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トヨタ ピクニック (イプサム) 日本 1997年
1994年に登場したホンダ オデッセイが大ヒットしたことで始まった低ルーフ ミニバンのブームに合わせてトヨタ イプサム 初代が1996年に登場しました。コロナ プレミオをベースにして開発された前輪駆動車で、3列シートの7人乗りでした。オデッセイは3ナンバー規格でしたが、イプサムは小さな子供がいる家族向けというコンセプトで、コンパクトな5ナンバーサイズでした。したがって見た目も親しみ易い丸っこいもので、一番後ろの斜めになったピラーが個性的でした。なお「イプー」と名付けた子供向けのイメージキャラクター(ゆるキャラ)を使った当時のCMは面白いものでした。(参考動画→ トヨタ イプサム CM) イプサムのコンセプトとCM戦略は当たりヒットしました。
当初のエンジンはDOHC 4気筒2L(135HP)が搭載され、1997年に4気筒2.2L(94HP)ターボディーゼルが追加されました。ガソリンエンジン車には4WD仕様がありました。1998年のマイナーチェンジで後期型となり内外装が小変更され、トヨタ初のアクティブ トルクコントロール4WDが採用されました。1998年に派生車としてサイズを少し大きくした上級車のガイアが登場しました。車のコンセプトに合わせたのだと思いますが、イプサムはピクニックという名前で輸出されました。2001年に3ナンバー規格でサイズが大きくなったイプサム 2代目にモデルチェンジしました。(参考動画→ トヨタ ガイア 1998)
ミニカーは1997年に発売されたビテス製の当時物です。輸出仕様のピクニックをモデル化しています。プロポーションが良く実車がうまく再現されています。また彩色された3列シートの室内やインパネ/メーターなどの細部もリアルに再現されていてとても良く出来ています。ビテス倒産後にサンスター傘下で復活したビテス ブランドで右ハンドルに変更したイプサム(後期型)が2005年頃に発売されました。これ以外のイプサム 初代のミニカーはダイヤペットの当時物、トミカがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ クラウン マジェスタ Cタイプ V8 4000 (S150) 日本 1997年
トヨタ クラウン 10代目(S150)が1995年に登場しました。デザインは先代(S140)を踏襲していましたが、少しだけ直線的になっていました。プラットフォームはマーク II(X90)と共通化され、全モデルがモノコックボディとなりました。(先代はマジェスタ以外はフレーム構造) ボディ形式は4ドアセダンと4ドアハードトップがありました。エンジンは先代と同じDOHC 6気筒2L(135HP)/2.5L(180HP)/3L(230HP)、6気筒2.4L ターボ ディーゼルなどがあり、クラウン初の4WD仕様が設定されました。
同時にモデルチェンジした上級車のマジェスタ 2代目(S150型)はテールライトが細長い縦型でデザインが差別化されていました。(GM キャディラック風のデザインです) 1997年のマイナーチェンジで、SRSサイドエアバッグ、横滑り防止システムVSC、クラウン初のメーターが発光するオプティロンメーターなどの先進装備が設定されました。1999年にクラウン 11代目(S170)/クラウン マジェスタ 3代目(S170)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2016年に発売されたハイストーリー製です。レジン製でクラウンの上級車のマジェスタをモデル化しています。私は並みの出来ばえでやたらと高価なだけのレジン製ミニカーは買いません。(実車に特別の思い入れがある場合は買いますが) そんな訳でこのマジェスタのミニカーは購入していないので、画像はWEBショップの商品画像を使わせてもらいました。画像で見る限りでは、それなりに良く出来ているようです。マジェスタ以外のクラウン(S150)のミニカーは2022年にGCDが1/64でモデル化していますが、それ以外はありません。RAI'Sがクラウン(S150)のパトカーをモデル化していますが、これは見た目がほとんど変わらないS140型のミニカーを改造して、S150に仕立ているようです。このクラウン S150型のように見た目が変わらずほとんど目新しさがない車は、実車が不人気でなくてもミニカーにならない場合が結構あります。
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トヨタ プリウス 日本 1997年
1997年にハイブリッド車の元祖であるトヨタ プリウス 初代が登場しました。プリウスはエンジンと電気モーターを組み合わせることで、これまでにない画期的な低燃費(当初は28km/L(10/15モード) 最終型は31km/L)を実現しました。このハイブリッドシステム THS(Toyota Hybrid System)は遊星歯車を使った非常に高度なガソリンエンジン/電気モータのハードウエア構成とそれを制御するソフトウエアによるものでした。ボディのデザインは中身ほど画期的ではないですが、少し変わっていて目立つデザインでした。
またこの車に使われたニッケル水素電池(松下製)も大電流での充放電が可能な画期的なもので、この電池がなければこの車は実用化されなかったでしょう。 価格は215万円でこのクラスの車としては高価でしたが、革新的な内容を考えると政策的につけられた安い値段でした。その為もあって初年度に1万台以上売れ、世界初のハイブリッド車として成功しました。2000年からは北米でも販売され、環境問題に関心のあるインテリ層が購入して話題となりました。2003年に2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1999年に発売されたMテック製の当時物です。元々は実車の販促プロモーション用に作られたようなので、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部もリアルで非常に良い出来ばえです。市販されたミニカーのパッケージには鉄腕アトムのフィギュアが付いていて、これは新時代の車というトヨタのイメージ戦略を反映したものでした。(トヨタ特注品でフィギュアの付いていない物もありました) ボンネットが開くギミック付きで、簡単な造形ですがエンジンが再現されています。これ以外のプリウス 初代のミニカーはトミカの当時物と、2012年に発売された国産名車コレクション、2020年に発売された国産名車コレクション 1/24があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ランドクルーザー プラド (J90) 日本 1998年
1980年代に大ヒットした三菱 パジェロに対抗して、ランドクルーザー 70系の派生車としてハイラックスをベースにした乗用車タイプの簡易な4WD車が1985年に登場しました。駆動系はハイラックスと共用で、サスペンションは国産4輪駆動車初の4輪コイルリジッドを採用していました。ガソリンエンジンは4気筒2.4L(22R)/2.7L(3RZ)、ディーゼルエンジンは4気筒2.5L(2L型)/2.8L(3L型)/3L(1KZ型)などを搭載していました。 当初のショートホイールベース仕様はランドクルーザー ワゴンやランドクルーザー IIなどと呼ばれましたが、1990年にロングホイールベース版が追加された際にプラドというサブネームが付けられました。
1996年にランドクルーザー プラド 2代目 90系が登場しました。3ドアと5ドアの2タイプで、丸形ヘッドライトを採用した3ドアはライバルの三菱 パジェロ 2代目によく似たデザインになりました。初代同様にハイラックスと駆動系を共用しつつもフルタイム4WD化され、フレーム/サスペンションも共用となりました。ガソリンエンジンは4気筒2.7L(3RZ型)、V型6気筒 3.4L(5VZ型)、ディーゼルエンジンは4気筒2.8L(3L型)/3L(5L型)、4気筒3.0Lターボ(1KZ型)などが搭載されました。1999年のマイナーチェンジでフロントグリル/バンパーの意匠が変更され、4輪トラクションコントロールやVSC(ビークルスタビリティコントロール)などの走行制御システムが採用されました。2002年にランドクルーザー プラド 3代目 120系にモデルチェンジしました。
ミニカーは2001年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズ製です。ロングホイールベース仕様のプラド 90型をモデル化しています。メーカー名は表示されていませんので確証はないですが、たぶんアーテル(ERTL)系のメーカーではないかと思います。実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。また左前に小さなフェンダーミラー(サイドアンダーミラー)が付いていて室内もそこそこ再現されているなど世界の名車シリーズのなかでは良く出来ている部類でした。ランドクルーザー 90系のミニカーはビテスの3ドアと5ドア、ハイスピード、ホンウェルの1/72などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ アルテッツァ 日本 1998年
1998年にスポーティな中型セダンとしてトヨタ アルテッツァが登場しました。アルテッツァは欧州でのレクサス ブランドの展開において、BMW 3シリーズなどに対抗できるコンパクトなスポーツセダンとするべく、高性能エンジン搭載の後輪駆動車として開発されました。短いテールを持つロングホイールベース/ショートオーバーハングのスポーティなセダンスタイルは当時のトヨタ車のセダンとしては異質の物でした。また大小2つの円を並べたテールライトも独特のデザインでした。海外ではレクサス IS 初代として販売されました。
エンジンはDOHC 4気筒2L(210HP)/DOHC 6気筒2L(160HP)/DOHC 6気筒3L(220HP)が搭載されました。サスペンションはフロント/リアともにダブルウィッシュボーン式が採用されブレーキ性能も高くスポーツカー並みの足回りでした。2001年のマイナーチェンジでフロントグリルがレクサス ISと共通化されました。2001年にステーションワゴン的なアルテッツァ ジータが追加され、このモデルにはDOHC 6気筒3L(220HP)エンジンが搭載されました。2005年から国内でもレクサス ブランドが展開されたので、2005年にアルテッツァはレクサス IS(2代目)に変わりました。アルテッツァは高性能な後輪駆動車だったので、モータースポーツでも活躍しました。
ミニカーは1999年に発売されたMテック製のM4シリーズの当時物です。Mテックの初期のミニカーは基本的には玩具的なものでしたが、M4シリーズはマニア向けのスケールモデル的なレジン製ミニカーでした。(マニア向けとしてはダイキャスト製のHOBBYシリーズもありました) このアルテッツァはそのM4シリーズの最初のモデルで定価3800円と高価でしたが、プロポーションが良く灯火類や室内などの細部もリアルに仕上げてありかなり良い出来ばえでした。また底板がダイキャスト製で適度の重量感があり、レジン製ミニカーの安っぽい感じがしないのもうまいやり方でした。これ以外のアルテッツァのミニカーはオートアートの1/18、エブロのレース仕様、トミカ リミッテドの1/64、京商の1/43(ポリストーン製)、MARK43(レジン製)、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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