP)エンジンを搭載した上級仕様のプレステージが追加されました。2008年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更され、2013年まで生産されました。後継車はなくオデッセイ 5代目に統合されました。(実車画像→ ホンダ オデッセイ 2013)

 

 

 ミニカーは2010年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソがOEM生産していた京商 Jコレクション製のエリシオン(型番JC3200***)の型を流用しているようです。プロポーションが良く、フロントグリルの造形など実車の雰囲気が良く再現されています。国産名車コレクションのミニカーはコストの関係で室内の彩色処理を省略していることが多いのですが、このエリシオンはインパネなどがリアルに彩色されていて値段以上の良い出来ばえになっています。これ以外のエリシオンのミニカーは前述した京商 Jコレクションのエアロ パッケージ、トミカの1/65、Mテック カプセルの1/72、WIT'S(レジン製)のプレステージなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA ELYSION 1
HONDA ELYSION 2

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HONDA LEGEND 2004 JAPAN

HONDA LEGEND
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA LEGEND


EBBRO 43656 1/43 115mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.93m 全幅約1.85m エンジン 変速機: V型6気筒 3.5L 300HP 5段自動変速
性能: 最高速250km/h (輸出仕様)  データーベースでホンダ レジェンドのミニカー検索

ホンダ レジェンド 日本 2004年

 

 ホンダ レジェンドはホンダの国内最上級車で、北米ではアキュラ ブランドの高級車として1985年に登場しました。レジェンドの開発は当時業務提携していたイギリスのBL(ブリティッシュ レイランド のちのローバー)との共同開発で行われ、1986年に登場したローバー 800シリーズは姉妹車でした。外観はアコード 2代目に似たホンダ流の4ドアセダンでした。エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、当初はホンダ初のV型6気筒2L/2.5Lエンジンを搭載していました。1987年にV型6気筒2.7L(180HP)エンジンを搭載する3ナンバー規格車の2ドアハードトップが追加され、セダンも2.5Lエンジンが2.7Lとなりました。1988年のマイナーチェンジで、2Lにターボ仕様(190HP)が追加され、フロントグリルが大きくなりメッキモールが追加されて高級車らしい外観となりました。 (実車画像→ ホンダ アキュラ レジェンド 1985) (実車画像→ ローバー 800 1986)

 

 1990年にレジェンド 2代目が登場しました。ボディが一回りほど大きくなり、先代のアコード風のデザインから離れて高級車らしいデザインになりました。先代はエンジンを横置きしていましたが、2代目はV型6気筒3.2L(215HP)エンジンを前車軸後方に縦置き配置して「FFミドシップ」と称していました。GPSを使用するホンダ ナビゲーションシステムや専用オーディオなど高級車としての装備が充実していました。(実車画像→ ホンダ レジェンド 1990)
 1996年にレジェンド 3代目が登場しました。北米仕様はアキュラ レジェンドからアキュラ RLに名前が変更されました。2代目のプラットフォームを継承して構造的な変更は少なく、ボディがさらに高級車らしい外観となりました。エンジンはV型6気筒3.5L(215HP)に変更されました。1998年のマイナーチェンジでフロントグリルが大きくなりました。(実車画像→ ホンダ レジェンド 1996)

 

 

 2004年にレジェンド 4代目が登場しました。外観は先代のデザインを進歩させたもので、よりスポーティなデザインとなりました。エンジンは縦置き搭載から横置きに変更され、新開発されたV型6気筒3.5L(300HP)エンジンの出力は当時の自主規制値280HPを国産車として初めて越えました。前後輪の駆動力を適正に配分する4WDシステム(SH-AWD)が採用され、その高性能が評価されて2004年の日本カー オブ ザ イヤーを受賞しています。2008年のマイナーチェンジでより押し出しの強いデザインに変更されました。2010年のマイナーチェンジでホンダ車初の6段自動変速が採用されました。2012年に生産中止となり、2015年にレジェンド 5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ レジェンド 2015)

 ミニカーは2005年に発売されたエブロ製の当時物です。レジェンド 4代目の初期型をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で、内装などの細部も良く再現されていますが、フロント周りの造形がややオーバーにデフォルメされている感じがします。(まずいデフォルメではないですが少しごつい気がする) これ以外のレジェンド 4代目のミニカーはWIT'S(レジン製)がありました。2021年にMARK43(レジン製)が初代のハードトップ、2022年に2代目をモデル化しました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。

HONDA LEGEND 1
HONDA LEGEND 2

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HONDA CIVIC (FD) 2006 JAPAN

HONDA CIVIC (FD)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC (FD)


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 199 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.54m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 140HP 5段変速/5段自動変速
性能: 最高速205km/h (輸出仕様)  データーベースでホンダ シビック 2000年以降のミニカー検索

ホンダ シビック FD型 日本 2006年

 

 2005年にホンダ シビック 8代目(FD型)が登場しました。外観は先代(EG型)をスマートにしたデザインになりました。先代は下級車フィットとユーザー層が被ったことで販売が低迷したことから、シビックは車幅が拡大され3ナンバー規格になりました。国内は5ドアハッチバックがなくなり4ドアセダンのみとなり、従来の4ドアセダンであったフェリオという名前がなくなりました。アメリカ向けには2ドアクーペ、欧州向けには3/5ドアハッチバックがありました。当初のエンジンは4気筒1.8L(140HP)を横置き搭載し、4WD仕様がなくなり前輪駆動だけとなりました。

 

 2006年にDOHC 4気筒2L(155HP)エンジンが追加されました。2007年に4ドアセダンにDOHC 4気筒2L(225HP)エンジンとスポーツサスペンションを搭載したタイプ R (FD2)が追加されました。2008年のマイナーチェンジでフロントグリル/バンパー、リアライトの意匠が変更されました。2009年に欧州仕様の3ドアハッチバックのタイプ R 日本仕様(FN2)が限定販売されました。2010年に国内仕様のシビックの販売が終了しました。2011年にシビック 9代目(FB型)が北米で発表されましたが、国内ではフィット 3代目と競合する関係で販売されず2014年にセダンがグレイスという別の名前で販売されました。2015年にシビック 10代目(FC/FK型)が登場し、2017年に国内仕様のシビックが復活しました。(実車画像→ ホンダ シビック 10代目(FC型))

 

 

 ミニカーは2013年に発売された国産名車コレクション製でメーカーはイクソです。イクソはプレミアムX ブランドでシビック (FD)をモデル化していますので、これはそれの廉価版となります。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてなかなかの良い出来ばえです。室内もそこそこ再現されていますが、安価な雑誌付きミニカーですのでインパネのメーター印刷は省かれています。同じ型を使った色違いがFIRST43ブランドでも販売されています。これ以外のシビック 8代目のミニカーはタイプ Rばかりですが、トミカとトミカ リミッテドのタイプ R、エブロのタイプ R(FD)と欧州仕様 タイプ R(FN2)、WIT'S(レジン製)のタイプ R、MARK43(レジン製)のタイプ R、ホビー ジャパンのタイプ R 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA CIVIC (FD) 1
HONDA CIVIC (FD) 2

 以下は2010年に発売されたエブロ製のホンダ シビック タイプ R ユーロ (FN2) 日本仕様 (1/43 型番44310)の画像です。2009年に国内で限定販売された3ドアハッチバックのタイプ R(FN2) 日本仕様をモデル化しています。実車は全長約4.27mX全幅約1.78mで、DOHC 4気筒2L(201HP)エンジンを搭載し、6段変速で最高速235km/h(欧州仕様)の性能でした。(実車画像→ ホンダ シビック タイプ R ユーロ (FN2)) エブロらしいリアルな造形で、実車のスポーティな雰囲気がうまく再現されかなり良い出来ばえです。バケットタイプのシートやインパネのメーターなど室内の細部も良く再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC TYPE R EURO (FN) 1
HONDA CIVIC TYPE R EURO (FN) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC TYPE R EURO (FN) 1
HONDA CIVIC TYPE R EURO (FN) 2

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HONDA FIT (GE) SKY ROOF 2007 JAPAN

HONDA FIT (GE) SKY ROOF
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA FIT (GE) SKY ROOF


EBBRO 43995 1/43 91mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.92m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 120HP 5段変速/5段自動変速/CVT 4WD
性能: 最高速165km/h  データーベースでホンダ フィットのミニカー検索

ホンダ フィット (GE型) スカイルーフ 日本 2007年

 

 ホンダ フィット 2代目が2007年に登場しました。先代同様に5ドアハッチバックだけのボディは大きくなり、大ヒットした先代のデザインを継承しつつさらにスタイリッシュなデザインとなりました。先代と同じ4気筒1.3L/1.5L(120HP)エンジンながらVTECが改良されました。スポーツ仕様のRSには1.5Lエンジンが搭載され5段MTがありました。前輪駆動車の変速機はMTとCVTがあり、4WD車にはMTと5段自動変速がありました。先代に引き続き2007年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 2010年のマイナーチェンジでフロント周りの意匠を小変更し、RSにこのクラスでは国産初となる6段MTが採用されました。同時にIMA ハイブリットシステムを採用したフィット ハイブリッド(1.3L車 燃費26.4㎞/L)が登場しました。派生車としてリアオーバーハングを延長したステーションワゴンのフィット シャトル/シャトル ハイブリッドが2011年に登場しました。2011年に電気自動車 フィット EVを公開し2012年に企業向けリース販売が始まりました。 2008年の新車販売台数で1位となるなど先代同様に国内外で大ヒットし、2013年にフィット 3代目にモデルチェンジしました。(国内総生産台数は約106万台) (実車画像→ ホンダ フィット シャトル ハイブリッド 2011)

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたエブロ製の当時物です。ガラス製サンルーフを備えたスカイルーフ仕様をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で実車がうまく再現されていてとても良く出来ています。特にスカイルーフの造形はリアルで、室内の細部も良く再現されています。エブロはスカイルーフではない標準ルーフ仕様もモデル化しています。これ以外のフィット 2代目のミニカーはトミカの 1/60とシャトル 1/68、Mテック カプセルの1/72、WIT'S(レジン製)のRSなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA FIT (GE) SKY ROOF 1
HONDA FIT (GE) SKY ROOF 2

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