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FIAT 501 TORPEDO 1919 ITALY |
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![]() RIO 4 1/43 85㎜
実車諸元 画像参照
フィアット 501 トルペード イタリア 1919
前述したように第1次大戦で生産中止となったフィアット タイプ 0に変わる新型大衆車501が1919年に登場しました。501はタイプ 0とほとんど同じ大きさでしたが、501では標準ボディがオープン トルペードから4ドアセダンの密閉型ボディとなりましたので車重が増加しました。4気筒エンジンは1846㏄から1460ccにサイズダウンされましたが、出力は23HPで4HPパワーアップしていましたので、性能的にはほとんど同じでした。
1922年にエンジンを27HPにパワーアップしたスポーツ仕様の501S(最高速92km/h)と、さらに30HPにパワーアップした501SSが設定されました。このスポーツ仕様車はフィアット初のスポーツカーといわれ、501SSはウインドスクリーンが中央で折れ曲がりV字型になっているなどスポーティな外観でした。エンジンを55HPにパワーアップしたレース仕様の802は1922年のタルガ フロリオで優勝しています。また商用バン(フルゴンチーノ)の501Fも設定されました。1923年にホイールベースを拡大した502が登場し、1926年に後継車の503にモデルチェンジしました。総生産台数は約7万台で、イタリア国内だけではなく世界中で販売されました。(実車画像→ フィアット 503 1926)
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ミニカーは1970年代に発売されたリオ製です。501のトルペード(魚雷のことでオープンタイプのボディ形式の意)をモデル化しています。リオのクラシックカーはマニア向けで灯火類、操作レバー、フェンダーなどの細かいパーツから、シャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現されていました。この501もフロントグリルや灯火類などがリアルに再現されているので、第1次大戦前のタイプ 0と比べてみると全体的に角に丸みがつくなど新しくなっていることがわかります。これ以外の501のミニカーはポリトーイの初期物(プラスチック製)で501Sがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1970年代に発売された同じリオ製のフィアット 501 トルペード (1/43 型番3)の画像です。上記の501 トルペードの幌を下げたバリエーションです。カラーリングと幌以外は上記と同じです。幌を下げているので室内の造形が良く見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2004年に発売されたリオ製のフィアット 501 トルペード ムッソリーニ フィギュア付 1925 (1/43 型番147)の画像です。これは501に1925年当時にイタリア首相であったベニート ムッソリーニ(またはムッソリーニの親衛隊の兵士かもしれませんが)のフィギュアを付けたものです。この501は1970年代に作られた上記とほとんどおなじ出来ばえなので、リオが創業当時からレベルの高いミニカーを作っていたことが分かります。また30年以上も前のミニカーを再生産できるというのも老舗ならではのことです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FIAT 520 SUPER FIAT 1921 ITALY |
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![]() RIO 49 1/43 130㎜
実車諸元 画像参照
フィアット 520 スーパーフィアット イタリア 1921
1910年代にフィアットは小型車量産に力を注ぐようになりましたが、タイプ 4/5/6に相当する高級車のラインナップも残していました。1919年に小型車501を発表した際には4気筒2.3Lエンジン搭載の505と6気筒3.5Lエンジン搭載の510の中級車も同時に発表しています。1921年にはロールス ロイスやイスパノ スイザなどと競合するV型12気筒エンジンを搭載する大型超高級車520 スーパー フィアットを発表しました。
520 スーパー フィアットは当時フィアット アメリカを設立して大型車を生産していたアメリカ市場向けに開発したといわれています。全長約5.3m 全幅1.74m ホイールベース 3860㎜ 車重2.3tの大型車で、V型12気筒6.8L(130HP)エンジンを搭載し3段変速で最高速120km/hの性能でした。油圧サーボ付全輪ブレーキなど先進技術も採用されていました。ただロールス ロイスのような超高級車はフィアットにはふさわしくなかったようで、スーパー フィアットは約30台ほどしか製作されておらず、商業的には失敗作でした。その後フィアットは自社の最高級車として1923年に519を登場させました。
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ミニカーは1970年代に発売されたリオ製です。実車の写真が残されているスーパー フィアットのタウンカー仕様をモデル化しています。全長は実車のデータより少し大きめですが、ホイールベースは正確に1/43(3860㎜÷43≒90㎜)で出来ていますので、リアのスペアタイヤの分が大きめになっている理由のようです。後傾したフロントウィンドーやツートンカラーの塗分けなど実車の写真に忠実に作られています。リオのクラシックカーはシャーシやサスペンションなどのメカ部分までリアルに再現するのが特徴ですが、この520もボンネットを外すとV型12気筒エンジンが再現されていて、シャーシ、変速機、ドライブシャフト、前後サスペンションもリアルに再現されています。スーパーフィアットの量産ミニカーはこのリオ製しかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はボンネットを外したエンジンルームの画像と底板部分のエンジン/変速機/ドライブシャフト/サスペンションの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FIAT 519S LIMOUSINE 1923 ITALY |
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![]() RIO 59 1/43 120㎜
実車諸元 画像参照
フィアット 519S リムジン イタリア 1923
前述した520 スーパーフィアットの失敗で、ロールス ロイスのような超高級車市場にはフィアットが進出する余地がないと判断したフィアットは、1922年に520の普及版の519をフィアットの最上級車として登場させました。全長は約5mでスーパーフィアットのホイールベース(3860㎜)を3600㎜に短くした新しいフレームに6気筒4.8L(77HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速116km/hの性能でした。520と同じ全輪油圧サーボブレーキを採用していました。
519には初期型の519とホイールベースの短い(3300㎜)高性能版の519Sがありました。519Sは同じエンジンでしたが、軽量ゆえに最高速は126km/hに向上していました。外観も519Sのラジエータグリルは中央が突き出したV字型でスポーティでした。ボディ形式は4ドアセダン、リムジン、トルペード(カブリオレ)などが架装されました。1927年まで生産され、後継車の525に変わりました。519の総生産台数は約2400台でした。
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ミニカーは1970年代に発売されたリオ製です。ラジエータグリルがV字型になっている519Sのリムジーンをモデル化しています。なおこの519Sは前述した520の型をそのまま流用しているので、ホイールベースが520のままとなっています。したがって519Sの1/43のミニカーとしてはかなり全長が大きすぎることになります。(1/43サイズでは103㎜ほどになるはず) 全長以外の見た目は520と519はほとんど同じように見えますので、520の型を流用してコストダウンしたのだと思いますが、これはクラシックカー専門メーカーとしては好ましくないやり方でした。(ただ当時そこまで細かいことを知っていて気にするマニアは、私も含めてほとんどいなかったと思いますが) ただしボンネットを外すと見えるエンジンは6気筒エンジンになっていますので、サイズ以外はきちんとモデル化しています。バリエーションでトルペードもありました。また2003年にイタリア国王のフィギュアを付けたリムジン、2014年には霊柩車も発売しています。リオ以外の519のミニカーはドゥグー製のトルペードがありました。 以下はフロント/ボンネットを外したエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1970年代に発売された同じリオ製のフィアット 519S トルペード (1/43 型番58)の画像です。上記のバリエーションでオープン仕様のトルペードをモデル化しています。V字の折れ曲がったフロントウィンドー、小型ボートを模したキャビン、ツートンカラーなどスポーティなデザインになっています。オープン仕様なので室内の造形が良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1970年代に発売されたリオ製のフィアット 519S トルペード (1/43 型番57)の画像です。上記のトルペードの幌を立てたバリエーションです。ボディカラーに合わせた赤いスポークホイールでよりスポーティな感じに仕上げてあります。カラーリングと幌以外は上記と同じです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2003年に発売されたリオ製のフィアット 519S リムジン ヴィットーリオ エマヌエーレ 3世 1929 (イタリア国王) フィギュア付 (1/43 型番14)の画像です。1929年当時のヴィットーリオ エマヌエーレ 3世はファシスト政権下でのイタリア国王でした。画像のようにミニカーの箱には当時の写真が付いているのですが、この写真に写っている519Sと国王をモデル化しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1970年代に発売されたドゥグー製のフィアット 519S トルペード 1923 (1/43 型番14)の画像です。ドゥグーは大人のマニア向けのミニカーで、イタリアのビスカレッティ自動車博物館に保存されている実車を忠実にモデル化していました。この519Sもビスカレッティ自動車博物館の実車を忠実にモデル化していて、良く出来ています。上記リオ製に比べると全長104㎜と小さいですが、こちらは519Sの短いホイールベース(3300㎜÷43≒76㎜)を正確に1/43サイズで再現しています。なおドゥグーのミニカーは合成ゴムのタイヤに含まれる可塑剤(有機溶剤)がプラスチック製ホイールを溶かすという問題があり、この519SFもホイールがかなり溶けて変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FIAT ELDRIDGE MEFISTOFELE 1923 ITALY |
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![]() BRUMM R014 1/43 120mm
実車諸元 画像参照
フィアット エルドリッジ メフィストフェレ イタリア 1923
イギリスのドライバー アーネスト エルドリッジ(ERNEST ELDRIDGE)がフィアット初期の速度記録車(SB4 1907年式)を買い取り、フィアットの航空機用エンジン(6気筒 21.7L 320HP)を搭載してモンスターマシーンに仕立て上げたのがこのメフィストフェレ(MEFISTOFELES メフィストフェレスともいう)でした。メフィストフェレとはゲーテの戯曲(小説)ファウストに出てくる悪魔の名前ですが、「悪魔からエンジンを買った」というような意味のあだ名だそうです。(凄まじいエンジン音が、地獄の音を思わせたそうです)
この車は走行させるとタイヤのトレッドが剥がれてバーストしたり、ドライバーが制御不可能なスリップを起こすなど、その名前の通りのとんでもない代物でした。1924年にフランスのアルパジョンで公道での世界速度記録 236.98km/hを達成しています。その後この車は売却されあちこちを転々としたあと、1960年代にトリノのフィアット博物館(旧 ビスカレッティ自動車博物館)が購入してリストアされました。
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ミニカーは1978年に発売されたブルム製です。ブルム初期の傑作品で、良く再現された足回りの造形など非常に素晴らしい出来ばえです。ただしこのミニカーにはお手本となったミニカーがありました。それは1960年代に発売されたドゥグー製のメフィストフェレで、フィアット博物館でレストアされた実車を忠実にモデル化していました。以下にドゥグー製のメフィストフェレの画像も載せました。同じ車のモデル化とはいえ非常によく似ているので、ブルムがお手本にしたものと思われます。この2つ以外にメフィストフェレの量産ミニカーは無いようです。なおブルム製の色違い(黒)がイタリアのミニカー付雑誌「100 Anni di Italia in Automobile」の購入者用ギフトとして使われたようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とコクピット周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1960年代に発売されたドゥグー製のフィアット エルドリッジ GP (メフィストフェレ) 1923 (1/43 型番23)の画像です。このミニカーは上述したように上記ブルム製のお手本となったと思われます。ブルム製と較べるとボディ側面のFIATのデカールがなく、コクピットのインパネが簡素です。(ボンネットの革ベルトはたぶん本皮革製だと思います) ただし1960年代のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FIAT 509 1924 ITALY |
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![]() DUGU 14 1/43 85mm
実車諸元 画像参照
フィアット 509 イタリア 1924
1920年代にフランスのシトロエン 5CVなど排気量が1L以下の小型車による自動車の大衆化が進む中、フィアットも新しい小型車を開発しました。1924年に登場した509は4気筒990cc(22HP)エンジンを搭載した小型車で、3段変速で最高速78km/hの性能でした。低価格ながら電動スターター、前輪ブレーキを備えるなど意欲的な小型車でした。ボディ形式も2/4ドアセダン、2/4ドアトルペード、2ドアスパイダー、商用バンなど充実していて、タクシーにも使われました。
1925年に2シーターのスポーツ仕様車としてエンジンを27HPにパワーアップした509Sが追加されました。509SはスポーティなV字型のスクリーンとラジエータのデザインで最高速99km/hの性能でした。(実車画像→ フィアット 509S) レース仕様車として30HPにパワーアップした509SM(最高速105km/h)も開発され、ミッレ ミレアなどの小型車クラスで活躍しました。509は1926年に改良されて509Aとなり、1929年まで生産されました。総生産台数は約9万台で、当時のイタリアのベストセラーカーでした。後継車は1932年に登場した508でした。
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ミニカーは1960-1970年代に発売されたドゥグー製です。ドゥグーは大人のマニア向けのミニカーで、イタリアのフィアット(旧ビスカレッティ)自動車博物館に保存されている実車を忠実にモデル化していました。このミニカーがモデル化している実車が自動車博物館に保存されていたのかどうかは不明ですが、当時の509の写真(実車諸元の画像参照リンク先)を見ると、実車を忠実にモデル化していることが分かります。当時のミニカーとしては非常に良い出来ばえでした。ラジエータグリルの下の丸い物が電動スターターです。(従来の始動用クランクハンドルを電動化しています) なお屋根中央にある突起はプラスティック成形時のバリでアンテナなどではありません。ドゥグーはオープン仕様のトルペードもモデル化していました。2020年現在でも509の量産ミニカーはこのドゥグー製しかありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は同じドゥグー製のフィアット 509 トルペード 1925 (1/43 型番15)の画像です。上記のバリエーションでオープン仕様のトルペードのモデル化です。オープンなので室内の造形が良くわかります。ライトが黄色く見えますがこれは接着剤の劣化でプラスチックに色が付いたものでフランス仕様ではありません。なおドゥグーのミニカーには合成ゴムのタイヤに含まれる可塑剤(有機溶剤)がプラスチック製ホイールを溶かすという問題があり、上記の509とこの509 トルペードもホイールの一部が溶けて変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FIAT 521 1929 ITALY |
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![]() SOLIDO 4157 1/43 108mm
実車諸元 画像参照
フィアット 521 イタリア 1929
1910年に登場した大型車 フィアット タイプ 3は1919年にフィアット 510に変わりました。510は同時に発表されたフィアット 501のサイスを拡大した大型車でした。6気筒3.4L(46HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速85km/hの性能でした。1920年に追加されたスポーツ仕様の510Sは、ホイールベースを短縮したシャーシに53HPにパワーアップしたエンジンを搭載し最高速100km/hの性能でした。セダン、トルペード、ランドレーなどのボディ形式があり、1925年までに約1.4万台が生産されました。1926年に512となり1928年には当時の最上級車525に発展しました。(実車画像→ フィアット 510 1925)
1927年に上級中型車の520が登場しました。この520は1921年に登場した520 スーパー フィアットと同じ名前ですが全くの別物です。この520は6気筒2.2L(46HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速90km/hの性能でした。1929年には520を大型化し6気筒2.5L(50HP)エンジンを搭載した521が登場しました。521にはホイールベースの異なる2タイプがあり1931年まで生産され、総生産台数は約3.3万台でした。以下は1920-1930年代のフィアットの車種構成です。(Wikipediaなどを参照して作成しました)
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ミニカーはソリド製で2005年頃に発売されました。フィアット 521のトルペード(オープン仕様)をモデル化しています。ソリドのクラシックカーとしては比較的新しいものですが、1980年代に発売された型番4154の525の型を流用したバリエーション的な物です。したがってインパネの紙シールなど昔のソリド流の作風なのですが、現在でも通用する良い出来ばえとなっています。立て付けの良い前ドア開閉ギミック付です。なお1920年代にイタリアでは右側通行が慣習となったそうで、フィアットでは520から左ハンドルが採用されました。(これより古いフィアット車のミニカーは右ハンドルになっています) 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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FIAT 525N 1929 ITALY |
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![]() SOLIDO 4154 1/43 108㎜
実車諸元 画像参照
フィアット 525N イタリア 1929
1910年に登場したフィアット タイプ 3は1919年にフィアット 510に変わりました。510は6気筒3.5L(46HP)エンジンを搭載し車体のサイズは大きいですが、小型車の501やその上級車505と同じようなデザインでした。1920年に追加されたスポーツ仕様の510Sは、ホイールベースを短縮したシャーシに53HPにパワーアップしたエンジンを搭載し最高速100km/hの性能でした。セダン、トルペード、ランドレーなどのボディ形式があり、1925年までに約14000台が生産されました。(実車画像→ フィアット 510 1919)
1926年にフィアット 510は512に発展し、1928年には当時の最上級車519の後継車となる525には発展しました。525は6気筒3.7L(68HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速97km/hの性能でした。525は1929年に改良型の525Nとなりました。525にもホイールベースを短縮し軽量化したスポーツ仕様の525S(68HP 最高速107km/h)と、さらにそれを高性能化した525SS(89HP 最高速120km/h)がありました。フィアットには必ずスポーツ仕様があるのはイタリアのお国柄でしょう。525Nは1929年にバチカン市国のローマ教皇に献上されています。(参照ページ→ イタリアのVIPカー) 525は1931年まで生産され、総生産台数は約4400台でした。後継車は524で、その後1934年に527、1938年に2800となりました。(実車画像→ フィアット 2800 1939)
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ミニカーは1983年頃に発売されたソリド製です。このミニカーは元々は1967年に型番154でローマ教皇の教皇車(パパモビル)としてモデル化された物でした。それには教皇と運転手のフィギュアが乗っていました。(なお実際の525N教皇車はこのようなオープンカーではなく密閉式ボディのリムジンだったようですが) この型番4154は型番154のフィギュアを外して通常の525Nとして再生産されたものでした。その為この525Nの後部座席は教皇用の特注仕様(着座位置を上げてある)のままで、ラジエータ上のマスコットも教皇車を示すマスコットのままとなっています。これ以外の525のミニカーはポリトーイの初期物(プラスチック製)の525S、ノレブの初期物(プラスチック製)、リオの525N 教皇車があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は上述した1967年に発売されたソリド製のフィアット 525N ローマ教皇 ピウス11世 1929 (1/43 型番154)の画像です。上記のの型番4154との違いは、フィギュアが付いていることとリアドアにバチカン市国の紋章が付いていることです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1967年に発売されたノレブ製のフィアット 525 1928 (1/43 型番146)の画像です。ノレブ初期のプラスチック製で525のセダンをモデル化しています。ノレブ初期のプラスティック製ミニカーによく起こる経年変化によるボディ変形が生じていて屋根などがゆがんでいます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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