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GM キャディラック 高規格救急車 アメリカ 1965年
現在のアメリカの救急車はピックアップトラックや1ボックスタイプのバンを使った専用車が主流ですが、かつては日本と同じように乗用車ベースのワゴンタイプの救急車もありました。救急車は後部に広いスペースが必要なので、大型車が使われました。これは1960年代の縦型4灯式ヘッドライトを採用したキャディラックの救急車です。年式は縦型4灯式ヘッドライトが採用された1965年でほぼ間違いないと思います。当時のキャディラックの一番大きなリムジーンは全長が6.2mでしたが、この救急車はそれよりも全長が長くホイールベースを延長しているようです。
ミニカーはディンキー(英)製の当時物で1967年に発売されました。実車が大きいので全長が150mmを超える大きなサイズのミニカーになっています。フロントグリルやサイレンなどが金属製パーツで作られたディンキー(英)らしい重厚な出来ばえです。室内には患者を乗せたストレッチャーがあり、テールゲートから出し入れできます。 また屋根のライトは豆電球で底板部分に収納した単4電池で点灯させるようになっています。本来は後輪の回転で回路が断続されて点滅する構造なのですが、残念ながら現在は回路の接触不良で点灯しません。
これ以外のキャディラックの救急車としては、ソリドの1930年代のV16 救急車、ブッシュの1950年代/1970年代の救急車、コーギーの1961?年式のスーペリア 救急車などがあります。変わり種としては映画「ゴーストバスターズ」に使われた1959年式のキャディラック 救急車がマテルやジョニーライトニングから出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートを開いてストレッチャーを収納するギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シェルビー マスタング GT350 アメリカ 1965年
1964年にフォード マスタングが登場し、フォードはマスタングの販売を促進する為にSCCA(Sports Car Club of America)レースへ参戦することを決定し、レース仕様車の開発をキャロル シェルビーが率いるシェルビー アメリカンに委託しました。1965年にマスタング クーペをベースにしたシェルビー マスタング GT350が登場しました。オリジナルとの外観の違いはボンネットに追加されたエアスクープとリア給油口に付いたシェルビーのブランド名コブラのロゴでした。ボンネットはFRP製で、サスペンションはレース用に強化され、シェルビーがチューニングしたV型8気筒4.7L(306HP)エンジンを搭載していました。室内は後席が取り外されメータパネルがタコメータ付に変更され、ヒーターやパワステが外されていました。(1965年の生産台数は約500台)
GT350はフォードの思惑通りSCCAのレースで上位を独占して活躍しました。その反面レース志向のGT350は、市販車としては評判が良くありませんでした。そこで1966年以降は自動変速、エアコン、ラジオなどがオプション設定されレース志向が弱まっていきました。1967年にマスタングのマイナーチェンジに合わせて外観が変更され、V型8気筒7L(355HP)エンジンを搭載したGT500が追加されました。1968年にテールライトが横長に変更され、エンジン(400HP)やサスペンションを強化した最強モデルのGT500KR(King of Road)が追加されました。コブラの商標がシェルビーからフォードに売却されたので、1968年以降のシェルビー マスタングはフォード ブランドのカタログモデルとなり、コンバーチブル仕様も追加されました。1969年に製造中止となりましたが現在でもマニアの人気が高く、2007年にフォードの懐古路線でシェルビー GT500の名前が復活しました。(実車画像→ フォード シェルビー GT500 2007)
ミニカーは2013年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC136でGT350をモデル化しているので、それを流用しているようです。プロポーションが良く実車に即した白に青ストライプのカラーリングで良く出来ています。フロントグリル、給油口に付いたコブラののロゴ、リアシートが外された室内など細部も良く仕上げてあります。これ以外のシェルビー マスタングのミニカーは前述したイクソのGT350とそのレース仕様、京商の1/18と1/43、フランクリン ミントの1/24、ジョエフの1/18、ヤトミンのGT500KR、ジョニーライトニングの1/64などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マック R シリーズ セミトレーラー トラック アメリカ 1965年
ビンテージ期のマック AC型 トラックの欄に記載したように戦前のマック トラックはその頑丈さでベストセラーのトラックでした。戦後になるとピータービルト、ケンウォース、フレイトライナーなどのアメリカ新興メーカーやボルボやダイムラーなどの欧州メーカーが北米市場に参入し、マックを取り巻く環境は厳しくなりました。1980年代にはボルボがアメリカの老舗トラックメーカー ホワイトと提携するなど、トラック メーカーの世界的な再編が起こりました。その流れでマックもフランスのルノーが資本参加し、1990年にルノー トラック傘下となりました。また2001年にはそのルノー トラックもボルボ トラックの傘下となりました。
以下 マック トラックの主要なモデルの概要メモです。
ミニカーはコーギーの当時物で、1971年に発売されました。1965年に登場したマック Rシリーズのセミトレーラーをモデル化しています。縮尺が1/48ですが、それでも全長257㎜の大きなサイズとなっています。トラクターはRシリーズの角ばったデザインがうまく再現されています。トレーラもトラクター同様に良く出来ていて、トラクターとの連結動作もうまく出来ています。トラクターのボンネット開閉/トレーラの扉開閉など実車に即したギミックを盛り込んだ、コーギーらしい面白いミニカーに仕上がっています。(当時このミニカーは約65000台も売れました) コーギーはバリエーションでクレーン車仕様、コンテナ積載仕様、タンクローリー仕様も出していました。 以下はトラクター単体の拡大画像とボンネットを開いたエンジンルームの画像です。キャブの左下にある赤いレバーを押すとボンネット全体が大きく開きます。エンジンルームにはラジエータ/エンジンが結構リアルに再現されていて、キャブの右側には垂直に配置されたエアクリーナー/排気管があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM オールズモービル トロネード アメリカ 1966年
オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。その代表的なモデルがフルサイズのスペシャルティカーとして1966年に登場したオールズモービル トロネードで、このサイズの大型車としては世界で初めて前輪駆動方式を採用した車でした。エンジンはV型8気筒7L(385HP)を縦置き搭載し、3段自動変速で最高速209km/hの性能でした。(1970年以降はV型8気筒7.5L(400HP)エンジン搭載)
ボディデザインもファーストバックの2ドアクーペで、リトラクタブル ヘッドライトを採用した独特のフロントノーズを持つ実にかっこいい車でした。1970年にはそのリトラクタブル ヘッドライトが通常の固定式丸形4灯に変更され、1971年に2代目にモデルチェンジしました。1970年代以降のオールズモービルは先進性がなくなり、ユーザー層がかぶるビュイックの姉妹車的存在となり、あまりパッとしないブランドとなっていきました。最終的に2004年にオールズモービル ブランドそのものがGMから無くなってしまいました。(実車画像→ オールズモービル トロネード 1971)
ミニカーは1967年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。テクノのミニカーはレベルの高い出来ばえの物が多く、金属製パーツが多いので重量感があるしっかりとした作りでした。このトロネードもプロポーションが正確で実車の雰囲気が良く再現されていました。リトラクタブル ヘッドライト/ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、さらに前輪がステアするギミックも付いていました。リトラクタブル ヘッドライトはボンネット先端部分を下に押し込むことで開くようになっています。実車ではボディと共色のヘッドライト部分が黒色になっていますが、これはヘッドライトが開閉できることをアピールする為の演出でしょう。ボディ先端の赤いレバーを押すとボンネット先端が少し持ち上がり、ボンネットを開きやすくなります。前輪の操舵はボディを押して左右に傾けることで行います。トロネードは見てのとうりのかっこいい車でしたので、コーギー、ソリド、ポリトーイなど当時の主要なミニカーメーカーからミニカーが発売されていました。なかでもコーギーのトロネードは私が入手した最初の外国製ミニカーでしたので、格別な思い入れがあります。アメリカにはこんなかっこいい車があるのだということを、このミニカーで知ったのでした。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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モンキーモービル アメリカ 1966年
イギリスのロックバンド ビートルズが1960年代に世界を熱狂させました。アメリカでも同じようなグループを売り出そうとして、ビートルズの映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」を真似たTV番組「ザ モンキーズ ショー」が1966年に製作されました。この番組の為にオーディションで選出された4人グループが「ザ モンキーズ」で、番組の内容は売れないミュージシャングループが繰り広げる一話完結のコメディドラマだったそうです。その番組とタイアップしたデビューアルバム「恋の終列車(The Monkees)」は大ヒットし、モンキーズはアメリカの人気グループとなり、イギリスでも人気があったそうです。なお当時の私は子供だったので、このグループのことを知りませんでしたが。。。
このTV番組に登場するグループの車が、モンキーモービルでした。1966年式ポンティアック GTOをベースにしたドラッグスター風のカスタムカーです。ノーズとテールを延長して派手なデザインに改造してあり、クロームメッキされたスーパーチャージャー付のV型8気筒6.4Lエンジンがむき出しになって搭載されています。リアにはドラッグスター用のパラシュート式ブレーキが装備されていたようです。なお実車は2台あったそうで、2台は側面にあるモンキーズのロゴの大きさなどが違うようです。
ミニカーはコーギーの当時物で、1968年に発売されました。実車の外形寸法が分からないので全長などは当方の推定値ですが、縮尺は1/46ぐらいで作られているようです。特徴的なフロントノーズやリアなどがそこそこ再現されていて、当時のミニカーとしては良くできていると思います。コーギーお得意の良くできたフィギュアが付いているのが、車の出来ばえ以上にこのミニカーの魅力だと思います。(手間が掛かるフィギュアを省いた再生産品が2001年頃に発売されています) なお実車のソフトトップは白なので、この赤/白の塗り分けは正しくないのですが、そのことは知らなかったことにしましょう。モンキーモービルの当時物ミニカーは同じコーギーのハスキー(小スケール)しかありません。当時物以外ではERTLの1/18やジョニー ライトニングの小スケールがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とフィギュアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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