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オールズモービル カーブド ダッシュ ランナバウト アメリカ 1902年
技術者 ランサム E オールズは「オールズ モーター ビークル」社を1897年に設立し、4輪自動車の生産を始めました。1899年にこの会社は買収されて「オールズ モーター ワークス」社に変わり、デトロイトに自動車製造工場を建てました。これがアメリカ最古の自動車ブランド「オールズモービル」の誕生でした。1901年に自動車としては初のアセンブリーライン大量生産方式を採用したオールズモービル カーブド ダッシュを発売しました。この車は2人乗りの小型車で、水冷単気筒1563cc(5HP)エンジンを後部に搭載し、2段変速で最高速32km/hの性能でした。実用的で安価な車で、1907年まで生産され、総生産台数は約19000台でした。なお名前のカーブド ダッシュとは車体前部の泥除け部分(ダッシュボード)が丸く湾曲していることから付けられた愛称です。(実車諸元の参照画像を見れば納得できます)
「オールズ モーター ワークス」社は1908年にビュイック社をベースにして設立されたGM(ジェネラル モータース)社に売却され、GMの2番目のブランドとなりました。オールズモービルは1954年の98シリーズや1966年のトロネードなど名車がありましたが、残念ながら2004年にブランドが廃止されました。 なおオールズモービルの創立者ランサム E オールズは新しい経営者と対立し、1904年に会社を辞めて「レオ(REO)モーター」社を創立しました。レオ社は乗用車/トラック/バスを製造し、1975年まで存続しました。
ミニカーは1960-1970年代に作られたフランスのクラシックカー専門メーカーだったMINIALUXE(ミニオール)製で材質はプラスチックです。MINIALUXEはクラシックカーに付き物の灯火類や操作レバーがきちんと別パーツで取付けられているなど、当時のミニカーとしてはリアルな造形でした。このカーブド ダッシュも実車の雰囲気がうまく再現されていて、赤/黒のカラーリングが綺麗で良く出来ています。この時代のアメリカ車がモデル化されるのは珍しいのですが、アメリカ最初の大量生産車で個性的な外観なのでモデル化されたのだと思います。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM オールズモービル 98 スターファイアー コンバーチブル アメリカ 1956年
オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。オールズモービルの98シリーズはオールズモービルの最上級モデルで初代は1941年に登場しました。(実車画像→ オールズモービル 98 初代 1941) 1954年に98シリーズ 4代目が登場し、その最上級仕様のコンバーチブルにつけられた名前がスターファイアーでした。(スターファイアーとは当時のジェット戦闘機の名前にちなんだものです) 1958年には98のシリーズ名が消えて単にスターファイアーとなりました。
1961年にスターファイアーの2代目が登場し、この世代ではハードトップクーペも追加され1966年まで生産されました。(実車画像→ オールズモービル スターファイアー 2代目 1961)その後スターファイアーの名前は一時的に消滅し、1975年にスターファイアーの3代目はサブコンパクトカーとして登場しました。この車はシボレー モンザの姉妹車で1980年まで生産されました。(実車画像→ オールズモービル スターファイアー 3代目 1975)
ミニカーは1990年頃に作られたフランクリン ミント製の1950年代シリーズの1台で、スターファイアー 初代をモデル化しています。ややレトロな造形ながらもドア/ボンネットが開閉しエンジン/サスペンションや内装もリアルに再現されているなど、このシリーズに共通する凝った作りで良く出来ていました。なおこのミニカーはウインドー枠が少し太いですが、これは簡単に壊れないよう考慮されているのであって、技術的に細く作れなかった訳ではありません。この辺の事情は昔の国産のダイヤペットなども同じで、当時の国産ミニカーは購入者(主に子供)が乱暴に扱っても簡単に壊れないことという制約下で設計されていたのです。このような背景を考慮しないで昔のミニカーを一括りにして作りが大雑把だったとするのは正しい評価ではありません。(もちろん作りが稚拙なものもありましたが) これ以外の同時期のオールズモービルのミニカーはウエリー(WELLY)の1/18、ダンバリー ミントの1/24、ニューレイ、ヤトミンのシグネチャーなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM オールズモービル スーパー 88 ’0011 ナポレオン ソロ’ アメリカ 1961年
オールズモービルはGM グループではビュイックに次ぐ中級車で、1950~1960年代には先進的なデザインを特徴とするブランドでした。グレードとして下から60、70、80、90の4 シリーズがあり、88というのは80シリーズの8気筒エンジン搭載車です。(2桁目がエンジン気筒数を意味する) 88は最上級仕様の98の下のグレードですが、スポーティな性格の車でした。 88の初代は1949年に登場しました。1961年式の88は5代目で、スーパー 88はV型8気筒6.5L(325HP)エンジンを搭載した高性能版でした。
このスーパー 88のミニカーは1966年に発売されたコーギーの当時物です。コーギーのスーパー 88のミニカーは1962年に型番235で発売されたのですが、これは1965年から日本でTV放映されたアメリカのTVドラマ「0011 ナポレオン ソロ」(原題 The Man from U.N.C.L.E.)の劇中車という設定のものでした。このTVドラマは当時かなり人気がありましたので、私と同年齢ぐらいの方はよくご存じだと思いますが、知らない方はこちらの→「0011 ナポレオン ソロ」 Wikipedia サイトを参照してください。劇中車ということで、ボンネットに「U.N.C.L.E.」のロゴが表示され、スポットライトが追加され、フロントウィンドーには弾痕が付いています。さらに屋根上のボタンを押すことで、銃を構えたフィギュアが運転席と助手席から交互に顔を出すといったギミックが付いています。コーギーのギミック付のミニカーとしてはやや地味な存在のミニカーでしたが、それでも148万台が売れました。(ボディカラーが白の色違いがありました)
以下はフロント/リアの拡大画像とギミックの動作画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM オールズモービル トロネード アメリカ 1966年
オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。その代表的なモデルがフルサイズのスペシャルティカーとして1966年に登場したオールズモービル トロネードで、このサイズの大型車としては世界で初めて前輪駆動方式を採用した車でした。エンジンはV型8気筒7L(385HP)を縦置き搭載し、3段自動変速で最高速209km/hの性能でした。(1970年以降はV型8気筒7.5L(400HP)エンジン搭載)
ボディデザインもファーストバックの2ドアクーペで、リトラクタブル ヘッドライトを採用した独特のフロントノーズを持つ実にかっこいい車でした。1970年にはそのリトラクタブル ヘッドライトが通常の固定式丸形4灯に変更され、1971年に2代目にモデルチェンジしました。1970年代以降のオールズモービルは先進性がなくなり、ユーザー層がかぶるビュイックの姉妹車的存在となり、あまりパッとしないブランドとなっていきました。最終的に2004年にオールズモービル ブランドそのものがGMから無くなってしまいました。(実車画像→ オールズモービル トロネード 1971)
ミニカーは1967年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。テクノのミニカーはレベルの高い出来ばえの物が多く、金属製パーツが多いので重量感があるしっかりとした作りでした。このトロネードもプロポーションが正確で実車の雰囲気が良く再現されていました。リトラクタブル ヘッドライト/ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、さらに前輪がステアするギミックも付いていました。リトラクタブル ヘッドライトはボンネット先端部分を下に押し込むことで開くようになっています。実車ではボディと共色のヘッドライト部分が黒色になっていますが、これはヘッドライトが開閉できることをアピールする為の演出でしょう。ボディ先端の赤いレバーを押すとボンネット先端が少し持ち上がり、ボンネットを開きやすくなります。前輪の操舵はボディを押して左右に傾けることで行います。トロネードは見てのとうりのかっこいい車でしたので、コーギー、ソリド、ポリトーイなど当時の主要なミニカーメーカーからミニカーが発売されていました。なかでもコーギーのトロネードは私が入手した最初の外国製ミニカーでしたので、格別な思い入れがあります。アメリカにはこんなかっこいい車があるのだということを、このミニカーで知ったのでした。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM オールズモービル 442 アメリカ 1970年
オールズモービルはGMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。オールズモービルのエントリーモデルであったカトラスの最上級グレードのオプション設定として442が1964年に登場しました。442とは4バレル キャブレター、4速手動変速機(後に排気量400CI(キュービック インチ=6.6Lの4に代わった))、2(デュアル)排気管を意味し、要するに高性能なV型8気筒5.4L(310HP)エンジンを搭載した特別仕様車で、4段手動変速機で最高速185km/hと高性能でした。
1968年に登場したオールズモービル 442 2代目は独立したモデルとなり、同時期のポンティアック GTOと同様にGMのマッスルカーとして有名な車でした。なかでも1970年型は442の最高峰といわれ、V型8気筒445CI(7.5L)エンジンは400HPに達しインディ500のペースカーになりました。ファーストバックの2ドアクーペとコンバーチブルがありました。1970年代になると排ガス規制が厳しくなり、マッスルカーはだんだん消えていきました。1973年に442 3代目が登場しました。安全基準の強化でコンバーチブルはなくなりクーペだけとなりました。(実車画像→ オールズモービル 442 1973)
ミニカーは2001年頃に発売されたアーテル製です。オールズモービル 442の最高峰とされる1970年式をモデル化しています。プロポーションが良く、フロントグリル、ボンネット上のエアスクープ、派手なタイヤなど実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内も良く再現されています。1998年頃に発売されたマッチボックスのマッスルカーシリーズの442(型番YMC11)とほとんど同じなので、その型を流用しているようです。これ以外の442のミニカーは同じアーテルの1/18、ウェリーの1/18、フランクリン ミントの1/24、ニューレイの1/43、ジョニーライトニングの1/64、M2マシンの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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