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トヨタ ランドクルーザー (LJ73) 日本 1990年
前述したランドクルーザー 40系の後継車として70系が1984年に登場しました。独立した前フェンダーはブリスターフェンダー風に変わり、デザインは目新しくなりました。ホイールベースは先代同様にショート/ミドル/ロングの3タイプがあり、2ドアのソフト/ハードトップのジープ形式、ピックアップ、4ドア バンなど様々なボディ形式がありました。ガソリンエンジンは6気筒4L(3F型)、ディーゼルエンジンは4気筒3.4L(3B)/4気筒3.4Lターボ(13B-T)、6気筒4L(2H) などが搭載されました。
2004年に70系は国内では生産中止となりましたが、海外では2007年にフロントの意匠を変更した新型が登場し、現在もV型8気筒4.5Lディーゼルエンジンを搭載した78や79などが世界中に輸出されています。国内では2014年に70系の発売30周年を記念して1年間の期間限定で70系が復活しました。基本的な構造はそのままでしたが、新型のV型6気筒4Lガソリンエンジンを搭載し、外観や装備は時流に合わせて変更されていました。
70系は本格派の4WDでしたが、派生車としてハイラックスをベースにした乗用車タイプの簡易な4WDが1985年に登場しました。駆動系はハイラックスと共用で、サスペンションは国産4輪駆動車初の4輪コイルリジッドを採用していました。ガソリンエンジンは4気筒2.4L(22R)/2.7L(3RZ)、ディーゼルエンジンは4気筒2.5L(2L型)/2.8L(3L型)/3L(1KZ型)などを搭載していました。 当初のショートホイールベース仕様はランドクルーザー ワゴンやランドクルーザー IIなどと呼ばれましたが、1990年にロングホイールベース版が追加された際にプラドというサブネームが付けられました。1989年に80系にモデルチェンジしました。ランドクルーザー プラドは1996年に2代目(90系)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたDOORKEY(ドアキー)製の当時物です。ショートホイールベース仕様で角形ヘッドライトなので、1990年に登場したプラド系LJ73型の輸出仕様をモデル化しているようです。DOORKEYはオランダのAHC MODEL社(又はAR-GEE社)のブランドで、1990年代に登場したDOORKEYブランドのミニカーは50種類ほどあり、日本車もトヨタや日産など10種類ほどがモデル化されていました。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、まずまずの良い出来ばえです。室内も結構良く仕上げてあります。このランドクルーザーはトヨタのロゴが付いた専用箱に入っていましたので、トヨタの販促用プロモーションにも使われたようです。ランドクルーザー 70系のミニカーはハイストーリー(レジン製)のプラドやピックアップ、NEO(レジン製)、NEW RAYの1/32などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ R A70型 日本 1990年
1986年に登場したトヨタ セリカ XX 3代目(A70型)はセリカ系から独立してセリカ XXの北米仕様で使われていたスープラという名前に変更されました。好評であった先代のイメージを引き継ぎ、より滑らかな曲面を使ったデザインとなりました。プラットフォームはソアラ 2代目と共通で、トヨタ 2000GTで使われた4?ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用していました。当初のエンジンは、6気筒2L、DOHC 6気筒2L(140HP)、DOHC 6気筒2Lツインターボ(180HP)、DOHC 6気筒3L ターボ(230HP)の4タイプがありました。
発売後すぐにエアロトップ(タルガトップ)が追加され、1987年には輸出仕様と同じブリスターフェンダーを持つワイドボディが3Lモデルに採用され、5段変速も設定されました。1988年のマイナーチェンジで後期型となり、フロント/リアの意匠が変更され、エンジンがパワーアップしました。1989年に2Lツインターボ モデルにもワイドボディが設定され、1990年の最後のマイナーチェンジでは3LエンジンがDOHC 6気筒2.5Lツインターボ(280HP)エンジンに変更され、ビルシュタイン製ショックアブソーバーやトルセンLSDを採用してスポーツカーとしての性能が向上しました。1993年にスープラ 2代目(A80)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2006年に発売されたエブロ製です。フロントグリルのデザインが変更された後期型で最強の2.5Lツインターボエンジン搭載車をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。特徴的なフロント周りや室内などの細部も良く再現されています。後期型なのでフロントノーズのエンブレムがトヨタのCIエンブレムとなっていて、リアスポイラーのハイマウントストップランプまで再現されています。さらにリトラクタブル ヘッドライトが可動するギミックも付いています。スープラ初代のミニカーは、ダイヤペットの当時物 1/40、AHC DOORKEYのエアロトップ、トミカ リミッテドの1/64、京商、国産名車コレクション、ホビー ジャパンの1/64、レジン製ではWIT’S、MARK43、イグニッションモデルの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント(リトラクタブル ヘッドライトの開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ エスティマ 日本 1990年
バブル景気真っ只中の1989年東京モーターショーで公開されたMPVのコンセプトカー プレビア(PREVIA)が、1990年にトヨタ エスティマとして登場しました。商用車仕様の設定がない3列シートの7人乗り1ボックスカーで、サスペンションも乗用車的な4輪独立懸架が採用されていました。従来の1ボックスカーは角ばったデザインが多かったのですが、エスティマの丸みのあるデザインは目新しく「天才タマゴ」というキャッチコピーで宣伝されました。当時一般的な1ボックスカーはエンジンを運転席下に配置していたのですが、エスティマは床下にミドシップ搭載していたのもユニークでした。
エスティマは当時トヨタが開発していた2サイクルの小型高性能エンジンを搭載する予定だったのですが、排ガス対策がうまくいかずエンジン開発に失敗しました。そこで既存の商用車用エンジンをベースにしたDOHC 4気筒2.4Lエンジンを使うことになり、スペースの問題でエンジンをフロア下部に横に75度寝かして搭載することになりました。この構造で室内空間は確保しましたが、エンジンは大型ボディに対してパワー不足で振動/騒音の問題もありました。
エスティマは車幅が広い3ナンバー規格で高価だったので、販売はあまり芳しくありませんでした。そこで1992年には前後の意匠を変更してボディを5ナンバー規格に収めたエスティマ エミーナ/ルシーダが発売されました。1994年にはパワー不足を補う為、スーパーチャージャー付のエンジン(160HP)が追加されました。1998年のマイナーチェンジで外装が変更され、2000年に2代目にモデルチェンジしました。エスティマ 初代は5ナンバーのエミーナ/ルシーダが販売の中心となるなど商業的には失敗作でした。海外向けでは「プレヴィア(PREVIA)」や「タラゴ(TARAGO)」の名前で販売されました。
ミニカーは1991年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、当時のミニカーとしてはプロポーションが良く、スモークウィンドウの後席や2トンカラー塗装などで実車の雰囲気がうまく再現されています。室内ではエスティマ 初代の特徴であったインパネ中央に大きく張り出したセンターコンソールがうまく再現されています。ドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。これ以外のエスティマ 初代のミニカーは最近までトミカの当時物しかありませんでしたが、2022年にハイストーリー(レジン製 1/43)とGCD(1/64 香港製)がモデル化しました。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ セラ 日本 1990年
1987年の東京モーターショーに出展された コンセプトカー AXV-II をほとんどそのまま市販化したのがトヨタ セラで1990年に登場しました。この車の最大の特徴はガルウイング式ドアの採用で、金魚鉢のようなガラス張りのキャビンもあいまってバブル時代を代表する面白い車でした。スターレット4代目をベースにした前輪駆動車で、エンジンはDOHC 4気筒1.5L(110HP)を搭載していました。(実車画像→ トヨタ AXV-II )
この車はバブル時代だったからこそ実現できた車で、マツダのロードスターのような若者向け小型車に対するトヨタ流のアピールだったと思います。スペースを取らないよう考慮された斜め前方に開くガルウイング式ドアやその支持構造はトヨタ流に洗練されたものでした。ただガルウイング式ドアとキャビン以外はデザイン的におとなしく、動力性能的にもほどほどだったのがいまひとつでした。外から丸見えのキャビンも実用的ではなく、強化したエアコン付でしたが夏は暑かったでしょう。そんな訳で、一代限りだったこの国内専用車は5年間で約16000台しか売れていません。(当時もあまり見かけなかったです)
ミニカーは2009年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの初期物なのでメーカーはノレブです。プロポーションが良くグラスサンルーフのキャビンや室内が良く再現されていて非常に良い出来ばえです。(ただホイールが少し大きめに感じます) 初期の国産名車コレクション(ノレブ製)はこのセラのような今までモデル化されていなかった車種が多かったので有難かったのですが、120号以降あたりからはほとんどがイクソなどの既存品の焼き直しとなりました。これは値段を考えるとしょうがないのですが。。。セラのミニカーは最近までこれしかなかったのですが、2016年にHI-STORYがレジン製でモデル化し、2017年には国産名車コレクションの色違いがFIRST43ブランドで発売されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ ユーノス コスモ タイプ E 20B CCS 日本 1990年
マツダのユーノス ブランドの最高級車としてユーノス コスモ(コスモ 4代目)が1990年に登場しました。バブル絶頂期に最高級パーソナルクーペとして企画されたこの車は、極めて高度な内容の車でした。量産車として世界初の3ローターロータリーエンジン(20B型)を搭載し、「CCS( カーコミュニケーションシステム)」と称する世界初のGPS方式カーナビ、ステアリングパッドで操作するエアコン/オーディオなどの先進技術を装備していました。内装も本革シートやウッドパネル張りインパネなど本格的で豪華でした。外観はシンプルでセンスの良い美しいデザインでした。
エンジンは2ローター(13B型 230HP)もありました。3ローターは300HP以上の実力がありましたが、通産省の行政指導で280HPに自主規制していました。(高性能ゆえに燃費は一桁台とかなり悪かったようですが、燃費を気にするような人が買う車ではありません) 販売価格は330~540万円と高価でしたが、エンジンや装備などを考慮すると出血大サービスの値段だったと思います。1996年に生産中止となり、総生産台数は数9000台とめったに見かけない希少車でした。
ミニカーは2006年に発売されたサピ製(SAPI MODELS)です。サピは2003年に登場した国産ブランドで、他社がモデル化しないマニアックな国産車をモデル化していました。このユーノス コスモはCCSを装備した中級グレードのタイプ Eをモデル化しています。実車の伸びやかで美しいデザインがよく再現されていて、灯火類/室内などの細部もリアルで、かなり良い出来ばえです。室内はハンドル形状や木目パネルなどがうまく再現されていて結構リアルです。ルーフ後部の突起物はCSSのGPSアンテナで、このアンテナの無いものなど数種類のバリエーションがありました。最近までユーノス コスモのミニカーはサピだけしかなかったのですが、2008年に国産名車コレクション(ノレブ製)でもモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像と屋根のGPSアンテナの画像です。リアの4本だしマフラーは3ローターロータリーエンジン搭載車の証でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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