ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

VOLKSWAGEN KdF 1938 GERMANY

VOLKSWAGEN KdF 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VITESSE 400 1/43 95mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 985cc 24HP 4段変速
性能: 最高速100km/h
データーベースでフォルクスワーゲン KdFのミニカー検索

 

フォルクスワーゲン KdF ドイツ 1938

 

 ドイツ語の「VOLKSWAGEN」とは直訳すると「国民車」で、この名前は戦前のナチス政党が掲げた「国民車構想」に由来していました。「国民車構想」とは国民の誰もが買える安価な実用車を開発するというもので、同じような構想を抱いていたフェルディナント ポルシェ博士がその開発にあたりました。1938年に完成したプロトタイプにはKdF(Kraft durch Freude:喜びを通じての力)という政治スローガン的な名前が付けられました。

 

 KdFは空冷の水平対向4気筒985cc(24HP)エンジンをリアに搭載し、車両重量は685kgと軽量で最高時速100km/hの性能でした。開発目標にアウトバーンを100km/hで連続走行できることという項目があり、その為当時としては空力をかなり考慮したボディとなっていました。またそのせいで燃費は50km/h定地で17km/Lと良好でしたが、0-60km/h加速は17秒台とかなり遅いものでした。KdFにはセダン(オプションでソフトトップのサンルーフが付く)とカブリオレがありました。KdFは大量生産する前に戦争が始まったので、実際に生産された量産型(主に公用車)はごく少数でした。このKdFをベースにして戦後にビートルが登場しました。

 

 

 ミニカーは1988年に発売された初期のビテス製です。KdFの最終型をモデル化しています。当時の実車画像と比べると、実車の雰囲気がうまく再現されていることが分かります。ボディ全体がくすんだカラーリングで、バンパー/ホイールがボディと同色になっているのもそれらしい感じですが、実車のバンパー/ホイールはメッキされた物もありました。インパネ中央にメーターがある室内の造形もかなりきちんと再現しています。ビテスは軍用車仕様とサンルーフ仕様もモデル化しています。これ以外のKdFのミニカーはリオのセダン/カブリオレ、ビクトリアの軍用車仕様、ブッシュの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN KdF 1
VOLKSWAGEN KdF 2

 以下は1988年に発売された同じビテス製のバリエーションのKdF セダン サンルーフ仕様 (1/43 型番401.0)の画像です。こちらは屋根が開いているので、室内が良く見えます。インパネ中央左側にある角形の中の円形部が速度計です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN KdF CABRIOLET 1
VOLKSWAGEN KdF CABRIOLET 2

 以下は2006年頃に発売されたリオ製のフォルクスワーゲン KdF セダン (1/43 型番4103)の画像です。リオのKdFは1993年頃に型番103/104(サンルーフ仕様)/105(カブリオレ仕様)で発売されていたのですが、これはリオがM4社傘下となってからそれをリファインして発売したものです。(M4社傘下での再販では型番の先頭に4を追加しています) 型番103ではドアが開閉できたのですが、この型番4103では開閉できなくなっていて、室内の造形など細部の仕上げレベルを上げています。リファインする前の型番103も良い出来でしたが、この型番4103は細部のリアフィンでKdFの1/43量産ミニカーとしてはベストといえる出来ばえとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN KdF 3
VOLKSWAGEN KdF 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。リアルに再現されたナンバープレートの最初の「111 A」は最終型の番号で、この番号の実車がまだどこかに保存されていたのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN KdF 5
VOLKSWAGEN KdF 6

 以下はリオ製のフォルクスワーゲン KdF カブリオレ (1/43 型番105)の画像です。これは上記した1993年頃に発売されたKdF カブリオレ仕様です。ドア開閉のギミック付で、ナンバープレートや室内の造形などの細部は上記リファイン版と比べれば簡単な仕上げになっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN KdF 3
VOLKSWAGEN KdF CABRIOLET 4

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VOLKSWAGEN TYPE 82 KUBELWAGEN 1940 GERMANY

VOLKSWAGEN TYPE 82 KUBELWAGEN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 27194 1/43 89㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m
エンジン 変速機: 空冷 4気筒 985cc 24HP 4段変速
性能: 最高速85km/h
データーベースでキューベルワーゲンのミニカー検索

 

フォルクスワーゲン タイプ 82 キューベルワーゲン ドイツ 1940

 

 キューベルワーゲンとは第2次大戦中にドイツ軍が使用した小型軍用車です。独語のキューベル(KUBEL) とはバケツの意味で初期のシートがバケット(BUCKET:英語でバケツ)式だったことやボディがバケツ形状であったことから名前が付いたようです。フォルクスワーゲン タイプ 82は上述したフォルクスワーゲン KdFをベースにしたキューベルワーゲンでした。フォルクスワーゲン タイプ 82は生産台数が多いことで良く知られていたことから、一般的にキューベルワーゲンといえばフォルクスワーゲン タイプ 82のことを示すことになりました。

 

 フォルクスワーゲン KdFと同じ空冷4気筒985㏄(24HP)エンジンをリアに搭載する後輪駆動車で、駆動力を高める為に後輪のホイールハブ内に減速ギヤが内蔵されていました。さらに床下高を上げて悪路走破性を高めていましたが、4輪駆動方式ではありませんでした。派生車として4輪駆動方式を採用した水陸両用車のタイプ 166 シュビムワーゲン、KdF セダンと同じ外観のタイプ 287 指揮車などがありました。タイプ 82 キューベルワーゲンは終戦までに約52000台が生産されました。なお戦後の1969年にはタイプ 82と同じような構造のタイプ 181 キューベルワーゲン(軍用車とその民間仕様車)が登場しました。(実車画像→ フォルクスワーゲン タイプ 181)

 

 

 ミニカーは2004年に発売されたシュコー(JUNIOR LINE)製です。パーツのほとんどがプラスチック製で、プラモデルの完成品といったほうが良いかもしれません。灯火類や備品のスコップ、室内の小銃など非常に細かい所まで再現されていて、実に良い出来ばえです。私は軍用車のミニカーはほとんど買わないのですが、ミニカーを収集する前にはプラモデル好きでよく見た懐かしい車だったので、ついつい買ってしまいました。これ以外のタイプ 82 キューベルワーゲンのミニカーはディンキーのビンテージ物、ミニチャンプスの1/18、ビテスの軍用車ブランドのビクトリア、ホンウェル カララマ(このシュコー製と同じ型を使っていると思われる)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN TYPE 82 KUBELWAGEN 1
VOLKSWAGEN TYPE 82 KUBELWAGEN 2

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VOLKSWAGEN TYPE 82E COMMANDER 1943 GERMANY

VOLKSWAGEN TYPE 82E COMMANDER 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO SL040 1/43 95mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: 4気筒 985cc 24HP 4段変速
性能: 最高速 不明
データーベースで戦前のフォルクスワーゲンのミニカー検索

 

フォルクスワーゲン タイプ 82E コマンダー ドイツ 1943

 

 ドイツ語の「VOLKSWAGEN」とは直訳すると「国民車」で、この名前は戦前のナチス政党が掲げた「国民車構想」に由来していました。「国民車構想」とは国民の誰もが買える安価な実用車を開発するというもので、同じような構想を抱いていたフェルディナント ポルシェ博士がその開発にあたりました。1938年に完成したプロトタイプにはKdF(Kraft durch Freude:喜びを通じての力)という政治スローガン的な名前が付けられました。

 

 「国民車構想」で開発されたフォルクスワーゲン KdFを買う為の積立て貯金システムが開始され、20万人以上がこのシステムに加入しました。1938年にはKdF専用の生産工場も完成しましたが、1939年にドイツが第2次世界大戦を始めた為、KdF専用生産工場はKdFをベースとした軍用車の生産に転じることになり、結局KdFは一般国民にはほとんど渡らずじまいで敗戦となってしまいました。戦後このKdFをベースにしてビートルが登場しました。

 

 

 ミニカーは1997年頃に発売されたリオ製です。軍用車に転用されたKdF タイプ 82E コマンダー(指揮官車)をモデル化しています。艶消し塗装されて無線アンテナが付き、ヘッドライトが灯火管制の為ひさしの付いたブラックアウトタイプに変更され、ジープのようなアウトドア用のタイヤを履いてます。軍用車として変更された点が実車に忠実に再現され良く出来ています。リオはこのほかにも迷彩を施したKdF軍用車を数種類モデル化しています。リオ以外のKdF軍用車のミニカーは軍用車をモデル化しているホビーマスターの1/48、ビテスのタイプ 83 荷台付トラックなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN COMMANDER 1
VOLKSWAGEN COMMANDER 2

 以下は2002年頃に発売された同じリオ製の限定品でフォルクスワーゲン タイプ 87 (KdF) 軍用車 アフリカ戦線 1941 (1/43 型番MM RIO AK41)の画像です。タイプ 87 (KdF)は4輪駆動方式を採用したセダン型軍用車で、アフリカ戦線(AFRIKA KORPS)で使われた指揮官車をモデル化しています。上記のタイプ 82E 指揮官車とほとんど同じですが、こちらには前輪左フェンダーの上にノテック(NOTEK) ライトという特殊な灯火管制灯が追加されています。これは上空から目立たないように前方を照らすための灯火で、ドイツ軍の軍用車によく付いている装備です。良く出来たドイツ軍将校のフィギュアが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN COMMANDER 5
VOLKSWAGEN COMMANDER 6

 以下は2003年頃に発売されたUAN製のフォルクスワーゲン タイプ 87 (KdF) ドイツ防衛軍 冬仕様 1941 (1/43 型番UAN205)の画像です。UAN(U.A.N.)はARTモデルやリオなどのミニカーを使いフィギュアーを付けた特別モデルを製作しているイタリアのメーカーです。これは上記と同じリオのタイプ 87を使った限定品で、当時の価格は12500円とずいぶん高価でした。たぶんソ連との東部戦線で使われた指揮官車をモデル化しているのでしょう。これにもドイツ軍将校のフィギュアが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN COMMANDER 3
VOLKSWAGEN COMMANDER 4

 以下は2001年頃に発売された同じリオ製のバリエーションでフォルクスワーゲン KdF 大島駐独大使 1939 (1/43 型番142)の画像です。これは軍用車ではなく当時の日本大使館で使われていた政府の公用車をモデル化しているようです。日独伊三国同盟締結の立役者で当時は駐独大使であった大島浩氏のフィギュアが付いています。リオはこのような歴史的事実に基づいたミニカーを何点かモデル化していますが、このようなミニカーは単なる車の模型とはちがう意味での面白さがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN KdF 6
VOLKSWAGEN KdF 7

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VOLKSWAGEN TYPE 166 SCHWIMMWAGEN 1944 GERMANY

VOLKSWAGEN  TYPE 166 SCHWIMMWAGEN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
VITTES VICTORIA RMV99001 1/43 93㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約
エンジン 変速機: 空冷 4気筒 1131cc 24HP 4段変速 パートタイム4WD
性能: 最高速80km/h 水上10km/h 4輪駆動
データーベースでシュビムワーゲンのミニカー検索

 

フォルクスワーゲン タイプ 166 シュビムワーゲン ドイツ 1944

 

 シュビムワーゲンはフォルクスワーゲン KdFをベースにした水陸両用軍用車で、上述したのキューベルワーゲンの発展型でした。独語のシュビメン(SCHWIMMEN)は英語のSWIMで泳ぐという意味なので、シュビムワーゲンは泳ぐ車という意味です。車台がバスタブのような構造になっているので、船のように水に浮きます。車体後部にはエンジンによって駆動される3枚羽のスクリュウ式推進装置を持ち、それを使って水上では10km/hで走行できました。スクリュウ式推進装置は使わないときは駆動軸とのカップリングを外して、上に跳ね上げておくことができました。

 

 空冷4気筒エンジンは985㏄から1131cc(24.5HP)に強化され、水上から陸に上がる際などの悪路走破性を高める為に4輪駆動方式(パートタイム式)が採用されました。1941年にタイプ 128 シュビムワーゲンが完成し、1942年からはホイールベースを短縮して悪路走破性を向上させた改良型のタイプ 166に変わりました。構造が複雑なのでキューベルワーゲンほど多くは生産されておらず、高い機動性が必要な部隊に配備されました。1944年まで生産され総生産台数は約15000台でした。

 

 

 ミニカーはビテス グループのブランドで軍用車をモデル化していたビクトリア(VICTORIA)製で1998年に発売されました。プロポーションが良く、水上で使われる手漕ぎ用オールやスコップなどの細かな備品がプラスチック製パーツで再現されていてとても良く出来ています。水上走行で使われるスクリュウ式推進装置の跳ね上げもできます。同じ仕様で幌付のバリエーションもありました。見た目が面白いユニークな車ですので、軍用車マニアでなくても一台欲しくなるミニカーです。これ以外のシュビムワーゲンのミニカーはミリタリー物をモデル化しているホビー マスターの1/48、童友社の1/43、シュコーの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とスクリュウ式推進装置を下す動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN SCHWIMMWAGEN 1
VOLKSWAGEN SCHWIMMWAGEN 2

 以下は車体床下部分と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN SCHWIMMWAGEN 3
VOLKSWAGEN SCHWIMMWAGEN 4

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