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フォード フィエスタ MK IV ドイツ 1995年
フォード フィエスタ 4代目のMK IVが1995年に登場しました。基本的なスタイルは先代と同じ3/5ドアハッチバックで角に丸みが付き、オーバルデザインと称する楕円形のフロントグリルを持つちょっと変わった顔つきになりました。プラットフォームは先代をベースにしていましたが、サスペンションが一新され操縦性が向上しました。エンジンは先代譲りの4気筒1.3L、新設計のDOHC 4気筒1.25L/1.4L、4気筒1.8Lディーゼルがありました。
当時フォードと日本のマツダは提携していましたので、フィエスタ MK IVの姉妹車としてマツダ 121が作られ、フィエスタよりも下のクラスの車として欧州で販売されました。なお同時期にマツダ デミオ 初代をベースとする同じ名前のマツダ 121も存在し、フィエスタ ベースのマツダ 121を販売していない地域で販売されました。さらにフィエスタ MK IVはスポーティな小型車フォード Ka(1996)やプーマ(1997)のベースにもなりました。(実車画像→ マツダ 121 (フィエスタ ベース)) (実車画像→ マツダ 121 (デミオ ベース)) (実車画像→ フォード Ka 1996)
1999年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが大きくなりフロント周りの意匠が大幅に変更されました。この変更を5代目とみなすこともあるようですが、当サイトでは4代目のマイナーチェンジとしています。同年に高性能版としてDOHC 4気筒1.6L(103HP)103HPエンジンを搭載したZETEC S 1.6Iが追加されましたが、先代のようなモータースポーツ活動は行いませんでした。フィエスタ MK IVはイギリスでベストセラーカーになるなど欧州でヒットしました。2002年に5代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フィエスタ MK IV 1999) (実車画像→ フォード フィエスタ MK V)
ミニカーは1996年に発売されたミニチャンプス製です。フィエスタ MK IVの3ドアをモデル化しています。プロポーションは良いのですが、ヘッドライト/フロントグリルのサイズ(特に高さ)が小さいので、顔つきの雰囲気がうまく再現されていません。室内などの細部はミニチャンプスらしいリアルな再現がされていますが、顔つきが似てないので今一つの出来ばえです。(ミニチャンプスとしては駄作だと思います) 最近のミニチャンプスは昔の型を再利用した再生産品をマキシチャンプスとして発売しています。(内装の仕上げレベルを落としていますが) 2019年に発売されたマキシチャンプス製のフィエスタ MK IVは、実物確認したわけではないですが、フロントの顔つきを少し修正しているようです。なお当時のフィエスタ MK IVのモデル化のライセンス認証はミニチャンプスが独占していたようで、ミニチャンプス以外のフィエスタ MK IVの当時物ミニカーはありませんでした。当時物以外では2017年にイクソ系のホワイトボックスが5ドアをモデル化しています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード スコーピオ MK II ワゴン ドイツ 1995年
1985年にフォード グラナダ MK IIの後継車としてスコーピオが登場しました。スコーピオはイギリスではグラナダ MK IIIの名前で販売され、最上級仕様はグラナダ MK III スコーピオと称していました。外観は同時期のシエラと同じようなフォード流のエアロルックで、構造的にもシエラのシャーシを拡大したものでした。ヨーロッパ フォードの最上級車ながら当初はハッチバックのボディしかないことで評判が悪く、1990年にセダン、1992年にワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L、V型6気筒2.4L/2.8L、4気筒2.5Lディーゼルで、1990年に4気筒2LがDOHC化され、1991年にDOHC V型6気筒2.9Lエンジン搭載のコスワースが追加されました。1986年度のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。(実車画像→ フォード スコーピオ 1985)
1994年にスコーピオは2代目のMK IIにモデルチェンジしました。シャーシは先代をベースにしていましたが、サスペンションの改良が行われました。先代で不評だったハッチバックがなくなり、セダンとワゴンだけになりました。外観が大きく変わったのですが、フロント周りのデザインは評判が悪かったようです。(何となく間が抜けたような面構えに見えます) エンジンは先代から引き継いだ、DOHC 4気筒2L/2.3L、V型6気筒2.9L、4気筒2.5Lディーゼルでした。1998年のマイナーチェンジで、ヘッドライト周りを少し引き締まって見えるよう変更しましたが、その直後に生産中止となりました。スコーピオの評判が良くなかったことやこのクラスの高級車の需要が減少したこともあり、フォードはこのクラスから撤退しスコーピオの後継車はありませんでした。(実車画像→ フォード スコーピオ 1994)
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製です。スコーピオ MK II 5ドアワゴン(ブレーク)をモデル化しています。ミニチャンプスらしい正確なプロポーションで、室内などの細部もリアルに再現され、実車の雰囲気がうまく再現されています。ミニカーでもフロントのデザインが不評であったことが良く分かると思います。ミニチャンプスはセダンもモデル化しています。ミニチャンプスがモデル化のライセンス認証を受けていたようで、1/43ではミニチャンプス以外のスコーピオ MK IIのミニカーはありません。実車が不人気であったことを反映しているのか? 1/43以外でもリーツェの1/87ぐらいしかミニカーがありません。なおスコーピオ 初代のミニカーはシャバックの当時物で1/24のハッチバックとセダンがあり、これは実車の販促用プロモーションモデルとしても使われたようです。当時物以外のスコーピオ 初代のミニカーは最近までなかったのですが、2002年頃に過去にあまりモデル化されてない車種に特化してモデル化している(と思われる)ネオ(レジン製)がモデル化しました。 以下はミニチャンプス製スコーピオ MK IIのフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ SLK 230 コンプレッサー (R170) ドイツ 1996年
メルセデス ベンツ SLKはCクラス(W202)をベースにした2シーターライトウェイトオープンカーで1996年に登場しました。全長4mとコンパクトなサイズで、メルセデス ベンツとしては珍しい威圧感を感じさせない軽快な車でした。スイッチを押すだけでハードトップがトランク内に格納される電動格納式ハードトップ(バリオルーフ)をメルセデス ベンツとして初めて装備しました。エンジンはDOHC 4気筒2L/2.3L(136HP)で2.3Lにはスーパーチャージャー付の高性能版(193HP)がありました。車名のコンプレッサーはスーパーチャージャーの意味です。
2000年にマイナーチェンジして、Cクラスと共通のV型6気筒3.2L(218HP)エンジン搭載のSLK320とそれにスーパーチャージャーを付けて353HPにパワーアップしたSLK32 AMGが追加されました。ダイムラー ベンツ社は1998年にアメリカのクライスラーを買収してダイムラー クライスラーと改称しました。その関係で2003年にSLKベースの派生車でドイツのカルマン社が生産するクライスラー クロスファイアが発売されました。(2007年にはクライスラーを売却してダイムラーAGと改称しています) SLK(R170)は2004年まで生産され、SLKクラス 2代目(R171)にモデルチェンジしました。R170の総生産台数は約31万台でした。(実車画像→ クライスラー クロスファイア)
ミニカーは1997年に発売されたヘルパ製の当時物です。現在のヘルパは1/87のプラスチック製ミニカーが主流ですが、1990年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていて、それらは実車のプロモーション用に使われたものもありました。このSLK230は実車の軽快な雰囲気がうまく再現されていて灯火類や室内もリアルで、当時物ミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。ドアなどの開閉ギミックはありませんが、サイドビュー画像のようにハードトップを脱着することができます。当時物ミニカーはこれしかないようです。当時物以外ではシュコー ジュニアの1/87、ハイスピード、オートアートの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW Z3 (E36/7) ドイツ 1996年
1989年に発売されたマツダのユーノス ロードスターの成功で、世界的にオープン2座軽量スポーツカーへの関心が高まり、BMWではZ1に続いてZ3が1996年に登場しました。シャーシは3シリーズ コンパクト(E36/5)をベースとしており、ソフトトップを持つオープン2座スポーツカーでした。E36用のDOHC 4気筒1.9L(140HP)エンジンを搭載し、スポーティなハンドリングの車でした。
1998年にハードトップを付けたクーペが追加され、クーペにはDOHC 6気筒2.8L(193HP)エンジンが搭載されました。また同時に、M3(E36)と同じDOHC 6気筒3.2L(321HP)エンジンを搭載したMロードスターとMクーペが追加されました。(正式な名前にZ3は付かない) 1999年のマイナーチェンジでトレッドの拡大で車幅が1.74mに増え、4気筒1.9Lが廃止されDOHC 6気筒2L(150HP)エンジンに変更されました。2000年には2Lが2.2L、2.8Lが3Lに排気量が拡大されました。2002年まで生産され、Z4にモデルチェンジしました。(実車画像→ BMW Z4 2002)
ミニカーは1996年に発売されたシュコー製の当時物です。ガマとシャバックなどが統合されて再生したシュコー ブランドはスケールモデル的な造形ながら、ミニチャンプスのようなやや無機質な作風とは違った独特の味わいがあります。このZ3もプロポーションが良く細部の仕上げがリアルで、非常に良い出来ばえです。ボンネットが開閉するギミック付きでエンジンがリアルに再現されています。また深い艶のある塗装も高品質な感じがします。(1970年代のシュコーは塗装品質が良くない不具合があったので、それを教訓としているようです) シュコーはクーペもモデル化していました。これ以外のZ3のミニカーはミニチャンプスがロードスター/クーペ/M クーペ/M ロードスター、007 ゴールデン アイ仕様を揃えています。他にもブラーゴのM ロードスター、コーギーの007 ゴールデン アイ仕様(1/36)、M-TECHのロードスターなどがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アウディ A3 ドイツ 1996年
小型車アウディ 50の復活となるハッチバックのA3が1996年に登場しました。小さいながらもアウディ車に共通のフロントグリルを持ち、ブランドイメージに沿ったデザインでした。フォルクスワーゲングループ内の小型車のベースとして開発されたので、アウディ流の縦置きではなく横置きエンジンの前輪駆動車でした。当初のボディは3ドアハッチバックのみで、エンジンはDOHC 4気筒1.6L/1.8L/1.8Lターボ(150HP)、4気筒1.9Lターボディーゼル(90HP)でした。フルタイム4WDのクワトロが選択できました。
1999年に各エンジンがパワーアップし、5ドアハッチバックが追加されました。またDOHC 4気筒1.8Lターボ(210HP)エンジンを搭載する高性能版S3(3ドアのみ)が登場しました。2000年のマイナーチェンジで前後ライトなどが小変更され、6段変速が追加されました。電子制御式横滑り防止装置(ESP)が標準装備されるなど、アウディらしい高級で高性能な小型車でした。2003年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A3 2003)
ミニカーは1998年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない巧みな造形で、実車の雰囲気が良く再現されていました。彩色されたシートや室内のインパネなどもリアルな仕上げとなっていました。ミニチャンプスはマイナーチェンジ後の5ドアハッチバックもモデル化していました。当時のアウディ車のモデル化のライセンスはミニチャンプスが独占していたようで、A3 初代の1/43量産ミニカーはミニチャンプス製しかないようです。ただし1/87ではライセンスが別なようで、リーツェが3ドアと5ドアをモデル化していました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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