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トヨタ クラウン (S170) ロイヤルサルーン 日本 1999年
トヨタ クラウン 11代目(S170)/クラウン マジェスタ 3代目(S170)が1999年に登場しました。基本的なデザインが継承され、外観は先代(S150)とほとんど同じように見えます。新設計されたボディはクラウンとマジェスタで共通化され、剛性アップの為ハードトップがなくなり全てセダンとなりました。エンジンは先代と同じDOHC 6気筒2L/2.5L(200HP)/2.5L ターボ(280HP)/3L(220HP)があり、駆動系は4WD仕様が設定されました。8代目(S130)で登場したスポーツ仕様のアスリートがターボエンジンを搭載して復活しました。ディーゼルエンジン搭載車やマニアル変速機仕様はなくなりました。8代目(S130)のワゴン仕様が11代目(S170)をベースにした新型にモデルチェンジし、名前がクラウン エステートとなりました。
同時にモデルチェンジした上級車のマジェスタ 3代目(S170型)もハードトップからセダンに変わりました。デザインは先代を踏襲し、縦型リアライトでクラウンと差別化していました。エンジンはDOHC 6気筒3LとV型8気筒4L(208HP)で、4Lには4WD仕様がありました。2001年のマイナーチェンジで内外装が変更され、クラウンの最上級グレードのロイヤルサルーンにマイルドハイブリッド仕様が設定されました。2004年にクラウン 12代目(S180)/クラウン マジェスタ 4代目(S180)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2002年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。クラウン 11代目 最上級グレードのロイヤルサルーンをモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されています。実車に即した白/銀のツートンのカラーリングも綺麗で、灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げてあります。京商 Jコレクションはバリエーションでアスリートとタクシー仕様もモデル化していました。これ以外のクラウン (S170)のミニカーはトミカのアスリートとハイブリッド 1/62、Mテックのロイヤルサルーンとアスリート、Mテック カプセルの1/72、国産名車コレクション、ハイストーリー(レジン製)のエステート、CARNELとRAI'Sのパトカーなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ヴィッツ (ヤリス) 日本 1999年
大ヒットした日産 マーチ2代目に対抗する小型車としてトヨタ ヴィッツが1999年に登場しました。スターレット 5代目の後継車でしたが、従来の安価な小型車ではなく世界戦略車として本格的な設計がされました。3/5ドアハッチバックのボディデザインはギリシャ人デザイナーによるもので、ヨーロッパの小型車的なセンスが感じられました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1L(70HP)と4WD仕様車用のDOHC 4気筒1.3L(88HP)でした。派生車として車高の高いワゴンのファンカーゴと角ばったデザインのbBも同時期に登場しました。(実車画像→トヨタ ファンカーゴ 1999)
2000年にDOHC 4気筒1.5L(110HP)エンジン搭載の高性能版RS、2001年に低燃費仕様としてアイドリングストップシステムが追加されました。2002年に4気筒1.4Lディーゼルターボエンジンがヨーロッパ仕様(ヤリス)に追加され、2003年にRSにターボ仕様(150HP)が追加されました。ヴィッツは1999年の日本カー オブ ザ イヤーをプラッツ(ヴィッツのセダンタイプ)/ファンカーゴとともに受賞し、ヤリスは2000年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しました。ヴィッツは長年ベストセラーであったカローラを販売台数で上回る大ヒットとなりました。2005年に2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1999年に発売されたエポック社のMテック製の当時物です。Mテックの型番MSから始まるMSシリーズはやや玩具的なものでしたが、当時の国産車を多くモデル化していました。このヴィッツもMSシリーズなのですが結構リアルな造形で、プロポーションが良く実車のイメージがうまく再現されています。ドアが開閉するギミック付きです。(建付けはあまり良くないですが) これ以外のヴィッツ 初代のミニカーは、トミカ、トミーテックの1/150、ミニチャンプスのヤリス、ハイスピードの輸出仕様エコ(ECHO)などがあります。派生車のファンカーゴはミニカーがないのですが、bBはトミカやMテックのマジョーラカラー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー エボリューション VI 日本 1999年
1994年にランサー エボリューション 2代目が登場しました。外観はあまり変わりませんでしたが、初代の問題点に対して足回りが全面的に改良されました。エンジンは260HPにパワーアップされました。1995年スウェーデン ラリーでランサー エボリューションとして初優勝しました。
1995年にランサー エボリューション 3代目が登場しました。メカ的な変更はなく、大型リアウイングや大きな開口部を持つフロントバンパーが採用され、エンジン冷却性能/空力性能が改良されました。1996年にはサファリ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを獲得しています。
1996年にランサー エボリューション 4代目が登場しました。ランサーが1995年に5代目にフルモデルチェンジしたので、ボディが新型になり、リアウイングが小型化されました。左右後輪への駆動力を変えて旋回性を向上させるAYC(アクティブ ヨー コントロール)が採用されました。エンジンは280HPにパワーアップされました。1997年にフィンランド ラリーなどで4勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを連覇しました。1998年にはサファリ ラリーなどで2勝しました。(実車画像→ 三菱 ランサー 5代目)
1998年にランサー エボリューション 5代目が登場しました。車幅を1770㎜に広げて3ナンバー車となり、タイヤサイズの拡大で走行/制動性能が改良されました。エンジンは280HPのままながらトルクがアップしました。1998年にサンレモ ラリーなどで4勝し、三菱初のマニュファクチャラーズタイトル、T.マキネンのドライバーズタイトル3連覇を獲得しました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション 5代目)
ランサー エボリューション 6代目が1999年に登場しました。1999年のWRCレギュレーション変更に対応する為に開発されました。フォグランプ小型化とナンバープレートを左側に移動することで、空気抵抗/冷却性能を改良し、リアウイングを2段化して空力を改良していました。1999年はモンテ カルロ ラリーなどで5勝し、T.マキネンがドライバーズタイトルを4連覇しています。2000年にはT.マキネンの4連覇を記念して、T.マキネン仕様車が設定されました。2001年からワークスのWRCカーはホモロゲーション(販売台数)上の問題でランサー 6代目 セディアをベースとするように変わったので、WRCカーのベースとなったランサー エボリューションはこれが最後となりました。(ただしWRCカーにランサー エボリューションという名前は継承されました)
ミニカーは2016年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。ランサー エボリューション VIのモデル化で、前述したエボリューション I同様に雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。2段化されたリアウイングや彩色された室内のメーターなど細部もそこそこ良く再現されています。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション VIのラリー仕様などを10種類以上モデル化しています。イクソ以外では、オートアートの1/43と1/18、CM'S(1/64)のラリー仕様、Mテック、ビテス、トミカ リミッテド(1/64)、WIT'S(レジン製)などたくさんあります。ランサー エボリューション 2代目からの5代目までのミニカーは、ミラージュ(hpiレーシング)のIIとIII、MテックのIII、ハイストーリー(レジン製)のIIIとIV、トミカのIV、トミカ リミッテドのV、ビテスのVなどたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ S2000 日本 1999年
ホンダ創立50周年を記念して企画された本格派スポーツカー ホンダ S2000が1999年に登場しました。後輪駆動の2シーターオープンカーというコアなスポーツカーで、ロングノーズ/シュートデッキのオーソドックスなデザインとなっていました。またオープンカーとはいえ専用設計なので、閉断面のフロアトンネルをメインフレームとして活用した「ハイXボーンフレーム構造」を採用して高い剛性と衝突安全性を確保していました。またシート後方の高強度ロールバー設置、乗員保護用ツインドアビーム内蔵などオープンカーとしての安全性も確保していました。(純正のアルミ製ハードトップの設定もありました)
エンジンはVTEC DOHC 4気筒2L(250HP)で、許容最高回転数が9000rpmというレースカー並みの高回転型エンジンでした。そのエンジンは前後輪の重量配分が50/50となるようフロントミドシップ搭載されていました。変速機は6段マニアルのみで、オートマチックがないというマニアックな仕様でした。2003年のマイナーチェンジでフロントの意匠が変更されました。2004年に北米仕様車はエンジンが2.2L(242HP)となり、許容最高回転数を8000rpmに下げて扱いやすくされました。2005年のマイナーチェンジで国内仕様もそのエンジンに変わりました。2009年に生産中止となり、総生産台数は約12万台でした。
ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物で、これはホンダ特注品(ホンダ コレクション)です。エブロの標準品と異なり、この特注品は左ハンドル仕様をモデル化しています。エブロらしいそつの無いリアルな造形で良く出来ています。赤いバケットシートの室内など、細部も良く再現されています。エブロは1/24でもS2000をモデル化しています。これ以外のS2000のミニカーは、ダイヤペット、トミカの1/87、トミカ リミッテドの1/64、Mテックの1/72、オートアートの1/18、ホビージャパンの1/64、レジン製ではMARK43やWIT'Sなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ インサイト 日本 1999年
1997年に世界初の量産ハイブリッドカー トヨタ プリウスが登場し、当時としては驚異的な燃費28㎞/L(当初)を実現しました。これに対抗してホンダ初のハイブリッドカー インサイトが1999年に登場しました。プリウスを上回る燃費を実現する為、コンパクトな2人乗りのハッチバッククーペとし、軽量化と空気抵抗低減を徹底することで燃費35km/Lを達成しました。軽量化の為車体はNSXのようなアルムフレームを採用しフロントフェンダーは樹脂化されていました。リアホイールをカバーし後部を絞り込んだたスマートなボディは空気抵抗係数Cd値0.25と市販車としては最高レベルでした。(ちなみに1991年のスバル アルシオーネ SVXのCd値は0.29でした)
ホンダIMAと呼ぶハイブリットシステムは3気筒1L(70HP)リーンバーンVTECエンジンに電動モーター10kW(13HP)を直結していて、エンジンは常時稼働していて電動モーターは発進や加速時にアシストする方式でした。(モーターは減速時に発電機として回生制動し、Ni水素バッテリーの残存容量低下時にも発電機として電池を充電する)5段変速/CVT無段動変速で最高速160km/hの性能でした。ホンダIMAシステムはエンジンで走行するのが基本で、電気モーターだけでも走行できるプリウスとは異なっていました。2004年のマイナーチェンジで燃費が36km/Lに向上しました。2006年に生産中止となり総生産台数は全世界で約1.7万台でした。(国内分は約2300台で売れていません) 2009年にインサイト 2代目が登場しました。
ミニカーは2000年に発売されたエブロ製の当時物です。エブロらしいリアルな造形で、ホイールをカバーしたリアフェンダーや絞りこまれたリアエンドの独特な造形など実車の個性的なデザインがうまく再現されていてとても良く出来ています。室内の細部もそこそこ良く再現されています。実車がめったに見かけない車だったこともあって、これ以外のインサイト 初代のミニカーは最近までありませんでしたが、2022年に国産名車コレクション 1/24でモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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