Sorry Japanese Only
ルノー 9 GTL フランス 1985年
ルノー 9はルノー 14の後継車として1981年に登場しました。ルノー 9は世界戦略車としてルノー傘下のアメリカン モータース(AMC)にてアライアンス(ALLIANCE)として生産されることが決まっていました。その為北米市場で好まれるセダンタイプで、デザインも無国籍でオーソドックなものになっていました。(北米専用で2ドアセダンとコンバーチブルもありました 実車画像→ AMC アライアンス) ルノー 5用の4気筒1.1/1.4Lエンジンを横置する前輪駆動車で、1982年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1983年にボルボと共同開発した4気筒1.7Lエンジンが追加され、姉妹車としてリアをハッチバックに変更したルノー 11も登場しました。(実車画像→ルノー 11 1983) ルノー 11は角型4灯式ヘッドライトで顔つきを変えていました。1983年に1.4Lターボ(115HP)エンジンを搭載した高性能版が追加されました。1985年のマイナーチェンジでルノー 9も11と同じ角型4灯式に変更され、1987年には横長の角型ヘッドライトに変わりました。アライアンスは売れなかったようですが、ルノー 9/11は南米やトルコでも生産され成功したようです。1988年に後継車のルノー 19にモデルチェンジしました。
ミニカーは2008年に発売されたイクソ製です。プロポーションが良く灯火類や室内などの細部がリアルで、かなり良い出来ばえでした。特に角形ヘッドライト内のリフレクターの造形が実にリアルです。なお細すぎて触ると確実に折れるであろうアンテナは、材質を変えるなどの配慮をするべきです。(簡単に壊れるものは売り物ではないと私は考えます) ルノー 9のミニカーはノレブ JET-CARシリーズの当時物と2005年発売の新規品、Bブラーゴの当時物などがあります。ルノー 11のミニカーはコーギーの当時物、ノレブの20045年発売の新規品があります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1136
ルノー 21 2L ターボ フランス 1987年
1986年にルノー 18の後継車としてルノー 21が登場しました。シンプルで無国籍な感じのするボディデザインはイタルデザインのG.ジウジアーロによるもので、ボディの大型化で居住性が向上しました。先代と同様に世界戦略車として多くの国で生産され、アメリカではAMC(後のクライスラー)のメダリオンとして販売されました。当初は4ドアセダンのみで後にワゴンのネバダが追加されました。(実車画像→ AMC メダリオン 1990)
この車はエンジンによって縦置きと横置きを変えていました。理由はルノーには2Lエンジン以上のトルクに対応できる前輪駆動横置き用ギヤボックスがなかったからで、2Lクラス以上は縦置きでした。 そのエンジンは4気筒1.7L/2L、2.1Lディーゼルの3タイプでした。1987年には2Lターボ仕様が追加され、1988年にはパートタイム4WD、1989年マイナーチェンジで後期型に変わり5ドアハッチバックが追加されました。その後も高級仕様のバカラ、フルタイム4WDのクワドラなどが追加され、1993年に後継車ラグナにモデルチェンジしました。総生産台数は約200万台でした。
ミニカーは2006年頃に発売されたユニバーサルホビー製です。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、フランスのメーカーですので以前はルノーの乗用車も手掛けていました。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このルノー 21もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良い出来ばえでした。1980年代後半はまともなミニカーが少なかった時代でしたので、ルノー 21の当時物ミニカーはありませんでした。これ以外のルノー 21のミニカーはノレブがネバダを、スパークがレース仕様を作っています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1140
ルノー 19 フランス 1988年
ルノー 9/11の後継車としてルノー 19が1988年に登場しました。先代同様にイタルデザインがデザインしていますが、ルノーとアメリカのAMCとの資本関係がなくなったことで、欧州向けのハッチバックスタイルが復活しました。当初のハッチバックに加えて3ボックスセダンのシャマード(CHAMADE)も設定されました。エンジンは4気筒1.2L/1.4L/1.7L、1.9Lディーゼルの4タイプで、横置き搭載でした。(実車画像→ルノー 19 シャマード 1989(CHAMADE))
ルノーの市販車では初のDOHC16バルブ付きの1.8L(140HP)エンジンを搭載する高性能版 S16も設定されました。1992年のマイナーチェンジでフロントにグリルを追加した後期型となり、豪華仕様のバカラ、ドイツのカルマンが製作する電動格納式ソフトトップを持つカブリオレが追加されました。先代の無国籍なデザインを変更したのが良かったのか、ルノー 19は人気があり結構ヒットしたようです。後継車メガーヌの登場で、1995年に生産中止となりました。(この時期のルノーは数値表記であった名前を変えつつありました)
ミニカーは2011年に発売されたノレブ製です。2010年以降のノレブはレベルの高いミニカーを作っていますが、このルノー 19もプロポーションが良く室内など細部の仕上げがリアルで、1/43のミニカーとしてはほとんど文句のつけようがない良い出来ばえです。屋根のアンテナは軟質プラスチック製で簡単に折れないよう配慮しているのは老舗ブランドらしい対応です。ちょっと触ったぐらいで折れてしまうようなアンテナ線の類を付けている新興ブランドとは量産品を設計する基本的な考え方が違っています。またこれは製造時の不良品を減らすことにもなるので、コストダウンにもなります。これ以外の当時物ミニカーとしてはソリドのカブリオレ後期型とそれをベースにしたべレムのセダンがありました。最近の物ではユニバーサルホビーの後期型、ミニチャンプスの後期型などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1141
ルノー クリオ I フランス 1990年
ルノー シュペール 5の後継車としてクリオが1990年に登場しました。基本的な構造は先代と同じで、横置きエンジンの前輪駆動車でした。3/5ドアのハッチバックボディは大きくなり、ウエッジシェイプのきいたデザインとなりました。当初のエンジンは1.1L/1.2L/1.4L/1.7Lガソリンと1.9Lディーゼルでした。1991年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1991年にDOHC16バルブ1.6L(137HP)エンジンを搭載する高性能版(最高速203km/h)の16Sが設定されました。1993年にはこれをベースにしてエンジンを2Lに拡大したラリー仕様ウィリアムズも設定されました。1994年と1996年のマイナーチェンジでフェイズ II、IIIとなり、外観などが少しづつ変わりました。クリオはヨーロッパ全体で好調な販売を継続し、1998年にクリオ IIにモデルチェンジしました。なお日本国内ではホンダが持つ商標の関係で、クリオはルーテシアという名前で販売されています。
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。このソリドの型番15**のシリーズは定価2000円ほどのどちらかというと廉価版のミニカーでした。安価ながら往年のソリドを思わせるシャープな造形で、実車の雰囲気がうまく再現されていました。内装などの細部もそこそこリアルに出来ていました。ソリドは高性能版の16Sとウィリアムズもモデル化していました。またこの型を使って別ブランドのべレムで5ドアもモデル化していました。これ以外の当時物ミニカーはBブラーゴがありました。当時物以外ではユニバーサルホビー、ノレブ、ヘルパ、イクソのラリー仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1142
ルノー エスパス II フランス 1991年
ルノー エスパス 初代はプジョー傘下のマトラがランチョの後継車として開発していた車でした。しかしプジョーが商品化を中止した為、ルノーで商品化されて1984年に発売されました。当時はこのようなタイプの車がなく、全く新しいコンセプトの車としてヒットし、ミニバンという新ジャンルを確立しました。なお1982年に発売されていた日産 プレーリーはこのミニバンというコンセプトを先取りしていて、エスパスの誕生にはプレーリーが大きく影響していました。(実車画像→ ルノー エスパス 初代 1984)
エスパス 初代のスチール製モノコックとFRPパネルを組み合わせたボディ構造は、ランチョを踏襲していました。室内は3列シート(定員7名)で、2/3列目はリクライニングや取り外しが可能で、多彩なシートレイアウトができました。ドアはスライドではなく普通の4ドア+ハッチバックでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、当初は4気筒2Lガソリン、その後2.2Lガソリン、2.1Lディーゼルターボが追加されました。1988年のマイナーチェンジでスラントノーズの後期型となり、フルタイム4WD方式のクワドラが追加されました。
1991年にシャーシはそののままで、内外装を変更したエスパス II (2代目)にモデルチェンジしました。ボディは大きくなり、全体的に丸みが付きました。ボディと一体化したサイドミラーのデザインがユニークで、全体的な雰囲気は1990年に登場したトヨタ エスティマ 初代に似ていました。
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物でエスパス IIをモデル化しています。定価2200円程の安価なミニカーでしたが、Aピラー根元から突き出した特徴的なサイドミラーや3列シートの室内などが再現されていて、なかなかよく出来ていました。リアゲートが開閉するギミック付きです。ソリドの別ブランドのべレムでは同じ型を使ったタクシーなどがありました。これ以外のエスパス 2代目のミニカーではスパーク(レジン製)がウィリアムズ ルノー F1のエンジンをミドシップ搭載したコンセプトカー エスパス F1をモデル化しています。なおエスパス 初代の当時物ミニカーはありませんでしたが、2004年頃にユニバーサルホビー、2016年にノレブがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1143
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.