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トヨタ タウンエース ノア (R40/50) 日本 1996年
1996年にトヨタ タウンエース 3代目(姉妹車ライトエース 5代目) (R40/50)が登場しました。乗用車のワゴンにはノアというサブネームが付いてタウンエース ノアとなり、商用バンと差別化されました。先代はノーズのないキャブオーバーボディでしたが、衝突安全基準強化に対応する為フロントにクラッシャブルゾーンを設け短いノーズ付のセミキャブオーバーとなりました。なおタウンエース トラックは先代がマイナーチェンジされて1999年まで生産されました。4気筒1.8L/DOHC 4気筒2Lと4気筒2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載する後輪駆動車で、ディーゼルエンジン搭載車には4WDがありました。
1998年のマイナーチェンジで、ノアは内外装が変更されました。2001年にタウンエース ノアの後継車として乗用車のノア(初代)が登場し、タウンエースはバンとトラックだけになりました。(姉妹車ライトエース ノアはヴォクシーに変わりました) ノア(初代)は前輪駆動車に変わったことで低床化され両側スライドドアを採用するなど、ライバルのホンダ ステップワゴンなどに対抗できるミニバンとして商品力を向上させました。なお商用車のタウンエースは2008年にタウンエース 4代目にモデルチェンジしバン/トラックのみの構成で小型化され、先代より格下の商用車になりました。(実車画像→ トヨタ ノア 2001) (実車画像→ トヨタ タウンエース 2008)
ミニカーは1997年に発売されたダイヤペット セガ製の当時物で、タウンエース ノアをモデル化しています。当時のダイヤペットはセガ トイスの傘下となり、従来の縮尺1/40の玩具的なミニカーだけではなく、縮尺1/43のマニアを意識したミニカーも作るようになりました。このノアもその一つで、従来のダイヤペットの作風をある程度継承していますが、従来よりリアルな造形のミニカーになっています。また灯火類や内装などの細部もリアルに仕上げてあり、全体的にレベルの高い出来ばえとなっています。ボンネットとドアの開閉ギミック付きです。ただこの個体は塗装の下地処理が良くなかったのか 塗装下の金属表面が錆びて?塗装膜が膨潤したように劣化しているのが残念です。(特にボンネットがひどい) なおタウンエース ノア 初代のミニカーは2022年現在でもこれしかないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ デミオ 日本 1996年
1980年代後半に三菱 パジェロが大ヒットしたことでRV人気が高まり、ホンダ CR-Vやトヨタ RV4などが登場しました。この流れに乗って1996年にマツダ デミオ 初代が登場しました。当時マツダは経営不振だったので、既存の小型車オートザム レビューをベースにして短期間に低コストで開発されました。2列シートの5ドアワゴンでコンパクトながら広い荷室を実現する実用性優先の設計で、低コストを実現する為に構造や外観はシンプルでした。また機械式駐車場が使えるように車高を1550㎜未満に設定していました。4気筒1.3L/1.5L(100HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で5段変速/4段自動変速で最高速180km/h(輸出仕様)の性能でした。この実用的な設計が評価されてRJCカー オブ ザ イヤーを受賞し、一般ユーザーにも評価されて大ヒット車となりました。
2002年にデミオ 2代目が登場しました。プラットフォームをフォードと共同開発したフィエスタと同じ物で一新し、エンジンも新型のDOHC 4気筒1.3L/1.5L(113HP)を搭載し商品力が向上しました。外観も空力を考慮したスポーティなデザインとなりました。2003年に後輪をモーター駆動する4WDシステム「e-4WD」を日産から調達して追加しました。2004年に同じプラットフォームでやや上級な姉妹車ベリーサ(VERISA)が登場しました。2005年のマイナーチェンジで前後の意匠など内外装が変更されました。。初代同様に2代目もヒットし、海外ではMAZDA 2の名前で販売されました。2007年にデミオ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ マツダ デミオ 2002) (実車画像→ マツダ ベリーサ 2004)
デミオ 初代のミニカーは最近までありませんでした。リアルな造形ではなくチョロQ的なデフォルメがされた玩具的なミニカーであれば、マルカ ドライブタウンのプルバックカーにデミオ 初代がありました。2023年になって中国の新興ブランド BM CREATIONSがデミオ 初代を1/64でモデル化しました。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから拝借しました。画像で見た感じでは、実車の雰囲気がうまく再現されていると思います。リアハッチが開閉するギミック付きで、大きなスーツケースを運ぶ男女2体のフィギュアが付いています。なおデミオ 2代目のミニカーはトミカの1/59、トミーテックの1/150、Mテックカプセルの1/72などがあります。
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三菱 L200 (ストラーダ) ピックアップ 日本 1996年
三菱のピックアップトラック フォルテ 初代は1978年に登場しました。フォルテは国内でも販売されましたが、北米市場向けに開発された車で輸出仕様の名前はL200やマイティーマックスでした。4気筒1.6Lエンジンを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。1986年まで生産されフォルテの4WDはSUVのパジェロやデリカのベースとなりました。北米市場ではクライスラー ブランドのダッジ ラム 50としても発売されました。 (実車画像→ 三菱 L200 1978)
フォルテの後継車としてストラーダが1986年に登場しました。当初は輸出だけで、フォルテ同様北米市場ではダッジ ラム 50として販売されました。日本でRV車のブームが起こったことで、国内でも1991年に販売されるようになりました。2ドア/4ドアのピックアップで、室内は乗用車並みの装備で、荷台を覆うキャノピーも設定されていました。エンジンはV型6気筒3L、4気筒2L/2.4L/2.6L、4気筒2.5Lターボディーゼル(国内)などを搭載し、後輪駆動と4WDがありました。(実車画像→ 三菱 L200 1986)
1996年に海外向けのL200 3代目が登場し、1997年に国内ではストラーダ 2代目として登場しました。全体的に角が取れた滑らかなボディに角型ヘッドライトを採用し、アウトドア車ながら乗用車的なセンスもあるデザインとなりました。外見だけではなく内装もより乗用車な物となりました。エンジンはV型6気筒3L、4気筒2L/2.4L、4気筒2.5L(国内)/2.8Lターボディーゼルなどを搭載し、後輪駆動と走行中に切り替え可能な4WDがありました。1999年に国内販売が中止され、2005年に後継車のトライトンが登場して生産中止となりました。(実車画像→ 三菱 トライトン 2005)
ミニカーは1998年頃に発売されたビテス製の当時物です。輸出仕様のL200 3代目をモデル化しています。ビテス最盛期の一番出来が良かったころの物ですので、プロポーションが良くフロントグリルや室内などの細部もそこそこリアルで良く出来ています。荷台後部のアオリが開閉するギミック付きです。ミニカーの外箱に三菱のロゴと車名が大きく表示されていますので、同時期のビテス製のカリスマ同様に販促プロポーション用にも使われたと思われます。ビテスは後継車のトライトンもモデル化しています。これ以外のL200 3代目のミニカーは現在(2023年)のところないようです。 以下はフロント/リア(アオリ開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 カリスマ GLS 日本 1996年
オランダの自動車メーカー DAF社の乗用車部門は1975年にスウェーデンの自動車メーカー ボルボに買収されました。この会社は1990年代に資金難に陥り、救済する為にオランダ政府とボルボと三菱自動車の合弁でVDLネッドカー社が設立されました。この会社はボルボと三菱の車を生産していましたが、2001年に三菱の子会社となりました。その後は2012年まで三菱車を生産していました。現在は三菱の傘下から外れて別の会社となり、2023年までBMWのミニを生産していたようです。
三菱 カリスマはVDLネッドカー社で生産された欧州市場向けの車で、1995年に登場しました。三菱のスペーススター(国内ではRVR 2代目)、ボルボ S40/V40とプラットホームを共有する姉妹車でした。4ドアセダンと5ドアハッチバックがあり、当時の欧州風セダンの標準的なスタイルでした。三菱製 4気筒1.3L/1.6L/1.8L、ルノー製4気筒1.9Lディーゼルエンジンを横置き搭載する前輪駆動車でした。1996年から輸入されて国内でも4ドアセダンだけが販売されました。国内では知名度が低く売れなかったようで2000年には輸入中止となりました。2005年に生産中止となり、車名を継ぐ後継車はありませんでした。
ミニカーは1997年に発売されたビテス製の当時物です。欧州仕様のカリスマをモデル化しています。ビテス最盛期の一番出来が良かったころの物ですので、プロポーションが良くエンジンルーム内や室内などの細部も結構リアルで良く出来ています。実車の知名度が低いながらもミニカーとなったのは、販促プロモーション用に使われたからだと思われます。ボンエット/ドアが開閉するギミック付きです。ビテスはレース仕様も含めて10数種類をモデル化していました。これ以外のカリスマのミニカーは、ビテス系のSKIDのレース仕様とイクソのレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 レグナム 日本 1996年
三菱 ギャラン 8代目が1996年に登場しました。外観は先代同様の丸みを帯びたボディに6代目の特徴であった逆スラントノーズが復活しました。世界初のガソリン直噴方式(GDI)を採用したDOHC 4気筒1.8L(145HP)エンジン を搭載したVR-G系と、高性能なDOHC V型6気筒2.5L ツインターボエンジン(280HP)を搭載したVR-4がありました。左右後輪の駆動力を制御して旋回性能を向上させるAYC(Active Yaw Control)やASC(Active Stability Control)などの先進技術が採用されていました。1996年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
派生車としてステーション ワゴンのレグナム、カープラザ店向けの姉妹車 アスパイアがありました。レグナムは当時人気の高かったスバル レガシイ ツーリングワゴンに対抗したモデルでした。1998年のマイナーチェンジでフロント/リアの意匠が変更されました。2000年に排ガス規制対応で1.8Lエンジンが2Lに変更されました。セダン型乗用車の需要低迷で2005年に三菱は中大型車市場から撤退し、ギャラン/レグナムは生産中止となりました。(2007年に中型車ランサーの後継車としてギャラン フォルティスが登場しましたが、2015年に販売中止)
ミニカーは1996年頃に発売された三菱自動車の特注品(ディーラー向け販促品)で、輸出仕様のレグナムをモデル化しています。(輸出仕様の名前はGALANT) 製造メーカーは作風からビテスだと思われますが、ビテスのカタログモデルとしては市販されなかったようです。(私はオークションで入手しました) 輸出仕様なので左ハンドルで、当時のビテスらしいそつのないうまい造形で結構良く出来ています。ドア開閉ギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されています。これ以外のレグナムのミニカーはハイストーリー(レジン製)のVR-4、BM CREATIONSのVR-4 1/64があります。ギャラン 8代目のミニカーはWET'S(レジン製)のVR-4、CARNELのVR-4などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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