ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ISUZU BELLEL 1962 JAPAN

ISUZU BELLEL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU BELLEL


JAPANESE CAR COLLECTION 53 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.49m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 2L 85HP 3段変速
性能: 最高速136km/h  データーベースでイスズ ベレルのミニカー検索

イスズ ベレル 日本 1962年

 

 前述したヒルマン ミンクスのノックダウン生産でノウハウを蓄積したイスズは、初の自社開発乗用車としてベレルを1962年に発売しました。当時の主たる需要であったタクシー用の中型セダンで、トヨタ クラウン/日産 セドリックがライバルでした。ヒルマン ミンクスを踏襲した前輪独立/後輪固定サスペンションを持つオーソドックスな構造でした。ボディは欧州風のシンプルなデザインで、三角形のテールライトが特徴でした。4気筒2Lディーゼル、4気筒1.5/2L(85HP)エンジンを搭載し、3段変速、最高速度136km/h(2L)の性能でした。

 

 発売初期の製造不良やライバル車(トヨタ クラウン/日産 セドリック)より古臭くみえるデザインのため、ベレルの販売は芳しくありませんでした。1965年には、縦型2灯式のヘッドライトを採用するなどしてデザインを一新しましたが、装備や性能で見劣りするベレルに勝ち目はなく、1967年に一代限りで生産中止となりました。(実車画像→イスズ べレル 1967)

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製でメーカーはノレブです。プロポーションが良く、実車に即したカラーリングで実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリルやボンネット上のマスコットなど細部の仕上げも丁寧です。初期の国産名車コレクションのノレブ製ミニカーはこのベレルのように今までモデル化されていなかった車種が選択され、従来の雑誌付きミニカーよりレベルの高い出来ばえの物が多くありました。ベレルの当時物ミニカーはモデルペットと大盛屋のミクロペットがありましたが、これらはめったにお目にかかれないレア物です。1980年代にカドー玩具がそのミクロペットのべレルの復刻版ミニカーを発売していました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 

ISUZU BELLEL 1
ISUZU BELLEL 2

 以下は1980年に発売されたカドー玩具製のイスズ ベレル 2000 デラックス 1962 (1/50 レプリカ シリーズ REP2) の画像です。1960年代のミクロペット フリクションシリーズ(アンチモニー製)の金型を使用して、復刻版(レプリカ)として作られたものでした。ミクロペット フリクションシリーズとは車軸に付けたフライホイールの慣性で走行させる構造のフリクション付玩具として作られたミニカーのシリーズでした。昔の金型を流用しているので、オリジナルのミクロペットと同じような出来ばえになっているようです。ただしオリジナルのミクロペットのフリクション動力部分は再現しておらず、窓枠などのメッキ処理も違っているとのことです。オリジナルが1960年代のミニカーですので、全体が金属製パーツの素朴な造りですが、実車の雰囲気はうまく再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 
ISUZU BELLEL 3
ISUZU BELLEL 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 
ISUZU BELLEL 5
ISUZU BELLEL 6

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DAIHATSU 3-WHEELER TRUCK (CM) 1962 JAPAN

DAIHATSU 3-WHEELER TRUCK (CM)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU 3-WHEELER TRUCK (CM)


EBBRO 43931 1/43 123㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.70m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 68HP 4段変速
性能: 最高速100km/h 積載量 1.5t データーベースでダイハツの3輪車(ミゼット以外)のミニカー検索

ダイハツ 3輪トラック CM型 日本 1962年

 

 エンジンの国産化を目指して、大阪の技術者が中心となって1907年に設立された「発動機製造株式会社」が ダイハツ工業の前身でした。同じような車名の会社があったので区別する為「大阪の発動機」と呼ばれ、それが略されて「大発(ダイハツ)」となったそうです。1930年に空冷単気筒エンジンを搭載した3輪トラック HA型を開発し、自動車市場に参入しました。その後3輪トラックのメーカーとして発展し、1957年に発売した軽規格の3輪トラック ミゼットは大ヒットしました。1951年には現在の「ダイハツ工業株式会社」に社名変更しました。1963年には初の4輪車コンパーノを発売し、1967年にトヨタと業務提携しました。(実車画像→ ダイハツ 3輪トラック HA型)

 

 1962年に3輪トラック CM型が発売されました。3輪トラックは4輪トラックに押されて1960年代には需要が低迷していましたので、このCM型はダイハツの3輪トラックとしては最終型に近いモデルでした。(最終型は1963年発売のCO型) 水冷4気筒1.5L(68HP)エンジンを搭載した最大積載量1.5tのトラックで、3人掛けシートで乗車定員は3名、最高速度は100km/hでした。当時の価格は約50万円だったそうです。私が小学生の頃はまだこの類の3輪トラックがたくさん走っていたのを憶えています。この車は丸いハンドルが付いていますが、古いタイプは2輪車と同じバーハンドルが付いていたものでした。

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたエブロ製です。3輪トラック CM型をモデル化しています。ほとんどがプラスチック製パーツで出来ているので、ミニカーというよりも完成品のプラモデルといったところです。プロポーションが良く、実車に即した塗装が当時の雰囲気を良く再現していると思います。前後輪のサスペンションや床下のシャーシ部分などもリアルに再現されています。(プラスチック製パーツが壊れやすいので台座から外すだけでも注意が必要です) 同じような3輪トラックのミニカーは2003年にサピ(SAPI)がマツダ T1500を発売し、その後トミカ、トミカ リミッテド、エブロなどからたくさん発売されました。ダイハツの3輪トラックとしては最終型のCO型をトミカ リミッテドとトミーテックのザ カーコレクション(1/150)でモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DAIHATSU 3-WHEELER TRUCK (CM) 1
DAIHATSU 3-WHEELER TRUCK (CM) 2

 以下は俯瞰と床下部分の画像です。床下にはシャーシ/ドライブシャフト/後輪サスペンションがリアルに再現されています(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU 3-WHEELER TRUCK (CM) 3

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DAIHATSU MIDGET (MP5) 1962 JAPAN

DAIHATSU MIDGET (MP5)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU MIDGET (MP5)


JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 151 1/43 72㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.17m 全幅約1.3m エンジン 変速機: 空冷2サイクル単気筒 305cc 12HP 3段変速
性能: 最高速65km/h  データーベースでダイハツ ミゼットのミニカー検索

ダイハツ ミゼット MP5型 日本 1962年

 

 1950年代前半には3輪トラック(オート3輪)の生産がピークとなり、ダイハツマツダ、くろがねなどの3輪トラックメーカーがありました。しかし1954?にトヨタが4?トラック トヨエースを発売したことで、3輪トラックは徐々に4輪トラックに切り替わっていきました。そこで3輪トラックメーカーは4輪トラックの開発を進めたのですが、ダイハツは自転車や2輪車を使っていた一般商店などの需要を満たす為に安価な軽自動車規格の3輪トラックの開発を始めました。

 

 1957年にダイハツは軽自動車規格のミゼット DKA型を発売し、この車はすぐにベストセラーになりました。(実車画像→ミゼット DKA型) DKA型は2輪車のようなバーハンドル仕様の単座の3輪トラックで、ウィンドーシールドはありましたが屋根は幌でドアも付いていませんでした。2ストローク空冷単気筒249㏄(8HP)エンジンを搭載し、最高速は60㎞/hの性能でした。1959年にドアを付けたキャビンを持ちエンジンを10HPにパワーアップしたDSA型、2座仕様のDSAP型、ライトバン(箱型荷台)のDSV型が登場しました。DK/DS型は1962年まで生産されました。

 

 

 1959年に丸ハンドル仕様で2座のミゼット MP2型が登場しました。MP2型は2灯式ヘッドライトのフロントノーズと一体化されたキャビンでスマートなデザインとなりました。MP2型は発売後すぐに新型の2ストローク空冷単気筒305㏄(12HP)を搭載したMP3型に変更されました。1960年には荷台を大きくして最大積載量を300kgから350kgに拡大し、ドア窓を昇降可能としたMP4型に変更されました。1962年末にはフロントノーズ形状やキャビン、荷台などが大幅に変更されたMP5型に変更されました。MP5型は1972年に生産中止となり、後継車は4輪トラックのハイゼットでした。なお1996年に登場したミゼット IIでミゼットの名前が復活しました。

 ミニカーは2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはノレブです。年式が1962年となっていますので、最終型のMP5型をモデル化しています。(MP4型とMP5型はドアハンドル位置やヘッドライト下のベンチレータ形状など外観で明確に区別できます) 実車が小さいのでサイズの小さいミニカーですが、ミラーやモール、室内などの細部もそこそこ作りこんであって良く出来ています。なお国産名車コレクションはNo.88でもミゼット MP5型があるのですが、そちらは1963年式となっています。年式を区別して作っているので、どこかが違っているのだと考えましたが、並べてみると色と底板の年式表記以外の違いはありませんでした。(ミラーの取り付け位置が微妙に違いますが) 何故このように同じものを作ったのか理由が知りたいですが、何らかの大人の事情?があったのでしょう。これ以外のミゼットのミニカーはエブロのDK型とMP4型、トミカのMP5型、トミカ リミッテドのDK型とMP4型、国産名車コレクション 1/24のMP5型、懐かしの商用車コレクションのMP5型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DAIHATSU MIDGET (MP) 1
DAIHATSU MIDGET (MP) 2

 以下は2009年に発売された国産名車コレクションのミゼット MP5型 1963 (1/43 No.88)の画像です。上述したようにNo.151のミゼット MP5とほとんど同じですが、底板の年式表記は変えてあります。それ以外ではミラーの取り付け位置が微妙に違います。以下にNo.151とNo.88を並べた画像を載せましたがこの画像では分からないレベルの違いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU MIDGET (MP5) 1
DAIHATSU MIDGET (MP5) 2

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GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ CONVERTIBLE 1963 USA

GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ CONVERTIBLE


FRANKLIN MINT RI92 1/43 134mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.66m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 6.4L 325HP 4段自動変速
性能: 最高速195km/h  データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索

GM キャディラック エルドラド ビアリッツ コンバーチブル アメリカ 1963年

 

 GM キャディラック 62 7代目(エルドラド 5代目)が1961年に登場しました。(実車画像→キャディラック 62 1961) 先代(1959年型)の大きくなり過ぎたテールフィン デザインへの反動が起こり、テールフィンは少し小さくなりました。テールライトはテールフィンのなかに納められた縦長の小さなものになり、この縦長のテールライトはその後のキャディラックの特徴的なデザインとなっていきました。

 

 1963年型ではテールフィンはさらに小さくなり、ボディ全体もより直線的になりボディ側面はフラットになりました。この直線的なデザインはその後1980年代まで継承され、シンプルでフォーマルな雰囲気がキャディラックらしさとなりました。キャディラックのエントリーレベルであった62は、1965年からカレー(CALAIS)という名前にに変わりました。(そのカレーも1976年にはなくなりましたが) なお最上級車エルドラドは先代ではクーペ/コンバーチブル/4ドアハードトップがありましたが、4代目では2ドアコンバーチブルだけとなりました。

 

 

 ミニカーは1990年頃に作られたフランクリン ミント製で、1/43サイズの1960年代シリーズの一つです。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車12車種をモデル化したもので、いずれもドアやボンネットが開閉でき室内も良く作り込まれていました。このキャディラック エルドラドも、特徴的な小さなテールフィン/テールライト/直線的なボディがうまく再現されています。メッキパーツのヘッドライトなどがややレトロな作風ではありますが、当時としてはリアルな造形の1/43サイズのミニカーでした。室内もインパネなどが良く再現されています。これ以外のこの世代のキャディラックのミニカーは、ディンキー(英)の当時物、ウエスタンモデル(ホワイトメタル製)の1/43、ダンバリーミントの1/24、シグネチャーの1/32などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。エンジンルーム内はエンジン/ラジエーター/バッテリーなどがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ 1
GM CADILLAC ELDORADO BIARRITZ 2

データーベースでキャディラック 戦後 60系のミニカー検索"

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GM BUICK RIVIERA 1963 USA

GM BUICK RIVIERA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK RIVIERA


FRANKLINMINT RH39 1/43 123mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 6.6L 325HP 2段自動変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでビュイック リビエラのミニカー検索

GM ビュイック リビエラ アメリカ 1963年

 

 1950年代後半のGM車のデザインはビュイック ロードマスターシボレー インパラなどのように派手でダイナミックなデザインでした。そのデザインは1960年代になると直線を基調としたシンプルなデザインに変わっていきました。1960年頃のビュイックのモデルレンジは下位グレードからコンパクトカーのスペシャル/スカイラーク、フルサイズののルセーバー/インビクタ/エレクトラがありました。エンジンはV型6気筒3.2L、V型8気筒3.5L/4.9L/6L/6.6Lなどが搭載されていました。(実車画像→ ビュイック エレクトラ 1961)

 

 1963年に最上級グレードのパーソナルカーとしてリビエラが登場しました。リビエラという名前は1949年式ロードマスターの2ドアハードトップのグレート名に使われていましたが、1963年から独立したモデル名となりました。リビエラは2ドアハードトップ クーペだけの特別なモデルで、リビエラ専用のボディは直線的なエッジが効いた魅力的なデザインでした。1964年にエンジンがV型8気筒7L(340HP)に変更され、新型の3段自動変速機が採用されました。標準のビュイックより外形が小さい軽量ボディでサスペンション設定も変更されていたので、走行性能が優れていました。リビエラはフォード サンダーバートに対抗するパーソナルカーとして登場し成功しました。1966年にリビエラ 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ビュイック リビエラ 1966)

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。1960年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した60年代シリーズの1台です。このシリーズは全てボンネット/ドアの開閉ギミック付でエンジンや床下のサスペンションなども結構リアルに再現されていました。このリビエラもフロントグリルはややレトロな作風ですが、特徴的なエッジの効いたボディが良く再現されていました。室内は紙のシールでインパネが再現され、ボンネットを開くとV型8気筒エンジンがそこそこリアルに再現されていました。これ以外のリビエラ初代のミニカーはコーギーの当時物、ディンキー(香港製)の当時物、アーテルの1/18、ジョニーライトニングの1/64、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM BUICK RIVIERA 1
GM BUICK RIVIERA 2

 以下は1964年に発売されたコーギー製の当時物 ビュイック リビエラ (1/50 型番245)の画像です。アメリカ車はサイズが大きいのでコーギーはアメリカ車を少し小さめにモデル化することが多く、これも縮尺1/50(全長106㎜)ほどでモデル化されています。したがって上記フランクリン ミント製より少し小さめなのですが、特徴的なボディは良く再現されています。以下の画像でライトが点灯しているように見えますが、このミニカーにはコーギーが「TRANS-O-LITE」と称するヘッドライト/テールライトを点灯させるギミックが付いていました。このギミックの詳細については当サイトのギミックのページで紹介していますので、そちらを参照してください。(参照ページ→ビュイックリビエラのギミックのページ) なおリアに付いている灰色の連結フックは別売りのトレーラなどを連結するものです。リビエラはギフトセット(型番GS31)でトレーラに載せた大型のボートとセットになったものが販売されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK RIVIERA 3
GM BUICK RIVIERA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントグリルとリアバンパーはメッキが剥げた部分を銀色で塗装して補修しています。
GM BUICK RIVIERA 3
GM BUICK RIVIERA 4

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