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アストン マーチン V12 ヴァンキッシュ イギリス 2001年
2001年に登場したアストン マーチン V12 ヴァンキッシュは前述したDB7より車格が上のアストン マーチンの最上級車でした。DB7をよりダイナミックにしたデザインで、その後このスタイルが新しいアストン マーチンのベースとなりました。2シーターが基本で、オプションで2+2も可能でした。シャーシはカーボンファイバーとアルミの複合材で構成され、ボディはハンドメイドのアルミパネル製でした。エンジンはDB7 ヴァンテージと同じDOHC V型12気筒5.9L(460HP)を搭載し、変速機はパドルシフトの6段半自動のみでした。
2004年にエンジンを528HPにパワーアップし最高速321km/hの高性能版V12 ヴァンキッシュ Sが登場しました。外観的にはフロントグリルの開口部が大きくなり、フロント/リアにスポイラーが追加されていました。V12 ヴァンキッシュは2007年に生産中止となり、後継車はDBS V12となりヴァンキッシュの名前が一時的に消えました。2012年にはDBS V12の後継車としてヴァンキッシュの名前が復活しました。(アストン マーチン DBS V12、アストン マーチン ヴァンキッシュ 2代目)
ミニカーは2003年に発売されたイクソ製です。フロント周りなどダイナミックなボディがうまく再現されていて、なかなかの良い出来ばえでした。フロントグリルやホイール、室内のインパネなどの細部もリアルに仕上げてあります。多分同じ型を使っていると思いますが、ビテスでもモデル化していました。これ以外のV12 ヴァンキッシュのミニカーはコーギーの映画「007 ダイ アナザー デイ(2002年)」のボンドカー仕様(1/36)、アオシマのボンドカー仕様(1/18)、京商の1/12とボンドカー仕様(1/72)、ミニチャンプスのヴァンキッシュ Sとボンドカー仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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モーガン エアロ 8 イギリス 2002年
モーガン社は1920-30年代にサイクルカーの3輪スポーツカー MX-4で成功した、少量生産のスポーツカーメーカーです。1936年にはサイクルカーのエンジンを使った4輪車の4/4が登場しました。4/4はその後1949年まで生産されました。1950年に後継者のプラス 4、1955年に4/4 シリーズ II、1968年にプラス 8、2000年にエアロ 8が登場しました。2022年現在のラインアップにはプラス 4、プラス 6、昔のサイクルカーをリバイバルさせた3ホイーラーの3モデルがあります。
エアロ 8はモーガンの伝統的なデザインを現代的に進化させたモーガン 初のスーパーカーでした。外観はモーガン 4/4の基本的なスタイルを踏襲し、空力的な考慮をしたフロント部分にヘッドライトを組み込んでいました。アルミニウム製フレームを採用し、BMW製V型8気筒4.4L(286HP)エンジンを搭載し6段変速で最高速257km/hの性能でした。2007年にはBMW製V型8気筒4.8L(362HP)エンジンを搭載し6段自動変速機を装備したシリーズ4が追加されました。2012年に屋根が付いたクーペが追加され、2018年まで生産されたようです。
ミニカーは2003年に発売されたスパーク製(レジン製)です。スパークは2000年頃に登場したミニマックス社のブランドでしたから、同ブランドとしては初期の物でした。プロポーションが良くエッチングメタル製のフロントグリルやワイパーなど細部までリアルに仕上げてあり良く出来ていました。また室内もアルミ削り出しのインパネがそれらしく再現されています。(ただしヘッドライトの取り付け位置は実車画像と見比べると多少違っている感じがしますが) レジン製ミニカーは経年劣化の問題があるのですが、このミニカーについては約20年経過していますが劣化の兆候は見られません。(ただし私が所有するこれ以外のスパークのミニカーにはモールの剥がれなど不具合が発生した物があります) スパークはバリエーションでルマン参戦車など10種類をモデル化しています。これ以外のエアロ 8のミニカーはマイストの1/18があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ベントレー アルナージ T イギリス 2003年
1980年にロールス ロイス シルバー シャドウがシルバー スピリットにモデルチェンジしたのに合わせて、ベントレー T2は後継車のミュルザンヌにモデルチェンジしました。ミュルザンヌにはその後、装備を簡略化したエイト(後にブルックランズに改名)、ターボでパワーアップしたターボ R、ターボではないSなどが設定されました。ミュルザンヌをベースにしたクーペタイプのコンチネンタル Rが1991年に追加され、そのコンバーチブル仕様のアズールが1995年に追加されました。(実車画像→ ベントレー アズール)
1998年にロールス ロイス/ベントレー社の売却に関してフォルクスワーゲンとBMWが争った結果、ロールス ロイスはBMW傘下、ベントレーはフォルクスワーゲン傘下となりました。したがってその時点で従来のロールス ロイスのスポーティ版がベントレーといった姉妹車関係が消滅することになりました。その1998年にロールス ロイス シルバー セラフが登場しましたが、これに合わせてベントレーもミュルザンヌ ターボ Rがアルナージにモデルチェンジしました。
ロールス ロイス シルバー セラフとベントレー アルナージはまだ姉妹車でしたので、外観はよく似ていました。当初のエンジンはBMW製DOHC V型8気筒4.4L ツインターボ (354HP)で、これはグリーンレーベルと呼ばれ、2000年には無くなりました。1999年にターボ R用だったロールス ロイス製 V型8気筒6.8L ターボ (405HP)エンジンを搭載したレッドレーベルと呼ばれるモデルが追加され、レッドレーベルは2002年にツインターボ化したアルナージ Rとなり、さらに458HPにパワーアップしたアルナージ Tも登場しました。2005年にはオープンカー仕様のアズールが追加されました。
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。高性能版のアルナージ Tをモデル化しています。ミニチャンプス絶頂期のモデルですから、プロポーションだけではなく全体的にレベルが高い造形でした。灯火類や室内の細部もリアルに仕上げられていて、かなり良く出来ていました。このミニカーは前ドアのサイドウィンドーが開いた状態になっていますが、この当時のミニチャンプスのミニカーはサイドウィンドーが開いているものが多かったです。その理由は室内の内装仕上げに手をかけているので、それが良く見えるようにサイドウィンドーにひと手間かけて開いた状態にしていたのです。(このベントレーもインパネのメーター類が立体的に仕上げてあります) ミニチャンプスのミニカーは2011年頃から内装の仕上げが簡素化されるようになり、その頃からサイドウィンドーは閉じた状態の物が多くなっていきました。 なおこのベントレーの型を流用して少し仕上げを変えればロールス ロイス シルバー セラフも作れそうですが、モデル化ライセンスの関係なのか? ミニチャンプスはシルバー セラフを作っていません。これ以外のベントレー アルナージのミニカーはフランクリンミントの1/24や京商の1/64があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ベントレー コンチネンタル GT イギリス 2003年
前述したベントレー ミュルザンヌのクーペ仕様のコンチネンタル Rの後継車がコンチネンタル GTで2003年に登場しました。フォルクスワーゲンがベントレーを買収したことで、ベントレーはロールス ロイスの姉妹車ではなくなったので、大きな丸型4灯ヘッドライトを持つ独自の迫力ある顔つきに変わりました。2+2のシートを持つ4シータークーペで、内装は従来通りの本革などを使った豪華なものでした。フォルクスワーゲン製のW型12気筒6L ツインターボ(560HP)エンジンを搭載したフルタイム4WDで、マニュアルモード付き6段自動変速で最高速320km/hと高性能でした。
2005年に4ドア版の派生車フライング スパーが登場しました。フライングスパーの名前は1950年代のS1 コンチネンタル フライング スパー以来の復活となりました。2006年に電動ソフトトップを装備したオープンカーのGTCが追加されました。2007年にエンジンを610HPにパワーアップしたGTスピード、2009年にそのオープン仕様GTCスピードが追加されました。2009年にはさらに630HPにパワーアップしボディを軽量化したスーパースポーツ、2010年にそのオープン仕様が追加されました。2011年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ベントレー コンチネンタル GT 2011)
ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいリアルな造形で、実車の迫力ある顔つきがうまく再現された素晴らしい出来ばえでした。また全開になったサイドウインドーから見える室内は内装が彩色されインパネのメーターなどがリアルに再現されています。ミニチャンプスはベントレー フライングスパー、GTC、スーパースポーツなど 1/43、1/18、1/64で約30種類もモデル化していました。これが発売された当時はミニチャンプスの絶頂期で、年間500車種以上の新製品が発売されていて、ほとんどがレベルの高い出来ばえでした。その約20年後の2022年の新製品は約230車種で、1/43サイズは再生産品(マキシチャンプス)が多く、1/18サイズが多くなり、値段もかなり高価になりました。これ以外のベントレー コンチネンタル GT 初代のミニカーはトミカの1/61、京商の1/64でスーパースポーツやレース仕様のGT3、国産名車コレクション、スパーク(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ベントレー スピード 8 #7 ルマン 優勝 イギリス 2003年
ベントレーは1920年代にベントレー 3Lなどでルマンで5勝していますが、1931年にロールス ロイス社に買収されたことでレース活動から撤退しました。1998年にベントレーはフォルクスワーゲン傘下となったことでレース活動に復帰し、2001年から2003年までにルマン優勝を目指す「ルマン参戦3ヶ年計画」が立案されました。この計画に沿って開発されたプロトタイプレーシングカーがベントレー スピード 8です。基本的な構造は同じフォルクスワーゲン グループのアウディのルマンカー アウディ R8をベースにしていました。エンジンもアウディ R8と同じDOHC V型8気筒3.6Lツインターボ(600HP)を搭載していました。
2001年にベントレーは71年ぶりにEXP スピード 8でルマンに復帰しました。最終結果は3位で表彰台に上りました。2002年ルマンではエンジンを4Lに拡大したスピード 8で参戦し、1-3位を独占したアウディ R8に次ぐ4位となりました。2003年ルマンはアウディがワークス チームで参戦しなかったので、スピード 8が実質的にフォルクスワーゲン グループのワークスとなり、1-2位でフィニッシュし通算6度目の優勝を遂げ、ベントレーの「ルマン参戦3ヶ年計画」は計画通りに達成されました。(これは簡単なことではありません 凄いです)
ミニカーは2019年に発売されたアシェット製のルマン24時間レースカーコレクションで、メーカーはスパークです。スパークのミニカーはレジン製がメインですが、これはダイキャスト製です。2003年ルマンで優勝した7号車をモデル化しています。雑誌付きの安価なミニカーながらもエッチィング材のワイパーやホイールなどがリアルで、細かいところまでデカールがきちんと貼られているなどかなり良い出来ばえでした。これ以外のスピード 8のミニカーはイクソの2001/2003年型、オートアートの1/18の2002年型、ミニチャンプスの2002/2003年型、スパーク(レジン製)の2003年型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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