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トヨタ TS050 ハイブリッド ルマン 日本 2017年
トヨタはGT-ONE(TS020)で1998年のルマンに参戦しました。GT-ONEは当時のGT1規格のマシンで、F1マシンにカバーをかけたような独特のデザインで話題となりました。レースではファーステストラップを記録し早かったのですが、最終的に9位でした。1999年ルマンではGTP(プロトタイプ)クラスに変更したGT-ONEで参戦し、ファーステストラップを記録するも、2位で終わりました。この後トヨタはレース活動の主軸をF1に移し、ルマン参戦は2011年まで中断となりました。
トヨタは2012年にTS030 ハイブリッドでルマンに復帰しました。決勝でトップ争いをしましたが、出場した2台ともトラブルでリタイアしました。2013年は前年と同じTS030 ハイブリッドで2位となりました。2014年は新型のTS040 ハイブリッドで参戦し、予選で中嶋一貴が日本人初のポールポジションを獲得し、決勝では3位に入賞しました。2015年もTS040 ハイブリッドで参戦しましたが、6位と8位でした。2016年は新型のTS050 ハイブリッドで参戦し、ポルシェに競り勝ち初の総合優勝かと思われた残り3分の時点でマシントラブルによりストップしてしまい、ポルシェが逆転優勝し残った1台が2位となりました。
2017年はTS050 ハイブリッド 3台で参戦し、ポールポジションでスタートしレースをリードしましたが、2台はトラブルでリタイヤし、残り1台もモーターのトラブルで遅れ8位でレースを終えました。2018年はTS050 ハイブリッド 2台で参戦し、8号車がポールポジションでスタートし最後までトップを譲らず、7号車と1-2フィニッシュで優勝しました。日本人がドライブする日本車が優勝したのは初めてのことでした。ただ最近優勝している強豪のポルシェやアウディが参戦していなかったので、いまひとつ盛り上がりに欠ける優勝でした。2019年のルマンでは7号車がポールポジションでスタートしましたが、タイヤ交換のピットインで遅れ、8号車が1位となりルマン2連覇となりました。2020年のルマンではいくつかのトラブルがありましたが、8号車が1位、7号車が3位となり、ルマン3連覇を果たしました。2021年からは世界耐久選手権(WEC)の最高峰クラスがLMP1クラスからルマン ハイパーカー(LMH)クラスに変更されたので、それに対応してトヨタ GR010 ハイブリッドが開発されました。2021年のルマンではGR010 ハイブリッド 7号車と8号車が1-2フィニッシュで優勝し、ルマン4連覇となりました2022年のルマンもGR010ハイブリッドで優勝し5連覇となり、2023年のルマンではフェラーリが優勝し、GR010ハイブリッドは2位となりました。
ミニカーは2018年に発売が開始されたアシェットのルマン24時間レースカーコレクションの創刊号です。メーカーはスパークで、同社の主力であるレジン製ではなくダイキャスト製です。2017年に8位となった8号車をモデル化しています。スパークは同じ車をレジン製でモデル化しているので、それのダイキャスト版ということになり、デカール(タンポ印刷も含む)などの細部のパーツは流用していると思います。エッティング材のワイパーやアンテナなどは従来の雑誌付きミニカーに比べるとレベルの高い出来ばえです。ただその分定価が2499円と雑誌付きミニカーとしては少しだけ高いですが、この類のミニカーが好きな方にはお買い得だと思います。スパークは2016年のルマン出場車や2018年のルマン優勝車などTS050を数種類モデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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