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マツダ ユーノス コスモ タイプ E 20B CCS 日本 1990年
マツダのユーノス ブランドの最高級車としてユーノス コスモ(コスモ 4代目)が1990年に登場しました。バブル絶頂期に最高級パーソナルクーペとして企画されたこの車は、極めて高度な内容の車でした。量産車として世界初の3ローターロータリーエンジン(20B型)を搭載し、「CCS( カーコミュニケーションシステム)」と称する世界初のGPS方式カーナビ、ステアリングパッドで操作するエアコン/オーディオなどの先進技術を装備していました。内装も本革シートやウッドパネル張りインパネなど本格的で豪華でした。外観はシンプルでセンスの良い美しいデザインでした。
エンジンは2ローター(13B型 230HP)もありました。3ローターは300HP以上の実力がありましたが、通産省の行政指導で280HPに自主規制していました。(高性能ゆえに燃費は一桁台とかなり悪かったようですが、燃費を気にするような人が買う車ではありません) 販売価格は330~540万円と高価でしたが、エンジンや装備などを考慮すると出血大サービスの値段だったと思います。1996年に生産中止となり、総生産台数は数9000台とめったに見かけない希少車でした。
ミニカーは2006年に発売されたサピ製(SAPI MODELS)です。サピは2003年に登場した国産ブランドで、他社がモデル化しないマニアックな国産車をモデル化していました。このユーノス コスモはCCSを装備した中級グレードのタイプ Eをモデル化しています。実車の伸びやかで美しいデザインがよく再現されていて、灯火類/室内などの細部もリアルで、かなり良い出来ばえです。室内はハンドル形状や木目パネルなどがうまく再現されていて結構リアルです。ルーフ後部の突起物はCSSのGPSアンテナで、このアンテナの無いものなど数種類のバリエーションがありました。最近までユーノス コスモのミニカーはサピだけしかなかったのですが、2008年に国産名車コレクション(ノレブ製)でもモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像と屋根のGPSアンテナの画像です。リアの4本だしマフラーは3ローターロータリーエンジン搭載車の証でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 GTO 日本 1990年
1990年に三菱 スタリオンの後継車としてGTOが登場しました。ディアマンテのシャーシ/エンジンをベースにして、アメリカ市場を念頭に置いて開発されました。デザインは当時のコルベット C4のようなアメリカ車的な派手なデザインで、車幅1.84mは日本車離れしたサイズでした。エンジンはV型6気筒3L(225HP ツインターボ280HP)を搭載し、全モデルが4WD仕様でした。(アメリカ向けにはFF仕様もあった)
1993年のマイナーチェンジで中期型となり、ヘッドライトが4灯固定式のプロジェクタータイプへ変更されました。同時にツインターボに日本初の6段変速が採用されました。1996年のマイナーチェンジでフロントバンパーとリアスポイラーが意匠変更され、1998年のマイナーチェンジで後期型となり、リアスポイラーが大型化しフロントウインカーがライトと一体化されました。高性能でかっこいい車でしたが、アメリカ車的な仕様ゆえに国内ではあまり売れなかったようです。2001年に生産中止となりました。 3000GTという名前で海外に輸出され、アメリカではクライスラーのブランドでダッジ ステルス(STEALTH 外観は少し異なっていました)としても販売されました。(実車画像→ クライスラー ダッジ ステルス)
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクションです。国産名車コレクションの初期物で、底板にノレブ製と明記されています。プロポーションが良く、灯火類などもリアルでかなり良い出来ばえです。当時物のミニカーではダイヤペットの1/40がありました。当時物以外ではトミカ プレミアム、ハイストーリー(レジン製)の初期型、WIT'S(レジン製)の初期型/後期型、国産名車コレクション 1/24、CARNELの後期型などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ディアマンテ 日本 1990年
1990年に三菱 ギャラン Σシリーズの上級車としてディアマンテが登場しました。フロント造形や全体的なデザインがBMW風で、高級感のあるセンスの良いデザインとなっていました。当時のこのクラスの車としては珍しい前輪駆動方式で、それを生かしたセンターデフ方式フルタイム4WD仕様も設定されました。当初は4ドアハードトップのセダン(3ナンバー規格)のみで、1993年にワゴンが追加されました。エンジンはV型6気筒2L/2.5L/3L(210HP)が搭載されました。三菱マルチコミュニケーションシステム(MMCS 現在のカーナビ)、電子制御サスペンション、4WSなどの先進装備を採用していました。1990年の日本カー オブ ザ イヤーを受賞しています。1995年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ 三菱 ディアマンテ 1997年 )
ディアマンテの登場から数ヶ月後に姉妹車のシグマが登場しました。(実車画像→ 三菱 シグマ 1990年 ) ディアマンテより車高が30㎜程高いハードトップではない4ドアセダンで、角形ヘッドライトで差別化していましたがデザイン的にはディアマンテとほとんど同じでした。当時の三菱車には似たようなデザインの車がいくつもあったので、この車はほとんど記憶にありません。シグマは1996年に生産中止となりました。
ミニカーは2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーは銘記されていませんがイクソ製です。プロポーションが良く、フロントグリルの造形がリアルで実車の雰囲気をうまく再現しているなど、雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。室内もメーターパネルなどが良く再現されています。ディアマンテのミニカーはこれが初のモデル化でしたので車種的に貴重でもありました。同じ型を使った色違いがFIRST43でも販売されました。またWIT'S(レジン製)が1994年式のエスパーダ仕様、ハイストーリー(レジン製)がワゴンをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ NSX (NA1) 日本 1990年
ホンダが技術の粋を集めた日本初のスーパーカー NSXが1989年に登場しました。フェラーリ 328を上回る走行性能を目指して開発がすすめられ、当時参戦していたF1のドライバー(A.セナなど)が走行テストに参加したそうです。スーパーカーの定番であるエンジンを横置きミドシップ配置したデザインですが、NSXはリアのオーバーハングが長くリアスポイラーの付いた伸びやかなスタイルは個性的でした。この長いテールは高速走行の安定性とトランクの実用性向上をもたらしていました。ボディはオールアルミ製のモノコック、エンジンはDOHC VTEC(可変バルブタイミング) V型6気筒3L(274HP)、Wウイッシュボーンの4輪独立サスペンション、4輪ABS/トラクションコントロールなど先進装備を備えていました。
1992年に装備の簡略化で軽量化しスポーツ性を高めたタイプRが追加されました。1995年のマイナーチェンジでタルガトップ仕様のタイプTが追加されました。1997年のマイナーチェンジでII型となり、6段AT追加、MT仕様の3.2Lエンジン追加、タイプS(タイプR後継はタイプS-ZERO)の追加がありました。2001年のマイナーチェンジでIII型となり、ヘッドライトが固定式に変更され、2002年にタイプR(NSX-R)が復活しました。NSX 初代は2005年に生産中止となりました。発売当初はバブル景気でしたので、800万円という値段でも予約が殺到しました。(私も一度買う気になりましたが、身分不相応と思いやめました) 海外でも評判が高く約18000台が生産されました。2016年にNSX 2代目が登場しました。
ミニカーは静岡の模型メーカー ロッソ株式会社(1992年に倒産)製で1991年に発売されました。プラスチック製で塗装がされていないプラモデルの完成品で、正確なプロポーションでスケールモデル的な良い出来ばえでした。ドア開閉などのギミックはありませんが、エンジンやサスペンションなどのメカ部分が実にリアルに再現されてます。室内もリアルに造形されていますが、現在の感覚では彩色されていない点がやや惜しいところです。 これ以外のNSX 初代のミニカーはダイヤペットの当時物 1/40、トミカの当時物 1/59、京商の当時物 1/18、オートアートの1/18、エブロの1/43と1/24、ホビージャパンの1/64、タルガ タッカーの1/64、国産名車コレクション、アイドロン(レジン製)、イグニッションモデル(レジン製)の1/43と1/18などたくさんあります。特にエブロはI型からIII型までレース仕様も含めて90種類ほどモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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イスズ アスカ CX 日本 1990年
1983年にイスズ フローリアンの後継車として、フローリアン アスカが登場しました。当時のイスズ自動車はアメリカのGMと資本提携しており、この車はGMの世界戦略車「Jカー」として開発されました。Jカーにはオペル アスコナ C、シボレー キャバリエなどがありました。フローリアン アスカは4ドアセダンのみの中型車で、角形ヘッドライトのシンプルなデザインでした。4気筒1.8L/2L/2Lターボ(150HP)、4気筒2Lディーゼルターボエンジンなどを搭載したイスズ初の前輪駆動車で、ターボ仕様車はこのクラスでは高性能な車でした。1984年にマニュアル操作をコンピューターで行うイスズ独自の電子制御5段半自動変速「NAVI-5」が追加されました。高性能ながら個性に乏しく、イスズの販売力不足もあって営業的には成功しませんでした。(実車画像→ イスズ フローリアン アスカ 1983)
1990年にアスカ 2代目のアスカ CXが登場しました。GMのJカー戦略が中止され新型車の開発が難しくなったので、2代目は富士重工(現スバル)からOEM供給されたレガシィー 初代を使うことになりました。したがって外観はレガシィーとほとんど同じで、イスズが得意としていたディーゼルエンジン搭載車がなくなりました。1994年に富士重工とのOEM契約が終わり販売中止となり、3代目 アスカにモデルチェンジしました。3代目 アスカはホンダ アコードのOEM車でした。(実車画像→ イスズ アスカ 1994)
ミニカーは2013年に発売されたイクソ製です。プロポーションが良く、イクソらしいそつのない良い出来ばえとなっています。エッチング材を使ったワイパー、室内のインパネなど細部も良く仕上げてあります。イクソはスバル レガシィを2011年に型番KBI021でモデル化していましたので、実車同様にそのレガシィーの前後のパネルを変更してアスカ CXに仕立てています。アスカのミニカーは現時点(2023年)でこれしかないようです。 以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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