ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

PACKARD VICTORIA MODEL 1-48 1912 USA

PACKARD VICTORIA MODEL 1-48 画像をクリック/タップすると画像が変わります
FRANKLIMINT RP90N 1/24 205㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m
エンジン 変速機: 6気筒エンジン 8.6L 74HP 3段変速
性能: 最高速128km/h
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード ビクトリア モデル 1-48 アメリカ 1912

 

 アメリカを代表する戦前の車といえばパッカードです。1897年に設立されたウィントン(Winton)社はアメリカで自動車の製造/販売を初めて行いました。この会社の初期の車をオハイオ州の電気商ジェームズ ウォード パッカードが購入しました。パッカードは車の故障にきちんと対応してくれないウィントン社に対抗して、ウィントン社の技術者を引き抜いて自分用の車を1899年に完成させました。これがパッカード社の創業に関する逸話ですが、ランボルギーニ社の創業などこれと似たような話はいくつかあります。ちなみにウィントン社は1900年代にアメリカ国内のレースで活躍しましたが、販売不振で1924年に自動車生産から撤退しました。その後はGM傘下の船舶用ディーゼルエンジンメーカーとして存続しているようです。

 

 パッカードの最初の車は単気筒エンジン搭載の小型車でしたが、エンジンの点火時期自動進角装置やアメリカ初の円形ハンドルなど先進的な技術が採用されていました。1903年には4気筒エンジンを搭載したモデル Kが登場しました。当時のパッカードはすべての部品を自社生産し、極めて高い品質を確保していました。1912年に6気筒エンジンを搭載した高級車 ドミナント シックス 48(Dominant Six 48 後に1-48シリーズとも呼ばれた)が登場しました。1915年には量産車初のV型12気筒エンジンを搭載したツイン シックスが登場し、このモデルはライバル車を圧倒しパッカードの名声を決定的なものとしました。

 

 

 ミニカーは大スケール(1/24)のクラシックカーを得意としていたフランクリン ミント製で、1990年頃に発売されました。6気筒エンジンを搭載した1-48シリーズのビクトリアという名前の車をモデル化しています。フランクリン ミントのクラシックカーは当時もっとも精密なミニカーで、ドアやボンネットが可動し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分もリアルに再現されていました。(ハンドルで前輪の操舵可能) このパッカードも本物の木材を使ったダッシュボードをはじめとして、ラジエーターグリル/ヘッドライト、各種の金具類がリアルに再現され非常に素晴らしい出来ばえです。なおパッカードの初期のモデルは、マッチボックスやミニオールもモデル化しています。以下はフロント グリル/エンジン部の拡大画像とダッシュボード/キャビン部分の画像です。6気筒エンジンはかなりリアルにできています。またリアシートの前に毛布のようなものがありますが、それはご婦人用のひざ掛けで、これもリアルで粋なアクセサリーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD VICTORIA MODEL 1-48 1
PACKARD VICTORIA MODEL 1-48 2

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PACKARD MODEL 18 1912 USA

PACKARD MODEL 18 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINIALUXE 2 1/43 88mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m
エンジン 変速機: 4気筒 4.4L 18HP 3段変速
性能: 
データーベースでパッカードのミニカー検索

 

パッカード モデル 18 アメリカ 1912

 

 1907年に発表されたパッカード モデル 30は4気筒7L(30HP)エンジンを搭載し、パッカードの高級車としての地位を確立したモデルでした。1912年型パッカードのミニカーはフランクリン ミントの1/24、マッチボックス、ラミー、ミニオールなどからも出ています。フランクリン ミントの1/24は6気筒エンジン搭載車ですが、それ以外はモデル 30の小型版であったモデル 18をモデル化していると思われます。この当時のアメリカ車がミニカー化されるのは珍しいことですが、これは当時のパッカードの名声が高かったことを示しています。

 

 ミニカーはフランスのミニオール(MINIALUXE)製で、材質はプラスチックで1960年代に発売されました。独立した客室部分を持つボディを架装していて、たぶんヨーロッパで発売されたパッカードをモデル化していると思われます。昔のミニカーとしては出来の良いミニオール製ですが、プラスチック製の車体が経年変化で変形して弓なりにそってしまっています。(作られてから約50年以上経過していますが、まだ年を経るごとにひどくなっています)

 

 

 以下は1960年代に発売されたフランスのラミー(RAMI)のパッカード ランドレー(型番13)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PACKARD 1912 3
PACKARD 1912 4

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SIMPLEX 50HP 1912 USA

SIMPLEX 50HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y09 1/48 93mm

 

シンプレックス 50HP アメリカ 1912

 

 ニューヨークで輸入車代理店を行っていた義理の兄弟スミスとマブレーが1904年に自動車会社を設立し4気筒エンジンの車を発売します。その後この会社が倒産しそれ買い取ったハーマン ブレーセルが1907年にシンプレックス オートモービル カンパニーを設立します。シンプレックスで有名なモデルは50HPで4気筒10Lエンジンの大型車でアメリカの国内レースでも活躍したそうです。ただ販売は低調でその後別の会社と合併しクレイン シンプレックスと改名しましたが、結局1917年にその名前も消えます。

 

 ミニカーはマッチボックス製です。シンプレックスのミニカーはこれしかないので、出来は甘いですが車種的に貴重です。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m
エンジン 変速機: 4気筒 10L 50HP 
性能: 
 

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CHRISTIE FRONT DRIVE STEAMER 1912 USA

CHRISTIE FRONT DRIVE STEAMER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DEL PRADO 03 1/43 125mm

 

クリスティ 前輪駆動 蒸気ポンプ 消防車 アメリカ 1912

 

 これも同時期の消防車で発明家J.ウォルター クリスティが考案したもの 彼は馬車から自動車への転換に寄与した人物です。この車の後部についている銀色の筒は蒸気ボイラーでこれで放水用のポンプを駆動し、車両前部のガソリン エンジンで前輪を駆動し走行します。

 

 これも上記と同じ「世界の消防車コレクション」ですが、あまりぱっとしない自動車コレクションに対してこのシリーズのクラシックモデルは面白い車種があり非常に良く出来ている上にお値打ちな値段でした。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m
エンジン 変速機: 4気筒 4.5L 60HP 
性能: 
 

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GM CADILLAC MODEL 30 TOURER 1913 USA

GM CADILLAC MODEL 30 TOURER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX Y06 1/48 85mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m
エンジン 変速機: 4気筒 5994cc 48HP 3段変速
性能: 最高速95km/h
データーベースで戦前のキャディラックのミニカー検索

 

GM キャディラック モデル 30 ツアラー アメリカ 1913

 

 フォード自動車の創立者のヘンリー フォードは個人的な趣味として自宅で自動車を製作していました。彼が33歳の1898年に製作した自動車にほれ込んだ地元の材木商のウイリアム H マーフィーは、1899年に「デトロイト自動車」社を創立し、ヘンリー フォードを主任技術者に雇いました。この会社は1901年に「ヘンリー フォード」社に変わり、この会社に精密機械エンジニアのヘンリー リーランドが雇われました。高級車を目指していたヘンリー リーランドと大衆車を目指していたヘンリー フォードは意見が対立し、ヘンリー フォードは会社を辞めてしまいました。その後会社は「キャディラック自動車」社に改名され、1902年にキャディラック モデル A(→モデル A 実車画像)が登場しました。(「キャディラック」とはデトロイトの町をひらいた人の名前) なおヘンリー フォードは1903年に現在まで続く「フォード モータ」社を設立しています。

 

 精密機械エンジニアのヘンリー リーランドが率いるキャディラック社は高い製造品質の自動車を製造しました。1908年には3台の車を分解し部品をバラバラに混ぜあわせてから組立て直して走行させることで部品の互換性を実証する試験を行い有名になりました。1909年にはキャディラック社はGM傘下となり、GMの最上級車となりました。なおヘンリー リーランドはGM首脳とそりが合わなくなり、1917年にGMを退社し「リンカーン モーター」社を設立しています。(フォードの最上級車リンカーンの前身です)

 

 

 ミニカーがモデル化しているのはキャディラック モデル 30 1913年式のスポーティな2ドア ツアラーです。1909年に登場したモデル 30は4気筒エンジンを搭載したキャディラックとしては最後のモデルで、この1913年式には4気筒6L(48HP)エンジンが搭載されていました。またこの車には世界初の電気式スターターとライトが標準装備となっていました。特に電気式スターターは自動車の取り扱いを極めて簡便にしました。

 ミニカーは1968年に発売されたマッチボックス製です。1960年-1980年代に発売されたマッチボックスのクラシックカーは型番がYから始まるのでY シリーズと呼ばれ、それまで専門メーカーが作っていたマニアックなクラシックカーのミニカーを手ごろな値段で一般向けに提供したものでした。その為ライト等の細部の造形が簡略されていますが、クラシックカーらしくないカラフルなカラーリングで比較的安価(1970年代当時の値段は約1000円)であったのでマニア以外にも結構売れました。Yシリーズは本格的なクラシックカーとしてはやや物足りない出来ばえでしたが、車種的には貴重なモデルがたくさんありました。この初期のキャディラックも車種的には貴重なモデルです。ライトがフロントグリル横から生えているなど細部がマッチボックス流で簡略化されていますが、ボディ全体のプロポーションは実車を良く再現しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とキャビン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CADILLAC 1
CADILLAC 2

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FORD T SEDAN 1915 USA

FORD T SEDAN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CORGI 9012 1/43 85㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m
エンジン 変速機: 4気筒 2895cc 20HP 2段半自動変速
性能: 最高速70km/h
データーベースでフォード T型のミニカー検索

 

フォード T型 セダン アメリカ 1915

 

 T型フォードは1908年に発売され、基本的なモデルチェンジなしで1927年まで生産され、総生産台数は約1500万台でした。この記録を凌ぐのはフォルクスワーゲン ビートルのみで、総生産台数は約2100万台でした。ただし生産期間は1941年から2003年までとT型フォードより長期間でした。

 1920年代頃には世界中で生産される自動車の半分はT型フォードでした。発売当初の生産台数は年間1万台ほどでしたが、1913年には年間10万台を超え、1922年には100万台を超えました。レールで移動させる台車に車体を載せて作業する流れ作業方式は1912年頃に始まりました。(エンジン単体などもベルトコンベアによる流れ作業で生産されました) これにより1台を完成させるのに必要な時間が初期の12時間から1.5時間に短縮されました。

 

 一台当たりの作業時間が減り生産台数が飛躍的に増えることで、T型フォードの価格は低下していきました。標準的なセダンは発売当初850ドルでしたが、1925年には290ドルまで低下しました。この290ドルは現在の価格に換算すると、約100~150万円ぐらいになるようです。ちなみにフォードの生産工場での作業者の日給は5ドルで、これは年収1000ドル以上となり、当時はかなりの高給だったようです。(ただし単純作業の連続できつい職場だったそうです)

 

 

 T型フォードのミニカーはたくさんあります。ここでは1960年代のイギリスの老舗ミニカーブランドであったコーギーとディンキーの物をまとめてみました。コーギーのT型フォードは1964年に発売されました。コーギーの型番9000番台はクラシックス シリーズと呼ばれ、種類は少ないですが、マニア向けの本格的なクラシックカーをモデル化していました。これもそのひとつで1915年式T型セダンのモデル化です。ラジエータグリル形状や運転席部分へ繋がるボンネット後部形状などがきちんとその年式どおりに再現され、クラシックカーのミニカーとしてかなり良い出来ばえです。さらにいかにもそれらしい服装をしたフィギュアを乗せているのは、コーギーらしい遊び心が感じられます。バリエーションとして実車とおなじ黒一色のものと幌を立てた状態のものがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像とフィギュアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD T 1
FORD T 2

 以下は同じ型を使ったバリエーションでT型 幌閉(1/43 型番9011)とT型 幌開(1/43 型番9013)の画像です。型番9011には本来は型番9012と同じフィギュアが付いているのですが、欠品しています。型番9013にはフィギュアは付いていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T 3
FORD T 4

 以下は1964年に発売されたディンキーのT型 ロードスター(1/43 型番475)の画像です。クラシックカーのミニカーとしてはやや大ざっぱなつくりですが、ボディカラーを明るくし当時の服装をしたフィギュアを追加する事で楽しいミニカーに仕立てています。現在と違って1960年代にミニカーを買っていたのはほとんどが子供(大人もいましたが)でしたので、T型のような地味なクラシックカーのミニカーは買ってもらうためにこんな具合に工夫していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T ROADSTER 1
FORD T ROADSTER 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とフィギュアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T ROADSTER 3
FORD T ROADSTER 4

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STUTZ BEARCAT 1916 USA

STUTZ BEARCAT 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RENWAL 139 1/43? 93㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 4気筒 6.4L 60HP 3段変速
性能: 最高速100km/h
データーベースでスタッツのミニカー検索

 

スタッツ ベアキャット アメリカ 1916

 

 アメリカのハリー C スタッツが友人と共同で設立した「IDEAL MOTOR CAR」社が製作したスタッツ 1号車はその年のインディ 500に出走し11位となり、翌年のインディ 500でも4、6位となるなど活躍しました。1913年に会社は「スタッツ モーターカー」社に改名されました。スタッツのレーシングチームは1915-1916年にもインディなどのアメリカのレースで活躍し高い評価を確立しました。

 

 そのレーシングカーをベースにした市販車ベアキャットが2014年に発売されました。フロントウィンドーやドアがなく、シャシーの上にバケットシート、ガソリンタンク、スペアタイヤを備えただけの硬派仕様のロードスターに人気がありました。小さな丸いフロントウィンドーを備えた仕様や一般的なドアを設けた仕様もありました。エンジンは4気筒6.4L(60HP)が標準で、オプションで6気筒エンジンもあったようです。ボディやエンジンの改良などが行われて、1925年まで生産されました。当時ベアキャットと非常によく似た車として同じアメリカのマーサー(MERCER) レースアバウト(→ 実車画像マーサー レースアバウト 1913)があり、両車はスポーツカー市場を2分する人気でした。 スタッツは1920年代に経営者が代わり、8気筒エンジンを搭載する高性能な高級車を生産しましたが、1930年代に自動車生産を止めました。

 

 

 ミニカーは1980年代に購入したレンウォール(RENWAL)製です。レンウォールはアメリカのプラモデル メーカーで、これはプラモデル完成品として販売されたものでした。最も人気のあった硬派仕様のロードスターをモデル化しています。プラモデルの完成品ですので、細かいところまでリアルに再現されていてかなり良い出来ばえです。ただプラスチック製ですので、軽くて安っぽいのと壊れ易いのが難点です。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

STUTZ BEARCAT 1
STUTZ BEARCAT 2

 以下は1969年に発売されたマッチボックス製のスタッツ ロードスター 1914 (1/48 型番Y08)の画像です。1960年-1980年代に発売されたマッチボックスのクラシックカーは型番がYから始まるのでY シリーズと呼ばれ、それまで専門メーカーが作っていたマニアックなクラシックカーのミニカーを手ごろな値段で一般向けに提供したものでした。ドアの付いたキャビンを持つややおとなしい仕様のスタッツ ロードスターをモデル化しています。フロントグリル横から生えるライトなどマッチボックス流の簡素化がされていますが、まずまずの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
STUTZ ROADSTER 1
STUTZ ROADSTER 2

 以下は1961年に発売されたマッチボックス製のマーサー レースアバウト 1913 (1/46 型番Y07)の画像です。マーサー社は1909年に設立され1925年まで存続しました。同社の代表的なモデルのマーサー レースアバウトはスタッツ ベアキャットと同じようなサイズで、4気筒4.8L(55HP)エンジンを搭載し3段変速、最高速110km/hの性能でした。これは1960年代に作られたビンテージ ミニカーですので素朴な作りですが、実車の雰囲気が感じられる良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCER RACEABOUT 1
MERCER RACEABOUT 2

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GM CHEVROLET (490?) 1918 USA

GM CHEVROLET (490?) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ZISS 62 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 4気筒 2.8L 26HP 3段変速
性能: 最高速80km/h
データーベースで戦前のシボレーのミニカー検索

 

GM シボレー (490?) アメリカ 1918

 

 イギリス系アメリカ人 デイヴィット ダンバー ビュイックが「ビュイック モーター」社を1903年に設立しました。ビュイック社の業績は芳しくなく、馬車製造会社を経営するウイリアム C デュラントに援助を求めました。デュラントの采配でビュイック社は業績が回復しましたが、創業者のビュイックは会社を去りました。フォード社と売上げを競うほどに成長したビュイック社を土台にして、デュラントは1908年にGM(ジェネラル モータース)社を設立しました。GM社はキャディラック、オールズモービルなどを買収して拡大していきましたが、それが財務を悪化させデュラントは1910年に経営権を剥奪されました。

 

 そこでデュラントは1911年にシボレー社を設立し、ビュイック社の技術者ルイ シボレーに低価格の大衆車を開発させました。この最初のシボレーは6気筒4.8Lエンジンを搭載していたのでクラシック シックスと呼ばれ、安価ながら高性能だったので人気車となりました。シボレーの成功でデュラントはGMの株式を買い戻し、1915年にGMの経営者として復帰しました。その後1916年にシボレーはGMの1部門となりました。1915年にシボレーはフォード T型の対向車としてモデル 490(4気筒2.8Lエンジン)を発表し、名前どおりの490ドル(T型と同じ値段)で販売しました。この車はT型より装備が充実していたのでT型の牙城を脅かし始めました。デュラントの業務拡大路線で1920年にGMの財務状況が悪化し、デュラントはその責任をとらされてGMを再び去ることになりました。なおシボレーがフォードを生産台数で追い抜いたのは1930年代前半でした。

 

 

 ミニカーは1969年頃に発売されたドイツのチィス(ZISS)製です。底板に「CHEVROLET 1918」と銘記されているのですが、モデルとなった実車が何なのか良くわかりません。年式から考えると490をモデル化しているのではないか?と思うのですが、全体的な雰囲気が違っていて、フロントグリル形状が実車画像とはかなり違うし、そこにあるはずのシボレーのエンブレムもありません。結局車種は良くわからないのですが、490ということで実車諸元を記載しました。 以下はフロント/リアの拡大画像とエンジン/コクピットの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHEVROLET 1
CHEVROLET 2

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MACK AC TANK TRUCK 1920 USA

MACK AC TANK TRUCK 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YYM38044 1/60 115㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7m
エンジン 変速機: 4気筒 7.7L (75HP?) 3段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでマック トラックのミニカー検索

 

マック AC タンク トラック アメリカ 1920

 

 アメリカのトラック専業メーカーのマック トラック社は1902年にマック ブラザーズ社(THE MACK BROTHERS COMPANY)として起業しました。最初はバスを製造し、1907年に最初のトラックを製造しました。同社は全ての部品を自社開発して品質管理を徹底することで、信頼性と耐久性を確保していました。その為1914年に登場したAB型トラックは故障が少ないことでヒットしました。

 

 1916年に登場したAC型は、マックの名前を有名にした優れたトラックでした。AC型の最大の特徴はラジエーターをエンジンとキャビンの間に配置したことでした。この配置は当時のルノーも採用していましたが、跳ね石などによるラジエータの破損を防ぐことができました。またデフユニットをフレーム内に内蔵し後輪をチェーン駆動しています。この方式は過大な負荷がかかった時にチェーンが破損することで、それ以上の破損を防ぐことができました。当時のトラックはオフロードなど過酷な環境で使われており、故障の少ないマック トラックは頑丈であるという定評を築きました。AC型は1938年まで長く生産されました。

 

 

 1922年にマック トラック社となり、ブルドッグが同社のシンボルとなりました。1930年代になると大型のBシリーズとFシリーズ(キャブオーバー)と中型のEシリーズが主流となり、市場で高く評価されました。1938年に大型ディーゼルエンジン(6気筒8.5L)を自社開発しています。1940年にはLシリーズが登場し、1950年代までマックの代表的なトラックとなりました。

 ミニカーはマッチボックスのマニア向けYESTERYEARシリーズで、2000年頃に発売されました。AC型のTEXACO タンク トラック(タンクローリー)をモデル化しています。実車の雰囲気が良く再現されていて、黒と赤のカラーリングがきれいです。キャブ手前の金色の部分がラジエータで、後輪のチェーン駆動部分も塗装でそれらしく仕上げてあります。マッチボックスはAC型の消防車やパネル バンなど約10種類をモデル化しています。古いマック トラックはフランクリン ミントやヤトミンでもモデル化されています。

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FORD TT VAN ’BECK'S’ 1926 USA

FORD TT VAN ’BECK'S’ 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YGB02 1/41? 111mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m
エンジン 変速機: 4気筒 2895cc 20HP 2段半自動変速 オプション副変速機
性能: 最高速24km/h(オプション 35km/h)
データーベースでフォード T型のミニカー検索

 

フォード TT型 バン 'BECK'S’ アメリカ 1926

 

 T型フォードは商用車としても使われました。最初は安価な2座車の後部に荷台を取り付けた前述したランチ ワゴンのような改造車だったようです。2017年にT型をベースにしてメーカーが設計した商用車仕様のTT型が登場しました。TT型はホイールベースが60㎝ほど延長され、フレームと後輪駆動ギヤが強化されていました。当初はシャーシのみで販売され、ユーザーがバンやトラックや小型バスなどのボディをカスタムで架装していました。1924年にはフォードが架装したトラック ボディが設定されましたが、様々なボディの商用車があったようです。

 

 TT型は安価で丈夫でしたがエンジンや変速機はT型と同じでしたので、他社のトラックに比べると動力性能は劣っていました。最高速は標準で24km/hで、オプションのギヤボックスを付けても35km/hとかなり低速でした。(T型の最高速は70km/でしたが、駆動力を上げる為に後輪のデファレンシャルギヤ比が変更されていました) 1926年にはT型が約160万台生産され、TT型は約20万台生産されています。1928年にT型がAにモデルチェンジし、TT型もAA型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたマッチボックス製です。ドイツのビール メーカー「Beck & Co」の配送用バンをモデル化しています。T型フォードよりホイールベースが延長されていることがわかります。マッチボックスはこの類の商用車をたくさんモデル化していますが、これらの商用車のミニカーはカラフルなボディカラーと綺麗に印刷されたメーカーのロゴなどを楽しむものです。このマッチボックスのTT型もそこはきちんと押さえて作ってありますが、室内などもそこそこリアルに作っています。同じ型を使ったバリエーションがいくつかあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TT VAN ’BECK'S’ 1
FORD TT VAN ’BECK'S’ 2

 以下は1979年に発売されたマッチボックスのT型 バン 1912年(1/35 型番Y12)の画像です。これはTT型ではありませんが、T型の商用バン仕様です。「BIRD'S CUSTARD POWDER」とはイギリスの卵を使わないインスタント カスタードクリーム(カスタードパウダー)のブランド名です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T VAN 1
FORD T VAN 2

 以下は1981年に発売されたマッチボックスのT型 タンクローリー 1912年(1/35 型番Y03)の画像です。これもTT型ではないですが、T型の後部にタンクを積んだイギリスの石油会社BP(BRITISH PETROLEUM)社のタンクローリです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD T TANKER  1
FORD T TANKER 2

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