ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TRIUMPH 1300 1965 UK

TRIUMPH 1300
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH 1300


DINKY(UK) 162 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 61HP 4段変速
性能: 最高速133km/h  データーベースでトライアンフ 1300のミニカー検索

トライアンフ 1300 イギリス 1965年

 

 トライアンフ ヘラルドの後継車として1965年に1300が登場しました。レイランド グループとして初の前輪駆動車で、BMCのミニに対抗する車でした。この車は通常の縦置きエンジンを前後逆に配置するルノー式の前輪駆動方式を採用していました。4気筒1.3L(61HP)エンジン、4段変速で最高速133km/hの性能でした。ボディは2000と同じミケロッティのデザインで、フロントグリル以外は上級車の2000のイメージをダブらせています。(フロントはライバルのモーリス 1100に良く似ている気がします)

 

 モノコックボディ、全輪独立サスペンションなど上級車2000と同じ進歩的な設計で、上級小型車としてヒットして商業的に成功しました。1970年に前後のデザインを変え1.5Lエンジンを搭載した1500にモデルチェンジしました。1300の総生産台数は約14万台でした。なお1970年には1300を後輪駆動車に変更したトレド(TOLEDO)が登場しています。トレドは1300の廉価版で、前輪駆動車になじめないユーザー向けの車でもありました。

 

 

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。前述したトライアンフ 2000と同じ50年前のビンテージミニカーで素朴な作りですが、これも実車の雰囲気をうまく再現した味のあるミニカーに仕上がっていました。2000と同じでボンネットとトランクが開閉するギミックが付いています。ヘッドライトにラインストーン(ダイヤカットガラス)が使われるなど、2000よりも少しだけ目新しい仕上げになっていました。トライアンフ 1300の量産ミニカーはこの当時物しかないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH 1300 1
TRIUMPH 1300 2

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TRIUMPH TR5 1967 UK

TRIUMPH TR5
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH TR5


ELIGOR 1134 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.47m エンジン 変速機: 6気筒 2.5L 150HP 4段変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでトライアンフ TR4/TR5のミニカー検索

トライアンフ TR5 イギリス 1967年

 

 1961年にトライアンフ TR3はミケロッティのデザインによる新しいボディのTR4にモデルチェンジしました。ラダーフレームによる旧式なシャーシはTR3と同じながら、トレッドが拡大されラック&ピニオン式ステアリングが採用されました。エンジンは2.1L(100HP)に拡大され、最高速176km/hの性能でした。巻き上げ式のサイドウインドウなど居住性は向上したものの、TR4はライバルのMGBなどに比べると操縦性や乗り心地が見劣りするようになっていました。

 

 1965年にリアを独立懸架に変更し乗り心地を改善したTR4Aに発展しました。1967年にはエンジンを燃料噴射式の6気筒2.5L(150HP)に強化して性能を向上したTR5となりました。1969年にはボディを一新してこのシリーズ最終型のTR6にモデルチェンジしました。TR4/5は約8万台が生産され、アメリカを中心とする世界各国に輸出されました。 トライアンフは1960年にレイランド グループの傘下となり、1963年にはスタンダード ブランドが消滅し、1967年にはブリティッシュ レイランドに統合されました。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたエリゴール製です。TR5の独特のデザインがうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドア/ボンネット/トランクが開閉するギミック付きで、エンジンは簡素なモールドで再現され、室内はそこそこ良く再現されていました。なお初期のエリゴールのミニカーはノレブのプラスチック製ミニカーの型を流用したものが多いのですが、これもノレブの型番144を流用したものでした。(ただしエリゴールはプラスチック製ではなくダイキャスト製です) TR4/5の当時物ミニカーはそのノレブのプラスチック製だけしかないようで、当時物以外ではバンガーズ、オックスフォード、スパーク(レジン製)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH TR5 1
TRIUMPH TR5 2

 以下は1969年頃に発売されたノレブ製の当時物 トライアンフ TR5 (1/43 型番144)の画像です。上述したようにエリゴール製のTR5はこのプラスチック製ミニカーをベースにしていました。ドア/ボンネット/トランクが開閉できるギミック付きです。1960年代のミニカーとしては、結構良い出来ばえでした。ただしノレブのプラスチック製ミニカーは経年変化でボディが変形するという問題があり、このTR5もボディ全体が少し変形しています。(ただこれはプラスチックの材質変更がされた後の物のようで、変形の程度は軽微です) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH TR5 3
TRIUMPH TR5 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH TR5 5
TRIUMPH TR5 6

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TRIUMPH TR6 1969 UK

TRIUMPH TR6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH TR6


SOLIDO 1855 1/43 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 6気筒 2.5L 150HP 4段変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでトライアンフ TR6のミニカー検索

トライアンフ TR6 イギリス 1969年

 

 トライアンフ TR2から続いていた寄り目スタイルのフロントを一新して、近代的デザインのボディとなったTR6が1969年に登場しました。デザインはドイツのカルマン社によるもので、オプション設定でスチール製ハードトップが装着できるようになりました。フロントサスペンションのスタビライザー追加など足回りが強化されて、操縦性が向上していました。エンジンはTR5と同じ燃料噴射式の6気筒2.5L(150HP)でしたが、主たる市場の北米向けは排ガス対策の関係でキャブレター仕様(105HP)でした。

 

 1975年に後継車のTR7が登場し、TR6は1976年に生産中止となりました。TR6はそれまでのTRシリーズとしては一番多く生産されました。総生産台数は約9万2千台でその90%以上が輸出されました。

 

 

 ミニカーは2003年頃に発売されたソリド製です。フロントの雰囲気や灯火類はそこそこの良い出来ばえなのですが、何故かフロントウィンドーが小さすぎて、ミニカーで一番大事なプロポーションがどうしようもなく悪いです。(キャビンを小さめにするデフォルメは良くありますが、これはやり過ぎです) バリエーションでハードトップ仕様(型番4578)もあり、そちらはプロポーションが多少ましになっていました。なおこの頃のソリドはイタリアのディテールカー(DETAIL CARS)がOEMしたミニカーを販売していて、これもディテールカーの型番351のOEMですので、出来が悪いのはソリドの型職人のせいではなさそうです。これ以外のTR6のミニカーはミニチャンプス、ノレブ、オックスフォードなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH TR6 1
TRIUMPH TR6 2

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TRIUMPH 2000 MK II 1969 UK

TRIUMPH 2000 MK II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH 2000 MK II


VANGAURDS VA08203 1/43 109㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2L 84HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでトライアンフ 2000のミニカー検索

トライアンフ 2000 MK II イギリス 1969年

 

 スタンダード社の戦後の主力モデルであったバンガードの後継車として、1963年にトライアンフ 2000/2500が登場しました。ミケロッティのデザインによる斬新なスタイルの乗用車で、モノコックボディや全輪独立サスペンションなどを採用した進歩的な設計の車でした。直列6気筒2L(90HP)/2.5L(132HP)エンジンを搭載し、4段変速(3段AT)で最高速154km/h(2L)の性能でした。1965年にコーチビルダーのカーボディーズ社が架装する5ドア エステートワゴンが追加されました。

 

 1968年にはTR5用の燃料噴射式2.5L(150HP)エンジンを搭載した2.5PIが追加されました。1969年にミケロッティがフロントグリルを一般的なデザインに変更して、2000/2500はMK IIとなりました。MK Iの総生産台数は約12万台でした。1977年にローバー SD1に6気筒エンジンを搭載した廉価版が登場し、その車を後継車としてMK IIは生産中止となりました。MK IIの総生産台数は約20万台でした。MK IIはMK Iに比べるとフロントグリルのデザインに個性がなくなっていましたが、この方が一般受けしたようです。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたバンガーズ製です。バンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、2000年頃から主に昔懐かしいイギリス車をモデル化しています。最近のミニカーなのですが、ラインストーン(ダイヤカットガラス)を使ったヘッドライトや塗装で表現したテールライトなど1960-1970年代のコーギー風のレトロな作風が特徴です。またエッチングパーツのワイパーやユーザーが取り付けるフェンダーミラーが添付されているなど細部にこだわった今風の部分もあります。(昔のコーギーのファンであった私にとって懐かしい感じがして好きなブランドです) この2000 MK IIもそのレトロな作風が功を奏して、実車の雰囲気がうまく感じられる良い出来ばえになっていました。なおMK IIの量産ミニカーはバンガーズの物しかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH 2000 MK II 1
TRIUMPH 2000 MK II 2

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TRIUMPH STAG 1970 UK

TRIUMPH STAG
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TRIUMPH STAG


DINKY(MATCHBOX) DY28 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.6m エンジン 変速機: V型8気筒 3L 145HP 4段変速 3段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでトライアンフ スタッグのミニカー検索

トライアンフ スタッグ イギリス 1970年

 

 トライアンフ スタッグの開発はトライアンフ 2000を使ったミケロッティのスタイリング実験車として始まりました。このデザインが気に入ったトライアンフ社は、前述した1969年に登場した2000 MK IIにこのデザインを採用しました。さらにその翌年にはメルセデス ベンツ SLクラスに匹敵するオープンの高級4座スポーツカーとしてスタッグが登場しました。完全なオープンカーではなくアメリカの安全基準に対応するために、強固なロールバーを備えていました。なお脱着式のハードトップも設定されていました。

 

 シャーシやサスペンションは2000を踏襲していましたが、ホイールベースは短縮され、トライアンフが新規開発したV型8気筒3L(145HP)エンジンが搭載されていました。4段変速(3段AT)で、最高速190km/hと高性能でした。グループ内にはローバーのV型8気筒エンジンもあったのですが、トライアンフは自社製エンジンをあえて使ったようです。ただこのエンジンは当初からトラブルが多く発生し評判を落としました。また当時の英国病(労使紛争の多さと経済不振による開発力低下)による品質低下もあってスタッグはあまり良い評価はされませんでした。1978年に生産中止となり、8年間で25000台ほどしか生産されませんでした。

 

 

 ミニカーはマッチボックス傘下で一時的に復活したディンキー製で1991年頃に発売されました。灯火類を塗装だけで表現したフロントグリルの出来がいまひとつで、特徴的なロールバーが少し目立ちすぎですが、全体的には当時のミニカーとしては合格点以上の良い出来ばえでした。これ以外のスタッグの当時物ミニカーはないですが、当時物以外ではバンガーズ、オックスフォード、ノレブなどがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TRIUMPH STAG 1
TRIUMPH STAG 2

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