ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

FIAT 3.5HP 1899 ITALY

FIAT 3.5HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DUGU 11 1/43 60mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.3m 全幅約1.42m
エンジン 変速機: 水平対向2気筒 679cc 4.5HP 3段変速
性能: 最高速35km/h
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フィアット 3.5HP イタリア 1899

 

  フィアット(FIAT)社はジョバンニ アニエッリが1899年にトリノにて設立しました。会社の名前は「Fabbrica Italiana Automobile Torino」(トリノのイタリア自動車製造会社)の頭文字をとったもので、イタリア有数の自動車メーカーとなるべくして設立したことが分かります。1898年にイタリアのチェイラーノ兄弟(ジョヴァンニ バッティスタ チェイラーノとマッテオ チェイラー)が共同で設立した「チェイラーノ GB&C」社が自動車製造を始め、2気筒エンジンを搭載する小型車を開発しました。フィアット社はこの会社を買い取り、開発されていた車がフィアット 3.5HP(1号車)として発売されました。なおマッテオ チェイラーは1904年にイターラ(ITALA)社を設立してます。

 

 そのフィアット 3.5HPは水平対向2気筒679cc(4.5HP)エンジンを車体後部に搭載し、3段変速機を介して後輪をチェーン駆動する小型車でした。ボディは対面シート配置のヴィザヴィ形式で2~3人が乗車でき、最高速度35km/hの性能でした。1899年に8台が生産され、その後16台が生産されたそうです。当時のイタリアには約100台ぐらいしか自動車がなかったそうですから、当時のベストセラー車だったことになります。1900年に2気筒1082cc(6HP)エンジンを搭載するフィアット 6HPが登場し、1901年にはフィアット 8HPが登場しました。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたクラシックカー専門ブランドのドゥグー(DUGU)製です。ドゥグーはトリノ自動車博物館「The Museo dell' Automobile Carlo Biscaretti di Ruffia di Torino」に保存されている実車を忠実にモデル化していて、当時最も出来の良いクラシックカーのミニカーを作っていました。このフィアット 3.5HPも操舵ハンドル、操作レバー、シート、フロントのラジエータなど極めてリアルに再現されていて、ドゥグーの傑作ミニカーの一つです。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 3.5HP 1
FIAT 3.5HP 2

 以下はドゥグーのバリエーションで幌を立てた3.5HP 1899年 (1/43 型番12)の画像です。幌以外は型番11とまったく同じものです。こちらは底板部分の画像を載せていますが、サスペンション、前輪操舵機構、後輪のチェーン駆動がきちんと再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 3.5HP 3
FIAT 3.5HP 4

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FIAT 8HP 1901 ITALY

FIAT 8HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 4276 1/43 77㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.8m 全幅約1.45m
エンジン 変速機: 2気筒 1082cc 10HP 3段変速
性能: 最高速45km/h
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フィアット 8HP イタリア 1901

 

 前述したフィアット 3.5HP(1号車)に次いで1900年にフィアット 6HPが登場しました。(参照画像→フィアット 6HP 1900) 構造は3.5HPと同じでしたが、フレームが大きく直列2気筒1082cc(10HP)エンジンを搭載していました。また3段変速機にリバースが追加され、丸ハンドルが選択できました。6HPは20台が生産されましたが、フィアットはシャーシのみを製作しボディ架装はコーチビルダー任せでした。また6HPをベースにしてフィアット初のレース仕様車6HP コルサが開発されました。6HP コルサは1900年に行われた都市間レースで優勝していますが、この時のドライバーであったヴィンチェンツォ ランチア(Vicenzo Lanzia)は後にランチア社を設立しています。

 

 1901年にはフロントにエンジンを搭載した8HPが登場しました。8HPは3.5HPと同じようなサイズの小型車で、直列2気筒1082cc(10HP)エンジンをフロントに搭載し、3段変速機を介して後輪をチェーン駆動しました。運転席後部に補助席が付いているので、3.5HP同様に2~3人が乗車でき、最高速度は45km/hに向上していました。ボンネット先端の黒い部分がラジエータ、ステアリングは丸ハンドルでした。6HPは80台が生産されたそうです。その後この車はフィアット 10HP、フィアット 12HPと発展していきました。

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたイタリアのリオ(RIO)製です。フィアット初期の車のミニカーは自国の車ゆえにリオがたくさんモデル化しています。リオのクラシックカーはマニア向けで灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。この8HPもラジエータの付いたボンネット周りの造形、床下の後輪駆動チェーンなどのメカがリアルに再現され、素晴らしい出来ばえです。なおリオは1970年代に型番31で8HPのミニカーを作っていましたが、この型番4276は最近になって幌を閉じたバリエーションとして発売されたものです。幌以外は1970年代の物と全く同じですので、昔のリオのミニカーが現在でも十分に通用するレベルの物であったことが良くわかると思います。(リオは現在でもイタリア国内で製作していて、この型番4276は昔の物より仕上げの筆入れに少し手をかけていますが) 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席/床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 8HP 1
FIAT 8HP 2

 以下は1970年代に発売されたリオのフィアット 8HP 1901 (1/43 型番31)の画像です。これは1972年に価格1200円で神戸の某デパートで購入したものです。実に45年以上前の物ですが、綺麗な状態のままで、リオの製造品質が優れていることを示しています。(個人的に大切に保管してきたことも関係しますが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 8HP 3
FIAT 8HP 4

 以下は1970年代に発売されたサフィール製のフィアット 8HP 1901 (1/43 型番14)の画像です。サフィールも当時のクラシックカーの専門ブランドで、当時としてはレベルの高い出来ばえでした。この8HPもリオほど細かい部分まで再現していませんが、それでもかなり良く出来ています。なお幌の形状などがリオ製とは少し異なっていますが、当時の車は一台毎にボディの仕様が違っていたのでモデル化した実車が違うのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 8HP 5
FIAT 8HP 6

 上記のリオのフィアット 8HPのバリエーションの変わり種として、クリスマス仕様の物があります。ヨーロッパの老舗ミニカーメーカーは毎年12月になるとクリスマス仕様のミニカーを発売します。日本にはほとんど輸入されないのであまり見かけませんが、日本の初春仕様トミカのようなものです。 以下はリオの1998年のクリスマス仕様のフィアット 8CV(型番SL060)の画像です。雪が積もった雰囲気の台座に金メッキしたフィアット 8CV、サンタさんのフィギュア、ツリーが配置されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 8CV Xmas 1998 1
FIAT 8CV Xmas 1998 2

 これ以外のクリスマス仕様のミニカーがみたい方はこちら→ データーベースでクリスマス仕様のミニカー検索

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FIAT 12HP 1902 ITALY

FIAT 12HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 26 1/43 77㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.27m 全幅約1.63m
エンジン 変速機: 4気筒 3770cc 14HP 3段変速
性能: 最高速70km/h
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フィアット 12HP イタリア 1902

 

 前述したフィアット 8HPに続いて10HPが登場しました。10HPは6HPの改良版で、6HPと同じエンジンをリアに搭載する構造でしたが、前後2列の4人乗り座席を持つフェートン形式のボディを架装していました。(参照画像→フィアット 10HP 1901年) 6HPと同じ直列2気筒1082cc(10HP)エンジンを搭載していたので、ボディが大きくなった分重量が増して性能的にはいまひとつだったようで、数台しか製作されませんでした。

 

 10HPと8HPの後継車として12HPが1901年に登場しました。12HPはフィアット初の4気筒エンジンを搭載した中型車でした。4気筒3770cc(14HP)エンジンをフロントに搭載し、3段変速機を介して後輪をチェーン駆動する構造でした。きちんとしたフロントグリルが付いたボンネットを持つ4人乗りフェートンボディは、見た目が8HPよりも自動車らしくなり、最高速度も70㎞/hと高性能になっていました。12HPは約100台が生産されました。なおこの12HPをベースにしてレース仕様の12HP コルサが開発されました。(参照画像→フィアット 10HP 1901年) この車は軽量で競争力があったので、当時のレースを席巻していたフランスのパナールと互角に戦えたそうです。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたイタリアのリオ(RIO)製です。フィアット初期の車のミニカーは自国の車ゆえにリオがたくさんモデル化しています。リオのクラシックカーはマニア向けで灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。この12HPもフロントグリル、灯火類、操作レバーとハンドル横のクラクション、床下のサスペンションや後輪駆動チェーンなどがリアルに再現されていて、かなり良い出来ばえです。茶のボディに青のシートのカラーリングもいかにもそれらしく感じがします。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/床下の後輪駆動部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 12HP 1
FIAT 12HP 2

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FIAT 16/24HP 1903 ITALY

FIAT 16/24HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 32 1/43 73㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.3m 全幅約1.46m
エンジン 変速機: 4気筒 4181cc 24HP 4段変速
性能: 最高速70km/h
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フィアット 16/24HP イタリア 1903

 

 前述した12HPの後継車として1903年に16/20HPが登場しました。16/20HPは4気筒4179cc(20HP)エンジンを搭載する全長3.3mほどの中型車でした。フィアット初の4段変速機を備え、後輪をチェーン駆動して最高速度は70km/hでした。1904年にはホイールベースを延長してボディを大きくした16/24HPが登場しました。エンジン排気量は16/20HPと同じでしたが、24HPにパワーアップしていました。1905年にはホイールベースをさらに延長してボディを大きくした16/20HPが登場しました。1906年には16/20HPに新型の4気筒4503㏄エンジンが搭載されました。16/20HPと16/24HPは1906年まで生産され、総生産台数は約700台でした。

 

 クラシックカーではこの16/24HPのような名前の表記が良く使われます。この「A」/「B」HP(フランスではHPではなくCV)という表記の意味は最初の「A」が公称課税馬力を示し、後の「B」が実馬力を示しています。公称課税馬力とは自動車に課せられる税金を決める為の排気量の区分を示すもので、気筒数や排気量に応じて計算式によって決まります。(日本の5ナンバーの小型乗用車と3ナンバーの普通車という区分と同じようなものです) この計算式は国や時代によって違っていますので、その詳細まではよく分かりません。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたイタリアのリオ(RIO)製です。リオのクラシックカーはマニア向けで、灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。この16/24HPはイタリアの自動車博物館に保管されている実車を忠実にモデル化していて、フロントグリル、灯火類、床下の後輪駆動チェーンなどの細部がリアルに再現されかなり良い出来ばえです。さらに幌の前端をフェンダーに固定しているベルトは実物に即して本物の革で作られています。このミニカーは1970年代に購入したのですが、当時は本物の革を手作業で加工して製作していたのです。たださすがに1980年代以降に製作された物はプラスチック製になってしまいました。(本物の革ですので保管に注意しないと腐る可能性があります) ボディ後部に黒い扉のような部分がありますが、ここは荷物入れなのかもしれません。なおミニカーの年式はリオが1903年としていますが、1904年式とするのが正しいかもしれません。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/床下の後輪駆動部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 16/24HP 1
FIAT 16/24HP 2

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FIAT 75HP CORSA 1904 ITALY

FIAT 75HP CORSA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R009 1/43 95㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m
エンジン 変速機: 4気筒10.6L 75HP 4段変速
性能: 最高速110km/h以上
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フィアット 75HP コルサ イタリア 1904

 

 自動車創世期にはレースに参加することで技術が蓄積され、また勝つことが車の宣伝として有効でした。その為フィアットは設立当初からフィアット 6HPや12HPのコルサ(伊語でレースの意)でレースに積極的に参加していました。1902年にレースカー仕様車フィアット 24HP コルサが登場しました。この車は量産車から派生したのではなく、レース用に特別に設計された最初の車でした。当時一般的であった木製シャーシではなくスチール製シャーシを採用し、4気筒6.4L(40HP)エンジンを搭載し最高速95㎞/hの性能で、国内では強かったようです。(実車画像→ フィアット 24HP コルサ 1902 )

 

 初期の国際レースは当時の自動車先進国のフランス車(パナールやプジョーなど)に独占されていました。そのなかでフィアットが初めて国際レースで優勝したのは1904年のイタリアのコッパ フローリオで、このときに使われたマシンは4気筒10.6L(75HP)エンジンを搭載したフィアット 75HPでした。

 当時のレースで勝つには強力なエンジンを搭載することが一番重要であり、1905年には4気筒16.3L(100HP)エンジンを搭載したフィアット 100HPが登場しました。この車はその年のフランスのモン ヴァントゥー ヒルクライムレースで優勝し、1906年のフランス GPで2位、1907年のフランスGPでは130HPにパワーアップしたフィアット F2が優勝するなど大活躍しました。なおこのような剥き出しのシートに座り時速100㎞/h以上で未舗装道路を走行したドライバーは命がけの仕事だったはずです。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたブルム製です。ブルム初期の型番R050ぐらいまでのミニカーは、それまであまりモデル化されていなかった自動車創世期のレースカーを多くモデル化していました。(参照パージ→ ブルムのミニカー一覧 1) これもその1台で、1904年のコッパ フローリオで優勝した75HPをモデル化しています。実車をかなり忠実にモデル化していて当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。底板部分のエンジン/変速機や後輪のチェーン駆動部もよく再現されています。75HPのミニカーはこのブルム製しかありません。 以下はフロントの拡大画像とコクピット周り/底板部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 75HP 1
FIAT 75HP 2

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット 100HP 1905 (1/43 型番R010)の画像です。こちらは1905年のフランスのヒルクライム優勝車をモデル化しているようです。上記75HPのバリエーション的なものですが、リアにスペアタイヤを積みダッシュボード部分が変更されています。当時のタイヤはよくパンクしたので、このように複数のスペアタイヤが必要だったのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 100HP 1
FIAT 100HP 2

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FIAT 24HP LIMOUSINE 1905 ITALY

FIAT 24HP LIMOUSINE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 27 1/43 92㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.43m
エンジン 変速機: 4気筒 7363cc 32HP 4段変速
性能: 最高速75km/h
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フィアット 24HP リムジーン イタリア 1905

 

 1905年当時のフィアットの上級車としては24/32HPと60HPがありました。24/32HPは前述した16/24HPの上級車で、1903年に登場しました。60HPは当時の最上級車で1904年に登場しました。24/32HPは当初4気筒6371㏄(32HP)エンジンを搭載していましたが、その後排気量を6902㏄、7363㏄に拡大していきました。ホイールベースはショート、ミディアム、ロングの3タイプがあり、全長は約4m-4.4mでした。車重は約1.7tで4段変速機を介して後輪をチェーン駆動し、最高速75km/hの性能でした。

 

 またフィアットとして初めてランドレー形式(幌付の密閉式客室)のボディを採用したそうです。当時の自動車メーカーはシャーシしか製作しておらず、ボディを架装するのは馬車時代からの伝統があるカロッツェリアの仕事でした。したがってこの時代はユーザーが自分好みのボディを個別に注文できたので、16/24HPで初めてランドレー形式のボディを採用したといってもフィアットの標準ボディだったわけではありません。24/32HPは1905年まで生産され、総生産台数は約400台でした。

 

 

 このミニカーも1970年代に発売されたイタリアのリオ製です。リオのクラシックカーはマニア向けで灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。これは24/32HPに密閉型のリムジーンタイプのボディを架装した車をモデル化しています。フィアットのロゴが付いたフロントグリル、ガラスの付いたウィンドーシールド、灯火類などの細部がリアルに再現され、良い出来ばえです。実際にこのようなカラーリングの車があったかどうかは?ですが、緑と赤のカラーリングが綺麗です。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/床下の後輪駆動部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 24HP LIMOUSINE 1
FIAT 24HP LIMOUSINE 2

 以下は1970年代に発売された同じリオ製のフィアット 24HP ダブルフェートン 1906年 (1/43 型番25)の画像です。24HPにとてもユニークなデザインのキャビンを持つボディを架装した車をモデル化しています。自分の好きなボディを架装できた時代でしたので、このように変わったボディの車が実在したのでしょう。 通常とは異なり運転席が密閉された空間となっていて、その風変わりな屋根の形状からダブル フェートンという名前が付けられています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 24HP DOUBLE PHAETON 1
FIAT 24HP DOUBLE PHAETON 2

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FIAT 60HP 1905 ITALY

FIAT 60HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 23 1/43 110mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 車重 約1.8t
エンジン 変速機: 4気筒 10.6L 60HP/1200rpm 4段変速
性能: 最高速80km/h
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フィアット 60HP イタリア 1905

 

 フィアット 24HPの解説に記載したように、1905年当時のフィアットの上級車としては24/32HPと60HPがありました。1904年に登場した60HPは当時のフィアットで一番大きく豪華な車でした。当時の同クラスのライバルは4気筒9.2L(60HP)エンジンを搭載するメルセデス 60HPで、それに対抗してフィアット 60HPは4気筒10.6L(60HP)エンジンを搭載していました。その後1907年にフィアット初の6気筒エンジン11L(65HP)を搭載する50/60HPが登場し、1908年には6気筒7.4L(50HP)エンジンを搭載する35/45HPが登場しました。

 

 60HPはそのほとんどがアメリカ市場に輸出され、潤滑油給油装置など先進技術を装備したこの類の高級車は富裕層に人気がありました。ホイールベースは長短2タイプがあり、アメリカのコーチビルダーが豪華なボディを架装していました。1903年のフィアット車の総生産台数は130台ほどで、その頃にアメリカ市場への輸出が始まり生産台数は増えていきました。60HPは1906年までの2年間で約80台ほどが生産されたそうですので、当時のアメリカ市場はフィアットにとって重要な市場だったはずです。

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたイタリアのリオ製です。リオのクラシックカーはマニア向けで、灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されています。この60HPも3列シートに大きな幌がついた当時のフィアット最大の高級車を忠実に再現しています。底板部分にはエンジン/変速機と後輪のチェーン駆動部が再現されています。なお幌前端部を引っ張ってフェンダー部に固定している革紐は本物の皮革です。ミニカーの箱に添付されているリオの解説書ではこの車はフィアット初の6気筒7.4Lエンジンを搭載した60HPとしていますが、正しくは4気筒エンジン搭載の60HP(1905年式)だと考えます。バリエーションで幌を畳んだタイプもありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/エンジンと変速機と後輪のチェーン駆動部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 60HP 1
FIAT 60HP 2  

 以下は1970年代に発売された同じリオ製のバリエーションで幌を畳んだ状態のフィアット 60HP (1/43 型番24)の画像です。幌を畳んでいること以外は上記と同じですが、少し洒落た紫色のカラーリングになっています。(幌の左側要部分が欠損しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 60HP 3
FIAT 60HP 4

 以下は1983年に発売された同じリオのバリエーションでフィアット 60HP リムジン 1905 (1/43 型番75)の画像です。上記のフィアット 60HPにリムジン ボディを架装したファーマルなセダンのモデル化で、客室部分が新規に作られています。1905年当時としては珍しい全密閉式のリムジンで後席の窓が楕円形となっていてしゃれたデザインです。この車が実在したかどうかは不明ですが、実在したとすればアメリカ市場でボディを架装されたものだと思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 60HP LIMOUSINE 1
FIAT 60HP LIMOUSINE 2

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FIAT F2 (130HP) 1907 ITALY

FIAT F2 (130HP) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DUGU 4 1/43 90㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m
エンジン 変速機: 4気筒 16.3L 130HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
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フィアット F2 (130HP) イタリア 1907

 

 フィアット 75HPの解説に記載したように、当時の自動車メーカーは宣伝の為にレースや速度記録挑戦に熱心でした。フィアットが総力を挙げて製作したフィアット 130HPは、1907年の3大レース イタリアのタルガ フロリオ、カイゼル プライス(ドイツ GP)、フランス GPを全て制覇する偉業を達成しました。ドライバーは3レース全てフェリーチェ ナッザーロ(Felice Nazzaro)でした。このレースカーは4気筒16.3L(130HP)の巨大なエンジンを搭載し、1907年のフランス GP(サーキット10周770㎞)では平均時速113.612km/hで優勝しています。なお名前のF2はこの車に付けられたゼッケン番号のことで、当時はどのレースでも同じゼッケン番号を使っていたようです。

 

 1908年にフランス GPが中止になり欧州のレースは下火になり、レースの中心は一時的にアメリカのレースになりました。このアメリカのレースでもフィアットは活躍しました。アメリカのレース用として開発されたフィアット S61はツインプラグの4気筒10L(115HP)エンジンを搭載し最高速は160km/h以上でした。S61は1911年のインディ 500で3位となり、1911年と1912年のサンタ モニカ GP(アメリカ GP)で優勝しました。また1911年のフォーミュラー リブレ(ツーリングカー改造車のレース)で行われたフランス GPでも優勝しました。フィアットはその後も第一次大戦前までレースカーを製作していますが、あまり成功しませんでした。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたクラシックカーの専門ブランドのドゥグー製です。ドゥグーは大人のマニア向けのミニカーで、イタリアのビスカレッティ自動車博物館に保存されている実車を忠実にモデル化していました。このフィアット F2も本革製のボンネットの固定ベルト、サイドの布張り、リアの燃料タンク上の銅製の配管、後輪を駆動するチェーンなど凝った作りで、実車を忠実に再現したドゥグーの傑作ミニカーでした。特に後輪を駆動するチェーンはスケールモデル的にはオーバースケールなのですが、このサイズで実際に可動するのは秀逸でよく作ったものだと思います。(実物とはサイズが違いますが実際に動くのは面白いです) なおドゥグーのミニカーには合成ゴムのタイヤに含まれる可塑剤(有機溶剤)がプラスチック製ホイールを溶かすという問題があり、このF2もホイールが溶けてしまったので、ホイールを別のミニカーの物に交換してあります。(ホイールを交換してない物の画像はこちらにあります。→ ミニカーの魅力 フィアット F2) これ以外のフィアット F2のミニカーはブルムの物があり、ブルムはフィアット S61もモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT F2 (130HP) 1
FIAT F2 (130HP) 2

 以下はコクピット周りと底板の後輪駆動チェーンの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT F2 (130HP) 3
FIAT F2 (130HP) 4

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット F2 1907 (1/43 型番R016)の画像です。ブルム初期の物ですが、たぶん上記ドゥグー製をお手本にしていると思われ、ドゥグー製と同じぐらいの素晴らしい出来ばえです。ドゥグー製のF2と較べると、リアにスペアタイヤが追加されていて、その関係で燃料タンクが後方に移動しています。ビスカレッティ自動車博物館に保存されている実車はスペアタイヤが付いているのでブルム製のほうが実車に忠実なようです。後輪駆動チャーン部など、スケールモデル的な観点で評価するとこのブルム製のほうがドゥグー製より優れています。ただ作られた時期を考えればこれは当たり前のことで、ドゥグー製にはスケールモデル的な物差しでは測れない魅力があります。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT F2 (130HP) 5
FIAT F2 (130HP) 6

 以下はフロントの拡大画像とコクピット周り/底板分の後輪駆動部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT F2 (130HP) 7
FIAT F2 (130HP) 8

 以下は1978年に発売されたブルム製のフィアット S61 115HP 1908 (1/43 型番R017)の画像です。年式から判断すると上記のF2をベースにして開発されたS61の初期の物をモデル化しているようです。ただしこの42号車がどのレース仕様の物をモデル化しているのかどうかについては、色々と調べましたが不明です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT S61 115HP 1
FIAT S61 115HP 2

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FIAT 18/24HP 1908 ITALY

FIAT 18/24HP 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 38 1/43 97mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.74m
エンジン 変速機: 4気筒 4.5L 24HP/1400rpm 4段変速
性能: 最高速65km/h
データーベースで戦前のフィアットのミニカー検索

 

フィアット 18/24HP イタリア 1908

 

 前述したフィアット 16/24HPの後継車として、18/24HPが1908年に登場しました。車格的には16/24HPより上級の中型車として設定されたようで、ホイールベースはショート、ミディアム、ロングの3タイプがあり、全長は約4.3m-4.5mでした。18/24HPは4気筒4.5L(24HP)エンジンを搭載し、4段変速機を介して後輪をチェーン駆動し最高速65km/hの性能でした。このミニカーはイタリアのビスカレッティ自動車博物館に保存されている実車を忠実にモデル化しています。ミラノのカロッツェリアが担当したボディは後席が幌で開閉できるランドー形式でシェーファードリブンのかなり高級な車だったようです。

 

 1900年代後期のフィアットには創業当時の8HPのような小型車はラインナップから外れていました。(小型大衆車は1910年代のフィアット 0で復活しました) 生産されていたのは中型車と大型車を中心にした数モデルでした。当時のフィアットは既にイタリア有数の自動車メーカーとなり、従業員は2500名ほどでした。生産された車の3分の2以上は輸出されていて、アメリカ市場でもある程度の顧客を確保していました。

 

 

 このミニカーも1970年代に発売されたリオ製です。リオのクラシックカーはマニア向けで灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。これは24/32HPに密閉型の高いランドー形式リムジーンのボディを架装した車をモデル化しています。ミニカーはカラフルに塗りわけられていて魅力的な仕上がりです。フロントグリルの立派なロゴ「FIAT 1908」は実車に忠実に出来ています。屋根の上の飾りのようなものはルーフラックで旅行用の荷物などを載せるものです。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席部分/床下の後輪チェーン駆動部の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 18/24HP 1
FIAT 18/24HP 2

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FIAT TYPE 2 (15/20HP) 1910 ITALY

FIAT TYPE 2 (15/20HP) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 14 1/43 95㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m
エンジン 変速機: 4気筒 2.6L 20HP 4段変速
性能: 最高速70km/h
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フィアット タイプ 2 (15/20HP) イタリア 1910

 

 大型の高級車を作ってきたフィアットは1908年に小型車のタイプ 1(12/15HP)を発売しました。タイプ 1は4気筒1.9L(15HP)エンジンを搭載した小型車で、4段変速で最高速70km/hの性能でした。この車は基本的にはタクシーキャブで、イタリアだけではなく欧州の大都市のタクシー会社で大量に使われました。タクシーキャブを大量生産して市場を拡大するやり方は、同時期のフランスのルノー タイプ AGと同じでした。タイプ 1は1922年まで生産され、総生産台数は約6000台でした。(実車画像→ フィアット タイプ 1 1908)

 

 1910年には一般向けとしてタイプ 1をベースにしたタイプ 2(15/20HP)が登場しました。タイプ 2は4気筒2.6L(20HP)エンジンを搭載した中型車で、4段変速で最高速70km/hの性能でした。ただしまだ高価格で大衆車とは言えませんでした。タイプ 2はイタリアの軍隊に正式採用された最初の車となりました。1912年にエンジンを4気筒2.8L(28HP)に拡大したタイプ 2Bに変わりました。ボディ形式はランドレー型セダン、オープンのトルペード、商用バンなどがありました。1920年まで生産され、タイプ 2/2Bの総生産台数は約2.2万台でした。

 

 

 ミニカーは1978年頃に発売されたリオ製です。お抱え運転手が運転するランドレー型セダン(後部が幌になっている)をモデル化しています。リオのクラシックカーはマニア向けで灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されています。このタイプ 2も折れ曲がったフロントスクリーンやボンネットからキャビンにつながる曲面的な造形など実車のボディ形状をよく再現しています。エドワード期のクラシックカーのミニカーとして非常に良い出来ばえです。タイプ 2のミニカーはこれしかありませんので、車種的にも貴重です。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT TIPO 2 1
FIAT TIPO 2 2

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