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日産 エルグランド 日本 2002年
2002年に日産 エルグランド 2代目が登場しました。上下2段に分かれたフロントグリルとヘッドライトが外観の特徴で、全体的に重厚さが増しました。ボディが少し拡大されて室内が広くなり居住性が向上し、スライドドアが両側に設定されました。先代のプラットフォームを改良して、後輪サスペンションが独立懸架になり4輪ディスクブレーキが採用されました。当初のエンジンはDOHC V型6気筒3.5L(240HP)だけで、エンジンを縦置き配置する後輪駆動/フルタイム4WD車でした。後輪駆動車でしたので走行性能的には有利でしたが、室内の床を低くすることが難しかしいといったデメリットがありました。
2004年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠を変更し、DOHC V型6気筒2.5L(186HP)エンジンが追加されました。2007年のマイナーチェンジで市販車初のアラウンドビューモニター(ボディに付けたカメラで車体を上から見たような画像を表示して駐車をアシストする)が装備されました。大ヒットしたエルグランド 初代に対抗してトヨタ アルファード 初代が2002年に登場しました。アルファードには経済的な2.4Lエンジンがあり、前輪駆動だったので低床化されていました。当初は3.5Lエンジンしかなかったエルグランドは販売面で苦戦し、ミニバンのベストセラーの地位を明け渡すことになりました。2010年に前輪駆動を採用したエルグランド 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 エルグランド 2010)
ミニカーは2003年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。エルグランド 2代目 初期型をモデル化しています。プロポーションが良く特徴的なフロントグリル周りの造形がうまく再現され、当時のミニカーとして良い出来ばえでした。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。Jコレクション以外のエルグランド 2代目のミニカーはアオシマのエアロパーツをつけたケンスタイル仕様、トミーテックの1/150、CARNELの消防車、RAI'Sのポリス仕様、日産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 キャラバン (E25型) 日本 2002年
1986年に日産 キャラバン 3代目(E24)が登場しました。外観は キャラバン 2代目/ホーミー 3代目(E23型)を踏襲していました。乗用車仕様のコーチと商用バンがありました。ロングボディの商用バンには荷室左側窓をを大型化した「ビックリウィンドウー」と呼ばれた変わったデザインのモデルがありました。当初は4気筒2Lガソリンと4気筒2Lディーゼルターボ/2.3Lディーゼルエンジンを搭載していました。その後エンジンの追加や意匠変更などのマイナーチェンジが行われ、1997年に乗用車仕様のキャラバン エルグランドとホーミー エルグランドが登場しました。1999年にホーミーはキャラバンに統合され、乗用車仕様はエルグランドの名前で独立し、以後キャラバンは商用及びマイクロバスのみとなりました。 (実車画像→ 日産 キャラバン 1986) (実車画像→ 日産 キャラバン ビックリウィンドウー 1986)
日産 キャラバン 4代目(E25)が2001年に登場しました。商用バンとマイクロバスのみとなり、ロングボディ/スーパーロングボディがありました。エンジンはDOHC 4気筒2L/2.4Lと4気筒3L(105HP)直噴ディーゼルが搭載されました。2002年に4気筒3L(121HP)直噴ディーゼルターボ(インタークーラー付)エンジンが追加されました。2005年のマイナーチェンジで後期型となり内外装が変更され、乗用車仕様の8人乗りのシルクロードが追加されました。2005年のマイナーチェンジでフロントグリル/ヘッドライトなどの意匠が変更されました。その後も仕様変更が行われ、2012年にキャラバン 5代目がNV350 キャラバンとして登場しました。(実車画像→ 日産 NV350 キャラバン 2012)
ミニカーは2017年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。リアゲートに3.0Di INTERCOOLERと表示されているので3Lディーゼルターボエンジン搭載のロングボディ バンをモデル化しています。ミニカーのケースの台座には2006と表示されていますが、ヘッドライトやフェンダーミラーの形状などから、前期型でエンジンが3.0Diとなった2002年式をモデル化していると判断しました。メーカーはイクソでミニカーの底板にJ-COLLECTIONと表示されているので、イクソがOEM生産している京商 Jコレクションのキャラバン (E25) 2005 (型番JCP80001)の型を流用しています。
そのJコレクションのキャラバンは2005年のマイナーチェンジ後の後期型をモデル化しているので、この国産名車コレクションのキャラバン(2002年式)とはフロントグリル、バンパーの色、ホイール、ドアミラーなどが違っています。Jコレクションのミニカーはいずれも出来が良いので、それをベースにして仕上げを簡素化したこの国産名車コレクションのキャラバンもドアミラー/フェンダーミラー/リアアンダーミラーが再現されていてなかなかの良い出来ばえです。またそのミラーが簡単に壊れないよう軟かい樹脂で成型されているのは良い設計です。これ以外のキャラバン 4代目のミニカーは前述したJコレクションの後期型、RAI'Sのポリス仕様があります。(これもJコレクションがベースと思われます) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ランドクルーザー プラド (KDJ125) 日本 2002年
前述したランドクルーザー 80系の後継車として100系が1998年に登場しました。(実車画像→ ランドクルーザー 100系 2002年) 先代同様に5ドアバンとワゴンの構成で、頑丈なラダーフレーム構造を踏襲していました。電子制御化されたフルタイム4WDと電子制御サスペンションTEMSで、悪路走破性と乗り心地を高度に両立させていました。エンジンはレクサスと同じDOHC V型8気筒4.7L(2UZ型)、DOHC 6気筒4.5L(1FZ型)、DOHC 6気筒4.2Lディーゼルターボ(1H型)などが搭載されました。本革シートなどの豪華な内装に加えて先進機器が装備され、本格派4WDと高級車の要素を併せ持つプレミアムな SUVとなりました。2002年と2005年のマイナーチェンジで各種改良が施され、2007年に200系にモデルチェンジしました。
2002年にランドクルーザー プラド 3代目 120系が登場しました。つり上がったヘッドライトを採用してフロント周りが目新しくなりました。ホイールベースはショートとロングの2タイプで、それぞれ3ドアと5ドアがありました。ガソリンエンジンは4気筒2.7L(3RZ型)/(2TR型)、V型6気筒3.4L(5VZ型)/4L(1GR型)、ディーゼルエンジンは4気筒3L(5L型)/3Lターボ(1KZ型)/3Lターボ(1KD型)などが搭載されました。2007年に日本国内ではディーゼルエンジン仕様がなくなりました。2009年にプラド 4代目 150系にモデルチェンジしました。なおプラドという名前は欧州向けでは使われず、北米ではランドクルーザーではなくレクサス GXとして販売されました。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。ディーゼルエンジンを搭載した欧州仕様のランドクルーザー (プラド) KDJ125をモデル化しているようです。ミニチャンプスらしい細部までリアルに再現した良い出来ばえです。特に室内はステアリングホイールやシフトレバーからセンターコンソールのナビの画面までリアルに再現されています。(この当時のミニチャンプスの内装の仕上げは、1/43サイズとして申し分のないレベルでした) 販促プロモーション用のトヨタ特注品もありました。これ以外の120系のミニカーはホンウェルの1/24がありますが、あまりモデル化されていません。100系のミニカーは京商、ハイストーリー(レジン製)、ヤトミン、スパーク(レジン製)などがあります。プラド 150系はWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ WILL (ウイル) サイファ 日本 2002年
WiLL(ウィル)プロジェクトはトヨタ自動車の社内バーチャル カンパニーが発起人となって始まった異業種による合同プロジェクトで、従来世代とは異なる価値観を持つ20-30代の購買層に向けた商品開発を模索する実験的プロジェクトでした。参加企業は、トヨタ自動車、花王、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストのの5社で1999年に開始され、その後2000年にコクヨ、江崎グリコが参入し2004年まで続きました。このプロジェクトで開発された商品はWiLLブランド名とオレンジ色のロゴで統一されていました。各社がWiLLブランド商品を開発していますが、現在まで継続している商品はないようで、このプロジェクトは成功しなかったようです。
トヨタがこのプロジェクトで開発した WiLLシリーズの車は第1弾が2000年に登場したWILL Vi、第2弾が2001年登場のWILL VS、第3弾が2002年登場のWILL サイファーでした。いずれもWiLLブランドということでトヨタのロゴやエンブレムはついていませんでした。WILL サイファーはヴィッツのプラットフォームをベースにした5ドアハッチバックで、デザインコンセプトは「ディスプレイ一体型フルフェイスヘルメット」ということで、独特のフロントデザインが特徴でした。ヴィッツと同じDOHC 4気筒1.3L/1.5L(105HP)エンジンを搭載する全輪駆動/4輪駆動車でした。
インターネットとクルマを融合する「サイバーカプセル」という先進的なテーマを掲げ、専用の無線通信機を使う車載情報通信サービスのG-BOOKとそれを使ったカーナビゲーションシステムを初めて標準装備していました。この車限定の走行距離に応じて月額利用料金が決まるカーリース方式での販売がされました。WILLプロジェクトが終了したことで2005年に生産中止となり、総生産台数は約3.2万台でした。なおサイファという名前はCYBER(サイバー:インターネットの意)とPHAETON(フェートン:馬車の意)のの造成語でした。
ミニカーは2003年に発売されたトミカ製の当時物です。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから借用しました。画像で見る限りですが、全体的なプロポーションは悪くありません。ただし最大の特徴であるヘッドライトとリアライトが印刷で表現されているのであまりリアルでなく、今一つの出来ばえだと思います。リアゲートが開閉するギミック付きです。トヨタのWILL シリーズとしては一番生産台数が多いのですが、実車にあまり人気がないようで、WILL サイファのミニカーは2022年現在でもこのトミカの物しかありません。
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トヨタ アルファード 日本 2002年
大ヒットした高級ミニバン 日産 エルグランド 初代に対抗して2002年にトヨタ アルファード 初代が登場しました。トヨタの同クラスのミニバンとしてはハイエースの派生車として登場した商用車ベースのグランビア/レジアスがあったのですが、日産 エルグランドには内装などの商品力で対抗できませんでした。そこでグランビア/レジアスを統合し、上級車エスティマ 2代目のプラットフォームを流用した乗用車ベースのミニバンとして登場したのがアルファードでした。デザインはエルグランドのような1.5ボックスで、下に広がった形状のBピラーが外観上の特徴でした。3列シートの7-8人乗りで、ウッドパネルを使った豪華な内装、リモコンパワースライドドアや日本車初ののパワーバックドアが採用されていました。
DOHC 4気筒2.4L(159HP)とDOHC 6気筒3L(220HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、4WD仕様もありました。2003年にエスティマと同じハイブリッド システムのアルファード ハイブリッドが追加されました。2005年のマイナーチェンジで内外装が変更され、法規制対応でサイドアンダーミラーが付きました。2008年にアルファード 2代目/ヴェルファイア 初代にモデルチェンジしました。ライバルであった日産 エルグランド 2代目は当初は3.5Lエンジンしかなく高価でしたので、2.4Lエンジンやハイブリッド仕様があり同クラスでは割安であったアルファードが高級ミニバンのベストセラーとなりました。(実車画像→ トヨタ アルファード 2008)
ミニカーは2005年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。トヨペット店扱いのアルファード G 初期型をモデル化しています。(ビスタ店扱いはアルファード Vだった) プロポーションが良く、フロントグリル/ヘッドライト周りの造形もうまく再現してあり良く出来ています。室内もリアルなメーターパネルなど良く仕上げてあります。車体後方のシートもそこそこうまく再現しているようですが、スモーク仕上げのサイドウインドーの為良く見えません。これ以外のアルファード 初代のミニカーは2022年現在でもトミカの1/65しかないようです。なおアルファード以前のグランビア/レジアスのミニカーもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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