ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

AUDI 100S COUPE 1970 GERMANY

AUDI 100S COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MARKLIN 1834 1/43 108㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.75m
エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 115HP 4段変速 縦置きエンジン 前輪駆動
性能: 最高速187km/h
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アウディ 100S クーペ ドイツ 1970

 

 戦前に設立されたアウトウニオン社は第2次大戦中は軍用車両の生産を行いました。敗戦したドイツは東西に分断され、アウトウニオン社の主要な工場は東ドイツ側にあったので東ドイツの会社に統合されました。1947年に西ドイツのアウトウニオンの子会社が新生アウトウニオンを創立し、戦前のモデルをベースにしたDKW車を生産し始めました。1958年にダイムラー ベンツ社がそのアウトウニオン社を買収し、その後1964年にフォルクスワーゲン社がアウトウニオン社を傘下に収めました。

 

 1965年にDKW F102の2ストロークエンジンを4ストロークに変更したアウトウニオン アウディ 75 (F103)が登場しました。(実車画像→アウトウニオン アウディ 75 1965) この車は後にアウトウニオンの名前が外れて、復活したアウディの最初のモデルとなりました。(この時点でDKWブランドは消滅しました) アウディ 75は4気筒1.7L(75HP)エンジンを縦置きする前輪駆動の中型セダンで、ワゴンのバリアントや高性能版のスーパー 90などが追加されました。1968年にはフォルクスワーゲン グループの最上級車としてアウディ 100が登場しました。アウディ 100は4気筒1.8L(100HP)エンジンを搭載した中型の前輪駆動車で、シンプルで品の良いデザインが特徴でした。当初はセダンだけでしたが、1970年に1.9L(115HP)エンジンを搭載するファーストバックのクーペが追加されました。アウディ 100は1975年に2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーはドイツのメルクリン製の当時物です。メルクリンは鉄道模型の老舗メーカーで、1950-1970年代にはダイキャスト製ミニカーも作っていました。アウディ 100 クーペをモデル化しています。フロントの造形は実車のイメージ通りですが、キャビン後部の形状が実車と違う感じがします。より低く伸びた感じになっていますが、これはメルクリン流のデフォルメなのだと思います。ホイールは当時流行った走らせることを重視したフリーホイールになっています。ドア/ボンネット/トランクが開閉するフルギミックで、この開閉ギミックはヒンジ部に板バネを使うことで閉じたときの立付けが良くメリハリの効いた開閉動作を実現していました。メルクリンは型番1821で4ドアセダンもモデル化しています。これ以外のアウディ 100の当時物ミニカーはシュコーのセダンとクーペ 1/66、ジクのセダン 1/60などがありました。最近の物ではミニチャンプスのセダンとクーペ、ヘルパのセダンとクーペ 1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 100S COUPE 1
AUDI 100S COUPE 2

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AUDI 80 GL (B1) 1972 GERMANY

AUDI 80 GL (B1) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 611 1/43 98mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.6m
エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 85HP 4段変速 縦置きエンジン 前輪駆動
性能: 最高速170km/h
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アウディ 80 GL (B1) ドイツ 1972

 

 前述したように1965年に復活したアウディの最初のモデルはDKW F102をベースとしたアウディ 75 (F103)で、縦置きエンジンによる前輪駆動車でした。1972年に登場したアウディ 80はそのアウディ 75の後継車で、4気筒1.3L/1.5Lエンジンを縦置き搭載した前輪駆動の小型車でした。この車はフォルクスワーゲンが次世代の主力車種として開発し1973年に登場したフォルクスワーゲン パサートのベースとなった車でした。アウディ 80は一般的なノッチバック セダンでしたが、パサートはハッチバック セダンでした。

 

 デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロによるもので、シンプルな面構成でバランスの良いデザインでした。2ドア/4ドアセダンと5ドアワゴンがありました。エンジンは4気筒1.3L/1.5L(85HP)が搭載され、標準モデルは2灯式で上級グレードは4灯式ヘッドライトでした。1973年に1.6L(100HP)エンジン搭載の高性能版80GTが追加されました。1973年のヨーロッパ カー オブ ザイヤーを受賞しています。1977年のマイナーチェンジでヘッドライトが角形に変更されました。1978年に2代目(B2)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ 80 1978)

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたシュコー製の当時物です。シュコーはドイツの老舗玩具メーカーで1950年代のぜんまい仕掛けの精巧なブリキ製自動車玩具で有名でした。1960年代にダイキャスト製の小スケールミニカーを発売し、1970年代には1/43のミニカーも発売しました。その1/43のダイキャスト製ミニカーはこのアウディ 80あたりから始まったもので、フロントグリル全体をメッキしたプラスチックパーツで造形する当時のシュコー独特の作風は、斬新で目新しい出来ばえでした。ドアやボンネットの開閉ギミックが付いていますが、その可動部の隙間は小さく動作はスムーズでドイツ流の緻密な作りになっていました。(ただ初期の物は塗装が良くないものがあります) アウディ 80の当時物ミニカーはこれぐらいしかなく、最近の物ではミニチャンプス、ブレキナの1/87、Bブラーゴの1/24などがあります。 以下はフロント拡大画像/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 80 GL 1
AUDI 80 GL 2

 以下は同じシュコーのバリエーションのアウディ 80 ポリス (1/43 型番634)の画像です。この時代のドイツのポリスカーは白に緑のラインが一般的でした。(現在は銀に青ラインが多いようです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 80 GL 
 POLICE 1
AUDI 80 GL POLICE 2

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AUDI 50 GL 1974 GERMANY

AUDI 50 GL 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 301-622 1/43 82㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.56m
エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 50HP 4段変速
性能: 最高速145km/h
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アウディ 50 GL ドイツ 1974

 

 アウディ 50はフォルクスワーゲン ポロの姉妹車で、小型車クラスの市場調査用としてポロに先行して1974年に登場しました。アウディとしては前身のアウトウニオンが併合したNSUの小型車プリンツの後継車という位置づけでもありました。NSUのデザイナーによるシンプルな3ドアハッチバックはポロと同じデザインで、違いはアウディのエンブレムぐらいでした。当初は4気筒1.1L(50HP)エンジンを搭載し、4気筒895cc(40HP)エンジンを搭載するポロより車格が上で、値段もポロより高価でした。

 

 ポロと同じ895ccエンジンや1.3Lエンジンも後に追加されましたが、値段が安いポロのほうが2倍以上多く売れました。フォルクスワーゲン グループとしてアウディ ブランドはもっと上級な車を担うことになったため、アウディ 50は1978年に生産中止となりました。総生産台数は約18万台でした。(同時期にポロは50万台が生産されました)

 

 

 ミニカーは1970年代に発売されたシュコーの当時物です。シュコーはドイツの老舗玩具メーカーで1950年代のぜんまい仕掛けの精巧なブリキ製自動車玩具で有名でした。1960年代にダイキャスト製の小スケールミニカーを発売し、1970年代には1/43のミニカーも発売しました。シュコーはフォルクスワーゲン ポロのミニカーも作っていて、実車同様にポロのグリルを変えて、アウディ 50に仕立てています。フロントグリルが黒塗装されていて見難いですが、グリルにはアウディのエンブレムがついてます。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するフルギミック付で、当時のミニカーとしては良く出来ていました。これ以外の当時物としては、ポリスティルの1/25がありました。最近の物ではミニチャンプスがモデル化していいます。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 50 GL 1
AUDI 50 GL 2

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AUDI 100 (C2) 1976 GERMANY

AUDI 100 (C2) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
GAMA 9492 1/43 110㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.77m
エンジン 変速機: 5気筒 2.1L  115HP 4段変速
性能: 最高速179km/h
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アウディ 100 (C2) ドイツ 1976

 

 アウディ 100 2代目(C2)は1976年に登場しました。世界初の直列5気筒2.1L(115HP)エンジンを搭載した前輪駆動車で、フォルクスワーゲン グループの最高級車という性格がより明確にされた車でした。(世界初の5気筒エンジンは1974年にメルセデス ベンツがディーゼルエンジンで作っていました) 6ライト ウインドー(側面に3つ窓がある)のキャビンとシンプルな面構成の外観は派手ではないですが、高級車としての品が感じられました。

 

 2/4ドアセダンとアバントと称する5ドアハッチバックワゴンがあり、初代にあったクーペはなくなりました。前輪駆動車故の広い室内と優れた操縦安定性などは、メルセデス ベンツのコンパクト クラス(W123)を越えているとの評価を得ました。1980年にはターボ過給した2.2L(170HP)エンジンを搭載した上級モデルの200が追加されました。同年に直列5気筒2Lディーゼルエンジンも追加されました。200は北米ではアウディ 5000という名前で販売されました。1982年に100 3代目(C3)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年代に販売されたガマ製の当時物です。ガマのブランドで売られたのですが、作風を見れば分かるように実際はシュコーが型を起こした物なのです。(底板にはシュコー 301-639と表記されています) シュコーは1976年頃に倒産してその後ガマに吸収されたので、その頃のシュコーのミニカーはこのようにガマのブランドで販売されたものがありました。実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。上述したアウディ 50のミニカーと同じボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するフルギミック付です。なおこのミニカーのように薄青に着色されたウインドスクリーンを使うのはその頃のガマのミニカーの特徴でした。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 100 1
AUDI 100 2

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AUDI UR QUATTRO 1980 GERMANY

AUDI UR QUATTRO 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CONRAD 102001 1/43 103mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.72m
エンジン 変速機: 5気筒 2.1L 200HP 5段変速
性能: 最高速222km/h
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アウディ UR クワトロ ドイツ 1980

 

 センターデフを使ったフルタイム4WD方式を採用したアウディ クワトロが1980年に登場しました。従来の4WDは悪路走破を目的としたパートタイム方式が一般的でしたが、道路状況に関係なく4輪を駆動するフルタイム4WD方式を採用したことは画期的なことでした。アウディ 80 2代目の2ドアをベースにした設計で、ハッチバッククーペのように見えますがリアエンドはトランクとなっています。アウディ 200用の5気筒2.2Lエンジンをインタークーラー付ターボで過給して200HPにパワーアップし、5段変速で最高速222km/hの性能でした。

 

 エンジンは1987年に2.2Lに拡大され、1989年にはDOHC化されて220HPまでパワーアップされました。1983年のマイナーチェンジでシリーズ2となり、ヘッドライトが4灯式から2灯式に変わりました。この車をベースにしたラリー車は1981年の世界ラリー選手権(WRC)第2戦スウェーデンで初優勝し、その後1982と1984年にメイクスチャンピオンとなりました。この成績はラリーにおけるフルタイム4WDの有効性を証明しました。何度かマイナーチェンジされて1991年に生産中止となり、総生産台数は約1.1万台でした。アウディにはクワトロという名前を使ったモデルがいくつもあるので、初代クワトロはUR-クワトロと呼んでいます。(Urとは独語でFirstの意)

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたコンラート製の当時物です。コンラートはドイツの老舗玩具メーカーで、現在はトラックや産機などのミニカーを発売していますが、1980年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも発売していました。(参照WEBサイト→CONRAD WEB SITE) 当時のコンラートのミニカーは同時期のシュコーと非常によく似た作風で、出来ばえも同等レベルでした。このクワトロも実車のイメージが良く再現されていて、前後のブリスターフェンダー形状やドアに付いているアウディのロゴなどの細部も当時としてはリアルな出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックです。バリエーションでラリー仕様もありました。これ以外の当時物ではこれと同じ型を流用しているガマのラリー仕様、ポリスティルの1/25、Bブラゴーの1/43と1/24、マッチボックスのラリー仕様、ソリドのラリー仕様などがありました。 最近の物ではミニチャンプス、オートアートの1/18、ビテス、トロフューなどからたくさんモデル化されてます。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI UR QUATTRO 1
AUDI UR QUATTRO 2

 以下は同じコンラート製のクワトロ ラリー仕様(1/43 型番102003)の画像です。フロントに補助灯が追加され、リアスポイラーが大きなものに変更されています。付属品としてデカールが付いているのですが未貼付ですので、あまりラリー仕様らしくない状態です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI UR QUATTRO RALLY 1
AUDI UR QUATTRO RALLY 2

 以下は1985年に発売されたソリド製のクワトロ ラリー仕様(1/43 型番1328)の画像です。これはソリドの廉価版ミニカーですので値段なりの出来ばえですが、プロポーションはキチンと出来ています。1980年代はこんな感じの廉価版ミニカーが多かったです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI UR QUATTRO RALLY 3
AUDI UR QUATTRO RALLY 4

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AUDI COUPE GT 5S (B2) 1981 GERMANY

AUDI COUPE GT 5S (B2) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CONRAD 1012 1/43 103mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.69m
エンジン 変速機: 5気筒 2L 115HP 5段変速 4WD仕様有り
性能: 最高速186km/h
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アウディ クーペ GT 5S (B2) ドイツ 1981

 

 前述したクワトロが登場した翌年の1981年にアウディ クーペが登場しました。見た目はクワトロとそっくりですが、80 2代目(B2)のクーペで4WDではありませんでした。外観上の違いはクワトロはブリスターフェンダーですが、クーペは普通のフェンダーであることと、バンパーの形状が異なります。(なおブリスターフェンダーとは「膨れ上がったフェンダー」という意味で、タイヤをカバーする部分が張り出しているフェンダー形状のことです) エンジンは4気筒1.8L/5気筒1.9L/2L(115HP)/2.1Lを搭載し、5段/3段自動変速で高速186km/h(2L)の性能でした。

 

 1984年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが4灯式から大型2灯式に変わり、バンパーもクワトロのようなボディと一体化した形状に変わりました。また同じ1984年に、クワトロと同じフルタイム4WD方式が搭載可能なクーペ クワトロ(クワトロ クーペではない)も追加されて、ますますクワトロとの違いがなくなりました。(見た目がほとんど変わらないので、これを記載するまではこのミニカーもクワトロだと思っていました) 1987年に80 3代目(B3)のクーペにモデルチェンジしました。総生産台数は約17万台(クーペ クワトロが約8000台)でした。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたコンラート製です。コンラートはドイツの老舗玩具メーカーで、現在はトラックや産機などのミニカーを発売していますが、1980年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも発売していました。(参照WEBサイト→CONRAD WEB SITE) 当時のコンラートのミニカーは同時期のシュコーと非常によく似た作風で、出来ばえも同等レベルでした。このクーペは前述した同じコンラート製のクワトロのバリエーションのようなものですが、クワトロとクーペの外観上の違いを再現していて良く出来ています。クワトロのミニカーはたくさんありますが、見た目がほとんど変わらない為でしょうか? クーペ B2のこれ以外の当時物ミニカーはなくまた最近の物もありません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI COUPE GT 5S 1
AUDI COUPE GT 5S 2

 上述したようにコンラートのミニカーはクワトロとクーペの外観上の違いを実車どうりに再現しています。以下はその違いを分かり易くする為に、両車を並べた画像です。大きな違いとしてバンパーの違いは明確で分かり易いです。次にクワトロのブリスターフェンダーとクーペのフェンダーの違いですが、これはよく見ないとわかりません。クワトロのほうが前後フェンダーの上の部分が少し張り出してます。実車ではもっと分かり易いのでしょうが、1/43サイズではこの程度の違いになります。ただしクワトロのほうにもクーペと同じホイールアーチ部の膨らみが残っているのは明らかにおかしいです。(たぶんそこまで大幅な金型変更はコスト等の問題?でできなかったのだろうと思います) なおどちらもリアスポイラーが付いていますが、クーペの標準仕様にはリアスポイラーはなく、このクーペはGT仕様なので付いているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI COUPE AND QUATTRO

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AUDI 100 (C3) 1982 GERMANY

AUDI 100 (C3) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
CONRAD 1022 1/43 112㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.81m
エンジン 変速機: 5気筒 2.1L 105HP 5段変速/3段自動変速 フルタイム4WD仕様有り
性能: 最高速201km/h
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アウディ 100 (C3) ドイツ 1982

 

 アウディの最上級車100は1982年に3代目(C3)に変わりました。先代のデザインを踏襲し、ボディの段差をなくす処理が徹底されたことで空力的に極めて優れたボディ(Cd値0.30)となっていました。4気筒1.6L/2L、5気筒1.9L/2.1L(135HP)、5気筒2Lディーゼルエンジンを搭載した前輪駆動車で、5段/3段自動変速で最高速201km/h(2.1L)の性能でした。2.1Lエンジンで最高速201km/hが出せたのは空力ボディのなせる業で、このような技術的取組みが評価されて1983年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。セダン以外にワゴンのアバントもありました。

 

 1984年にターボ過給した5気筒エンジンなどを搭載した上級車200(北米ではアウディ 5000と称する)が追加されました。1984年ににフルタイム4WD仕様の100 クワトロが追加され、アウディ独自の衝突時安全装置プロコン-テン システム(衝突時にステアリングを前方に引き込むシステム)も追加されました。1988年にV型8気筒エンジンを搭載した200の上級車V8が登場しました。1990年に4代目(C4)にモデルチェンジしました。100 (C3)はその後の他社のボディ デザイン開発に多大な影響を与えた車でした。

 

 

 ミニカーは1983年に発売されたコンラート製の当時物です。空力的に洗練されたボディが見事に再現されていて、前述したクワトロ同様にこれも当時のミニカーとしては良く出来ていました。これもボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックです。なおこれと全く同じものがガマのブランドでも型番1193で発売されています。また100 (C3)のワゴンであるアバントをシャバックがモデル化していました。これらのミニカーは一般市販されていますが、実車のプロモーション用としても使われたのでミニカーメーカーが異なっていても非常によく似た作風になっていました。(同じ自動会社の車で車種毎のプロモーション用ミニカーの作風が違っているのは好ましくないからです)

 当時のドイツの主要なメーカーにはコンラート、シャバック、ガマの3社がありました。シャバックは1976年頃に倒産したシュコーの玩具全体を引き継いでいて、ガマもシュコーのミニカーの型を引き取っていました。コンラートも何らかの関係があったはずです。そんなわけでシュコーの型や型職人がこれらの3社に引き継がれたことと、製作を依頼した自動車会社の意向があってこの3社のミニカーの作風が非常に良く似ているのだと思われます。(型の流用もしていたようです) たぶん自動車会社の認証が必要だったことが理由でしょうが、100 (C3)のこれ以外の当時物ミニカーは無いようです。最近の物ではミニチャンプスがセダンとバリアントをモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 100 (C3) 1
AUDI 100 (C3) 2

 以下はシャバック製のアウディ 100 アバント 1994 (1/43 型番1021)の画像です。上記のコンラート製のセダンと全く同じ作風となっていますので、たぶん型はコンラートが起こしたものだと思われます。(シャバック製のミニカーには底板にシャバックのロゴ表示があるのが普通なのですが、これには何のロゴ表示もされていません) メーカーが違っても同じような作風のミニカーとなっているのは、上述した自動車会社の意向によるものでしょう。またセダンとアバントのメーカーを変えているのも、同じような部品は複数の購入先から調達するという自動車会社のやり方に沿ったものでしょう。(ディーラー向けの販促用ミニカーも部品扱いなのです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 100 (C3) AVANT 1
AUDI 100 (C3) AVANT 2

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AUDI 90 QUATTRO (B2) 1985 GERMANY

AUDI 90 QUATTRO (B2) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHABAK 1030 1/43 105mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.69m
エンジン 変速機: 5気筒 2.2L 136HP 5段変速 フルタイム4WD
性能: 最高速194km/h
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アウディ 90 クワトロ (B2) ドイツ 1985

 

 1978年にアウディ 80 2代目(B2)が登場しました。初代同様にG.ジウジアー ロのデザインで、シンプルな面構成の品の良いスタイルでした。ボディは2ドア/4ドアセダンだけで、4気筒1.6L/1.8Lエンジンを搭載していました。80をベースにした派生車として1980年にクワトロ、1981年にクーペが登場しましたが、どちらも80という名前は付いていません。当初のエンジンは4気筒1.3L/1.6L(85HP)を搭載した前輪駆動車で、5段/3段自動変速で最高速165km/h(1.6L)の性能でした。

 

 1981年に4気筒1.8Lと4気筒1.6Lディーゼルが追加され、1983年にフルタイム4WD仕様の80 クワトロが設定されました。1984年のマイナーチェンジで後期型となり、細部のデザインが変更されました。その際に5気筒エンジンを搭載した上級車の90と4WD仕様の90 クワトロが登場しました。90は大型のヘッドライトを採用して80と外観を差別化していました。90は5気筒2L/2.2L(136HP)エンジンを搭載し、5段/3段自動変速で最高速194km/h(2.2L)の性能でした。アウディ 80/90は北米ではアウディ 4000の名前で販売されました。1986年に80 3代目(B3)/90 2代目(B3)にモデルチェンジしました。80 2代目(B2は高品質な中型車として大ヒットし、総生産台数は約140万台でした。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたシャバック製で、90 初代 クワトロ(B2)をモデル化しています。(リアスポイラー付でリアにQUATTROと表示有り) ドイツのシャバックは1960年代に設立されて玩具メーカーで、1976年頃に倒産したシュコーの玩具全体を引き継ぎました。引き継いだ航空機のダイキャスト製モデルで有名でしたが、2006年には復活したシュコーの傘下となっています。1980年代にはシュコーの業務を引き継いだ関係で、1/43ダイキャスト製ミニカーも発売していました。この90もその時期のミニカーなので、シュコーに良く似た作風で当時のミニカーとしては良く出来ていました。シュコー同様にボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミックです。90 (B2)の当時物ミニカーはこれしかないようで、最近の物ではトミカ リミッテドの2.3E(B2の最終型)があります。なお80 2代目(B2)の当時物ミニカーは何故か?ないようで、最近の物でも量産ミニカーはノレブの物しかないようです。(レジン製少量生産品ならいくつかありますが) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 90 QUATTRO 1
AUDI 90 QUATTRO 2

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AUDI 80 QUATTRO (B3) 1986 GERMANY

AUDI 80 QUATTRO (B3) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHABAK 1035 1/43 104㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.39m 全幅約1.68m
エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 112HP 5段変速/3段自動変速 4WD仕様有り
性能: 最高速197km/h
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アウディ 80 クワトロ (B3) ドイツ 1986

 

 アウディ 80の3代目80 (B3)が1986年に登場しました。ボディ全体から段差をなくした空力的に洗練されたデザインで、見た目もスマートでした。衝突時にシートベルトを締めあげてステアリングコラムをボディ側に引き込むことで乗員を保護するアウディ独自のプロコン-テン システム(エアバックが開発される前の保護システム)や従来のセンターデフ式をトルセン(トルク感応型)デフ式に変更したフルタイム4WD方式など先進技術が使われていました。ボディは2ドア/4ドアセダンのみで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L(112HP)/1.9L、4気筒1.6Lディーゼルを搭載し、5段/3段自動変速で最高速197km/h(1.8L)の性能でした。

 

 先代同様に1987年には5気筒2L/2.2Lエンジンを積む上級車の90が追加されました。1988年には80 (B3)をベースにした2ドアクーペのクーペ (B3) さらに1991年にクーペをベースにしたオープンカーのカブリオレが登場しました。(クーペもカブリオレも80という名前は付いていません) 1991年に生産中止となり後継車の80 4代目(B4)が登場しました。先代同様に人気が高く、80/90 (B3)の総生産台数は約140万台でした。

 

 

 ミニカーは1987年に発売されたシャバックの当時物です。リアルなフロントグリル/バンパーやサイドウインドー部分の造形で段差のないボディをうまく再現しています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付で、当時のミニカーとして実によく出来ていました。最近の1/43のミニカーはこのようなギミックが付いていませんが、実車のような可動部を持つという点においてはこのシャバックのミニカーのほうが最近の物より精密であるといえるでしょう。(この可動部を実現するダイキャスト型の技術もレベルが高いです) 80 (B3)の当時物ミニカーはガマもありました。最近のものではトミカ リミッテドが数種類をモデル化しています。クーペ、カブリオレもシャバックがモデル化していました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 80 QUATTRO (B3) 1
AUDI 80 QUATTRO (B3) 2

 以下は1988年に発売されたガマ製の80 クワトロ (1/43 型番1173)の画像です。上記のシャバックの物とよく似ていますが、それはシャバックの型をベースにしているからです。ただしガマ流の変更がされています。変更点はボンネット開閉を止めて固定式にしたこととドアミラーを追加したことです。またホイールのメッキ処理も変更しています。コンラート製のアウディ 100の解説にも書きましたが、当時のドイツのミニカーメーカーはこんな具合に型を流用していたようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 80 QUATTRO (B3) 3
AUDI 80 QUATTRO (B3) 4

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AUDI V8 1988 GERMANY

AUDI V8 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHABAK 1024 1/43 112mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.81m
エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3.6L 250HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速236km/h
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アウディ V8 ドイツ 1988

 

 アウディ 100 (C3)の上級車として、新設計した総アルミ製のDOHC V型8気筒3.6L(250HP)エンジンを搭載するアウディ V8が1988年に登場しました。ボディは100のフロントに手を加えてグリルを独立された押し出しの強いデザインになっています。電子制御クラッチ付きセンターデフによるフルタイム4WDシステムが標準になっていて、このクラスの4WD車は初めてで、4WD技術に賭けるアウディの熱意が感じられました。5段変速とアウディ初の4段自動変速機(フォルクスワーゲン製)が採用され最高速236km/hと高性能でした。

 

 1990年のマイナーチェンジで、100 4代目(C4)がベースとなり、ロングホイールベース版も追加されました。1992年のマイナーチェンジで4.2L(280HP)エンジンが追加されました。1990年からDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に出場し、1991年と1992年に連続してシリーズ優勝しています。1994年に車名をA8に変更してモデルチェンジしました。このA8からアウディの車名にAが付けられるようになりました。

 

 

 ミニカーは1989年に発売されたシャバック製の当時物です。プロポーションが良く、ドアミラーが付くようになりかなり良い出来になっています。ボンネット/ドア/トランクが開閉でき、ボンネット内のV型8気筒エンジンもそこそこリアルです。ただ後ろが透けているヘッドライト部分はやや興ざめです。(背面を銀塗装すれば良いのに) シャバックはDTMレース仕様もモデル化しています。これ以外のV8の当時物ミニカーはありません。(ミニチャンプス製を当時物と考えても良いかもしれませんが) 最近の物ではヘルパの1/87、ミニチャンプスのセダンやレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI V8 1
AUDI V8 2

 以下は1993年頃に発売されたミニチャンプス製のV8 クワトロ ストリート (1/43 型番43001000C)の画像です。ミニチャンプスはレース仕様を約30種類ほどモデル化していますが、これはそのストリート仕様で、極端に車高が下げられています。ミニチャンプスとしては初期のもので、室内のインパネ/メーターが紙のシールで結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI V8 3
AUDI V8 4

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