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日産 フィガロ 日本 1991年
1980年代のバブル景気の下で各自動車会社から個性的なスタイリングの車が登場したことがありました。昔の車に似せたレトロなデザインから前衛的なデザインまで色々ありましたが、それらはまとめてパイクカー(PIKE CAR '尖ったクルマ')と呼ばれています。フィガロはマーチ 初代をベースにしたパイクカーの第3弾でした。1989年の東京モーターショーで試作車が公開され、1991年から限定2万台が抽選方式で販売されました。(当時はパイクカーの人気が高く、すぐに売り切れました) フィガロは4人乗りオープンカーで、1930年代のフランス車を思わせるアール デコ様式風のレトロなデザインが特徴でした。内装もインパネのメータなどがレトロなデザインで統一されていました。
4気筒1L(76HP)のターボエンジンが搭載され、そこそこ高性能だったようです。手動でリアシート後部に格納する幌は屋根の部分だけで、オープンにしてもサイドパネルが残る形式のオープンカーでした。このカブリオレ形式は古いフランス車などによく見られる形式で、フランスでは「デクヴェラブル(DECOUVRABLE)」と呼びます。フィガロは2022年現在でも人気があるようです。国内専用車でしたがアメリカやイギリスでも人気があり中古車が輸出されたそうです。
ミニカーはダイヤペットの当時物で1991年に発売されました。ダイヤペットの協力工場の11番工場製で、11番工場は丸みのあるデフォルメをするのでフィガロには合っていました。ヘッドライトが大きめですが実車のイメージがうまく表現されています。実車に即したカラーリングで、テールライトやホイール、室内もそこそこリアルに再現されています。ボンネットとドアが開閉するギミック付きです。これ以外のフィガロのミニカーは京商(ルーフの状態が開閉2タイプとTVドラマ 相棒仕様)、国産名車コレクションの1/43と1/24、ホビージャパンのレジン製 1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 セドリック グランツーリスモ アルティマ Y32型 日本 1991年
1991年に日産 セドリック 8代目 Y32型が登場しました。セダン系は先代 Y31型のマイナーチェンジ版でタクシーなどの営業車だけとなり、一般向けは4ドアハードトップのみとなりました。グロリアはどちらかというとスポーティーな味付けで若年層向けでしたが、セドリックはクロームメッキのフロントグリルを使用するなど比較的高い年齢層向けを狙った位置付けとなっていました。ブロアム/クラシック系は角型のヘッドヘッドライトを採用し、グランツーリスモ系は丸目4灯式のヘッドライトを採用していました。(実車画像→ 日産 セドリック ブロアム Y32型)
エンジンはV型6気筒2L/3L、シーマ搭載のDOHC V型6気筒3L/3L ターボ、6気筒2.8Lディーゼルを搭載し、ミッションはマニアルが廃止されて、自動変速機のみとなりました。1993年のマイナーチェンジで、ブロアム系のフロントまわりがグランツーリスモ系と共通化されました。1995年にセドリック/グロリア Y33型にモデルチェンジしました。>セドリックの総生産台数は約23万台でした。
ミニカーは1992年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの11番協力工場の担当で、11番工場の作風はこんな風にボディ全体が膨らんだような感じのデフォルメ?です。このセドリックは全体的に寸詰まりな感じで実車のイメージから大きく外れているので、はっきり言ってかなりひどい出来ばえです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。ダイヤペットは同じ型を流用してグロリアもモデル化していました。これ以外のセドリック/グロリア Y32型のミニカーは、トミカリミッテドのセドリック/グロリア 1/64、ハイストーリー(レジン製)のセドリック、イグニッションモデル(レジン製)のセドリック/グロリアがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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日産 シーマ FY32型 日本 1991年
1991年にセドリック/グロリア 8代目(Y32型)が登場し、シーマも2代目(FY32型)にモデルチェンジしました。この2代目から車名はセドリック/グロリアが外されてシーマとなりました。デザイン的には初代を継承していますが、ピラーレスハードトップからセンターピラー付のセダンとなりました。セドリック/グロリアより上級となるDOHC V型8気筒4.1L(270HP)エンジンが搭載され、ノンターボながら初代の売りであった力強い加速性能は確保していました。初代のエアサスペンションに代わって、インフィニティ Q45と同じ油圧式アクティブサスペンションが採用されました。
バブル時代の高級車でしたので、本革の内装をはじめとしてイタリア高級車風のアナログ時計、多数の車内照明が点灯するトータルコーディネート照明など至れり尽くせりの豪華な内装/装備でした。1993年のマイナーチェンジで、フロントグリル/バンパーの意匠が変更され、先代と同じDOHC V型6気筒3Lターボを搭載する「ツーリング」が追加されました。1996年にシーマ 3代目(FY33型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 シーマ 1996)
ミニカーは1992年に発売されたダイヤペット製の当時物です。前述したセドリック/グロリア(Y32型)と同じ11番工場製が製造していますので、全体的に丸みが付いた作風になっています。セドリック/グロリアよりは多少ましな造形ですが、これも寸詰まりの感じで良い出来ばえではありません。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。シーマ Y32型はY31型と見た目があまり変わらなかったからなのか、最近までミニカーはこれしかありませんでしたが、2021年にハイストーリー(レジン製)がモデル化しました。 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンには「NISSAN V8」のロゴが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ ソアラ クーペ Z30型 日本 1991年
トヨタ ソアラ 3代目が1991年に登場しました。アメリカで展開するレクサス ブランドのクーペ(SC シリーズ)として開発されたので、デザインはアメリカのデザインセンター CALTYで行われました。その為先代の繊細な日本的デザインからアメリカ向けの曲面的なデザインとなり、サイズも大きくなり全モデルが3ナンバー化されました。エンジンは6気筒2.5L ツインターボ(280HP)とV型8気筒4L(260HP)が搭載されました。油圧アクチェーターを4輪に装備し、運転状況/路面状況に応じて車両姿勢を制御するアクティブサスペンションシステムが設定されました。このシステムは4WS、4輪ABSと協調制御される世界初の高度な車両運動制御システムでした。
1994年のマイナーチェンジで中期型となり、テールライトの意匠などが小変更され、6気筒3Lエンジン(225HP)が追加されました。1994年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントバンパーに小さなグリルが追加されるなど外観が変更されました。1997年にV型8気筒エンジン搭載車がなくなり、2001年にソアラ 4代目にモデルチェンジしました。国内販売台数は約6万台で、バブル経済の破綻によるスポーツカー需要低迷とアメリカ車的なデザインが好まれずあまり売れませんでした。ただし開発ターゲットとしていたアメリカ市場では高く評価されました。
ミニカーは2008年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの初期物でメーカーはノレブです。キャビンが小さめにデフォルメされていますが、フロントの造形など実車の雰囲気がうまく再現されています。灯火類などの細部の仕上げも安価な雑誌付きミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえです。これ以外のソアラ 3代目の当時物ミニカーはダイヤペットとトミカがありました。当時物以外では2007年に京商がモデル化していて、それを流用したと思われるパトカー仕様をRAI'Sが発売しています。実車人気を反映してか2022年現在でもそれ以外のミニカーはありません。 以下はフロント/リアの拡大画像画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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トヨタ クラウン マジェスタ 4000 (S140) 日本 1991年
1991年にトヨタ クラウン 9代目(S140)が登場しました。基本的なスタイルは先代と同様ながら、全体的に角が取れてスムーズな曲面が連続するデザインになりました。(実車画像→トヨタ クラウン (S140)) ボディ形式は窓枠のない4ドアハードトップだけで、全モデルが3ナンバー規格になりました。エンジンは先代と同じDOHC 6気筒2L(135HP)/2.5L(180HP)/3L(230HP)、6気筒2.4L ターボ ディーゼルなどでした。先代よりもフロントの威圧感を減らしたデザインは既存ユーザーには評判が悪く販売が低迷しました。そこで1993年のマイナーチェンジで、フロントグリルやテールライトのデザインを少し押出し感のあるデザインに変更して、販売は好転したとのことです。クラウン 4代目(MS60)の先例がありましたが、少し上品な(センスの良い)デザインにするとクラウンは売れなくなるようです。
クラウン(S140)と同時にクラウン初のモノコックボディを採用した上級車のクラウン マジェスタが設定されました。(マジェスタはアリスト(初代)の兄弟車で、クラウンはまだフレーム構造でした) マジェスタは全長/全幅が少し大きくなり、さらに丸みを帯びたデザインでクラウンより上品でした。エンジンはDOHC 6気筒3L(230HP)とDOHC V型8気筒4L(260HP)がありました。先進装備としてナビゲーション、TV表示、オーディオ/エアコン操作/車両情報表示などを行うエレクトロ マルチビジョンが採用されました。1995年にクラウン 10代目(S150)/クラウン マジェスタ 2代目(S150)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたダイヤペット製の当時物です。最上級車のクラウン マジェスタをモデル化しています。ダイヤペットの協力会社の144番工場製で、プロポーションは結構正確にできています。曲面的なデザインのボディもうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。実車に即したツートンカラーの塗装も綺麗です。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーではトミカのマジェスタがありました。クラウン 9代目のミニカーは最近までこの当時物のマジェスタしかありませんでしたが、2021年にハイストーリー(レジン製)がマジェスタをモデル化しました。マジェスタしかモデル化されていないのは、クラウン 9代目の実車人気が今一つだったことを反映しているようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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