ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

JENATZY 'Jamais Contente' (EV) 1899 BELGIUM

JENATZY 'Jamais Contente' (EV)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JENATZY 'Jamais Contente' (EV)


RIO 60 1/43 91㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m エンジン 変速機: 電気モーター 200V 25KW 2個 68HP 
性能: 最高速 時速105.88㎞/h  

ジェナッツィ 「ジャメ コンタント号」 (電気自動車) ベルギー 1899年

 

 自動車創世記には蒸気機関、内燃機関、電気モーターを使った自動車が考案されていて、それらの自動車が最高速度などの動力性能を競っていました。1898年にパリで最高速を競う世界初のイベントが開催されました。そのイベントにはガソリンエンジン自動車も参加していたのですが、優勝したのは黎明期のレースドライバーであったガストン ド シャスルー ローバ伯爵(Gaston de Chasseloup-Laubat)が運転するフランス製の電気自動車でした。その時の最高速は時速63.15㎞/hで、これは当時の世界記録でした。(実車画像→ ローバ伯爵の電気自動車 1898)

 

 当時電気自動車を製造していたベルギーの発明家であったカミユ ジェナッツィ(Camille Jenatzy)はその速度記録を知り、自社製電気自動車の性能を知らしめる為に速度記録対決の挑戦状をローバ伯爵に送りました。この対決は1899年1月から4月にかけて何度か行われ、ローバ伯爵とジェナッツィが交互に勝ちましたが、最終的にジェナッツィが時速105.88㎞/hの世界記録で勝ち世界で初めて時速100km/h以上を達成しました。200V 25KWの電気モーターを2個搭載して出力は68HP、ボディはアルミ合金製で空気抵抗の少ない砲弾型となっていました。なお「ジャメ コンタント」とはラテン語で「決してあきらめない」の意味だそうで、何度も世界記録に挑戦する決意を示した車名でしょう。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたリオ製です。リオのクラシックカーはマニア向けで、灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。実車の画像は2018年のモーターショーに展示されたレプリカの写真ですが、それを見ると砲弾型のボディやシャーシなどの下回りが実車に即して結構リアルに出来ていることが分かります。コクピットの操蛇レバーで前輪を操蛇できるギミックがついています。リオは同じものを色を変えて型番4280と型番4504でも発売しています。なおこの車の量産ミニカーはリオ以外にはないようです。  以下はフロント/リアの拡大画像と床下の前輪操舵ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JENATZY 'Jamais Contente' 1
JENATZY 'Jamais Contente' 2

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DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G) 1900 FRANCE

DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G)


RAMI 2 1/43 56㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 単気筒 498cc 4.5HP 2段変速
性能: 最高速35km/h   データーベースでド ディオン ブートンのミニカー検索

ド ディオン ブートン ヴィザヴィ (タイプ G) フランス 1900年

 

 前述した蒸気車だけではなく、ド ディオン ブートンはパイオニアとして黎明期の自動車に多大な貢献をしていました。後輪サスペンションでデファレンシャルギアを車体側に設けるド ディオン アクスルはド ディオン ブートンの発明でした。1895年に完成させた4サイクル単気筒ガソリンエンジン(137㏄)は電気コイル式の点火方式を採用し、当時としては驚異的な高回転(3500rpm)を達成した高性能エンジンで、ルノーのレースカーなど多くのメーカーで使われました。その発展型の単気筒240㏄(1.75HP)エンジンを搭載した3輪車(トライシクル)は1万台以上も生産され、ガソリン自動車の普及に貢献しました。(実車画像→ ド ディオン ブートン 3輪車)

 

 この3輪車を発展させ前方にシートを追加した4輪車(クワドリシクル)が1899年に登場しました。(実車画像→ ド ディオン ブートン 4輪車) この車はさらに画像のような向かい合ったシート配列(VIS A VIS ヴィザヴィと呼ぶ)を持つようになりました。エンジンはシート下に配置され、中央にレバー式ステアリング/変速レバーが付いていました。この車あたりが実用的な自動車の始まりといえるでしょう。その後ド ディオン ブートンはV型8気筒エンジン搭載の大型車まで製造するようになりましたが、1930年代に自動車市場から撤退しました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代にクラシックカーを専門にモデル化していたフランスのラミー(RAMI)製です。タイプ Gと呼ばれる初期のド ディオン ブートンをモデル化しています。実車が小さいのでミニカーも56㎜程の小さなサイズです。50年以上も昔に作られたものですから現在のミニカーのように精密なわけではありませんが、実車の雰囲気をうまく再現しています。実車はこのような派手なカラーリングではなかったのですが、ミニカーとしては見映えがします。カラーバリエーションで地味なカラーリングもありました。ラミーはこの他にも密閉式キャビンを載せたタイプ Gとレースカー仕様のコルスをモデル化していました。ラミーのミニカーはあまりモデル化されていない黎明期の自動車のミニカーとして貴重なものでした。 以下は拡大画像と地味な色違いのバリエーションです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G) 1
DE DION BOUTON VIS A VIS (TYPE G) 2

 以下は1960-1970年代に発売されたラミー製のド ディオン ブートン キャブ 1900 (1/43 型番5)の画像です。上記と同じ年式ですので同じシャーシに箱型の密閉式キャビンを載せたタイプをモデル化しています。こちらにはフロント中央にヘッドライトが付いています。同時期のルノーにも同じような密閉式キャビンを載せたモデルがありましたが、当時としては高級なモデルだったと思われます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DE DION BOUTON CAB (TYPE G) 1
DE DION BOUTON CAB (TYPE G) 2

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PEUGEOT COUPE (TYPE 27) 1900 FRANCE

PEUGEOT COUPE (TYPE 27)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT COUPE (TYPE 27)


SAFIR 3 1/43 75mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.1m 全幅約1.3m エンジン 変速機: 2気筒 1056cc 7HP 4段変速 後輪チェーン駆動
性能: 最高速35km/h  データーベースで戦前のプジョーのミニカー検索

プジョー クーペ (タイプ 27) フランス 1900年

 

 前述したように1989年にガソリンエンジン搭載の4輪車を開発したアルマン プジョーは1891年に「LES FILS DE PEUGEOT FRERES(プジョー兄弟の息子達)」社を設立しました。同年には自動車の生産を始めて車種を拡大していきました。1896年にアルマンは兄弟の会社から独立して乗用車/トラックの生産を行う「AUTOMOBILES PEUGEOT(オートモビル プジョー)」社を設立しました。兄弟の会社は工具/自転車/オートバイの生産を続けましたが、1906年には単気筒エンジンを搭載した小型自動車の生産を始めました。アルマンのプジョー車と区別する為、兄弟の会社の車は「リオン プジョー(LION-PEUGOET)」と名乗りました。その後1910年には両社は合併して「ANONYME DES AUTOMOBILES ET CYCLES PEUGEOT(オートモビル サイクル プジョー)」社となりました。

 

 1900年頃のプジョーの車種ラインナップはタイプ 14 (2人乗り小型車)、タイプ 15 (4人乗りフェートン型小型車)、タイプ 16 (4人乗り対面シート小型車)、タイプ 17 (2人乗り小型車)、タイプ 20 (8人乗りワゴン車)、タイプ 21 (リムジン)、タイプ 25 (トラック)、タイプ 27 (密閉式キャビン付小型車)などがあり、いずれもプジョー社製2気筒エンジンを搭載していました。1900年の生産台数は約500台でした。エンジンを開発した本家ドイツ(ダイムラー)では自動車生産が本格化していなかった時期に、フランスでは自動車生産の企業化が確立されつつありました。

 

 

 ミニカーは1960年-1970年代に発売されたフランスのクラシックカー専門メーカーのサフィール(SAFIR)製です。フランスの自動車博物館に保存されていた実車(タイプ 27)をモデル化したもので、クーペという名前はガラス窓付の密閉式キャビン(後部は幌ですが)を意味していて、密閉式キャビンを持つ自動車としては最も古いものだそうです。エンジンはキャビンの下に搭載されていて、フロント下部にはラジエーターがあります。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このプジョー クーペはフロントのカーブしたダッシュボードとその下のラジエータや幌が開いたキャビン部など実車の雰囲気が良く再現されていて良く出来ています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT COUPE 1
PEUGEOT COUPE 2

 以下は同じサフィール製のプジョー パリ-マルセイユ 1896年 (1/43 型番4)の画像です。前述したパナールが1-2-3フィニッシュしたパリ-マルセイユ都市間レースで、パナール、ドライエに次いでフィニッシュしたプジョーをモデル化しているようです。フロントに予備のガソリンタンク(金色の箱)らしきものを装備しています。またリアシート背後のメッキされた円筒形のタンクのようなものは初期の原始的なキャブレターだと思います。これは派手な緑/赤のカラーリングで仕上げられた1970年代に作られた後期型ですが、おとなしい地味なカラーリングで仕上げられた初期型もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 3
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 4

 以下は上記と同じものですが、上記よりも製作された時期が古いサフィール初期に製作されたものです。少しくすんだカラーリング、白タイヤ(初期の実車は本来はこのような白タイヤでした)、ホイールの構造、プラスチックのメッキ処理などかなり大幅に仕上げレベルが違っていることが分かります。昔のミニカーは初期型と後期型ではこんなに違いがあったという事例です。どちらが良いかは好みの問題ですが、個人的には初期型の古臭い感じの仕上げが好きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 1
PEUGEOT PARIS-MARSEILLE 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー ヴィザヴィ 1891年 (1/43 型番25)の画像です。ヴィザヴィ(対面シート)に天蓋を追加した車で、これもフランスの自動車博物館に保存されている実車をモデル化しているようです。ミニカー箱の表記に従って1891年式としていますが、当方の文献によると実際には1897年式だそうです。ライトが付いていることと以下の型番20のヴィザヴィと良く似ていますので、1897年式というのが正しいようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたMINIALUXE(ミニオール)製のプジョー バルダ ヴィザヴィ 1895 (1/43 型番20)の画像です。これもヴィザヴィ(対面シート)に天蓋を追加した車で、フランスの自動車博物館に保存されている実車をモデル化しているようです。バルダ(BALDA)とはこのようなカーテンの付いた天蓋を意味しているようですが、別の意味があるのかもしれません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 1
PEUGEOT BALDA VIS A VIS 2

 以下は1960年-1970年代に発売されたRAMI(ラミー)製のプジョー クーペ 1898 (1/43 型番14)の画像です。これも上記のサフィール製がモデル化しているクーペ(タイプ 27)をモデルしていると思われますが、キャビン部分の形状が少し違っています。(当時の実車では同じタイプでもボディに違いがあったはずです) ラミーも当時のクラシックカー専門ブランドでしたが、サフィールよりも製作時期が古いので、プラスチック製のパーツが少なく幌部分も金属製です。60年以上も前に作られたビンテージ ミニカーですが、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT VIS A VIS 1
PEUGEOT VIS A VIS 2

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RENAULT TYPE B COUPE 1900 FRANCE

RENAULT TYPE B COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE B COUPE


SAFIR 10 1/30? 63㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約1.9m 全幅約1.15m 全高約1.8m エンジン 変速機: 単気筒 450cc 3HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速45km/h  データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

ルノー タイプ B  クペ フランス 1900年

 

 上述したように、1899年にルノー フレール(ルノー兄弟)社が設立され、シャフトドライブを採用したヴォワチュレット(VOITURETTE フランス語で小型車の意) タイプ Aが販売されました。タイプ Aをベースにして、密閉式の客室を備えたタイプ Bが1900年に登場しました。馬車そのものの客室を小さな車に載せているのでたいへんアンバランスな形をしています。なお名前の「クペ」(COUPE 英語ではクーペ)とは本来は2座席の密閉客室を持つ馬車を意味します。

 

 タイプ Aのエンジンは単気筒273㏄(1.75HP)でしたが、タイプ Bは単気筒450㏄(3HP)に排気量が拡大されて、サスペンションが改良されていました。実車諸元の画像参照では車体後部に何も付いていませんが、ミニカーでは旅行鞄らしきものが取り付けられています。この旅行鞄はまさしく現在のセダン型自動車のトランクといえます。また別のタイプ Bの実車画像では後部に補助席が付けられたものもありました。(ただしフロントにラジエータが付いているので、これはタイプ Cに改造されているようです)

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたサフィール製です。サフィールは1960-1970年代にクラシックカーのミニカーを20種類ほど発売していました。サフィールのクラシックカーは当時のミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな作風で、細かいところまで良く再現され、かなり良い出来ばえでした。このタイプ Bも実車に忠実な造形で良く出来ています。ホイールのスポークが透明プラスチックで表現されていますが、これは初期のサフィールの特徴でした。サフィールのミニカーはほとんどが1/43サイズなのですが、このタイプ Bだけは1/43よりもかなり大きめのサイズで1/30ぐらいで作られています。おそらくは1/43で作ると小さくなりすぎて、同じシリーズの他ののモデルとつり合いが取れないので大きくしたのでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TYPE B COUPE 1
RENAULT TYPE B COUPE 2

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RENAULT TONNEAU (TYPE D) 1900 FRANCE

RENAULT TONNEAU (TYPE D)
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RENAULT TONNEAU (TYPE D)


RAMI 23 1/43 72㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.6-3m 全幅約1.25m エンジン 変速機: 単気筒 450cc 4HP 3段変速 後輪シャフト駆動
性能: 最高速40km/h  データーベースで戦前のルノーのミニカー検索

ルノー トノー (タイプ D) フランス 1900年

 

 前述したルノー タイプ Bと同時期の1900年のパリ国際博覧会にタイプBの改良型のタイプ Cが出品されました。ド ディオン ブートン製のエンジンが空冷から水冷に変更されたので、ボンネットの左右にラジエターを配置した独特のフロントスタイルを持つようになりました。シャーシはタイプ Bと同じですが、ボディは少し大きくなり、後部座席を持つ4人乗り仕様もありました。タイプ Cは1900年に179台が生産されたとのことです。なお当時のフランス全体の自動車生産台数(たぶん乗用車以外も含む)は約4200台だったとのことです。

 

 タイプ Cの改良型のタイプ Dが1901年に登場しました。見た目はほとんど同じに見えますが、タイプ Dはサイズが少し大きくなり、エンジンが4HPにパワーアップしていました。(パワーアップしましたが車重の増加で最高速は40km/hと少し低下) またルノーとしては初めて円形のステアリングホイールを採用していました。(それ以前はホイールではなく2輪車のようなレバーだった) タイプ Dのレース仕様としてエンジンを1.2L(6.5HP)にパワーアップしたタイプ Eがあり、商用車(バン)としてタイプ Fがありました。1902年には後継車のタイプ G、より大型のタイプ Hが登場しました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたラミー(RAMI)製です。ラミーはフランスなどの自動車博物館に展示されているクラシックカーを1/43サイズで40種類ほどモデル化していました。昔のミニカーですからあまり細かいところまでリアルという訳ではないですが、レトロな作風がクラシックカーには似合っていました。また自動車初期のユニークな車種が多く、クラシックカーを集めるなら外せないブランドでした。ミニカーの底板にはルノー トノー(TONNEAU) 1900と銘記されています。トノーとはフランス語で樽状の籠のことで、このような横向きの後席がついている仕様を意味しています。また円形のステアリングホイールが付いているので、これはタイプ Dのモデル化で本来の年式は1901年のはずです。(ただし当時の車の年式は厳密なものではないので、多少のずれは許容範囲と考えます) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT TONNEAU 1900 1
RENAULT TONNEAU 1900 2

 以下は1960-1970年代に発売されたフランスのサフィール(SAFIR)製のタイプ D 1899 (1/43 型番16)の画像です。こちらは2座仕様なので、上述したトノーよりホイールベースが短く全長も一回り小さいです。このミニカーはルノー 1899と底板に明記されているのですが、円形のステアリングホイールが付いているので、タイプ Dのモデル化と考えます。(タイプ Dは1901年式ですが、1899年式を改造したとも考えられます) 上記のラミーよりも、ボンネットサイドのラジエータの造形や操作レバーなどがリアルに再現されています。変わった形式の屋根(日除け?)がついていますが、このような屋根がついているイラストを見たことがありますので、このような実車もあったのでしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE D 1
RENAULT TYPE D 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT TYPE D 3
RENAULT TYPE D 4

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