ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

HONDA CIVIC 25i  1983 JAPAN

HONDA CIVIC 25i
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC 25i


SAPI C003 1/43 89mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.81m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 100HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでホンダ シビックのミニカー検索

ホンダ シビック 25i 日本 1983年

 

 ホンダ シビックは初代のスタイルを引き継いで、1979年にシビック 2代目(通称「スーパーシビック」)にモデルチェンジしました。一回り大きくなったことで居住性が改善され、エンジンは先代の4気筒1.3/1.5L(80HP)CVCCを踏襲し、5段MT/ホンダマチックATで最高速160km/h(1.5L)の性能でした。1980年には4ドアノッチバックセダンのバラードが姉妹車として登場しました。シビック 2代目は見た目の変わりばえがしなかった為に、販売が芳しくありませんでした。 (実車画像→ ホンダ シビック 1979) (実車画像→ ホンダ バラード)

 

 ホンダ シビック 3代目通称「ワンダーシビック」がデザインを一新して1983年に登場しました。3ドアハッチバック、4ドアセダン、車高の高い5ドアハッチバック「シャトル」のボディバリエーションがありました。3ドアハッチバックは短めのノーズに大きなキャビンのスタイリッシュなデザインで、自動車として初めてグッドデザイン賞を受賞しました。エンジンは1.3/1.5L(100HP)を搭載し、5段MT/ホンダマチックATで最高速180km/h(1.5L)の性能でした。1984年にDOHC 1.6L(130HP)エンジンを搭載した高性能版 Siが追加されました。シビック 3代目はホンダ車初の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞し、デザインの良さもあってシビック人気が復活しました。1987年にシビック 4代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたサピ(SAPI)製です。サピは2003年頃に登場した国産ブランド(製造は中国)で、1/43のダイキャスト製ミニカーを発売していました。国産車を約60車種ほどモデル化していましたが、2008年頃に活動を止めたようです。当時のミニカーとしてはリアルな造形でいずれもよく出来ていました。このシビック 25iも実車のスタイリッシュなボディをうまく再現していました。ヘッドライト/テールライトの灯火類や室内などの細部もリアルに再現されていて、かなり良い出来ばえでした。バリエーションでボンネットにパワーバルジが追加されたSiもモデル化していました。シビック 3代目の当時物ミニカーはトミカの3ドアがありました。当時物以外ではコナミの3ドア1/64、京商 サークルKの3ドア 1/64、MARK43(レジン製)の3ドアとシャトル 1/43、ホビージャパンの3ドア 1/64 などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA CIVIC 25i 1
HONDA CIVIC 25i 2

 シビック 2代目のミニカーは実車の不人気を反映してか、最近までトミカの当時物のシビック カントリー(ワゴン)しかありませんでしたが、2021年にハイストーリー(レジン製)が3ドアをモデル化しました。(このような目立たない車種をモデル化するハイストーリーの車種選択は評価します) なおシビックの姉妹車バラードは当時のホンダが技術提携していたイギリスのBL(ブリティッシュ レイランド)からトライアンフ アクレイム(TRIUMPH ACCLAIM)として発売されていました。そのアクレイムをイギリスのコーギーが型番276で1981年にモデル化していました。(同じ型でバラードの輸出仕様も型番273でモデル化していました) 以下はWEBショップから拝借したコーギーのアクレイムの画像です。縮尺が1/36なので従来のコーギーのミニカーより一回り大きいサイズでしたが、従来のミニカーをそのまま大きくしたような出来ばえでした。黒のドアミラーが目立ちますが、このドアミラーを押すことで前輪が操舵できるギミックがついていました。1970年代後半から1980年代前半の数年間に、コーギーやディンキーなどの老舗メーカーはこのような大きめなサイズのミニカーを作っていました。
HONDA ACCLAIM

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GM PONTIAC FIERO SPORT 1984 USA

GM PONTIAC FIERO SPORT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM PONTIAC FIERO SPORT


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTION No.78 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.07m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 4気筒 2.5L 92HP 4段変速
性能: 最高速179km/h  データーベースでポンティアック フィエロのミニカー検索

GM ポンティアック フィエロ スポーツ アメリカ 1984年

 

 1970年代の石油危機によるガソリン価格の上昇で、燃費の良い車の需要が高まりました。(当時燃費が良く安価な日本車が売れました) その需要に対応して燃費の良いスポーティな通勤用の車としてポンティアック フィエロが1984年に登場しました。フィエロは4気筒2.5L(92HP)エンジンをミドシップ搭載した2人乗りのスポーティな小型車で、戦後のポンティアックとしては初めての2人乗り車でした。ミドシップレイアウトを採用したのは車両重量を低減して燃費を向上する為でした。フィエロの標準モデルの市街地燃費は31mpg(13.2km/L)で、これは当時の2.5Lクラスとしては優れていたようです。ただコストダウンでサスペンションなどのプラットフォームは他のGM車のものを流用していたので、スポーツカーとしての性能は一般的なスポーツクーペと同等でした。

 

 リトラクタブルヘッドライトを採用したかっこの良いフィエロの発売当初の販売は好調で、当時の2ドア車として一番良く売れたそうです。1980年代半ばに石油危機が緩和されると、見た目に応じた性能向上が求められるようになりました。そこでV型6気筒2.8L(140HP)エンジンを搭載しサスペンションをチューンした高性能版のGTモデルが1985年に追加されました。1986年にはファーストバックスタイルのフィエロが追加されました。1988年にはサスペンションが再設計されるなど改良されましたが、販売が低迷し生産中止となりました。総生産台数は約37万台でした。(実車画像→ GM ポンティアック フィエロ GT ファーストバック 1986)

 

 

 ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。フィエロ初期の高性能版 スポーツをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジに3角溝があるネジが使われていて、このネジを使用するのはイクソ系列のメーカーの特徴ですので) プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されとても良く出来ていました。定価が2200円ほどの安価なミニカーながら、室内はシートが彩色されインパネも良く再現されていました。これ以外のフィエロのミニカーはヤトミンの 1/18とBOS MODELS(レジン製)の1/43しかないようなので、このアメリカンカー コレクションのフィエロは1/43ダイキャスト製ミニカーとしてうれしいモデル化でした。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM PONTIAC FIERO SPORT 1
GM PONTIAC FIERO SPORT 2

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VOLKSWAGEN JETTA II (A2) 1984 GERMANY

VOLKSWAGEN JETTA II (A2)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN JETTA II (A2)


SCHABAK 1010 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 90HP 5段変速
性能: 最高速178km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ジェッタのミニカー検索

フォルクスワーゲン ジェッタ II (A2) ドイツ 1984年

 

 1984年にフォルクスワーゲン ゴルフ IIのノッチバックセダン ジェッタ 2代目が登場しました。初代同様ヘッドライトは角形を採用していました。デザイン的にはトランクを後付けしたことが明らかでやや不格好ですが、トランク容量はクラス最大でした。2ドアと4ドアがありゴルフと同じエンジンが使われていました。4気筒1.8L(90HP)エンジン搭載車は、5段/3段自動変速 最高速178km/hの性能でした。

 

 ゴルフ IIと同様に1986年にはフルタイム 4WDのシンクロが設定されました。1988年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHCエンジンが追加されバンパーが大型化されました。北米市場ではジェッタはゴルフより上級な車とされ、1991年にはアメリカで一番多く売れたヨーロッパ車となりました。初代以上に大ヒットし南米や中国など世界各国で1992年まで生産され、総生産台数は約170万台でした。1992年にモデルチェンジし、北米以外では名前がジェッタからヴェントに変更されました。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したゴルフ IIと同じシャバック製で、実車同様のバリエーションとして良く出来ていました。追加されたトランクは建て付けの良い開閉ギミックで再現されていました。バリエーションとしてポリス仕様とチューニング仕様がありました。ジェッタ IIの当時物ミニカーはこれしかないようです。当時物以外ではイクソ、OTTO MOBILE(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN JETTA II 1
VOLKSWAGEN JETTA II 2

 以下は1984年に発売されたシャバック製のフォルクスワーゲン ジェッタ チューニング (1/43 型番1012)の画像です。上記のバリエーションで、カラーリングが変更されて「JETTA TUNING」のロゴが追加されています。モデル化された実車がどのようなものだったのかはよく分かりません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN JETTA II 3
VOLKSWAGEN JETTA II 4

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OPEL KADETT E HATCHBACK GLS 1984 GERMANY

OPEL KADETT E HATCHBACK GLS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT E HATCHBACK GLS


GAMA 1195 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 75HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでオペル カデットのミニカー検索

オペル カデット E ハッチバック GLS ドイツ 1984年

 

 オペル カデットの6代目カデット Eが1984年に登場しました。ライバルのフォルクスワーゲン ゴルフなどに倣って空力を考慮した思いっきり角の丸まったスタイルに変わりました。その為空気抵抗係数(Cd値 0.32)は他社より優れていたのですが、室内が狭く感じられたようです。ボディタイプは3/5ドアハッチバック、4ドア3ボックスセダンと3/5ドアワゴン(キャラバン)でした。内容的には先代同様で、エンジンも先代の4気筒1.2L/1.3L/1.6Lと4気筒1.6Lディーゼルが搭載されました。1985年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1986年には4気筒1.8L(115HP)エンジン搭載の高性能版(最高速203km/h)のGSiが追加され、1988年にはオペル初の量産DOHC 4気筒2L(156HP)エンジン搭載のGSi 16Vも追加されました。1987年にはイタリアのベルトーネが製作する2ドアカブリオレも追加されました。1989年のマイナーチェンジでフロントグリル部分が小さくなり、エンジンが1.4L/1.8L/2Lに拡大されました。1991年のモデルチェンジで車名がアストラに変更され、カデットの名前は消滅しました。カデット Eの総生産台数は約370万台でした。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたガマ製の当時物です。角が丸められた空力ボディがうまく再現され、樹脂製バンパーが実車同様にリアルに仕上げられていました。ウィンドーなどの透明プラスチックが薄い青色に着色されているのは当時のガマの特徴でした。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。ガマは3ボックスセダン、キャラバン、グリルが変更された後期型の3ドアハッチバック GSi、GSI コンバーチブルをモデル化していました。このようなバリエーション展開もこの当時のミニカーならではのことでした。当時物ミニカー以外では、ミニチャンプスの3ドアハッチバック、キャラバン、カブリオレ、ヘルパの5ドアハッチバックなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL KADETT E HATCHBACK GLS 1
OPEL KADETT E HATCHBACK GLS 2

 以下は1989年に発売されたガマ製のオペル カデット E GSI 1989 (1/43 型番1122)の画像です。後期型の高性能版GSIをモデル化しています。上記のバリエーションでフロントグリル/バンパー/ホイールが変更されリアスポイラーが追加されています。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT E GSI 1
OPEL KADETT E GSI 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT E GSI 3
OPEL KADETT E GSI 4

 以下は1989年に発売されたガマ製のオペル カデット E GSI ラリー仕様 (1/43 型番1120)の画像です。上記GSIのバリエーションでラリー仕様となっています。具体的にどのレース仕様のモデル化という訳ではないようです。なおLUKとは自動車部品メーカー LINTREX社のブランドで高性能なクラッチなどで知られているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT E GSI RALLY 1
OPEL KADETT E GSI RALLY 2

 以下は1989年に発売されたガマ製のオペル カデット E カブリオレ (1/43 型番1135)の画像です。これも上記のバリエーションで、グリルが変更された後期型のカブリオレをモデル化しています。(実車画像→ オペル カデット E カブリオレ) ベルトーネ製のカブリオレですが、ドイツ流の分厚い幌なので折り畳んでもかさばっています。オープンカーなので室内の造形が良く分かります。ボディを大幅に変更した為か、ドア開閉ギミックを止めてドアの三角窓が追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT E CABRIOLET 1
OPEL KADETT E CABRIOLET 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT E CABRIOLET 3
OPEL KADETT E CABRIOLET 4

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RENAULT SUPER 5 1984 FRANCE

RENAULT SUPER 5
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RENAULT SUPER 5


SOLIDO 1357 1/43 81㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.59m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 60HP 5段変速
性能: 最高速158km/h  データーベースでルノー シュペール 5のミニカー検索

ルノー シュペール 5 (サンク) フランス 1984年

 

 大ヒットしたルノー 5の2代目 シュペール(SUPER) 5が1984年に登場しました。正式の名称にはシュペールが付きませんので名前はそのままで見た目も非常に良く似ていたのでマイナーチェンジのように見えましたが、中身は全くの別物でした。3/5ドアハッチバックのボディはほんの少し大きくなり、縦置き搭載だったエンジンは横置きに変わりました。デザインはマルチェロ ガンディーニによるもので、先代のデザインを少し目新しくしていました。当初のエンジンは4気筒0.9L/1.1L(47HP)/1.4Lの3タイプで、5段変速で最高速158km/hの性能でした。

 

 当初は3ドアだけでしたが、1985年にホイールベースを延長して後部座席を広げた5ドアが追加されました。1985年に4気筒1.6L(55HP)ディーゼルエンジンが追加され、1987年のマイナーチェンジで外観が変更され、4気筒1.7L(89HP)エンジンの追加や本革シートなどが装備された豪華仕様バカラが設定されました。1985年に1.6Lターボ(115HP)エンジンを搭載し、最高速200km/hの高性能版GT ターボが設定されました。先代同様にベストセラーカーとなり、1990年に後継車のクリオが登場した後も1996年まで生産されました。総生産台数は約344万台でした。

 

 

 ミニカーは1987年に発売されたソリドの当時物です。実車同様にミニカーでもソリドの型番10のルノー 5と同じように見えますが、サイズはほんの少しだけ(1㎜ほど)大きくなっていてフロントグリルも変更されていました。ただそのフロントグリルの出来が良くないので、あまり実車に似ていません。さらに当時のソリドはコストダウンした廉価版ミニカーがメインでしたので、このシュペール 5も安っぽいホイールが付いているなど細部の仕上げもよくありませんでした。ただ当時物ミニカーはこれしか作られていなかったので、車種的には貴重なミニカーでした。(1980年代後半の量産ミニカーのほとんどは廉価版で出来が悪かったので、この時期は「ミニカー冬の時代」でした) 当時物以外ではノレブの1/43と1/18、イクソ、ユニバーサルホビーなどがありますが、ほとんどがGT ターボです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT SUPER 5 1
RENAULT SUPER 5 2

 以下は同じソリド製の型番10のルノー 5と並べてみてサイズを比較した画像です。シュペール 5が少しだけ大きいことが分かります。
RENAULT SUPER 5 3

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