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トヨタ MR2 SW20型 日本 1989年
1989年にトヨタ MR2 2代目が登場しました。初代の角ばったデザインから、フェラーリのような曲線的なデザインに変わりました。初代はカローラをベースにしていましたが、2代目はセリカをベースにし、エンジンもセリカと同じDOHC 4気筒2L(3S-G)ターボ/ノンターボを搭載していました。1991年のマイナーチェンジでII型となり、フロントチンスポイラーを大型化し、サスペンションが改良されLSD(リミテッド スリップ デフ)が追加されました。1993年のマイナーチェンジでIII型となりリアデザインを変更、サイドシル下部がボディ同色となりました。エンジンがパワーアップ(ターボは225HP→245HP)され、ボディ剛性が補強されました。ただ販売台数の低下により、この型から受注生産車となりました。
その後1996年にIV型、1997年にV型と改良され性能は向上しました。1999年に後継車MR-Sが登場し、生産中止となりました。バブル時代に企画されたミドシップ スポーツカーでしたが、ハイパワーエンジンに対してシャーシが未成熟で完成度がいま一つだったようです。(この車の外観デザインは個人的にかなり好きでしたが)
ミニカーは2003年に発売されたエブロ製です。MR2 2代目初期型をモデル化しています。エブロらしい正確なプロポーションで、実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類や室内などの細部も良く再現されています。スムーズに動作するリトラクタブルヘッドライトの開閉ギミック付きです。これ以外のMR2 2代目のミニカーはMテックがII型をモデル化しています。またそのMテックのものをベースにして、トサ(TOSA)コレクションがI型からV型まで全てをモデル化しています。トサ コレクションは「面白部品倉庫」(トヨタ系)のブランドですから、ここまで徹底してモデル化したのでしょうが、マイナーチェンジを全て再現したミニカーは珍しいです。最近のものではハイストーリーの(レジン製)のG-リミッテド TRD仕様、YODEL(REAL-X)の1/72などがあり、レジンスペシャリスト(レジン製)が、前期型と少量生産されたMR2のスパイダー(オープン仕様)をモデル化しています。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ セリカ GT-FOUR T180型 日本 1989年
1989年にセリカ 5代目が登場しました。先代同様にアメリカのデザインスタジオ CALTYのデザインで、先代のイメージをよりダイナミックな曲面で覆い上級車スープラのイメージをダブらせたようなデザインとなりました。プラットファームは先代を踏襲していますが、ボディ剛性が向上しサスペンションも変更されました。エンジンはDOHC 4気筒2L(ターボ 225HP/165HP/125HP)で、先代同様 高性能版のフルタイム4WDのGT-FOURが設定されました。先代同様にアメリカで生産したコンバーチブルも国内販売されました。なお姉妹車のコロナ クーペは4ドアセダンのエクシヴとなりました。
先進技術としてトヨタ初の4輪操舵システム(当時の流行り技術だった)や電子制御油圧式アクティブサスペンションが採用されました。1991年のマイナーチェンジで、リアライトなどの意匠が小変更されました。1991年にWRCのホモロゲーションモデルとして、エンジンの耐久性を向上させたGT-FOUR RCが限定生産されました。その車で1992年のWRCでは強敵のランチア デルタ HFを制して、1990年に次ぐ2度目のドライバーズタイトルを獲得しました。1993年には日本車メーカーとして初のコンストラクターズ/ドライバーズの両タイトルを獲得し、さらに1994年には2連覇も達成しました。セリカ 5代目はトヨタのWRCの歴史上で最も活躍しました。1989年に6代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたトロフュー製の当時物です。輸出仕様(左ハンドル)をモデル化しています。プロポーションはしっかりしていて、当時物ミニカーとしてはよく出来ていました。ただテールライトやサイドマーカーなどの灯火類をすべてデカールで表現しているので、その辺がややリアルさに欠けます。なおトロフューのミニカーはラリー仕様がほとんどで、セリカ 5代目はサファリやモンテ カルロなど20数種類ほどをモデル化していました。これ以外のセリカ 5代目のミニカーは、CM'Sのラリー仕様、イクソのラリー仕様、オランダのAHC、最近のレジン製ではhpiレーシングやMARK43などがありますが、何故かトミカやダイヤペットの当時物がありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ コロナ エクシヴ (EXIV) T180型 日本 1989年
1987年にトヨタ コロナ 9台目(T170)が登場しました。全体的に丸みを帯びた当時のトヨタの代表的なデザインの4ドアセダンと先代を継承した5ドアセダン SFと5ドアバンがありました。(実車画像→ トヨタ コロナ 4ドアセダン 1987) エンジンは全てDOHC化された4気筒1.5L/1.8L/2L(125/165HP)と4気筒2Lディーゼルエンジンが搭載されました。高性能版のGTには3S-GE(165HP)エンジンが搭載されました。1988年に4WD仕様が追加され、1989年のマイナーチェンジで前後の意匠が変更されました。また1990年にトヨペット店累計販売1000万台達成記念車として4ドアセダンの全長を延長したストレッチセダン「コロナ スーパールーミー」が500台限定で販売されました。1992年にコロナ 10代目(T190)にモデルチェンジしました。
1985年にトヨタ セリカ 4代目(T160)の姉妹車としてコロナ クーペが登場しました。(実車画像→トヨタ コロナ クーペ 1987) コロナ クーペは実質的にはセリカのノッチバック クーペで、スペシャリティカーのなかったトヨペット店のラインナップ強化で設定された車でした。性能的にはセリカと同等でしたが、コロナという名前が災いしたのかセリカのようには売れず販売は不調でした。1989年に生産中止となり、後継車として4ドアハードトップクーペのコロナ エクシヴ (EXIV)が登場しました。
コロナ エクシヴは先代同様にセリカ 5代目(T180)/カリーナ ED 2代目とプラットフォームを共有する姉妹車でした。4気筒1.8L/2L(165HP)エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、4輪操舵と2輪操舵を切替可能な世界初のデュアルモード4WSを装備していました。なおセリカに搭載されていた油圧制御式アクティブサスペンションや4WD仕様は設定されませんでした。大ヒットしたカリーナ ED 初代と同じような見た目重視の車高の低いハードトップデザインは、セダンとしての居住性は今ひとつながら人気がありました。1993年にコロナ エクシヴ 2代目(T200)にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ コロナ エクシヴ 1993)
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。リアのトランク部に「2.0 TR-G 4WS」と表示されているので2Lの4WS仕様をモデル化しています。国産名車コレクションの初期物でメーカーはノレブです。プロポーションが良くノレブらしいそつのない良い出来ばえです。安価な雑誌付きミニカーながら、フロントグリル/灯火類や室内などの細部も結構リアルに仕上げてあります。これ以外のコロナ エクシヴのミニカーは、イノモデルのレース仕様(1/64)がありますが、2022年現在でも1/43サイズではこの国産名車コレクションしかありませんので、車種的には貴重な存在です。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ランドクルーザー (LJ73) 日本 1990年
前述したランドクルーザー 40系の後継車として70系が1984年に登場しました。独立した前フェンダーはブリスターフェンダー風に変わり、デザインは目新しくなりました。ホイールベースは先代同様にショート/ミドル/ロングの3タイプがあり、2ドアのソフト/ハードトップのジープ形式、ピックアップ、4ドア バンなど様々なボディ形式がありました。ガソリンエンジンは6気筒4L(3F型)、ディーゼルエンジンは4気筒3.4L(3B)/4気筒3.4Lターボ(13B-T)、6気筒4L(2H) などが搭載されました。
2004年に70系は国内では生産中止となりましたが、海外では2007年にフロントの意匠を変更した新型が登場し、現在もV型8気筒4.5Lディーゼルエンジンを搭載した78や79などが世界中に輸出されています。国内では2014年に70系の発売30周年を記念して1年間の期間限定で70系が復活しました。基本的な構造はそのままでしたが、新型のV型6気筒4Lガソリンエンジンを搭載し、外観や装備は時流に合わせて変更されていました。
70系は本格派の4WDでしたが、派生車としてハイラックスをベースにした乗用車タイプの簡易な4WDが1985年に登場しました。駆動系はハイラックスと共用で、サスペンションは国産4輪駆動車初の4輪コイルリジッドを採用していました。ガソリンエンジンは4気筒2.4L(22R)/2.7L(3RZ)、ディーゼルエンジンは4気筒2.5L(2L型)/2.8L(3L型)/3L(1KZ型)などを搭載していました。 当初のショートホイールベース仕様はランドクルーザー ワゴンやランドクルーザー IIなどと呼ばれましたが、1990年にロングホイールベース版が追加された際にプラドというサブネームが付けられました。1989年に80系にモデルチェンジしました。ランドクルーザー プラドは1996年に2代目(90系)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1995年に発売されたDOORKEY(ドアキー)製の当時物です。ショートホイールベース仕様で角形ヘッドライトなので、1990年に登場したプラド系LJ73型の輸出仕様をモデル化しているようです。DOORKEYはオランダのAHC MODEL社(又はAR-GEE社)のブランドで、1990年代に登場したDOORKEYブランドのミニカーは50種類ほどあり、日本車もトヨタや日産など10種類ほどがモデル化されていました。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、まずまずの良い出来ばえです。室内も結構良く仕上げてあります。このランドクルーザーはトヨタのロゴが付いた専用箱に入っていましたので、トヨタの販促用プロモーションにも使われたようです。ランドクルーザー 70系のミニカーはハイストーリー(レジン製)のプラドやピックアップ、NEO(レジン製)、NEW RAYの1/32などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ スープラ 2.5GT ツインターボ R A70型 日本 1990年
1986年に登場したトヨタ セリカ XX 3代目(A70型)はセリカ系から独立してセリカ XXの北米仕様で使われていたスープラという名前に変更されました。好評であった先代のイメージを引き継ぎ、より滑らかな曲面を使ったデザインとなりました。プラットフォームはソアラ 2代目と共通で、トヨタ 2000GTで使われた4?ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用していました。当初のエンジンは、6気筒2L、DOHC 6気筒2L(140HP)、DOHC 6気筒2Lツインターボ(180HP)、DOHC 6気筒3L ターボ(230HP)の4タイプがありました。
発売後すぐにエアロトップ(タルガトップ)が追加され、1987年には輸出仕様と同じブリスターフェンダーを持つワイドボディが3Lモデルに採用され、5段変速も設定されました。1988年のマイナーチェンジで後期型となり、フロント/リアの意匠が変更され、エンジンがパワーアップしました。1989年に2Lツインターボ モデルにもワイドボディが設定され、1990年の最後のマイナーチェンジでは3LエンジンがDOHC 6気筒2.5Lツインターボ(280HP)エンジンに変更され、ビルシュタイン製ショックアブソーバーやトルセンLSDを採用してスポーツカーとしての性能が向上しました。1993年にスープラ 2代目(A80)にモデルチェンジしました。
ミニカーは2006年に発売されたエブロ製です。フロントグリルのデザインが変更された後期型で最強の2.5Lツインターボエンジン搭載車をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で、実車の雰囲気がうまく再現されています。特徴的なフロント周りや室内などの細部も良く再現されています。後期型なのでフロントノーズのエンブレムがトヨタのCIエンブレムとなっていて、リアスポイラーのハイマウントストップランプまで再現されています。さらにリトラクタブル ヘッドライトが可動するギミックも付いています。スープラ初代のミニカーは、ダイヤペットの当時物 1/40、AHC DOORKEYのエアロトップ、トミカ リミッテドの1/64、京商、国産名車コレクション、ホビー ジャパンの1/64、レジン製ではWIT’S、MARK43、イグニッションモデルの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント(リトラクタブル ヘッドライトの開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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