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オペル モンザ (モンツァ) ドイツ 1978年
1978年に登場したオペル セネター Aは、オペルの旗艦であったアドミラル/ディプロマットの後継車でした。構造的にはレコード Eをベースにしてボディを拡大したもので、デザイン的にもレコード Eのスタイルを継承していました。エンジンは4気筒2L、6気筒2.5L/2.8L/3L(180HP)エンジンなどが搭載され、4段変速で最高速210km/h(3L)の性能でした。1982年のマイナーチェンジで後期型となり、ヘッドライトが大きくなりました。1987年にセネター Bにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル セネター A)
セナター Aのクーペ仕様がモンザ(モンツァ)で、セダンよりホイールベース/全長が短縮され、大きなリアハッチを持つ大胆なファーストバックスタイルは初代のコモドール クーペをモダンにしたデザインでした。6気筒2.8L/3Lエンジンを搭載し3L搭載車は当時のオペル最速の車で、ベースのセナターともどもオペル初の全輪独立懸架サスペンションを採用していました。1982年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントグリルやリアの意匠が変わりました。4気筒2L/2.2Lエンジンが追加され、6気筒エンジンもパワーアップしました。セネターはイギリスではヴォクスホール ロイヤル (モンザはロイヤル クーペ)としても販売されました。1986年まで生産され総生産台数は約4.6万台でした。モンザは一代限りの車でしたが、2013年にコンセプトカーとしてモンザの名前が復活しています。
ミニカーは1979年頃に発売されたガマ製の当時物で縮尺1/25の大スケールミニカーです。この当時の大スケールミニカーは、1/43を単に大きくしただけの物が多く、このモンザもプロポーションなどは悪くないのですが、仕上げレベルが1/43サイズと同等なので、大味なミニカーでした。1/25ながらギミックはドアが開閉するだけというのもしょぼいです。ガマはモンザの後期型とセネター Aの前期型/後期型も1/25でモデル化していました。モンザの当時物ミニカーではメーベトイがあり、セナター Aの当時物にはコーギーの1/36がありました。セネター Aとモンザの当時物以外のミニカーは、シュコーとミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー 18 フランス 1978年
ルノー 12の後継車としてルノー 18が1978年に登場しました。世界戦略車として企画されたのでルノー 12と同様にオーソドックスな3ボックス スタイルでよりシンプルで無国籍なデザインになっていました。前車軸にオーバーハングした縦置きエンジン搭載、固定軸のリア サスペンションなどルノー 12の特徴的な構造も引き継いでいました。 当初は4ドアセダンのみで、1979年にブレーク(ステーションワゴン)が追加されました。
当初のエンジンは4気筒1.4L(64HP)/1.6L(79HP)で、5速変速機で最高速160km/h(1.6L)の性能でした。1980年に4気筒1.6L(110HP)ターボエンジンと4気筒2.1L(66HP)ディーゼルエンジンが追加されました。1983年にブレークにパートタイム式4WD仕様が追加されました。1984年にフロントグリルが小変更されてタイプ2となりました。1986年に後継車のルノー 21が登場し、フランス国内販売は終了しました。フランス国内では約200万台が生産されました。ルノー 18も12同様に全世界に輸出(ライセンス生産)されました。
ミニカーは1978年に発売されたソリドの当時物です。ソリドらしいシャープな造形で、実車の雰囲気をうまく再現していて良く出来ていました。ヘッドライトとバンパーを一体化するコストダウンが行われているなど細部の仕上げがレベルダウンしていて、ソリド黄金期の陰りが見え始めたモデルでした。ドアが開閉するギミック付です。これ以外のルノー 18のミニカーはソリドの別ブランドのべレム、ノレブの当時物、当時物以外ではイクソ、ノレブの新規品などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン メアリ フランス 1978年
1968年にシトロエン ディアーヌのシャーシにジープ風のオープン ボディを載せた多目的車 メアリが登場しました。(フランス語ではHは発音しないのでメハリではなくメアリです) ボディはABS樹脂製で、この材質を初めて自動車に適用していました。なおFRP樹脂製のボディ パネルは1953年にGMがコルベット C1で採用していました。エンジンはディアーヌ用の602cc(26HP)を搭載していました。当初は2シータでリアは荷台でしたが、後に折畳み式のリアシートも追加されました。
1979年には4輪駆動式のメアリ 4X4が設定されました。この4輪駆動はエンジンを前後に2つ搭載する2CV 4X4サハラとは異なり、一つのエンジンによるパートタイム式4WDでした。メアリ 4X4をベースとした軍用車 A 4X4がフランス軍の軍用車として採用されました。A 4X4はボディを鋼鉄製に変更しエンジンはビザ用の空冷水平対向2気筒652cc(34HP)エンジンを搭載し、最高速度110 km/hの性能でした。(実車画像→ シトロエン A 4X4) メアリ 4X4は1982年まで、2輪駆動のメアリは1987年まで生産されました。
ミニカーは2016年に発売されたアシェット製の国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC202でメアリをモデル化していますので、それを流用した廉価版です。良く再現されたフロントグリルやリアルなソフトトップなど、雑誌付きの安価なミニカーながらかなり良い出来ばえです。メアリの当時物ミニカーとしてはノレブ、ポリトーイなどがありました。当時物以外では、ソリド、ノレブの1/18と1/43、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン ビザ (ヴィザ) フランス 1978年
1978年にシトロエン LNの後継車として、シトロエンが開発したシトロエン ビザが登場しました。シトロエン LNと同様にプジョー 104をベースにしていましたが、変わった顔つきのフロントやサテライトスイッチのインパネなどにシトロエンらしい味付けがされていました。(プジョー 104そのものだったシトロエン LNはシトロエンのファンには不評だったのでその対応でした) ボディは5ドアハッチバックだけで、当初のエンジンは2CVから引き継いだ空冷水平対向2気筒 652cc(35HP)と水冷4気筒1.1L(50HP)を搭載し、4段変速で最高速140km/h(1.1L)の性能でした。
4気筒1Lと1.3Lの水冷エンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでフロントが一般受けするデザインに変更され空冷エンジンがなくなりました。(実車画像→ シトロエン ビザ 1982) 1984年には1.8Lのディーゼルエンジンが追加されました。1985年にはプジョー 205 GTIの1.6L(115HP)エンジンを搭載した高性能版の1.6 GTiが追加されました。またビザをベースにした商用車として、C15がありました。1986年に後継車のAXが登場し、1988年に生産を終了し総生産台数は約125万台でした。(実車画像→ シトロエン C15)
ミニカーは1980年に発売されたノレブ製の当時物です。当時の流行りで見た目の良くないフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションは悪くなく特徴的なフロントグリルはうまく再現されています。ドア開閉ギミック付です。これ以外の当時物としてはソリドのクーガー(COUGAR)、それを流用したディンキーのクーガー、メーベトイがありました。当時物以外ではノレブの新作、イクソとトロフューからはラリー仕様が出ています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランドローバー シリーズ III 109 イギリス 1978年
ランドローバーは、1983年にシリーズ IVに変わりました。外観はシリーズ IIIのステージ 1とほぼ同じで、フロントグリルがライトと面一になりました。またサスペンションがリーフスプリングからコイルスプリングに変更され、フロントウインドーが一枚物になるなど近代化されました。最初に110(ホイールベース 110インチ)が登場し、1994年に90と130(実際には127インチ)が登場しました。エンジンはV型8気筒3.5L(116HP)、4気筒2.5L(83HP)、4気筒2.3L(75HP)ディーゼルなどがありました。
1989年にレンジローバーの走行性能と乗用車的居住性を必要とするも、それほどの豪華さを求めない層向けに、レンジローバーの廉価版としてディスカバリーが登場しました。シャーシやエンジンなどはレンジローバーと同じですが、内装やエアコン、サスペンションの簡略化などでコストダウンを図っていました。ディスカバリーは当時ローバーと提携していたホンダからもクロスロードの名前で国内販売されました。(価格は400万円ぐらいでしたから、好きな人ならなんとか買えました) (実車画像→ ランドローバー ディスカバリー、ホンダ クロスロード 1994)
ランドローバーはラインナップを明確にするため、1990年にシリーズ IV 90/110/130の名前をディフェンダーに改名しました。名前の変更だけで、内容に変更はありませんでした。(なおシリーズ*は世代を区別する為に付けているだけで正式な名前ではありません) 1998年に電子制御式の5気筒2.5L(122HP)ターボディーゼルが追加され、ヨーロ IIIの排ガス規制に対応しました。排ガス規制と安全基準に適合させる為、2007年に大幅な変更が行われました。外観はほとんど変更がありませんが、フォード製の新型4気筒2.5L(122HP)エンジンが採用され、シート配列などの内装が変更されました。ディフェンダー 初代は2015年に生産中止となり、2019年に2代目のディフェンダー 90/110にモデルチェンジしました。(実車画像→ ランドローバー ディフェンダー 110 2019)
ミニカーは1978年に発売されたソリド製の当時物です。上述したデルプラド製と同じシリーズ IIIのロングホイールベース版 109をモデル化しています。(こちらは4ドア ハードトップ仕様ですが) 1970年代の後半はミニカー冬の時代にあたるので、まともなミニカーが少ないのですが、このランドローバーはシンプルな作りながらまだソリドらしい良質さが残っていました。 プロポーションが良く、ボディカラーもいかにもそれらしい色となっています。リアドアが開閉するギミック付きです。これ以外のシリーズ IIIのミニカーとしては、ソリドの別ブランドのべレム、コーギーの1/36、ポリスティルの1/43と1/25、メーベトイの1/25などがありました。当時物以外では、ホンウェル(カララマ)の1/72、ユニバーサルホビー、オックスフォードなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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