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ダイハツ ミラ ウォークスルー バン (L70型) 日本 1985年
前述した 3輪トラックやミゼットなどの商用車で実績を積んでいたダイハツは1966年に初の軽乗用車フェロー 初代を登場させました。(実車画像→ダイハツ フェロー 1966) フェロー 初代は日本初の角形ヘッドライトを採用した箱型の2ドアセダンで、3ドアバンとピックアップもありました。全長2.99mX全幅1.29m 2サイクル2気筒360㏄(29HP)エンジンをフロントに搭載したオーソドックスな後輪駆動車で、4段変速、最高速100㎞/hの性能でした。1968年に32HPにパワーアップした高性能版のSSが設定されました。
1970年に2代目のフェロー マックスが登場しました。(実車画像→フェロー マックス 1970) 室内を広く出来る前輪駆動方式を採用し、2ボックスボディのセンスの良いデザインで人気がありました。当初は2ドアセダンと3ドアバンで、後に2ドアハードトップと4ドアセダンが追加されました。エンジンは2サイクル2気筒360㏄(33HP)で40HPまでパワーアップした高性能版のSSがありました。1976年に軽自動車規格変更に対応して、4ストローク2気筒547㏄(28HP)エンジンが追加されました。 1977年の大幅なマイナーチェンジでマックス クオーレに名称変更し、軽自動車規格変更に対応して外形が全長3.16mX全幅1.39mと大きくなりました。1980年に生産中止となり、セダンはクオーレ 2代目 L55型に、商用バンはミラ クオーレ(ミラ 初代) L55型にモデルチェンジしました。
ミラ クオーレはクオーレの商用車仕様で、2気筒547㏄(31HP)エンジンを搭載していました。1982年にミラ クオーレはミラに名称変更しました。(実車画像→ダイハツ ミラ 1982) 1984年にミラの派生車として背の高いパネルバンのウォークスルー バンが登場しました。ウォークスルーバンは1人乗りで助手席はオプションで、乗降用ドアは折戸式で左側のみでした。(バックドアは折戸式又は上下開きでした) ユニークな見た目で人気がでたので、同じような軽ウォークスルー バンとしてスズキ アルト ウォークスルーバンや三菱 ミニカ トッポなども登場しました。(実車画像→ スズキ アルト ウォークスルーバン 1987、三菱 ミニカ トッポ 1990) 1985年にミラ 2代目 L70型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1988年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の13番工場(製造委託先)製で、ミラ 2代目のウォークスルー バンをモデル化しています。縮尺1/32とダイヤペットの標準である1/40より大き目で中途半端なサイズになっています。このミニカーは各種店舗の宣伝用グッズとしても使われたようで、その場合荷台横のロゴの印刷スペースが大きいほうが都合が良いのでサイズを大き目としたのでしょう。折戸式ドアとバックドアが開閉するギミック付です。角のようなフェンダーミラーは、子供向けの安全性に配慮して簡単に外れないよう丈夫にできています。(ただこのようなサイドミラー仕様の実車もあったようです) これ以外ではスパーク(レジン製)が1984年/1990年/1992年式のミラ ウォークスルーバンをモデル化しています。(主に日本向けだと思いますが、3種類もあるのは何故なんでしょうか?) なお軽自動車フェローについてはプラモデルはあるようですが、市販ミニカーは一つも無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とバックドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ ミラ ターボ TR-XX (L70型) 日本 1987年
ダイハツの軽自動車ミラ 2代目 L70型が1985年に登場しました。ミラは軽乗用車クオーレの商用車仕様ですが、物品税が免除されるミラのほうがクオーレより売れました。(法規上は後席に荷物を積載する商用車ですが、実質的には乗用車でしたから) 基本的なデザインは先代の台形ボディを踏襲していましたが、角形ヘッドライトがフロントグリルと一体化するなど全体的に洗練されました。当初は3ドアだけで後に5ドアが追加されました。エンジンは新開発された3気筒547㏄(32HP)を搭載し、4/5段変速と2/3段自動変速でパートタイム4WD仕様がありました。エアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、サンルーフなどの豪華装備も設定されました。
1985年に3気筒547㏄(50HP)エンジンを搭載しハロゲンヘッドライト、バケットシート、エアロパーツを装備したスポーツ仕様のTR-XXが設定され注目をあびました。1987?にビスカスカップリング方式のフルタイム4WD仕様車が追加され、TR-XXのエンジンに電子制御燃料噴射装置(EFI)が採用され58HPにパワーアップしました。さらに1988年にライバルのアルト ワークスに対抗してTR-XXは64HPまでパワーアップし、TR-XXの最高速は150km/hを超えました。 1989年に物品税が廃止され消費税が導入されたので、クオーレとミラはミラに統一されました。1990年にミラ 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1988年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ミラ ターボ TR-XXをモデル化しています。ダイヤペットの標準縮尺の1/40では軽自動車は小さくなっていまうので、普通車と同じぐらいのサイズとなる縮尺1/35としています。(子供向けミニカーとしては、サイズが小さいのは見劣りするので) ダイヤペットの協力工場の12番工場(製造委託先)製で、エアロパーツを装備した実車の雰囲気がうまく再現されています。ボディサイドのTR-XXロゴや室内などの細部の仕上げもそこそこリアルでかなり良い出来ばえです。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。軽自動車のミニカーは少なくて、これ以外のミラ 2代目のミニカーはハイストーリー(レジン製)のTR-XXがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ ミラ ターボ TR-XX EFI アバンツァート 日本 1991年
ダイハツの軽自動車ミラ 3代目 L200型が1990年に登場しました。1990年に施行された軽自動車規格改定(全長3.2m→3.3m 排気量 550㏄→660㏄)に対応して、サイズと排気量を拡大しました。デザインは先代を踏襲しつつ、全体的により滑らかなスタイルとなりました。3ドア/5ドアハッチバックとウォークスルーバンがあり、乗用車版(5ナンバー)はミラ セダンと呼ばれました。3気筒659cc(50HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で4WD仕様もありました。4WS(4輪操舵)やABSのような先進技術が搭載されたモデルもありました。先代同様に高性能版 TR-XX(3ドア)が設定され、乗用車版(64HP)と商用車版(61HP)がありました。
1990年にフルタイム4WDの3ドアセダン XR4が設定され、それをベースにして1991年に全日本ラリー選手権用のラリー仕様車 X4Rが受注生産されました。1991年にTR-XXの自動変速が4段化されアバンツァートと称する上級グレードが設定されました。1992年のマイナーチェンジで内外装を変更し、当時のRVブームに対応して、車高を上げて背面スペアタイヤ、フロントグリルガードを装備したクロスオーバー仕様のRV-4が追加されました。1993年に内外装を豪華にしたミラ モデルノが追加されました。1994年にミラ 4代目 L500型にモデルチェンジしました。(実車画像→ダイハツ ミラ 1994)
ミニカーは2008年に発売されたハイストーリー製のレジン製です。高性能版のターボ TR-XX EFI アバンツァートをモデル化しています。(アバンツァートは1991年から設定されたようなのですが、ミニカーの箱には1990年式と表記されています) プロポーションが良く、角に微妙なRのついたヘッドライト/フロントグリルや室内などの細部がリアルで、実車の雰囲気をうまく再現した良い出来ばえです。ハイストーリーはインターアライドのブランドで国産のレジン製ミニカーメーカーとしては老舗で、出来ばえは良いものが多いように思います。レジン製ミニカーはタイヤが回転しないようになっているものが多くこのミラもほとんど回らないのですが、これは自動車モデルの基本を外していると考えます。プロペラ飛行機のモデルでプロペラが回らないことと同じで、別に回して遊ぶわけではありませんが、回るようにできていることに意味があるのです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ ミゼット II カーゴ 日本 1997年
ダイハツの軽自動?ミゼット IIが1996年に登場しました。1950年代に登場したミゼットのコンセプトを引き継いだ車で、一般商店などの配送業務用でした。初代ミゼットは3輪車でしたがミゼット IIは安定性のある4輪車となり、当初は1人乗りのピックアップのみでスペアタイヤをフロントに装着していました。全長約2.9mX全幅約1.34mの車体サイズは軽自動車より小さく、小回りが利くので取り回しが楽で見た目がかわいいのが売りでした。3気筒660cc(31HP)エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車で、4段変速で最高速は約100km/h、最大積載?は150kgでした。当時の価格は約46-88万円であまり安くはなかったようです。
1997年に後部に荷室の付いたバンのカーゴが追加されました。カーゴには2人乗りで3段自動変速仕様も設定されました。また2人乗り3段自動変速仕様で内外装を豪華にした特別仕様?カスタムが設定されました。(カスタムには後にエアコンも装備されました)1999年の軽自動?規格改定/衝突安全基準の強化に対応して、エンジンの燃料噴射化(33HP)、バンパー大型化、衝撃吸収ハンドル採用、運転席エアバッグのオプション設定などの変更が行われ、スペアタイヤが運転席背後に移動しました。(全長も少し大きくなりました) 2001年に生産中止となり、総生産台数は約1.4万台と希少な存在の車でした。
ミニカーは1998年に発売されたMテック製の当時物ミニカーです。ミゼット II カーゴ 2人乗りをモデル化しています。当時の定価が1000円と安価なミニカーでしたが、実車の雰囲気がうまく再現されています。また室内などの細部も値段相応ながら良く仕上げてあります。テールゲートが開閉するギミック付で、荷台部分の屋根の中央に大きな突起が見えますが、これはこのテールゲートのヒンジを固定する為の台座です。(何か仕掛けがあるように見えますが単なる台座です) これ以外のミゼット IIのミニカーはトミカの当時物 ピックアップ 1/50、スパーク(レジン製)のピックアップとカーゴ、国産名車コレクション 1/24があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ダイハツ YRV 日本 2000年
2000年にダイハツの小型トールワゴン YRVが登場しました。ダイハツ シャレード 4代目の後継車として1998年に登場したストーリア(STORIA)をベースにして開発されました。この車は欧州市場での販売を計画していたことと、国内ではこのクラスで後発であったので、「軽快な走り」というコンセプトで他社との差別化をはかったようです。DOHC 3気筒1L(64HP)/DOHC 4気筒1.3L(90HP)/1.3Lターボ(140HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、足回りもスポーティに設定されていました。この1.3Lターボエンジンはこのクラス世界最強でしたので、このエンジン搭載車のパワーウエイトレシオはスポーツカー並みでした。
外観も前後ドアのサイドウィンドーのウェッジラインを繰り返す独特のデザイン(ダブルウェッジスタイル)や運転席上のガラスサンルーフなどスポーティなデザインでした。2002年にターボエンジン搭載車に4WD仕様が設定されました。月間2000台ほどの販売状況で2005年まで生産されました。車名のYRVとは「Youthful style(?々しく)」「Robust body(たくましく)」「Vivid performance(イキイキと)」の頭文字を並べたそうです。現在のダイハツはトヨタの子会社ながらエンジン開発技術や小型車開発技術は優れています。このYRVは現在ではほとんど知られていない車ですが、当時のダイハツの意欲作でした。
ミニカーは2001年頃に発売されたMテック製の当時物です。これはダイハツの販促用ノベルティとして作られた物を一般市販したのだと思われます。当時の定価が1000円と安価なミニカーでした。Mテックの安価なミニカーは玩具的な作風の物が多いのですが、これはリアルな造形でかなり良く出来ています。室内などの細部もそこそこ良く仕上げてあります。ドア開閉などのギミックはありませんが、プルバックモーター付きで玩具的な要素も残っています。(プルバックモーターとはミニカーを持って手前に引き、手を離せば走り出すゼンマイ仕掛けのことです) 2023年現在でもYRVのミニカーはこれしかありません。(チョロQ的なミニカーならありますが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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