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メルセデス ベンツ 600SEC (C140) ドイツ 1992年
前述したメルセデス ベンツ 600SEC (W140)のクーペであるC140が1992年に登場しました。セダンよりホイールベースが95㎜短いですが、それでも全長5mを超える大型の4人乗りクーペでした。フロントグリル中央にスリーポインテッドスターを配置するスタイルなど先代のデザインを踏襲していました。エンジンはDOHC V型8気筒5L(320HP)とDOHC V型12気筒6L(394HP)が搭載されました。1994年のマイナーチェンジで、前後バンパーのデザインが変更されました。またメルセデス ベンツ全体のモデル名変更に伴い名前がS500/600 クーペとなりました。
1996年にはCLクラスが新設され名前がCL500/600となりました。この際に電子制御式5段自動変速機とESP(エレクトリック スタイビリティー プログラム)と称するブレーキを制御して車体安定性をアシストする先進技術が採用されました。1998年まで生産され後継車のCL500(C215)にモデルチェンジしました。C140の総生産台数は約2万6千台でした。なお2014年にSクラス クーペ(C217)が登場したことで、CLクラスは元のSクラスに統合されました。(実車画像→ メルセデス ベンツ Sクラス クーペ(C217))
ミニカーは1993年に発売されたシャバックの当時物です。シャバックは元々はシュコーの販売代理店でしたが、1970年代に倒産したシュコーの航空機の型を引き継ぎ1980年代は1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。シャバックのミニカーはスケールモデル的な造形で良くできていて、ほとんどがドア/ボンネット/トランクが開閉するフルギミック付でもありました。この600SECも当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえで、ボンネットの下に再現された12気筒エンジンなどの細部もリアルに出来ています。これ以外のC140のミニカーはミニチャンプスとヘルパの1/87があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/リアカウルを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 260E (W124) ドイツ 1992年
W123の後継車としてW124が1985年に登場しました。190Eを大きくしたようなスタイルでこの頃のベンツはデザインが統一されていました。(W124はリアライトが小さいという違いを出していますが) 当初のエンジンは4気筒2L/2.3Lと4気筒2Lディーゼルで、その後6気筒2.6L/3L、5気筒2.5L/6気筒3Lディーゼルが追加されました。当初はミディアムクラスと称していましたが、1993年のマイナーチェンジ以降は現在まで続くEクラスに名称変更されました。
当初のセダンに、クーペ、カブリオレ、ワゴンのTモデル、ロングホイールベースの6ドアリムジンが追加されました。1987年にベンツ初の乗用車用4WDシステム(4マチック)がオプション設定され、これは路面状況に応じて前後輪の駆動力を自動的に切り替えるものでした。1994年頃に他のシリーズと同じくEが先頭に付くモデル名に変更されました。(260E→E260) 1996年に後継車のW210にモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。W124のやや角ばったキャビンの感じがうまく再現され良い出来ばえです。(不透明なライトカバーと大きめで目立ち過ぎるワイパーが今一つですが) 1992年式をモデル化しているので、1990年のマイナーチェンジで追加されたサイドプロテクターパネルがついています。ミニチャンプスはバリエーションで、クーペ、カブリオレ、Tモデルなど約60種類もモデル化しています。その他のW124の当時物ミニカーは、ガマのクーペ、コンラッドのクーペ/Tモデル、ヘルパのセダン/クーペ/カブリオレ/Tモデルなどがありました。最近の物ではオートアートの1/18、ヘルパの1/87、ネオのリムジーンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 300CE-24 クーペ (C124) ドイツ 1992年
W124シリーズのクーペ(C124)は先代(C123)同様の2ドアピラーレスハードトップで、1987年に追加されました。ホイールベース/全長が85㎜短縮されていて、シンプルなデザインでスポーティな感じになっています。当初の300CEは6気筒3L(185HP)エンジンを搭載していましたが、1990年のマイナーチェンジでクーペのエンジンがDOHC化され300CE-24(225HP)に変わりました。
1991年に500SL(R129)のDOHC V型8気筒5L(320HP)エンジンを搭載する高性能版の500Eが追加されました。この車の開発と生産にはポルシェが協力していました。1992年にはDOHC 6気筒4.2L(275HP)エンジンを搭載する420Eも追加されました。このモデルは主に北米市場向けでで競合する日本製高級車に対抗したものでした。W124は品質と安全性の高さが世界中で支持され、1995年まで生産されました。1995年にEクラスの2代目W210にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。前述したセダンの260Eと同じように実車のイメージがうまく再現された良い出来ばえです。このクーペはセダンとは全く別の金型が起こされていて、ミニチャンプスとしては珍しくボンネットとトランクが開閉するギミックが付いていました。当時のミニカーはまだギミックが付いているのがありましたので、それへの対抗上ミニチャンプスにもギミック付ミニカーがこの当時には少しですがありました。C124/A124の当時物ミニカーではガマの300CE、ヘルパのE320C、コンラートの300CEがありました。最近の物ではノレブの1/18、ヘルパの1/87、OTTO MOBILE(レジン製)の1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内/リアカウルを開いたエンジン部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 300CE-24 カブリオレ (A124) ドイツ 1992年
W124のカブリオレ 300CE-24(A124)は1992年に追加されました。クーペをベースにしたフルオープンのカブリオレで、1980年代に安全規制で消えていったフルオープンのカブリオレが復活してきた時代でした。このクラスのカブリオレは豪華な内装の高級車で、この300CEは見た目もかっこいいです。当初はDOHC 6気筒3L(225HP)エンジンを搭載していました。
W124は1993年のマイナーチェンジでにフロントウインカーとバンパーモールの色などが変更されました。それと同時にエンジンも全てDOHC化されて、排気量が4気筒2.3L、6気筒2.8L/3.2Lに変更されました。その際にモデル名がE230、E280、E320とEクラスの新しい名前に変わりました。W124は品質と安全性の高さが世界中で支持され、1995年まで生産されました。1995年にEクラスの2代目W210にモデルチェンジしました。
ミニカーはミニチャンプスの当時物で、1993年に発売されたW124シリーズのバリエーションです。前述したクーペとほぼ同じ造形なのでカブリオレも良い出来ばえです。クーペの型を流用しているのでクーペと同じ開閉ギミックが付いています。(この当時のミニチャンプスは定価が約4000円と少し高かったですが、出来ばえからするとリーズナブルでした) W124カブリオレの当時物ミニカーではヘルパのE320がありました。最近の物ではノレブの1/18があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ C220 クラシック (W202) ドイツ 1993年
190E(W201)の後継車としてW202が初代Cクラスとして1993年に登場しました。190Eより全長が70㎜大きくなり、居住性が向上していました。上級車のEクラス(W124)の設計が流用されており、デザインも上級車Sクラス(W140)をコンパクトにしたようなスタイルで、うまくデザインを統一していました。当初のエンジンはDOHC 4気筒2L/2.2L、DOHC 6気筒2.8L、4気筒2.5Lディーゼルでした。AMGによるスポーツ仕様で6気筒エンジン搭載のC280 AMGやC36 AMGなどもありました。
1996年にステーションワゴンが追加され、電子制御式5段自動変速が採用されました。1997年のマイナーチェンジではバンパーの意匠が変更され、V型6気筒2.4L/2.8LとV型8気筒4.3L/5.4Lが追加され、4気筒エンジンは2Lだけとなりました。同時にV型8気筒4.3L/5.4L(347HP)エンジン搭載の高性能版C43/C55 AMGも追加されました。190EはDTMで活躍しましたが、W202もC36 AMGベースの車でDTMに参加しています。W202は2000年まで生産され、後継車のW203にモデルチェンジしました。
ミニカーは1994年に発売されたミニチャンプス初期の当時物です。C220の一番下のグレードであるクラシックをモデル化しています。ミニチャンプスはメルセデス ベンツをモデル化するといい仕事をしますが、このC220も手堅い作りで良く出来ていて、室内もリアルに再現しています。ミニチャンプスはC36 AMGやDTM仕様などW202系を20種類ほどモデル化しています。その他のW202のミニカーはトミカの当時物、スパークのAMG セダン/ワゴンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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