ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CHRYSLER SIMCA 1308GT 1975 FRANCE

CHRYSLER SIMCA 1308GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER SIMCA 1308GT


SOLIDO 39 1/43 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.24m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 85HP 4段変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでクライスラー シムカ 1308のミニカー検索

クライスラー シムカ 1308GT フランス 1975年

 

 1975年にシムカ 1300/1500の後継車として1307/1308/1309が登場しました。クライスラー欧州が開発した最初の車で、1100と同じ横置きエンジンの前輪駆動方式を採用し、1307は1.3L、1308は1.4L(85HP)、1309は1.6Lエンジンを搭載していました。クライスラー 180と違ってデザイン的にはフランス車的なハッチバックスタイルで、イギリスではクライスラー アルパインという名前で販売されました。時流に乗った設計で1976年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しており、クライスラーの欧州戦略車としてそこそこのヒットとなりました。

 

 米国クライスラーの経営危機でクライスラー欧州は1978年にプジョー/シトロエン傘下に身売りされ、ブランド名がタルボ(英語ではタルボット)に変わりました。1979年に1307/1308/1309はマイナーチェンジされてフロントがスラントノーズにかわりました、その際にタルボ 1510と名前を変えました。1980年に1510のノッチバックセダン仕様として、タルボ ソラーラが登場しました。タルボ 1510はフランスでは1982年まで、そのイギリス版は1985年まで生産されました。(実車画像→ タルボ 1510 タルボ ソラーラ )

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたソリド製の当時物です。1308の最上級車1308GTをモデル化しています。ソリドのシャープな造形が実車の雰囲気をうまく再現していて良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されています。特にインパネとシートの色を変えてあることで室内がそれらしく見えます。これ以外の1308の当時物ミニカーはディンキー(スペイン)、それと同じ型を使ったオートピレン、メーベトイ、ノレブ初期のプラスチック製とそのダイキャスト版などがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER SIMCA 1308GT 1
CHRYSLER SIMCA 1308GT 2

 以下は1980年頃に発売されたオートピレン製の当時物 クライスラー 150 (1/43 型番529)の画像です。オートピレンはスペインのメーカーでしたので、シムカ 1308のスペイン仕様であったクライスラー 150をモデル化しています。プロポーションが良く、灯火類が塗装処理されたややレトロな作風ですが、これも良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。オートピレンはディンキー(スペイン)を製造していたので、これとほとんど同じものがディンキー(スペイン)の型番1542ではシムカ 1308として発売されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER 150 1
CHRYSLER 150 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER 150 3
CHRYSLER 150 4

 以下は1970年代に発売されたノレブ製のJETCARシリーズ シムカ 1308GT (1/43 型番860)の画像です。ノレブの1308GTにはプラスチック製とダイキャスト製がありましたが、このJETCARシリーズはダイキャスト製の廉価版ミニカーでした。安っぽいフリーホイールがいまひとつですが、当時の廉価版ミニカーとしてはそこそこの良い出来ばえでドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER SIMCA 1308GT 3
CHRYSLER SIMCA 1308GT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER SIMCA 1308GT 5
CHRYSLER SIMCA 1308GT 6

タルボ 1510のミニカー データーベースでタルボ 1510のミニカー検索

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ALFA ROMEO TIPO 33 TT12 1975 ITALY

ALFA ROMEO TIPO 33 TT12
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO TIPO 33 TT12


BRUMM R238 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約2.05m エンジン 変速機: DOHC 水平対向12気筒 3L 500HP 5段変速
性能: 最高速330km/h  データーベースでアルファ ロメオ ティーポ 33のミニカー検索

アルファ ロメオ ティーポ 33 TT12 イタリア 1975年

 

 プロトタイプクラスのスポーツカー アルファ ロメオ ティーポ 33は改良されて1968年にティーポ 33/2となりました。デビュー戦の1968年デイトナではポルシェ 907が1-2-3位で優勝していますが、ティーポ 33/2は総合5-7位でクラス優勝しました。その後1968年ルマンで総合4-6位クラス優勝、タルガ フロリオで総合2-3位クラス優勝、ニュルブルクリングで総合5位クラス優勝するなど大活躍しました。(圧倒的に強かったポルシェ相手に善戦していました)

 

 1969年にエンジンを3L(400HP)に拡大したティーポ 33/3が登場しました。デビュー戦の1969年セブリングではオーバーヒートでリタイア、ルマンは参加せずと1969年はほとんど活躍できませんでした。1970年もセブリングで3位、ルマンでリタイアなどあまり活躍していません。1971年になるとセブリングで2-3位クラス優勝、モンザで3-5位クラス優勝、タルガ フロリオで優勝など活躍し、世界スポーツカー選手権の2位となりました。1972年はタルガ フロリオ2-3位、ニュルブルクリング3位、ルマン総合4位などの成績でした。

 

 

 1973年に水平対向12気筒3L(500HP)エンジンを搭載したティーポ 33 TT12が登場します。1973年のルマンは33/3が出場し15位、33 TT12は出場していません。1974年の33 TT12はモンザで優勝し、ニュルブルクリングで2-3位などの成績でした。1975年にはスパで1-2位優勝、ニュルブルクリングで優勝など活躍し世界スポーツカー選手権を獲得しました。1976年にティーポ 33 TT12の後継車 33 SC12が登場し、1977年には再び世界スポーツカー選手権を獲得しました。1977年にはツイン ターボ過給した2.2L(640HP)エンジンを搭載した33/3 SC12 ターボが登場し、ティーポ 33 シリーズの最後の車となりました。

 ミニカーは1995年に発売されたブルム製です。1975年 モンザ 1000㎞ 優勝車をモデル化しています。当時期のミニチャンプスほどリアルな造形ではありませんが、ブルム流のやり方で高い位置のバックミラーやコクピットなどがそこそこ良く再現してあって、当時のミニカーとしては良くできていました。ブルムは33 SC12なども含めて7種類ほどをモデル化しています。ティーポ 33のミニカーはソリドやノレブの当時物、当時物以外ではベスト モデル、M4などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO TIPO 33 TT12 1
ALFA ROMEO TIPO 33 TT12 2

 以下は1999年に発売されたブルム製のアルファ ロメオ ティーポ 33 SC12 (1/43 型番R282)の画像です。上記のバリエーションで1977年のモンザ 500㎞ 優勝車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO TIPO 33 SC12 1
ALFA ROMEO TIPO 33 SC12 2

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FERRARI 308 GTB 1975 ITALY

FERRARI 308 GTB
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FERRARI 308 GTB


VITESSE 600 1/43 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.72m エンジン 変速機: DOHC V型 8気筒 3L 255HP 5段変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでフェラーリ 328/308/208のミニカー検索

フェラーリ 308 GTB イタリア 1975年

 

 308 GT4のクーペ(ベルリネッタ)として308 GTBは1975年に登場しました。この車は308 GT4の不人気を挽回してディノの後継車として大成功し、その後の8気筒フェラーリの始祖となりました。ディノの基本設計を踏襲したシャーシにDOHC V型 8気筒3L(255HP)エンジンをミッドシップで横置き搭載し、最高速250km/hの性能でした。

 

 ボディはディノのイメージを残しつつ、365 GT4 BBなどとよく似た新しいスタイルで、さすがはピニンファリーナといったところです。初期型は生産性の問題でボディはFRP製でしたが、1977年以降はスチール製となりました。1977年には、タルガトップのの308 GTSも追加されました。

 1980年にはイタリア国内向けに2L(155HP)エンジンを搭載した208 GTBも追加され、1982年ににはターボ仕様の208 GTB ターボが追加されています。308 GTBは排ガス規制によるパワーダウンを補うため1982年に4バルブ化されたクワトロバルボーレが追加されるなどして1985年まで生産されました。後継車はほぼ同じ外観で排気量が3.2Lに拡大された328でした。

 

 

 ミニカーはビテス製で1992年頃に発売されました。前述したディノ 246と同様に、プロポーションや細部の仕上げが良く、当時としてはかなり良い出来ばえでした。ビテスはラリー仕様のバリエーションを20種類以上作っています。当時物ミニカーはトミカ、ポリスティルの1/25、ブラーゴの1/43などがありました。 最近の物では、京商、ベスト モデル、マテルの1/18などがあります。以下はビテスの308 GTBのフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 308 GTB 1
FERRARI 308 GTB 2

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MASERATI MERAK SS 1975 ITALY

MASERATI MERAK SS
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MASERATI MERAK SS


SAKURA SUPERCAR 6 1/43? 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.77m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L 220HP 5段変速
性能: 最高速248km/h  データーベースでマセラティ メラクのミニカー検索

マセラティ メラク SS イタリア 1975年

 

 マセラティ メラクは前述したボーラの廉価版として1972年に登場しました。ボーラと大きさも見た目もほとんど同じで、デザインは同じG.ジュージアーロでした。違いはボーラのリアはファーストバック風(リアゲートはない)の大きく開くリアカウルとなっていましたが、メラクはノッチバックでリアエンジンフードがありました。また側面にはファーストバックに見えるようルーフからテールに伸びる柱が付いていました。ボーラはこの方式でエンジンの放熱が良くなり後方視界も改善されました。エンジンはシトロエン SM用のDOHC V型6気筒3L(190HP)が搭載され、エンジンが小さくなった分室内が拡大され2+2シーターとなり、居住性も改善されました。シトロエンのハイドロニューマティック方式がパワステに採用されました。

 

 1975年にマセラティはシトロエン(PSAグループ)との提携を解消し、デ トマソ傘下となりましたので、メラクに採用していたシトロエン製のパーツは使えなくなりました。メラクは同じようなコンセプトのランボルギーニ ウラッコに較べると性能的に見劣りしていたので、1975年にエンジンを220HPにパワーアップしてメラク SSとなりました。1976年にはデ トマソの要請でイタリア国内向けのDOHC V型6気筒2L(170HP)エンジンを搭載したメラク 2000GTが追加されました。1983年に生産中止となり、総生産台数は約1800台でした。

 

 

 ミニカーは1977年に発売されたサクラのスーパーカーシリーズの当時物です。このシリーズは1970年代のスーパーカーブームで生まれたブランドで、10車種ほどが作られました。縮尺は1/43となっていましたが、このメラクはやや大きめにできていました。当時のミニカーとしてはプロポーションが良く、リトラクタブルヘッドライト/ドア/リアエンジンフードが開閉するギミック付きで、ダイキャスト製の凝ったホイールなど良く出来ていました。メラクの国産品当時物ミニカーはトミカ、シンセイなどがありましたが、外国製の当時物はなかったようです。当時物以外では、ミニチャンプスやイクソがあります。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)の画像とリア/リアエンジンフードを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MASERATI MERAK SS 1
MASERATI MERAK SS 2

 以下は2015年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのマセラティ メラク SS (1/43 No.255)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC085でメラク SSをモデル化していましたので、これはそれを流用しています。プロポーションが良く特徴的なリアの造形や灯火類などの細部もそこそこリアルで良く出来ていました。安価な雑誌付きミニカー向けのコストダウンで室内の仕上げレベルを簡素化していますが、それ以外はイクソのカタログモデルとほぼ同じですから、お買い得なミニカーでした。なおイクソはイタリアのミニカー付雑誌の「La MASERATI modelli che hanno fatta la storia(マセラティ歴史的なモデル)」のNo.16で、メラク 2000GTもモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI MERAK SS 3
MASERATI MERAK SS 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MASERATI MERAK SS 5
MASERATI MERAK SS 6

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BL (MORRIS) PRINCESS 1800HL 1975 UK

BL (MORRIS) PRINCESS 1800HL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BL (MORRIS) PRINCESS 1800HL


VANGUARDS VA10200 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 82HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでBL プリンセスのミニカー検索

BL (モーリス) プリンセス 1800HL イギリス 1975年

 

 バンデン プラ プリンセスの後継車として1975年に登場したプリンセスは発売当初はオースチン/モーリス/ウーズレーの3ブランドの名前が付いていましたが、すぐにブランド名無しのプリンセスという名前に統一されました。(この時点でウーズレー ブランドが消滅) このプリンセスという名前はオースチンの高級車プリンセスを継承したものでしたが、実質的にはオースチン 1800(ADO17)の後継車でした。エンジンやサスペンションはオースチン 1800と同じで、4気筒1.8L(84HP)/6気筒2.2L(110HP)エンジンを搭載し、4段変速(3段AT)で最高速170km/h(2.2L)の性能でした。

 

 個性的なウエッジ シェィプのボディは、似たイメージのトライアンフ TR7をデザインしたハリス マンによるもので、賛否両論がありました。もともと5ドアハッチバックだったのを、一般受けするトランク付に変えたらしいですが、このクラスの車としては大胆なデザインでした。 1978年にプリンセス 2に発展し、1982年にはサイドウィンドーを6ライト化して5ドアハッチバックにボディを一新し、オースチン アンバサダー(AMBASSADER)と改名して1984年まで生産されました。当時のBL車は製造品質の問題があり、この車も商業的にはさほど成功しませんでした。(実車画像→ オースチン アンバサダー )

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたヴァンガーズ製です。ヴァンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、主に古き良き時代のイギリス車をモデル化しています。1/43のダイキャスト製でミニチャンプス並みのリアルな造形ながら値段はリーズナブル(当時の定価4000円ほど)なので、個人的に好きなブランドです。このプリンセスは丸型4灯式ヘッドライトなので4気筒エンジンを搭載したモーリス版のプリンセスをモデル化しています。プロポーションが良く細部の仕上げも丁寧で、かなり良い出来ばえでした。ヴァンガーズは角形ヘッドライトのオースチン版もモデル化していました。当時物のミニカーはディンキー(英)しかありませんでしたが、当時物以外ではこのヴァンガーズや、オックスフォードがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 1
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 2

 以下は1977年に発売されたディンキー(英)の当時物オースチン プリンセス(1/35 型番123 全長129㎜)の画像です。角形ヘッドライトを持つオースチン ブランドのプリンセスで、6気筒2.2L(110HP)エンジンを搭載する2200HLをモデル化しています。この当時のイギリスでは1/35サイズの低コストのミニカーが主流となっていました。これもその類の物で、単に大きいだけの大味な作りで安っぽいホイールが付いています。プロポーションもあまり良くないですが、特徴的なウエッジ シェィプのボディの雰囲気はそれなりに再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 3
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 5
BL(AUSTIN) PRINCESS 2200HL 6

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