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トヨタ ランドクルーザー プラド (KDJ125) 日本 2002年
前述したランドクルーザー 80系の後継車として100系が1998年に登場しました。(実車画像→ ランドクルーザー 100系 2002年) 先代同様に5ドアバンとワゴンの構成で、頑丈なラダーフレーム構造を踏襲していました。電子制御化されたフルタイム4WDと電子制御サスペンションTEMSで、悪路走破性と乗り心地を高度に両立させていました。エンジンはレクサスと同じDOHC V型8気筒4.7L(2UZ型)、DOHC 6気筒4.5L(1FZ型)、DOHC 6気筒4.2Lディーゼルターボ(1H型)などが搭載されました。本革シートなどの豪華な内装に加えて先進機器が装備され、本格派4WDと高級車の要素を併せ持つプレミアムな SUVとなりました。2002年と2005年のマイナーチェンジで各種改良が施され、2007年に200系にモデルチェンジしました。
2002年にランドクルーザー プラド 3代目 120系が登場しました。つり上がったヘッドライトを採用してフロント周りが目新しくなりました。ホイールベースはショートとロングの2タイプで、それぞれ3ドアと5ドアがありました。ガソリンエンジンは4気筒2.7L(3RZ型)/(2TR型)、V型6気筒3.4L(5VZ型)/4L(1GR型)、ディーゼルエンジンは4気筒3L(5L型)/3Lターボ(1KZ型)/3Lターボ(1KD型)などが搭載されました。2007年に日本国内ではディーゼルエンジン仕様がなくなりました。2009年にプラド 4代目 150系にモデルチェンジしました。なおプラドという名前は欧州向けでは使われず、北米ではランドクルーザーではなくレクサス GXとして販売されました。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。ディーゼルエンジンを搭載した欧州仕様のランドクルーザー (プラド) KDJ125をモデル化しているようです。ミニチャンプスらしい細部までリアルに再現した良い出来ばえです。特に室内はステアリングホイールやシフトレバーからセンターコンソールのナビの画面までリアルに再現されています。(この当時のミニチャンプスの内装の仕上げは、1/43サイズとして申し分のないレベルでした) 販促プロモーション用のトヨタ特注品もありました。これ以外の120系のミニカーはホンウェルの1/24がありますが、あまりモデル化されていません。100系のミニカーは京商、ハイストーリー(レジン製)、ヤトミン、スパーク(レジン製)などがあります。プラド 150系はWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ WILL (ウイル) サイファ 日本 2002年
WiLL(ウィル)プロジェクトはトヨタ自動車の社内バーチャル カンパニーが発起人となって始まった異業種による合同プロジェクトで、従来世代とは異なる価値観を持つ20-30代の購買層に向けた商品開発を模索する実験的プロジェクトでした。参加企業は、トヨタ自動車、花王、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストのの5社で1999年に開始され、その後2000年にコクヨ、江崎グリコが参入し2004年まで続きました。このプロジェクトで開発された商品はWiLLブランド名とオレンジ色のロゴで統一されていました。各社がWiLLブランド商品を開発していますが、現在まで継続している商品はないようで、このプロジェクトは成功しなかったようです。
トヨタがこのプロジェクトで開発した WiLLシリーズの車は第1弾が2000年に登場したWILL Vi、第2弾が2001年登場のWILL VS、第3弾が2002年登場のWILL サイファーでした。いずれもWiLLブランドということでトヨタのロゴやエンブレムはついていませんでした。WILL サイファーはヴィッツのプラットフォームをベースにした5ドアハッチバックで、デザインコンセプトは「ディスプレイ一体型フルフェイスヘルメット」ということで、独特のフロントデザインが特徴でした。ヴィッツと同じDOHC 4気筒1.3L/1.5L(105HP)エンジンを搭載する全輪駆動/4輪駆動車でした。
インターネットとクルマを融合する「サイバーカプセル」という先進的なテーマを掲げ、専用の無線通信機を使う車載情報通信サービスのG-BOOKとそれを使ったカーナビゲーションシステムを初めて標準装備していました。この車限定の走行距離に応じて月額利用料金が決まるカーリース方式での販売がされました。WILLプロジェクトが終了したことで2005年に生産中止となり、総生産台数は約3.2万台でした。なおサイファという名前はCYBER(サイバー:インターネットの意)とPHAETON(フェートン:馬車の意)のの造成語でした。
ミニカーは2003年に発売されたトミカ製の当時物です。このミニカーは保有していないので、画像はWEBショップから借用しました。画像で見る限りですが、全体的なプロポーションは悪くありません。ただし最大の特徴であるヘッドライトとリアライトが印刷で表現されているのであまりリアルでなく、今一つの出来ばえだと思います。リアゲートが開閉するギミック付きです。トヨタのWILL シリーズとしては一番生産台数が多いのですが、実車にあまり人気がないようで、WILL サイファのミニカーは2022年現在でもこのトミカの物しかありません。
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トヨタ アルファード 日本 2002年
大ヒットした高級ミニバン 日産 エルグランド 初代に対抗して2002年にトヨタ アルファード 初代が登場しました。トヨタの同クラスのミニバンとしてはハイエースの派生車として登場した商用車ベースのグランビア/レジアスがあったのですが、日産 エルグランドには内装などの商品力で対抗できませんでした。そこでグランビア/レジアスを統合し、上級車エスティマ 2代目のプラットフォームを流用した乗用車ベースのミニバンとして登場したのがアルファードでした。デザインはエルグランドのような1.5ボックスで、下に広がった形状のBピラーが外観上の特徴でした。3列シートの7-8人乗りで、ウッドパネルを使った豪華な内装、リモコンパワースライドドアや日本車初ののパワーバックドアが採用されていました。
DOHC 4気筒2.4L(159HP)とDOHC 6気筒3L(220HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、4WD仕様もありました。2003年にエスティマと同じハイブリッド システムのアルファード ハイブリッドが追加されました。2005年のマイナーチェンジで内外装が変更され、法規制対応でサイドアンダーミラーが付きました。2008年にアルファード 2代目/ヴェルファイア 初代にモデルチェンジしました。ライバルであった日産 エルグランド 2代目は当初は3.5Lエンジンしかなく高価でしたので、2.4Lエンジンやハイブリッド仕様があり同クラスでは割安であったアルファードが高級ミニバンのベストセラーとなりました。(実車画像→ トヨタ アルファード 2008)
ミニカーは2005年に発売された京商 Jコレクション製の当時物です。トヨペット店扱いのアルファード G 初期型をモデル化しています。(ビスタ店扱いはアルファード Vだった) プロポーションが良く、フロントグリル/ヘッドライト周りの造形もうまく再現してあり良く出来ています。室内もリアルなメーターパネルなど良く仕上げてあります。車体後方のシートもそこそこうまく再現しているようですが、スモーク仕上げのサイドウインドーの為良く見えません。これ以外のアルファード 初代のミニカーは2022年現在でもトミカの1/65しかないようです。なおアルファード以前のグランビア/レジアスのミニカーもないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ アテンザ 日本 2002年
マツダ カペラ 7代目の後継車としてアテンザが2002年に登場しました。シャーシからエンジンまで全てが新設計され、発売当初は5ドア スポーツカーとのキャッチコピーで、高性能をアピールしていました。車幅が広い3ナンバー車で、3ドアハッチバック、セダン、ステーションワゴンの3タイプがあり、センスの良いスポーティなデザインでした。エンジンはMZRエンジンと称するDOHC 4気筒2L/2.3L(166HP)を搭載していました。デザインや走行性能が高く評価され、2002年 RJCカー オブ ザ イヤーを受賞しています。(実車画像→ マツダ カペラ 7代目)
2005年のマイナーチェンジで、フロントの意匠変更、エンジンのダイレクトイグニッション化など改良が行われました。同年に4気筒2.3L(272HP)直噴ガソリンターボエンジン、電子制御式4WDシステムを搭載した高性能なマツダスピード アテンザが追加されました。2006年にはマツダ車として歴代最短となる4年1ヶ月で世界累計生産台数100万台を達成しました。
北米、欧州、アジアなどにMAZDA 6として輸出され、輸出仕様にはフォードのV型6気筒3Lや4気筒2Lディーゼル ターボ エンジンが搭載されました。3/4代目カペラ(626)と同様に欧州(特にドイツ)で高評価を得ていました。2008年にアテンザ 2代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは京商 Jコレクション製で、実車発売当時のマツダの販促用特注品で非売品扱いでした。(当方はWEBオークションで入手しました) プロポーションが正確でライト類や室内などの細部がリアルに仕上げてあり、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。これ以外のアテンザの当時物ミニカーは、トミカの1/62とMテックがありました。当時物以外では2010年に国産名車コレクションで発売され、それと同じ型のものがFIRST43で2015年に発売されました。またWIT'Sがレジン製で、高性能版のアテンザ マツダスピード 23Zをモデル化しています。なお2022年現在でカペラ 6代目/7代目のミニカーは無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マツダ MPV スポーツ V6 日本 2002年
マツダ MPVは北米専用車として開発されたミニバン(8人乗り5ドア)で1988年に登場しました。(MPVとはMulti Purpose Vehicle:多目的乗用車の意) ルーチェのプラットフォームを使った後輪駆動車で、アメリカ車的なデザインでした。国内でも1990年からMPVとして発売されましたが、当初はV型6気筒3Lエンジン搭載で内装が本革仕様と高価でしたので、ミニバンではなく新ジャンルの高級車として扱われました。1991年のマイナーチェンジでアンフィニ店専売のアンフィニ MPVとなり、フロントグリルが変更され、本革仕様ではない一般向け仕様が追加されました。1995年のマイナーチェンジでバンパーが大きくなって全長が伸びフロント/リアの意匠が変更され、4気筒2.5L(120HP)と4気筒2.5L(125HP)ディーゼルターボエンジンが追加されました。ディーゼル車にはパートタイム式4WDが設定されました。 (実車画像→ マツダ MPV 北米仕様 1989)
1999年にMPV 2代目が登場しました。プラットフォームが一新され、前輪駆動車(パートタイム式4WD)となりました。当時のマツダ車に共通する5角形フロントグリルを採用し他社のミニバンと似たようなデザインになり、両側スライドドアが採用されました。エンジンはDOHC 4気筒2LとDOHC V型6気筒2.5Lが搭載されました。3列シートの7人乗りで2列目シートは左右にスライド可能で、3列目シートは床下へ格納できました。2002年のマイナーチェンジで、フロントの意匠が変更され、エンジンがDOHC 4気筒2.3L(163HP)とDOHC V型6気筒3L(195HP)に変更されました。また電動両側スライドドアがオプション設定されました。2006年にMPV 3代目にモデルチェンジしました。 (実車画像→ マツダ MPV 2006)
ミニカーは2003年に発売された京商 Jコレクション製です。NPV 2代目で2002年に追加されたV型6気筒3Lエンジン搭載車をモデル化しています。プロポーションが良く、実車がうまく再現されています。室内の3列シートやインパネなどもリアルに再現されていてとても良く出来ています。京商 Jコレクションはマイナーチェンジ前の初期型と左ハンドルの輸出仕様もモデル化していました。これ以外のMPV 2代目のミニカーはこの京商のJコレクションの型を流用した国産名車コレクションがありました。MPV 初代のミニカーはハイストーリー(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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