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トヨタ カローラ レビン AE86型 日本 1983年
トヨタ カローラ レビン/スプリンター トレノは1983年に5代目(85/86型)にモデルチェンジしました。カローラ 80系セダンは前輪駆動車となりましたが、クーペ系は信頼性が確立された先代70系のシャーシを引き継ぐ後輪駆動車のままでした。ボディはセダンのデザインに合わせたシンプルなデザインで、レビンは角形ヘッドライトでトレノはそれをリトラクタブル式にしていました。2ドアノッチバッククーペと3ドアハッチバッククーペの2タイプがあり、3A型4気筒1.5L(83HP AE85)/4A型DOHC 4気筒1.6L(130HP AE86)エンジンを搭載し、4段AT/5段MTで最高速は180km/h(AE86)の性能でした。1987年にカローラ系は6代目(90型)にモデルチェンジし、同時にレビン/トレノも前輪駆動車となりました。
レビン/トレノで最後の後輪駆動車であったAE86系は、「ハチロク」と呼ばれてマニアには人気がありました。さらに1995年から連載が始まった漫画「頭文字D」の主人公の劇中車がトレノ AE86型だったことから、近年になってからハチロクの人気が再燃しました。この人気を背景にして2012年にはトヨタから小型スポーツカーがトヨタ 86の名前で発売されました。また「頭文字D」仕様のトレノのミニカーもたくさん出ています。
ミニカーは2004年に発売されたエブロ製です。リアにAPEXのロゴがあるので、最上級グレードのAPEX仕様をモデル化しています。エブロらしい正確なプロポーションでとても良い出来ばえでした。フロントグリル/灯火類や室内のインパネなどの細部もリアルに再現されていました。エブロはAE86系のレビン/トレノを10数種類ほどモデル化していました。AE86系のレビン/トレノの当時物ミニカーは、ダイヤペットのレビン、トミカのレビンとトレノがありました。「頭文字D」のヒットで1998年頃にトミカ ダンディとトミカから「頭文字D」仕様のトレノ、M-TECHのトレノのノーマルとレース仕様が発売されました。その後ユージンやREAL-Xから1/72で「頭文字D」がらみのミニカーが発売され、最近でもトミカのレビン、オートアートのトレノ、京商(1/64)のレビン/トレノ、アオシマ DISMのレビン/トレノ 1/24、国産名車コレクションのレビン、レジン製ではMARK43やイグニッションモデルなど非常にたくさんモデル化されています。(頭文字D仕様のトレノだけで約60台あります) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ コロナ 5ドア ハッチバック T150型 日本 1983年
トヨタ コロナ 8代目(T150)は前輪駆動化されて1983年に登場しました。トヨタは前輪駆動車の採用に慎重であったので、コロナ 8代目は7代目の追加車種という扱いでした。当初は5ドアセダンのみで、7代目の後輪駆動車もしばらく併売されました。5ドアセダンの発売10ケ月後に4ドアセダンが追加されました。先代のコロナはスポーツ志向でしたが、前輪駆動化された8代目は落ち着いたデザインの実用的なセダンが中心になりました。なお翌年の1984年に登場したカリーナ 4代目はこのコロナ 8代目とシャーシを共有する前輪駆動車でした。(実車画像→トヨタ コロナ 4ドア セダン 1985)
エンジンは4気筒1.5/1.8L(115HP)と2Lディーゼル(73HP)が搭載され、4段AT/5段MTで最高速は180km/hの性能でした。1985年のマイナーチェンジで内外装が変更され、DOHC 4気筒2L(165HP)エンジンを搭載した高性能版のGT-Rが追加されました。なお1985年に追加された2ドアのコロナ クーペはコロナという名前でしたが、実際はセリカ/カリーナの姉妹車でした。(実車画像→トヨタ コロナ クーペ 1985) 1987年にコロナ 9代目(T170)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1984年に発売されたダイヤペットの当時物で、ダイヤペットの協力工場の11番工場製です。同時期に作られた同じ同じ11番工場製のカローラ レビンと同様に、これもややずんぐりした感じの造形でした。ただフロントグリルの雰囲気などはそれらしく出来ていたので、当時物ミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでした。ボンネット/ドア/リアハッチが開閉するギミック付きです。コロナ 8代目5ドアセダンのミニカーは2024年現在でもこれしかないので、その点では貴重なミニカーです。なおこの頃からセダン系の実用車がミニカーになることが少なくなり、コロナのミニカーはこれ以後は全く作られていません。(実車のコロナも2001年にブランドが消えました) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。エンジンルーム内のエンジンが横置きされているのが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ クラウン ハードトップ ロイヤルサルーンG MS120型 日本 1983年
1983年にトヨタ クラウン 7代目が登場しました。前述したマーク II 4代目同様に2ドア仕様が無くなり、セダン、4ドアハードトップ、ワゴン(バン)のバリエーションになりました。先代を洗練させたデザインで、透明樹脂を使った目新しいリアピラー(Cピラー)処理が特徴でしたが、当初このリアピラーはクラウンらしくないとの評価がありました。(今見るとそうでもないですが) 6気筒2.8L(175HP)の5M-G型、2Lの1G/1G-G型、2LターボのM-T型と4気筒2.4Lディーゼル(ターボ)エンジンを搭載し、5段変速/4段自動変速で、最高速は180km/h(2.8L)以上の性能でした。DOHCエンジン搭載のスポーツ仕様にはクラウン初の後輪独立懸架サスペンションが採用され、最高級のロイヤルサルーンGにはマイコン制御のESCが装備されました。(実車画像→ トヨタ クラウン セダン 1983)
1984年に2.8Lが3Lの6M-G型に変更され、1985年のマイナーチェンジではM-T型エンジンが廃止され、2Lの1G-G型にスーパーチャージャーが追加されました。この世代からスポーティー仕様のクラウン アスリートが登場しました。またこの世代まではセダンにフェンダーミラー仕様がまだ残っていました。1987年にクラウン 8代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1984年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、プロポーションが正確で実車がうまく再現されていました。フロントグリル/灯火類や室内インパネなどの細部もよく再現してあり、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ただ特徴的であった透明樹脂製リアピラーがそれらしく表現されていないのがやや残念です。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。その他の当時物ミニカーではトミカとトミカ ダンディがセダンをモデル化されていました。(トミカではリアピラーを銀色の塗装で表現していました) 最近までクラウン 7代目の当時物以外のミニカーはなかったのですが、2018年にトミカ リミッテド(1/64)が前期型と後期型のハードトップ、2022年にハイストーリー(レジン製)がハードトップをモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンは点火系の配線(高圧コード)に黒い別パーツが使われているなど凝ってました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ シビック 25i 日本 1983年
ホンダ シビックは初代のスタイルを引き継いで、1979年にシビック 2代目(通称「スーパーシビック」)にモデルチェンジしました。一回り大きくなったことで居住性が改善され、エンジンは先代の4気筒1.3/1.5L(80HP)CVCCを踏襲し、5段MT/ホンダマチックATで最高速160km/h(1.5L)の性能でした。1980年には4ドアノッチバックセダンのバラードが姉妹車として登場しました。シビック 2代目は見た目の変わりばえがしなかった為に、販売が芳しくありませんでした。 (実車画像→ ホンダ シビック 1979) (実車画像→ ホンダ バラード)
ホンダ シビック 3代目通称「ワンダーシビック」がデザインを一新して1983年に登場しました。3ドアハッチバック、4ドアセダン、車高の高い5ドアハッチバック「シャトル」のボディバリエーションがありました。3ドアハッチバックは短めのノーズに大きなキャビンのスタイリッシュなデザインで、自動車として初めてグッドデザイン賞を受賞しました。エンジンは1.3/1.5L(100HP)を搭載し、5段MT/ホンダマチックATで最高速180km/h(1.5L)の性能でした。1984年にDOHC 1.6L(130HP)エンジンを搭載した高性能版 Siが追加されました。シビック 3代目はホンダ車初の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞し、デザインの良さもあってシビック人気が復活しました。1987年にシビック 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2003年に発売されたサピ(SAPI)製です。サピは2003年頃に登場した国産ブランド(製造は中国)で、1/43のダイキャスト製ミニカーを発売していました。国産車を約60車種ほどモデル化していましたが、2008年頃に活動を止めたようです。当時のミニカーとしてはリアルな造形でいずれもよく出来ていました。このシビック 25iも実車のスタイリッシュなボディをうまく再現していました。ヘッドライト/テールライトの灯火類や室内などの細部もリアルに再現されていて、かなり良い出来ばえでした。バリエーションでボンネットにパワーバルジが追加されたSiもモデル化していました。シビック 3代目の当時物ミニカーはトミカの3ドアがありました。当時物以外ではコナミの3ドア1/64、京商 サークルKの3ドア 1/64、MARK43(レジン製)の3ドアとシャトル 1/43、ホビージャパンの3ドア 1/64 などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM ポンティアック フィエロ スポーツ アメリカ 1984年
1970年代の石油危機によるガソリン価格の上昇で、燃費の良い車の需要が高まりました。(当時燃費が良く安価な日本車が売れました) その需要に対応して燃費の良いスポーティな通勤用の車としてポンティアック フィエロが1984年に登場しました。フィエロは4気筒2.5L(92HP)エンジンをミドシップ搭載した2人乗りのスポーティな小型車で、戦後のポンティアックとしては初めての2人乗り車でした。ミドシップレイアウトを採用したのは車両重量を低減して燃費を向上する為でした。フィエロの標準モデルの市街地燃費は31mpg(13.2km/L)で、これは当時の2.5Lクラスとしては優れていたようです。ただコストダウンでサスペンションなどのプラットフォームは他のGM車のものを流用していたので、スポーツカーとしての性能は一般的なスポーツクーペと同等でした。
リトラクタブルヘッドライトを採用したかっこの良いフィエロの発売当初の販売は好調で、当時の2ドア車として一番良く売れたそうです。1980年代半ばに石油危機が緩和されると、見た目に応じた性能向上が求められるようになりました。そこでV型6気筒2.8L(140HP)エンジンを搭載しサスペンションをチューンした高性能版のGTモデルが1985年に追加されました。1986年にはファーストバックスタイルのフィエロが追加されました。1988年にはサスペンションが再設計されるなど改良されましたが、販売が低迷し生産中止となりました。総生産台数は約37万台でした。(実車画像→ GM ポンティアック フィエロ GT ファーストバック 1986)
ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。フィエロ初期の高性能版 スポーツをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジに3角溝があるネジが使われていて、このネジを使用するのはイクソ系列のメーカーの特徴ですので) プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されとても良く出来ていました。定価が2200円ほどの安価なミニカーながら、室内はシートが彩色されインパネも良く再現されていました。これ以外のフィエロのミニカーはヤトミンの 1/18とBOS MODELS(レジン製)の1/43しかないようなので、このアメリカンカー コレクションのフィエロは1/43ダイキャスト製ミニカーとしてうれしいモデル化でした。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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