ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PORSCHE 917K 1971 GERMANY

PORSCHE 917K
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K


BRUMM R221 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.98m エンジン 変速機: 空冷水平対向12気筒 4.9L 600HP 5段変速
性能: 最高速354km/h  データーベースでポルシェ 917のミニカー検索

ポルシェ 917K ドイツ 1971年

 

 1969年のレギュレーション変更で排気量5Lのグループ4(スポーツカー)の認証に必要な生産台数が50台から25台に緩和されました。そこでポルシェはグループ4への進出を決め、908の8気筒をベースにして開発した水平対向12気筒4.5L(520HP)エンジンを搭載する917が1969年に登場します。シャーシはアルミ合金のスペースフレーム構造で、ボディはFRP製です。908と同じサスペンション連動のテールフラップを持つクーペスタイルで、ショートテールの917(1970年から917Kと呼ぶ)とロングテールの917 LHがありました。

 

 デビュー戦は1969年のスパで、たった1周でリタイアしています。このシーズンはルマンはリタイアで、オーストリアで1勝しただけでした。ハイパワー過ぎて操縦性に問題があったようです。1970年のポルシェはワークス活動を休止し、JWオートモーティブにレース活動を委託しました。エンジンが4.9Lに拡大され、917のショートテールはテール後端を跳ね上げてダウンフォースを得るデザインに変更され917Kとなりました。この改良で917Kは操縦性が向上し、10戦で7勝する強さを発揮しました。ルマンではポルシェ初の総合優勝を遂げ、メイクスチャンピオンも連覇しました。

 

 

 1971年も917Kの勢いは続き11戦で7勝(ルマンは連覇)し、メイクスチャンピオンを3連覇しました。917があまりに強かったのでレースが成立しなくなり、1972年にメイクスチャンピオンの対象が排気量3Lまでのオープントップ プロトタイプカーに限定され、917は参戦できなくなりました。そこでポルシェはカンナム(CAN-AM:カナディアン アメリカン チャレンジカップ)に軸足を移し、ターボチャージャーで1000HPにパワーアップした917/10Kを開発しました。1972年には917/30Kを追加しマクラーレンなどを退けて1972年のシリーズチャンピオンとなりました。(参照画像→ ポルシェ 917/30K)

 ミニカーはブルム製で、1994年頃の発売です。1971年モンザの優勝車をモデル化しています。現在の感覚でみると、テールフィンが分厚いなど大味なところがありますが、当時としては結構良い出来ばえでした。ブルムは917だけで約50種類のバリエーションを作っています。917のミニカーは非常にたくさんあります。当時物ではソリドの917Kと917/10、コーギーの917Kと917/10、マーキュリー、ポリトーイ、メーベトイなど当時の老舗ブランドのほとんどがモデル化しています。最近のものではミニチャンプス、オートアート、ノレブ、エブロなど約270種類がモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 917K MONZA 1971 1
PORSCHE 917K MONZA 1971 2

 以下は1994年に発売されたブルムのポルシェ 917K #23 ルマン 1970 優勝車(1/43 型番R218)の画像です。1970年ルマンの優勝車をモデル化しています。このルマンではポルシェ 917L #3が2位、ポルシェ 908/2L #27が3位になり、1-3位をポルシェが独占しました。上述したモンザ優勝車の917Kはテールフィンが付いていますが、この917Kはテールフィンはなくテール後端が跳ね上がったデザインとなっています。ブルムは1970年ルマン関係の917だけでも10種類以上をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K LE MANS 1970 1
PORSCHE 917K LE MANS 1970 2

 以下は2000年に発売されたブルムのポルシェ 917K #20 'スティーブ マックイーン 栄光のルマン' (1/43 型番なし)の画像です。このミニカーは1971年に上映された映画 '栄光のルマン' で、主人公に扮するスティーブ マックイーンがドライブした劇中車#20をモデル化しています。この映画は1970年ルマンの実際の映像と映画用の映像を組み合わせて編集した、本格的なカーレース中心の映画でした。ルマンの実際の映像は撮影用にカメラを搭載したポルシェ 908/02 #29が1970年のルマンに参戦して撮影しました。ミニカーの箱は実車と同じ空/オレンジ色の専用箱で、箱の中にはスティーブ マックイーンと映画のハイライトシーンの画像が印刷された背景が付いていました。1000台の限定生産品でこれには箱に'No.0763/1000'というシリアル番号が表示されています。(値段は通常品の約2倍と高かったです) なお残念なことにドライバーフィギュア(スティーブ マックイーン)は付いていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K LE MANS 1970 3
PORSCHE 917K LE MANS 1970 4

 以下は1998年頃に発売されたブルムのポルシェ 917K #24 #25 スパ 1000㎞ 1970 (1/43 型番SR219)の画像です。1970年のスパ 1000㎞で優勝した917K #24とリタイアした917K #25の2台をセットにして、レースのスタートシーンを再現した物です。当時の実際の画像がWEB上にありましたので、それを再現しているのでしょう。(参照サイト→ SPA 1000㎞ 1970) 通常品にはドライバーフィギュアが付いていないのですが、これにはドライバーフィギュアが付いています。これも限定生産品で、値段が25000円とかなり高価でしたので、生産台数は多分500台以下でしょう。これと同じ物が梱包箱を変更して型番AS60(限定生産250台)で2015年に再販されました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K SPA 1970 SET 1
PORSCHE 917K SPA 1970 SET 2

 以下は2018年に発売されたルマン24時間レースカーコレクションの917K ルマン #21 1970年(1/43 No.009)の画像です。メーカーはスパークの関連会社です。このルマン24時間レースカーコレクション シリーズに共通する、従来の雑誌付きミニカーのレベルを超えた良い出来ばえです。モデル化しているこの#21はエンジンのトラブルでリタイアしています。なお2020年にルマン24時間レースカーコレクションはNo.054で、優勝車の#23もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 917K LE MANS 1970 5
PORSCHE 917K LE MANS 1970 6

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FERRARI 512M 1971 ITALY

FERRARI 512M
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512M


BRUMM R230 1/43 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.18m 全幅約2m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 5L 610HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースでフェラーリ 512S/Mのミニカー検索

フェラーリ 512M イタリア 1971年

 

 1969年にグループ4スポーツカー(排気量5L)の最低生産台数が50台から25台に緩和され、排気量の大きいグループ4がプロトタイプより有利になりました。そこでフェラーリはグループ4の512Sを1970年に登場させました。512Sの構造は前述した312Pとほとんど同じで、DOHC V型12気筒5L(550HP)エンジンを搭載し、ボディはクーペ、高速レース用ロングテール クーペ、スパイダーがありました。512Sのデビュー戦は1970年デイトナで、ポルシェ 917に次ぐ3位となりました。ただ1970年はポルシェ勢に勝つことが出来ず、セブリングで1勝しただけでした。

 

 1970年後半にはボディを軽量化し、エンジンを610HPにパワーアップした512Mが登場しました。デザインも低いノーズと緩やかな傾斜のリアカウルに変わりました。512Mは1970年南アフリカのキャラミ 9hでポルシェ 917を制して初優勝しています。1971年になるとポルシェ 917Kが圧倒的に強くなりレースが成立しなくなった為、1972年からは耐久レースは排気量3Lまでのオープントップ プロトタイプカーで行われることになりました。これを受けてフェラーリ 512Mでのワークス活動は中止され、512Mはプライベーターに売却されました。1971年ルマンではプライベーターの512Mがポルシェ 917に次ぐ3-4位となりました。

 

 

 1972年から始まった排気量3Lの耐久レース世界選手権に合わせてフェラーリは1972年に312 PBを開発しました。312 PBは512MのボディをCAN-AMマシン風に変更し、エンジンは312B F1用の180度V型12気筒3Lエンジンを耐久レース用にデチューンして搭載していました。312 PBは1972年のレースでは出場しなかったルマン以外で全勝し、マニファクチャラーズとドライバーズ タイトル(J.イクス)を獲得しました。1973年はモンザなどで2勝し善戦しましたが、マトラにマニファクチャラーズ タイトルを奪われました。250Pから312PBに至るフェラーリのスポーツカーレースのワークス活動はこの1973年で終了し、以後はF1に専念することになりました。この間に製作されたレースカーは約70台ほどということでした。有名な車が多い割には台数が少ないですが、当時のフェラーリは中小企業レベルで予算が限られていたので、同じ車を改造して何度も使っていたそうです。

 ミニカーは1995年頃に販売されたブルム製です。1971年のルマン出場車(結果4位)をモデル化しています。この512Mは全体的に少しごつい感じですが、ホイールなどの細部はそこそこリアルで、当時のミニカーとしては結構良くできていました。ブルムは512Sと512Mを約10種類ほどモデル化しています。512の当時物ミニカーはソリドの512Sと512M、ポリトーイの512Sなどがあり、当時物以外ではイクソ、マテル、テクノモデル(レジン製)の1/18などがあります。レースカーではありませんが、512Sのシャーシを使ったピニンファリーナのスタイリング実験車のベルリネッタモデューロをポリトーイ、メーベトイ、マーキュリーなどがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 512M 1
FERRARI 512M 2

 以下は1989年に発売されたブルム製のフェラーリ 512S (1/43 型番R201)の画像です。1970年のスパ 1000Kmの参戦車をモデル化しています。プロポーションが良くホイールやバックミラーなどの細部も結構リアルに再現されていて、当時のミニカーとしては良くできていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 1
FERRARI 512S 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 3
FERRARI 512S 4

 以下は1992年に発売されたソリド製のフェラーリ 512S (1/43 型番7123 フェラーリ 12台セットの1台)の画像です。1970年デイトナの参戦車をモデル化しています。これは1970年代に発売されたソリド製のフェラーリ レースカーを再生産し、12台セットにして販売したフェラーリ 12台セットの1台でした。1970年代のソリド製ミニカーは出来が良かったので、仕様を少し変えるだけで20年後にも再販できたのでした。この512Sもオリジナルは1970年に発売された型番182で、ホイールをプラスチック製に変えていますが、あとはほぼオリジナルのままです。ワイパーがウィンドー一体成型されているなど細部の仕上げは1970年代のままですが、ソリドらしいシャープな造形で、実車のイメージがうまく再現され良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 5
FERRARI 512S 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512S 7
FERRARI 512S 8

 以下は1992年に発売されたソリド製のフェラーリ 512M (1/43 型番7123 フェラーリ 12台セットの1台)の画像です。1971年ブエノスアイレス 1000㎞の参戦車をモデル化しています。これも上記と同じ再生産されたフェラーリ 12台セットの1台で、この512Mのオリジナルは1972年に発売された型番197でした。上述したブルム製の512Mと見比べると、デカールなどの細かい仕上げはされていませんが、プロポーションなど基本な造形はほとんど変わりないことが分かります。またソリド製の方がブルム製よりシャープな造形となっています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 512M 3
FERRARI 512M 4

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LANCIA STRATOS 1972 ITALY

LANCIA STRATOS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS


MINICHAMPS 430125020 1/43 87mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.71m 全幅約1.75m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2.4L 190HP 5段変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでランチア ストラトスのミニカー検索

ランチア ストラトス イタリア 1972年

 

 ラリーで勝つことだけを目的として開発された特別な車ストラトスは1974年に登場しました。元々は1970年に発表されたデザイン実験車でしたが、ベルトーネとランチアが共同で強力なラリー車に仕立て上げました。最大の特徴は2180mmと極端に短いホイールベースで、ミドシップエンジン配置とあいまって非常に優れた回頭性を持ちます。これはラリー車としては優れていますが、直進安定性が悪く扱い難いと言うことでもあります。エンジンはフェラーリ ディノ用の6気筒2.4L(190HP)を搭載し、5段変速で最高速は230km/hの性能でした。なお一般市販もされましたが、実用性が無いことからホモロゲーションに必要な400台が生産されただけでした。

 

 当然ですがラリーでは圧倒的な強さを誇り、デビューの1974年から3年連続してWRCのコンストラクターチャンピオンとなりました。ただこの勝利は親会社フィアットの車両販売には貢献せず、1977年からは売れる車(フィアット 131)でのラリー出場にフィアットの方針が変わってしまいました。なおその後もストラトスはプライベートチームでラリーや耐久レースで活躍しました。

 

 

 ミニカーは1999年頃に発売された、ミニチャンプス製です。1972年式ですので、量産される前の最終プロトタイプ(屋根上のスポイラーが無い)をモデル化しています。室内などの細部がリアルに再現された、ミニチャンプスらしい良い出来ばえです。ミニチャンプスはラリー仕様も含めて約20種類をモデル化しています。これ以外のミニカーでは当時物はソリド、ノレブ、ポリトーイ、日本ではスーパーカーブームのさなかだったので、トミカ ダンディ、ダイヤペット、エイダイなどがモデル化しています。最近の物では、イクソ、ビテス、京商の1/43と1/18、サンスター、レジン製ではスパークなどがあります。 以下はミニチャンプスのストラトスのフロント/リアの拡大画像と特徴的な形状のキャビン/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA STRATOS 1
LANCIA STRATOS 2

 以下は1978年に発売された、ソリドの当時物ストラトス(型番73)の画像です。1978年のモンテ カルロ ラリーで7位となったフランスのプライベートチームをモデル化しています。窓枠やテールスポイラーがやや厚ぼったいですが、追加された補助灯など実車の迫力ある雰囲気が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS RALLY MONTE CARLO 1
LANCIA STRATOS RALLY MONTE CARLO 2

 以下は2001年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズの156(No.1-30)の画像です。メーカーは不明ですが、デルプラドのこのシリーズのなかでは、出来の良い部類で、結構よい出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA STRATOS 3
LANCIA STRATOS 4

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BMW 3.0 CSL SPA 24h 1973 GERMANY

BMW 3.0 CSL SPA 24h
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 3.0 CSL SPA 24h


SOLIDO 75 1/43 104㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 6気筒 3L 200HP 5段変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでBMW 3.0/3.5 CSLのミニカー検索

BMW 3.0 CSL スパ 24h ドイツ 1973年

 

 前述したBMW 2800CSのエンジンを3L(180HP)に拡大した3.0 CSが1971年に登場し、さらにボッシュの電子制御燃料噴射を採用して200HPにパワーアップした3.0 CSiも追加されました。ツーリングカーレースに2002で参戦していたBMWは、この3.0 CSでツーリングカーレースに参戦することにしました。そこでアルミ製ドアやアクリル製リアウインドウで徹底的に軽量化した3.0 CSLをレースのホモロゲーション用として1971年に市販しました。CSLのLはLEICHT(軽量)を意味しています。

 

 レースカーのベースでしたから、大型フロントスポイラーが装着された迫力のあるスタイルとなっていました。当初は2985cc(180HP)エンジンで最高速は215km/hでしたが、1972年にはリアスポイラーとボンネット上の整流板を追加し燃料噴射式3003cc(200HP)エンジンで最高速は220km/hとなりました。1973年にはリアスポイラーが外されて3153cc(206HP)エンジンに変わりました。(なお実際のレースで使われたマシンはもっと高出力にチューンされていたはずです) 1974年にはDOHC 3.5L(430HP)エンジンを搭載した3.5 CSLが登場しました。3.0 CSLは1973年のスパ 24hで優勝するなど各種レースで活躍しました。3.0 CSLの総生産台数は約1000台でした。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたソリド製の当時物です。1973年のスパ 24hに出場した車をモデル化していますが、この21号車はリタイアした車で、優勝したのは同じ3.0 CSLの10号車でした。迫力のあるスタイルが良く再現されていて、当時のミニカーとしては素晴らしい出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きで、室内には組み込まれたロールケージも再現されています。なお昔のミニカーなので同梱されていたデカールを自分で貼っています。ソリドは1973年ルマン出場車もモデル化しています。3.0/3.5 CSLの当時物ミニカーはトミカ、マッチボックス、シュコーの1/66、ダイヤペット、永大(EIDAI) GRIPの1/28などがありました。当時物以外では、ミニチャンプス、オートアートの1/18、シュコー、イクソ、スパーク(レジン製)などレース仕様も含めてたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 3.0 CSL 1
BMW 3.0 CSL 2

 以下は1974年に発売されたソリド製のバリエーションでBMW 3.0 CSL ルマン仕様(1/43 型番25)の画像です。1973年ルマンで、11位(クラス優勝)となった51号車をモデル化しています。こちらには室内のロールゲージとリアスポイラーが付いていません。なお3.0 CSLはルマンで1973年と1974年に連続してクラス優勝しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 3.0 CSL 3
BMW 3.0 CSL 4

 以下は2019年に発売されたアシェット製 ルマンカー コレクションのBMW 3.5 SLC(1/43 No.13)の画像です。1976年ルマンで10位となった42号車をモデル化しています。メーカーはスパークでダイキャスト製です。スパークはカタログモデル(レジン製)で同じ車をモデル化していますので、それをベースにしているはずです。カタログモデルに比べると内装等を簡素化していますが、それでも定価2500円でこの出来ばえならお買い得なミニカーといえるでしょう。ただしこの個体はエッティングパーツのワイパーが欠品しているので、品質管理はあまり良くないようです。(ワイパーを接着した跡はあるので剥がれたようです) なおタバコの宣伝禁止ということで、製品として貼り付けることができないタバコメーカー「GITANS」のデカールが添付されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 3.5 CSL 1
BMW 3.5 CSL 2

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。室内には組み込まれたロールバーが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 3.5 CSL 3
BMW 3.5 CSL 4

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ALFA ROMEO TIPO 33 TT12 1975 ITALY

ALFA ROMEO TIPO 33 TT12
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ALFA ROMEO TIPO 33 TT12


BRUMM R238 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m 全幅約2.05m エンジン 変速機: DOHC 水平対向12気筒 3L 500HP 5段変速
性能: 最高速330km/h  データーベースでアルファ ロメオ ティーポ 33のミニカー検索

アルファ ロメオ ティーポ 33 TT12 イタリア 1975年

 

 1968年にティーポ 33は改良されてティーポ 33/2となります。デビュー戦の1968年デイトナではポルシェ 907が1-2-3位で優勝していますが、ティーポ 33/2は総合5-7位でクラス優勝しています。その後1968年ルマンで総合4-6位クラス優勝、タルガ フロリオで総合2-3位クラス優勝、ニュルブルクリングで総合5位クラス優勝するなど大活躍しています。(圧倒的に強かったポルシェ相手に善戦していました)

 

 1969年にエンジンを3L(400HP)に拡大したティーポ 33/3が登場します。デビュー戦の1969年セブリングではオーバーヒートでリタイア、ルマンは参加せずと1969年はほとんど活躍できませんでした。1970年もセブリングで3位、ルマンでリタイアなどあまり活躍していません。1971年になるとセブリングで2-3位クラス優勝、モンザで3-5位クラス優勝、タルガ フロリオで優勝など活躍し、世界スポーツカー選手権の2位となっています。1972年はタルガ フロリオ2-3位、ニュルブルクリング3位、ルマン総合4位などの成績でした。

 

 

 1973年に水平対向12気筒3L(500HP)エンジンを搭載したティーポ 33 TT12が登場します。1973年のルマンは33/3が出場し15位、33 TT12は出場していません。1974年の33 TT12はモンザで優勝し、ニュルブルクリングで2-3位などの成績でした。1975年にはスパで1-2位優勝、ニュルブルクリングで優勝など活躍し世界スポーツカー選手権を獲得しています。1976年にティーポ 33 TT12の後継車 33 SC12が登場し、1977年には再び世界スポーツカー選手権を獲得しています。1977年にはツイン ターボ過給した2.2L(640HP)エンジンを搭載した33/3 SC12 ターボが登場し、ティーポ 33 シリーズの最後の車となりました。

 ミニカーはブルム製で、1995年頃発売されました。1975年モンザ 1000㎞ 優勝車をモデル化しています。当時期のミニチャンプスほどリアルな造形ではありませんが、ブルム流のやり方で高い位置のバックミラーやコクピットなどが再現してあって、それなりに良くできています。ブルムは33 SC12なども含めて7種類ほどをモデル化しています。ティーポ 33のミニカーはソリドやノレブの当時物、ベスト モデル、M4などの最近のものなどたくさんあります。 以下はブルムのティーポ 33 TT12の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO TIPO 33 TT12 1
ALFA ROMEO TIPO 33 TT12 2

 以下は1999年に発売されたブルムのティーポ 33 SC12(型番R282)の画像です。1977年のモンザ 500㎞ 優勝車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO TIPO 33 SC12 1
ALFA ROMEO TIPO 33 SC12 2

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