ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ISUZU VEHICROSS 1997 JAPAN

ISUZU VEHICROSS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU VEHICROSS


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 233 1/43 全長98㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.13m 全幅約1.79m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3.2L 215HP 4段自動変速 パートタイム4WD
性能: 最高速170km/h  データーベースでイスズ ビークロスのミニカー検索

イスズ ビークロス 日本 1997年

 

 1993年の東京モーターショーでイスズが発表したコンセプトカー「ビークロス」はその前衛的なデザインで評判となりました。(実車画像→ビークロス 1993) その高評価に対応して量産型(3ドアの4人乗り)のビークロスが1997年に登場しました。コンセプトカーはジェミニがベースでしたが、量産車ではビッグホーンをベースとしたのでサイズが少し大きくなりましたが、デザインはコンセプトカーとほとんど同じでした。(イスズはピアッツァでもコンセプトカーのデザインをほぼそのまま量産化していますが、このようなデザイン変更のない量産化はあまりありません)

 

 エンジンは総アルミ製のDOHC V型6気筒3.2L(215HP)を搭載し、変速機は4段ATのみ、TODと称するビッグホーン用の電子制御トルクスプリット4WDを採用していました。なお国内仕様はパートタイム4WDでしたが、北米仕様はフルタイム4WDでした。足回りはビッグホーンのラリー仕様のショックアブソーバーを使った4輪独立サスペンションとハードな設定でした。ハンドメイドの少量生産でしたが、既存部品の流用などでコストダウンし価格は295万円と大安売りでした。独創的なデザインのクロスオーバーSUVの先駆車として、国内では1999年まで販売されましたが、デザインが先進的過ぎてあまり売れませんでした。1999年からは北米に輸出し2002年まで販売されました。総生産台数は国内約1700台、北米約4000台でした。イスズは2002年に乗用車生産から撤退しました。

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションで、メーカーはイクソです。個性的なデザインの実車のイメージがうまく再現されていて、カラーリングも実車に即していました。サイドアンダーミラーや室内などの細部もそこそこ良く再現され、安価な雑誌付きミニカーとしては良く出来ていました。イクソはこれと同じ型を使って別ブランドのPREMIUMXでもビークロスをモデル化していました。イクソ以外のビークロスのミニカーはホンウェルの1/72と1/43、エブロの1/43(レジン製)、ハイストーリー(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ISUZU VEHICROSS 1
ISUZU VEHICROSS 2

 以下は2002年に発売されたホンウェル(カララマ)製のイスズ ビークロス (1/43 型番4-30640)の画像です。ホンウェルは廉価版ミニカーで定価800円とかなり安価でしたが、このビークロスは値段以上の良い出来ばえとなっていました。(2000年代前半は中国製ミニカーが一番安かった時期でした) プロポーションが良く、これも実車の雰囲気がうまく再現されていました。ドアが開閉するギミック付きで、ドアが開くことで良く見える室内には、ヘッドレストに「RECARO」ロゴが付いた彩色されたシートがあるなど遊び心がある凝った仕上げでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU VEHICROSS 3
ISUZU VEHICROSS 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISUZU VEHICROSS 5
ISUZU VEHICROSS 6

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DAIHATSU MIDGET II CARGO 1997 JAPAN

DAIHATSU MIDGET II CARGO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIHATSU MIDGET II CARGO


M-TECH MM-04-A 1/43 全長68㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.9m 全幅約1.34m エンジン 変速機: 3気筒 660cc 31HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速約100km/h  データーベースでダイハツ ミゼットのミニカー検索

ダイハツ ミゼット II カーゴ 日本 1997年

 

 ダイハツの軽自動?ミゼット IIが1996年に登場しました。1950年代に登場したミゼットのコンセプトを引き継いだ車で、一般商店などの配送業務用でした。初代ミゼットは3輪車でしたがミゼット IIは安定性のある4輪車となり、当初は1人乗りのピックアップのみでスペアタイヤをフロントに装着していました。全長約2.9mX全幅約1.34mの車体サイズは軽自動車より小さく、小回りが利くので取り回しが楽で見た目がかわいいのが売りでした。3気筒660cc(31HP)エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車で、4段変速で最高速は約100km/h、最大積載?は150kgでした。当時の価格は約46-88万円であまり安くはなかったようです。

 

 1997年に後部に荷室の付いたバンのカーゴが追加されました。カーゴには2人乗りで3段自動変速仕様も設定されました。また2人乗り3段自動変速仕様で内外装を豪華にした特別仕様?カスタムが設定されました。(カスタムには後にエアコンも装備されました) 軽自動?規格改定/衝突安全基準の強化に対応して、1999年にエンジンの燃料噴射化(33HP)、バンパー大型化、衝撃吸収ハンドル採用、運転席エアバッグのオプション設定などの変更が行われ、スペアタイヤが運転席背後に移動しました。(全長も少し大きくなりました) 2001年に生産中止となり、総生産台数は約1.4万台と希少な存在の車でした。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたMテック製の当時物です。ミゼット II カーゴ 2人乗りをモデル化しています。当時の定価が1000円と安価なミニカーでしたが、実車の雰囲気がうまく再現されていました。また室内などの細部も値段相応ながら良く仕上げてありました。テールゲートが開閉するギミック付で、室内の荷台部分の屋根の中央に大きな突起が見えますが、これはこのテールゲートのヒンジを固定する為の台座です。(何か仕掛けがあるように見えますが単なる台座です) これ以外のミゼット IIのミニカーはトミカの当時物 ピックアップ 1/50、スパーク(レジン製)のピックアップとカーゴ、国産名車コレクション 1/24があります。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DAIHATSU MIDGET II CARGO 1
DAIHATSU MIDGET II CARGO 2

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CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 1998 USA

CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER


UNUVERSALHOBBIES E3702 1/43 全長92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.94m エンジン 変速機: V型6気筒 3.5L 214HP 4段自動変速
性能: 最高速190km/h (リミッター付)   データーベースでクライスラー プリムス プロウラーのミニカー検索

クライスラー プリムス プロウラー アメリカ 1998年

 

 プリムス プロウラーは1993年のデトロイト モーターショーで公開されたコンセプトカーで、1930年代のホットロッドのようなレトロなデザインのロードスターでした。当初は市販される予定ではなかったようですが、人気が高かったので1998年に市販化されました。市販化にあたり、安全装備として前後バンパーが追加されリアデザインが変更されましたが、サイクルフェンダーを持つホットロッド風ロードスターの基本スタイルはそのままでした。V型6気筒3.5L(214HP)エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車で、軽量故に加速が良く最高速230㎞/h以上(ただし190km/hのリミッター付)と高性能でした。(実車画像→ プリムス プロウラー コンセプトカー 1993)

 

 プロウラーは見た目はレトロですが、リアに小さなトランクが付いていたので最低限の実用性があり、ソフトトップ、エアコン、オーディオが装備され乗り心地も悪くなかったそうです。一般向けではなかったですが、ホットロッド好きのマニアックなアメリカ人には人気があったようです。2001年にプリムス ブランドが廃止されたので、以後はクライスラー プロウラーに名前が変更され2002年まで生産されました。総生産台数は約1.1万台でした。実質的な後継車は2004年に登場したクライスラー クロスファイアー (ロードスター仕様)でした。(実車画像→ クライスラー クロスファイアー 2006)

 

 

 ミニカーは2002年頃に発売されたユニバーサルホビー製のEAGLE RACE シリーズの1台です。プリムス プロウラー 初期型をモデル化ています。特徴的な尖ったノーズとヘッドライト周りとバンパー、サイクルフェンダー、太いリアタイヤなどがうまく再現されていて、とても良く出来ていました。定価2400円ほどの安価なミニカーでしたが、室内はインパネの5連メーターやセンターコンソールのオーディオも再現され、床下部分の造形も結構リアルに出来ていました。幌付きなどのバリエーションが数種類ありました。これ以外のプロウラーのミニカーはマッチボックス、ダンバリー ミントの1/24、アーテルの 1/24、アンソンの1/18、ジョニーライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 1
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 2

 以下は俯瞰画像と床下部分の画像です。床下部分はエンジンとリアに搭載された変速機をドライブシャフトで接続している構造が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 4

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MERCEDES-BENZ S500 (W220) 1998 GERMANY

MERCEDES-BENZ S500 (W220)
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MERCEDES-BENZ S500 (W220)


MAISTO 31505 1/43 全長117㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.04m 全幅約1.86m エンジン 変速機: V型8気筒 5L 306HP 5段自動変速
性能: 最高速245km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W220のミニカー検索

メルセデス ベンツ S500 (W220) ドイツ 1998年

 

 メルセデス ベンツ Sクラスの4代目 W220が1998年に登場しました。先代のSクラス(W140)の大きさが批判されたことから、ボディはコンパクトになりました。(全長5.12mから5.04mにサイズダウン) デザイン的にも威圧感をなくした軽快でシンプルなスタイルになりました。反面他社との競争からコストダウンされた部分があり、その意味では先代のような圧倒的な品質の高さがなくなりました。エンジンはS320がV型6気筒3.2L、S430/S500がV型8気筒4.3L/5L、S600がV型12気筒5.8L(367HP)で、ロングホイールベースのL仕様がありました。

 

 ドアミラー内蔵式ウィンカーはこのW220が世界で初めて採用したもので、その後他社に波及していきました。2002年のマイナーチェンジで、ライトの形状やグリルの大型化、内装の品質向上などが行われ、従来のメルセデス ベンツらしさ(重厚さや威圧感?)が足りないとする旧来のユーザーの要望に応えました。ツインターボ化した12気筒6L(612HP)エンジンを搭載したS65L AMGなどの高性能版も設定されました。2005年に後継車のSクラス 5代目 (W221)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたマイストの当時物です。マイストのミニカーは1/18と1/24が主流ですが、10車種ほど1/43を販売していました。(たぶん他社のOEM品だと思われます) このS500はメルセデス ベンツの販促プロモーション用ノベルティとして発売されたようです。ヘッドライトの造形がやや物足りませんが、それ以外は全体的に実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時物ミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアミラー内蔵式ウィンカーが再現され、室内も結構リアルに再現されていました。 これ以外のW220のミニカーはミニチャンプス、シュコー、ハイスピード(1/43、1/87)、ヴィーキングの1/87、サンスターの1/18のプルマン、ノレブの1/18などがあります。(Sクラスのミニカーとしては少ない気がします) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ S500 (W220) 1
MERCEDES-BENZ S500 (W220) 2

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SMART CITY COUPE (MC01) 1998 GERMANY

SMART CITY COUPE (MC01)
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SMART CITY COUPE (MC01)


HERPA 70553 1/43 全長59㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約2.5m 全幅約1.51m エンジン 変速機: 3気筒 599cc ターボ 55HP 6段半自動変速 リアエンジン/後輪駆動
性能: 最高速135km/h  データーベースでスマートのミニカー検索

スマート シティ クーペ (MC01) ドイツ 1998年

 

 「スウォッチ」ブランドの腕時計を製造するスイスのスウォッチ グループは幅広い事業分野を持つ複合企業で、簡便な超小型車を開発し販売することを企画しました。当初はフォルクスワーゲンとの提携を考えていましたが、競合する小型車を持つフォルクスワーゲンとの提携はかなわず、小型車を持たないダイムラー ベンツとの合弁にてMCC(Micro Car Corporation)社が設立されました。

 

 MCC社は1998年に2人乗り超小型車 スマート シティ クーペを発売しました。この車の特徴は2階建て構造のフレームで、床下にエンジンや変速機などが収められ、その上に客室が載っていました。これは1997年に登場したメルセデス ベンツ Aクラスと同じ構造で、小型車の衝突安全性を高めることができました。なおスマートは「トリディオン セーフティ セル」と称する鋼鉄製の頑丈な枠(側面画像の黒い部分)で室内が囲まれていることでも安全性を確保していました。

 

 

 ただしこの構造は必然的に車高が高くなり、重心位置が上がりました。これは横転しやすいことになり、スマートもAクラスも発売当初はこのことが問題となりました。車体と操縦性制御システムを改良してこの問題は解決されましたが、多大なコストが掛りました。スマートは期待したほど売れず事業は赤字で、スウォッチは2000年に事業から撤退し、MMCはダイムラー クライスラー(ベンツ)の100%子会社となりました。スマートは2002年のマイナーチェンジでライトの形状が変更され、エンジンが698ccに拡大されました。2004年に4人乗りのフォーフォー(FORFOUR)が登場した際に、シティ クーペは名前がフォーツー(FORTWO)に変わりました。

 ミニカーはヘルパ製で1998年に発売された当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。このスマートもその1台で、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてかなり良い出来ばえでした。小さいながら内装もそこそこ良く再現されていました。カラーバリエーションが多く、たぶん実車の販促用ノベルティとしても使われたようです。これ以外のスマート 初代のミニカーはミニチャンプスやブッシュ(BUSCH 1/87)などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SMART CITY COUPE 1
SMART CITY COUPE 2

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