ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PANHARD LEVASSOR 6CS FAUT-CABRIOLET 1935 FRANCE

PANHARD LEVASSOR 6CS FAUT-CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD LEVASSOR 6CS FAUT-CABRIOLET


IXO MUS035 1/43 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.72m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 6気筒 2.9L 82HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでパナールのミニカー検索

パナール ルヴァッソール 6CS フォ カブリオレ フランス 1935年

 

 パナール ルヴァッソールは旧式なスリーブバルブ方式ながら6気筒エンジンを新規開発し、1930年代にはパナールのエンジンはこの6気筒に統一されていきました。1929年に登場したDSシリーズは6気筒3.5Lエンジンを搭載し、4ドアセダン、クーペ、カブリオレなどがあり、当時のルノーの高級車よりも高価な車だったようです。DSシリーズの小型版がCSシリーズで、6気筒2.3Lエンジンを搭載していました。

 

 そのCSシリーズの最終仕様が6CSでした。6気筒2.9L(82HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速120km/hの性能でした。この時代にはコーチビルダーが製作する華麗なボディを架装したモデルがありましたが、この6CSは鋼鉄製のメーカー標準ボディを架装したモデルのようです。フロントピラーを2本にして間に曲面ガラスを組み込んだ「パノラミク」と呼ばれるフロントウィンドーが特徴です。このウィンドーは1936年に登場したディナミクにも継承されていました。なお名前のフォ カブリオレとは「偽物のカブリオレ」と言う意味で、見た目がカブリオレ風のハードトップという意味です。

 

 

 ミニカーは2011年に発売されたイクソ製です。このミニカーは元々はフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのNo.40として作られたもので、これはそれの仕上げレベルを変えてイクソのMUSEUMシリーズとして発売されたものです。フロントグリルのパナール ルバッソールとSIX(6気筒の意)の赤色のロゴ、グリル上のマスコット、ボンネット側面のスリット部分、スペアタイヤ上に付いたバックミラー、室内インパネなど細かいところがリアルに再現されています。カラーリングも綺麗で見栄えのするクラシックカーに仕上がっています。この時代のパナールは量産ミニカーとしてほとんどモデル化されていないので、貴重な存在のミニカーです。 以下はフロント(グリル拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD 6CS FAUT-CABRIO 1
PANHARD 6CS FAUT-CABRIO 2

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PANHARD LEVASSOR DYNAMIC 160 1937 FRANCE

PANHARD LEVASSOR DYNAMIC 160
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD LEVASSOR DYNAMIC 160


ELIGOR  1/43 125mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.9m エンジン 変速機: 6気筒 3.8L 100HP 4段変速
性能: 最高速150km/h?  データーベースでパナールのミニカー検索

パナール ルヴァッソール ディナミク 160 フランス 1937年

 

 1936年のパリ サロンに登場したパナール ルヴァッソール ディナミクは名前どうりの革新的なダイナミックな造形で話題となりました。はやりの流線型を取り入れたボディ デザインはフェンダーの形状やフロント グリルに同時期のドライエなどと同じようなフランス流のテイストがあり、個人的に好きなデザインです。またフロントグリルの形状に合わせたライトのカバーはガラスではなくグリルで構成されていて、これはプジョー402のフロントグリル内格納ライトと同じ処理でした。前輪独立懸架や油圧ブレーキなどメカ的にも新しく、前述したパナール 6CSと同じフロントウィンドー両端に曲面ガラスを組み込んだ「パノラミク」を採用し、3人掛けフロントシートで中央にステアリング ホイールがあるなどユニークな車でした。(1939年には左ハンドルに変わりました)

 

 エンジンはディナミク 130が6気筒2.5L、ディナミク 140が6気筒2.9L、1937年に追加されたディナミク 160は6気筒3.8L(100HP)でパナール ルヴァッソールが得意としたスリーブバルブ エンジンでした。(これが最後の量産スリーブバルブ エンジンでした) ホイールベースは長短3タイプがあり、最短(2600㎜)の2ドアクーペはすぐ廃止され、大半は2800㎜のセダンでリムジンのディナミク 160は3000mmでした。第2次大戦の為1940年に生産中止となりました。高価な車だったので、総生産台数は約2700台と希少でした。。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたエリゴール製で、ロングホイールベースのセダンをモデル化しています。エリゴール製のディナミクは1980年頃に発売されていたのですが、これはエリゴール愛好者のエリゴール クラブ向けの特注品として作られた物でした。フロントグリルのエンブレムやフェンダーのモールなど通常品より丁寧な塗装仕上げとなっています。実車のユニークなボディがうまく再現され、特徴的なヘッドライトもグリルではないもののそれらしく表現されていてとても良く出来ています。実車のデザインが好きなので、個人的にお気に入りのミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANHARD DYNAMIC 1
PANHARD DYNAMIC 2

 以下は1980年に発売されたエリゴール製のパナール ディナミク 1937 (1/43 型番1006)の画像です。基本的には上記と同じものですが、これは1980年に購入した標準仕様の物です。このミニカーはお気に入りなので色違いで銀/黒のツートンカラーも持っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD DYNAMIC 3
PANHARD DYNAMIC 4

 以下は1984年に発売されたエリゴール製のパナール ディナミク タクシー 1937 (1/43 型番1006)の画像です。これは上記のバリエーションのタクシー仕様で左ドア手前にタクシーメーターが付いています。高級車ディナミクのタクシーが実際にあったかどうかは不明ですが、タクシー仕様のカラーリングもなかなか似合っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PANHARD DYNAMIC TAXI 1
PANHARD DYNAMIC TAXI 2

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