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トヨタ クラウン ハードトップ ロイヤルサルーンG MS120型 日本 1983年
1983年にトヨタ クラウン 7代目が登場しました。前述したマーク II 4代目同様に2ドア仕様が無くなり、セダン、4ドアハードトップ、ワゴン(バン)のバリエーションになりました。先代を洗練させたデザインで、透明樹脂を使った目新しいリアピラー処理が特徴でしたが、当初はクラウンらしくないとの評価がありました。(今見るとそうでもないですが) 6気筒2.8L(175HP)の5M-G型、2Lの1G/1G-G型、2LターボのM-T型と4気筒2.4Lディーゼル(ターボ)エンジンを搭載し、5段変速/4段自動変速で、最高速は180km/h(2.8L)以上の性能でした。DOHCエンジン搭載のスポーツ仕様にはクラウン初の後輪独立懸架サスペンションが採用され、最高級のロイヤルサルーンGにはマイコン制御のESCが装備されました。
1984年に2.8Lが3Lの6M-G型に変更され、1985年のマイナーチェンジではM-T型エンジンが廃止され、2Lの1G-G型にスーパーチャージャーが追加されました。この世代からスポーティー仕様のクラウン アスリートが登場しました。またこの世代まではセダンにフェンダーミラー仕様がまだ残っていました。1987年にクラウン 8代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは1984年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、プロポーションが正確で実車がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類や室内インパネなどの細部もよく再現してあり、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ただ特徴的な透明樹脂製リアピラーがそれらしく表現されていないのがやや残念です。その他の当時物ミニカーではトミカとトミカ ダンディがセダンをモデル化されていました。(トミカではリアピラーを銀色の塗装で表現していました) 最近まで当時物以外のミニカーはなかったのですが、2018年にトミカ リミッテド(1/64)が前期型と後期型のハードトップ、2022年にハイストーリー(レジン製)がハードトップをモデル化しました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンは点火系の配線に黒い別パーツが使われているなど凝ってます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ シビック 25i 日本 1983年
ホンダ シビックは初代のスタイルを引き継いで、1979年にシビック 2代目(通称「スーパーシビック」)にモデルチェンジしました。一回り大きくなったことで居住性が改善され、エンジンは先代の4気筒1.3/1.5L(80HP)CVCCを踏襲し、5段MT/ホンダマチックATで最高速160km/h(1.5L)の性能でした。1980年には4ドアノッチバックセダンのバラードが姉妹車として登場しました。シビック 2代目は見た目の変わり映えがしなかったせいで?、販売が芳しくありませんでした。 (実車画像→ ホンダ シビック 1979) (実車画像→ ホンダ バラード)
ホンダ シビック 3代目通称「ワンダーシビック」がデザインを一新して1983年に登場しました。3ドアハッチバック、4ドアセダン、車高の高い5ドアハッチバック「シャトル」のボディバリエーションがありました。3ドアハッチバックは短めのノーズに大きなキャビンのスタイリッシュなデザインで、自動車として初めてグッドデザイン賞を受賞しました。エンジンは1.3/1.5L(100HP)を搭載し、5段MT/ホンダマチックATで最高速180km/h(1.5L)の性能でした。1984年にDOHC 1.6L(130HP)エンジンを搭載した高性能版 Siが追加されました。シビック 3代目はホンダ車初の日本カー オブ ザ イヤーを受賞し、デザインの良さもあってシビック人気が復活しました。1987年にシビック 4代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2003年に発売されたサピ(SAPI)製です。サピは2003年頃に登場した国産ブランド(製造は中国)で、1/43のダイキャスト製ミニカーを発売していました。国産車を約60車種ほどモデル化していましたが、2008年頃に活動を止めたようです。当時のミニカーとしてはリアルな造形でいずれもよく出来ていました。このシビック 25iも実車のスタイリッシュなボディをうまく再現しています。灯火類や室内などの細部もリアルに再現されていてなかなかの良い出来ばえです。バリエーションでボンネットにパワーバルジが追加されたSiもモデル化していました。シビック 3代目の当時物ミニカーはトミカの3ドアがありました。当時物以外ではコナミの3ドア1/64、京商 サークルKの3ドア 1/64、MARK43(レジン製)の3ドアとシャトル 1/43、ホビージャパンの3ドア 1/64 などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ジェッタ II (A2) ドイツ 1984年
1984年にフォルクスワーゲン ゴルフ IIのノッチバックセダン ジェッタ 2代目が登場しました。初代同様ヘッドライトは角形を採用していました。デザイン的にはトランクを後付けしたことが明らかでやや不格好ですが、トランク容量はクラス最大でした。2ドアと4ドアがありゴルフと同じエンジンが使われていました。4気筒1.8L(90HP)エンジン搭載車は、5段/3段自動変速 最高速178km/hの性能でした。
ゴルフ IIと同様に1986年にはフルタイム 4WDのシンクロが設定されました。1988年のマイナーチェンジで後期型となり、DOHCエンジンが追加されバンパーが大型化されました。北米市場ではジェッタはゴルフより上級な車とされ、1991年にはアメリカで一番多く売れたヨーロッパ車となりました。初代以上に大ヒットし南米や中国など世界各国で1992年まで生産され、総生産台数は約170万台でした。1992年にモデルチェンジし、北米以外では名前がジェッタからヴェントに変更されました。
ミニカーは1984年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したゴルフ IIと同じシャバック製で、実車同様のバリエーションとして良く出来ていました。追加されたトランクは建て付けの良い開閉ギミックで再現されていました。バリエーションとしてポリス仕様とチューニング仕様がありました。ジェッタ IIの当時物ミニカーはこれしかないようです。当時物以外ではイクソ、OTTO MOBILE(レジン製)などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル カデット E ハッチバック GLS ドイツ 1984年
オペル カデットの6代目カデット Eが1984年に登場しました。ライバルのフォルクスワーゲン ゴルフなどに倣って空力を考慮した思いっきり角の丸まったスタイルに変わりました。その為空気抵抗係数(Cd値 0.32)は他社より優れていたのですが、室内が狭く感じられたようです。ボディタイプは3/5ドアハッチバック、4ドア3ボックスセダンと3/5ドアワゴン(キャラバン)でした。内容的には先代同様で、エンジンも先代の4気筒1.2L/1.3L/1.6Lと4気筒1.6Lディーゼルが搭載されました。1985年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1986年には4気筒1.8L(115HP)エンジン搭載の高性能版(最高速203km/h)のGSiが追加され、1988年にはオペル初の量産DOHC 4気筒2L(156HP)エンジン搭載のGSi 16Vも追加されました。1987年にはイタリアのベルトーネが製作する2ドアカブリオレも追加されました。1989年のマイナーチェンジでフロントグリル部分が小さくなり、エンジンが1.4L/1.8L/2Lに拡大されました。1991年のモデルチェンジで車名がアストラに変更され、カデットの名前は消滅しました。カデット Eの総生産台数は約370万台でした。
ミニカーは1984年に発売されたガマ製の当時物です。角が丸められた空力ボディがうまく再現され、樹脂製バンパーが実車同様にリアルに仕上げられていました。ウィンドーなどの透明プラスチックが薄い青色に着色されているのは当時のガマの特徴でした。ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。ガマは3ボックスセダン、キャラバン、グリルが変更された後期型の3ドアハッチバック GSi、GSI コンバーチブルをモデル化していました。このようなバリエーション展開もこの当時のミニカーならではのことでした。当時物ミニカー以外では、ミニチャンプスの3ドアハッチバック、キャラバン、カブリオレ、ヘルパの5ドアハッチバックなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー シュペール 5 (サンク) フランス 1984年
大ヒットしたルノー 5の後継車シュペール(SUPER) 5が1984年に登場しました。正式の名称にはシュペールが付きませんので名前はそのままで見た目も非常に良く似ていたのでマイナーチェンジのように見えましたが、中身は全くの別物でした。3/5ドアハッチバックのボディは少し大きくなり、縦置き搭載だったエンジンは横置きになっていました。デザインはマルチェロ ガンディーニによるもので、先代のイメージを残しつつ目新しくしていました。当初のエンジンは4気筒0.9L/1.1L(47HP)/1.4Lの3タイプで、5段変速で最高速158km/hの性能でした。
当初は3ドアだけでしたが、1985年にホイールベースを延長して後部座席を広げた5ドアが追加されました。1985年に4気筒1.6L(55HP)ディーゼルエンジンが追加され、1987年のマイナーチェンジで外観が変更され、4気筒1.7L(89HP)エンジンの追加や本革シートなどが装備された豪華仕様バカラが設定されました。1985年に1.6Lターボ(115HP)エンジンを搭載し、最高速200km/hの高性能版GT ターボが設定されました。先代同様にベストセラーカーとなり、1990年に後継車のクリオが登場した後も1996年まで生産されました。総生産台数は約344万台でした。
ミニカーは1987年に発売されたソリドの当時物です。実車同様にミニカーでもソリドの型番10のルノー 5と同じように見えますが、サイズはほんの少しだけ(1㎜ほど)大きくなっていてフロントグリルも変更されています。ただそのフロントグリルの出来が良くないので、あまり実車に似ていません。さらに当時のソリドはコストダウンした廉価版ミニカーがメインでしたので、このシュペール 5も安っぽいホイールが付いているなど細部の仕上げもよくありません。ただ当時物ミニカーはこれしか作られていないので、車種的には貴重なミニカーでした。(1980年代後半の量産ミニカーのほとんどは廉価版で出来の悪かったので、この時期は「ミニカー冬の時代」でした) 当時物以外ではノレブの1/43と1/18、イクソ、ユニバーサルホビーなどがありますが、ほとんどがGT ターボです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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