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フォード リンカーン コンチネンタル 霊柩車 日本 1977?年
昔の話ですが、イギリス人は誰でも一生に一度はロールス ロイスに乗ると言われていました。この一度乗る車とは霊柩車仕様のロールス ロイスのことでした。ロールス ロイスはシャーシが長持ちするので、イギリスの霊柩車は古いロールス ロイスを改装したものが多かったとのことです。霊柩車はメルセデス ベンツやキャディラックなどの高級車やそのステーションワゴンを改造したものが多いです。日本の霊柩車も同様ですが、日本には神社や寺院を模した棺室を有する日本独自の宮型霊柩車があります。(実車画像→ ロールス ロイス 25/30 霊柩車)
日本では霊柩車は縁起が悪いというイメージがありますので、日本の霊柩車のミニカーはダイヤペットがフォード リンカーン コンチネタルをベースにして製作し、1980年にダイヤペットクラブ会員向けに限定販売された物しかありません。(トミカをマニアが改造した霊柩車があるようですが) このダイヤペットの霊柩車は「神宮寺宮型四方破風大龍造り」という名前で龍が屋根に載っている本格的なもので、本物の霊柩車製作会社「株式会社 米津工房(2002年に倒産)」が監修していました。このリンカーン コンチネタルをベースにした霊柩車は実車が存在し、それらしい実車の画像をWEBサイトで見たことがあります。龍が載った特徴的な棺室が実にリアルに再現されていて、とても素晴らしい出来ばえでした。 なお海外では霊柩車に縁起が悪いといったこだわりがあまりないようで、霊柩車のミニカーは結構あります。→ シトロエンの霊柩車
以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(棺室ドア開閉)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM シボレー コルベット C3 アメリカ 1978年
GM シボレー コルベット C3型は1978年のマイナーチェンジでスティングレイの名前が外されました。外観も大きな変更があり、直立していたリアウインドウがルーフからボディ後半部を覆う大きなものになり、安全規制からバンパーが衝撃吸収機能をもつ5マイル バンパーに変わりました。なお後部バンパーは1974年にこのデザインに変更されていました。
コルベットはC2型からC5型まで格納式ヘッドライトを採用していました。C2型の格納式ヘッドライトはヘッドライト全体が回転する独特なものでした。(参照→C2型の格納式ヘッドライトの動作動画) しかしC3型で採用されたリトラクタブル ヘッドライトは先端が立ち上がる一般的なものでした。
1970年代になると排ガス規制が厳しくなり、かつてのような高性能エンジンが作れなくなりました。さらに1972年からエンジン馬力表示がグロス値からネット値に変わった為、エンジン出力は標準のV型8気筒 5.7Lで200HP程度になり、馬力表示値が大幅にダウンしました。この時期からアメリカ車全体が小型/低燃費化され変わっていくのですが、コルベットはGTカー的な趣向が強くなっていきました。1984年にコルベット 4代目(C4型)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたフランクリンミント製です。前述したフランクリンミント製の1968年式C3型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台でした。1978年式をモデル化しているので、前後バンパーやリアウインドーなどが大きく変更されていました。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きでし、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されていました。ただし1968年式のC3型と同じ指摘ですが、このサイズで格納式ヘッドライトが可動しないのはいただけません。(C3型は回転する構造ではないので、作るのも簡単なのですが) 1978年以降の外観変更されたC3型のミニカーは、イクソ、オートアートの1/18、トップモデル、ウェリー(WELLY)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW M1 (E26) ドイツ 1978年
BMWはツーリングカーレースに加えてグループ4/5 レースに進出するために、そのベースとなるエンジンをミッドシップ搭載したBMW M1を1978年に発表しました。BMWにはミッドシップ車の開発経験が無かったので、M1の開発はランボルギーニに委託されました。デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロが担当し、当時のスーパーカーに共通する直線的なラインの車になっていました。(フロントのキドニーグリルがなければBMWとはわからないかも) エンジンはツーリングカーレース用の6気筒3.5Lに機械式燃料噴射を追加したものでロードカーは277HP、グループ4仕様は470HP、グループ5仕様は3.2Lターボで850HPでした。シャーシはスペースフレーム構造で、ボディはFRP製というレーシングカー的な構造でした。
経営不振であったランボルギーニでは製造が進まず製造契約は解除され、ドイツのバウアーがシャーシを製造しイタルデザインがボディを組み付けることになりました。グループ4の認定に必要な400台を生産するのに時間が掛かった為、レース参加ができなくなるのを恐れたBMWは「プロカー レース」というM1のワンメイクレースを企画するはめになりました。特例でグループ4認定はされたのですが、M1は実際のレースではさほど活躍しなかったようです。
ミニカーは1979年に発売されたガマ製です。当時のガマは倒産したシュコーの型を引継いだことでシュコー風の作風に変わりつつあった時期でした。シュコー的なシャープな造形で、車高が高いことを除けば、かなり良い出来ばえでした。リトラクタブル ヘッドライト開閉とドア/リアハッチの開閉ギミックが付いています。ヘッドライトの開閉は床下部分のレバー操作で行います。リアハッチが開きますが、トランクスペースがあるだけでエンジンは再現されていません。ガマ以外の当時物としてはポリスティル(1/40、1/25)、ソリドのプロカー仕様、コーギーの1/36、バンダイのダッパー(1/55)などがありました。 最近の物では、ミニチャンプスのストリートやレース仕様、イクソ、カルツォなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)の拡大画像とリア/リアパネル開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ポルシェ 924 ターボ ドイツ 1978年
ミドシップエンジンのオープン2シータというピュアなスポーツカーであったポルシェ 914は、実用的な使い勝手が良くありませんでした。その点を考慮して1975年に914の後継車として登場したのが924でした。924も低コスト化の為にフォルクスワーゲンやアウディの部品を流用していましたが、ポルシェの設計によりFR方式で実用性と操縦性を両立させたスポーツカーに仕上げられました。
なおFRといっても後輪トランスアクスル(変速機とデフを一体化する構造)を採用しているので、理想的な前後輪重量配分を達成していました。アウディ100用の4気筒2L(125HP)エンジンを搭載し、最高速200km/h、0-400加速17秒台の性能でした。ボディ デザインはポルシェ独自のユニークなもので、リアの大型グラスハッチを持つクーペスタイルは他社のスポーツカー(マツダ RX-7 2代目など)にコピーされました。
1978年にターボで170HPにパワーアップした924 ターボが追加されました。1981年にブリスターフェンダーを追加したボディに、新設計された4気筒2.5L(165HP)エンジンを搭載した上級車種の944が登場しました。1985年には944と同じエンジンを搭載した924Sが追加されました。その後924は1988年まで生産され、シリーズの総生産台数は約15万台でした。
ミニカーは1980年に発売されたソリド製の当時物で、924 ターボをモデル化しています。全体的なプロポーションはソリドらしいシャープな造形で、ボンネット上のNACAダクトとリアスポイラーなど924 ターボの外観上の特徴が再現され良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きですが、室内の造形はかなり簡素で、かつてのソリドを知るコレクターにとっては物足りない仕上げでした。ソリド以外の当時物はシュコー、ガマ、メーベトイ、ポリトーイなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、オートアートの1/18、イクソのプレミアムX、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル モンザ (モンツァ) ドイツ 1978年
1978年に登場したオペル セネター Aは、オペルの旗艦であったアドミラル/ディプロマットの後継車でした。構造的にはレコード Eをベースにしてボディを拡大したもので、デザイン的にもレコード Eのスタイルを継承していました。エンジンは4気筒2L、6気筒2.5L/2.8L/3L(180HP)エンジンなどが搭載され、4段変速で最高速210km/h(3L)の性能でした。1982年のマイナーチェンジで後期型となり、ヘッドライトが大きくなりました。1987年にセネター Bにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル セネター A)
セナター Aのクーペ仕様がモンザ(モンツァ)で、セダンよりホイールベース/全長が短縮され、大きなリアハッチを持つ大胆なファーストバックスタイルは初代のコモドール クーペをモダンにしたデザインでした。6気筒2.8L/3Lエンジンを搭載し3L搭載車は当時のオペル最速の車で、ベースのセナターともどもオペル初の全輪独立懸架サスペンションを採用していました。1982年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントグリルやリアの意匠が変わりました。4気筒2L/2.2Lエンジンが追加され、6気筒エンジンもパワーアップしました。セネターはイギリスではヴォクスホール ロイヤル (モンザはロイヤル クーペ)としても販売されました。1986年まで生産され総生産台数は約4.6万台でした。モンザは一代限りの車でしたが、2013年にコンセプトカーとしてモンザの名前が復活しています。
ミニカーは1979年頃に発売されたガマ製の当時物で縮尺1/25の大スケールミニカーです。この当時の大スケールミニカーは、1/43を単に大きくしただけの物が多く、このモンザもプロポーションなどは悪くないのですが、仕上げレベルが1/43サイズと同等なので、大味なミニカーでした。1/25ながらギミックはドアが開閉するだけというのもしょぼいです。ガマはモンザの後期型とセネター Aの前期型/後期型も1/25でモデル化していました。モンザの当時物ミニカーではメーベトイがあり、セナター Aの当時物にはコーギーの1/36がありました。セネター Aとモンザの当時物以外のミニカーは、シュコーとミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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