ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PORSCHE 911R (991) 2016 GERMANY

PORSCHE 911R (991)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911R (991)


MINICHAMPS 410066225 1/43 全長106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 水平対向6気筒 4L 500HP 
6段変速
性能: 最高速323km/h  データーベースでポルシェ 991のミニカー検索

ポルシェ 911R (991) ドイツ 2016年

 

 ポルシェ 911の7代目 991型が2011年に登場しました。レース車両としての基本性能を向上させる為に、ホイールベース/全長とトレッドが拡大され、ボディが大型化されました。ボディは大型化しましたが、アルミ合金の採用拡大で先代より軽量化されていました。エンジン、シャーシ、サスペンションなどの基本構造は先代同様ボクスター(981型)と共用していましたが、評判が悪かったライトなどの外装部品の共用化は止めていました。ベーシック版のカレラには先代より排気量が小さく高回転型の設定となった直噴式水平対向6気筒3.45L(350HP)エンジンが搭載され、高性能版のカレラSには3.8L(380HP)エンジンが搭載されました。

 

 変速機は7段マニュアルと7段半自動(PDK:デュアルクラッチ式)が設定されました。室内はホイールベースの拡大で、後席背面の荷物収納スペースが拡大され、サンルーフはアウタースライド式となりました。可動性リヤウイングは立上げ高さが増して拡大されました。当初に設定されたオープン仕様のコンバーチブルに加えて、2014年にはタルガ4/4Sが追加されました。

 

 

 2012年に4WDのカレラ4/4Sが設定されました。2013年に3.8L(475HP)エンジンを搭載したGT3、ツインターボで3.8L(520/560HP)にパワーアップした高性能版のターボ/ターボSが設定されました。2015年に4L(500HP)エンジンを搭載したGT3 RSが追加されました。2016年にGT3 RSをベースにして、スポイラーを外すなど軽量化した911Rが設定されました。2015年のマイナーチェンジで、991 II型となりました。

 ミニカーは2017年に発売されたミニチャンプス製です。高性能版の911R (991)をモデル化しています。ミニチャンプスのポルシェですから、全体的な雰囲気や細部の再現も申し分ない出来ばえで、ボディが大型化していることがミニカーでもわかります。ただこのポルシェに限りませんが、ミニチャンプスのミニカーの室内の仕上げは2008年頃を頂点にしてその後徐々に簡素化されたので、これもかつてほど凝った造りではありません。(中国メーカーの人件費高騰で同じ製作費での仕上げレベルが低下したのでしょう) ミニチャンプスはカブリオレ、ターボ、タルガ、GT3、GT3 RSやレース仕様など約100種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外では、トミカ、京商、シュコー、ヘルパ、レジン製ではスパークなどたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911R (991 II) 1
PORSCHE 911R (991 II) 2

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PORSCHE 911 (991 II) GT3 2017 GERMANY

PORSCHE 911 (991 II) GT3
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (991 II) GT3


MINICHAMPS 410066024 1/43 全長106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 水平対向6気筒 4L 500HP 
6段変速/7段半自動変速
性能: 最高速320km/h  データーベースでポルシェ 991のミニカー検索

ポルシェ 911 (991 II) GT3 ドイツ 2017年

 

 ポルシェ 911の7代目 991型が2011年に登場しました。レース車両として基本性能を向上させる為に、ホイールベース/全長とトレッドが拡大され、ボディが大型化されました。ボディは大型化しましたが、アルミ合金の採用拡大で先代より軽量化されていました。エンジン、シャーシ、サスペンションなどの基本構造は先代同様ボクスター(981型)と共用していますが、評判が悪かったライトなどの外装部品の共用化は止めていました。

 

 2015年にカレラがマイナーチェンジして後期型の991 II型となりました。外観的にはほとんど同じで、ヘッドライト(LEDデイライト付)、フロントバンパー、テールライト、リアパネルなどの意匠が多少変更されました。一番大きな変更は、ベーシックモデルのカレラ/カレラ Sのエンジンがツインターボ化され3Lにダウンサイジングされたことでした。ただし出力は370HP/420HPとパワーアップし、燃費も向上していました。またオプション設定であったダンパーを電子制御するPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント システム)が全モデルに標準装備されました。

 

 

 カレラと同様にタルガ4/4S、ターボ/ターボS、GT3なども順次フェイスリフトされました。2017年にカレラとカレラ Sの間を埋める カレラ T(ツーリング)が追加されました。同年にターボ S(3.8L 580HP)を607HPにパワーアップしたターボ S エクスクルーシブ シリーズが限定生産され、さらにこれを700HPまでパワーアップした911シリーズで最も高性能なGT2 RSが追加されました。このGT2 RSはニュルブルグリングで量産車最速のラップタイム(2018年 6分40秒3)を記録しています。2018年に992型にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポルシェ 911 (992))

 ミニカーは2017年に発売されたミニチャンプス製で、911 GT3 後期型をモデル化しています。前期型との見分け方で一番分かりやすいのはフロントバンパー左右エアダクトの上部にあるスモールライトの形状の違い(後期型は小さい)で、そこが変更されています。前述したミニチャンプス製の911R 前期型と同様に全体的な雰囲気や細部の再現も申し分ない出来ばえでした。(ただ前期型の解説にも書きましたが、室内の仕上げレベルはかつてのミニチャンプス製より簡素化されていました) 2024年時点でミニチャンプスは991 IIのターボ/カレラ 4/GT2/GT3などを1/43、1/18、1/87で約90車種もモデル化しています。ミニチャンプス以外の991 IIのミニカーはオートアートの1/18、ヘルパの1/43、スパーク(レジン製)、アイドロン(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911 (991) GT3 1
PORSCHE 911 (991) GT3 2

 以下は2020年に発売されたスパーク製のルマン24時間レース カーコレクションのポルシェ 911 (991) RSR #93 ルマン (1/43 No.42)の画像です。2018年ルマン参戦車(#93 総合27位)をモデル化しています。スパークは型番S7034(レジン製)で、同じ車をモデル化していますので、それの型を流用したダイキャスト版です。このルマン カーコレクション シリーズは安価な雑誌付きミニカーながら、全体的な造形や細部の仕上げは値段以上の良い出来ばえとなっていました。この991 RSRも実車のカラーリングが忠実に再現されていて良く出来ていました。このシリーズのNo.52では同じ2018年ルマンでLMGTE PRO クラス優勝(総合15位)した911 (991) RSR #92もモデル化されています。(実車画像→ ポルシェ 911 (991) RSR ルマン 2018) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (991) RSR LM 1
PORSCHE 911 (991) RSR LM 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントノーズ、リアウィング、リアディフューザーがかなりリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 911 (991) RSR LM 3
PORSCHE 911 (991) RSR LM 4

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BMW M3 (G80) SEDAN 2023 GERMANY

BMW M3 (G80) SEDAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW M3 (G80) SEDAN


SOLIOD 4315302 1/43 全長111㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3L ツインターボ 473HP  8段自動変速/6段手動変速
性能: 最高速 250km/h (リミッター制限) 4WD仕様有り データーベースでBMW M3のミニカー検索

BMW M3 (G80) セダン ドイツ 2023年

 

 BMW 3シリーズの6代目(F30)が2012年に登場しました。先代より少しサイズが拡大され、基本的なデザインは先代(E90)を踏襲しヘッドライトがより切れ長の形状に変わりました。セダン(F30)とワゴンのツーリング(F31)があり、2013年に5ドアハッチバックのグランツーリスモ(F34)が追加されました。(実車画像→ BMW 3シリーズ (F30)) この3シリーズ 6代目の2ドアは4シリーズとして独立したので、3シリーズをベースとするM3 5代目は4ドアセダンのみとなり、クーペ/カブリオレはM4となりました。

 BMW 3シリーズの7代目(G20)が2018年に登場しました。先代より少しサイズが拡大され、フロントのキドニーグリルが大きくなり横長のヘッドライトと連結されました。セダン(G20)とワゴンのツーリング(G21)があります。カメラとレーダーを備えた最先端運転支援システムや最新の安全機能を装備していました。2022年のマイナーチェンジで内外装が変更され、手動変速仕様が廃止され、すべてがパドルシフトとなりました。(実車画像→ BMW 3シリーズ (F30))  

 

 2020年にM3の6代目(G80)が登場しました。BMW伝統のキドニーグリルが縦に大きくなった新しいキドニグリルが採用され、従来のBMWの雰囲気が一変しました。セダン(G80)とM3シリーズでは初のワゴンのツーリング(G81)があります。先代のF80よりパワーアップしたDOHC 6気筒3L ツインターボ(473HP)エンジンを搭載し、M3シリーズでは初の4輪駆動(xDRIVE)も設定されました。エンジンを510HPにパワーアップした高性能版のM3 コンペティションも設定されました。2022年のマイナーチェンジで、ヘッドライトとインパネが小変更されました。なおこのBWMの新しいキドニーグリルは賛否両論があるようですが、一目でBMWだということが分かる点では良いデザインだと思います。(最近の車は一目でメーカーが分からないデザインが多いので)

 

 

 ミニカーは2025年に発売されたソリド製です。老舗ブランドのソリドは2016年頃から1/18の大スケールミニカーに主力を移していましたが、2023年頃から1/43を復活させました。その復活したソリドの1/43の出来ばえを知りたかったので、この最新のBMW M3/アルファ ロメオ ジュリアを購入しました。出来ばえは予想していたよりも良いものでした。ソリドらしいシャープな造形でプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。ホイール、フロントグリルのM3ロゴ、ボディサイドのエアインテーク、小さなテールスポイラーなどの細部も良く仕上げてあります。室内は黒一色ですが、インパネのメーター類は良く再現されています。やはりミニカー黎明期から存続している老舗ブランドだけのことはあると思いました。価格は5280円で、出来ばえからすると比較的安価であると思います。最近の1/43のダイキャスト製ミニカーとしては一級品の出来ばえなので、この路線でのさらなるモデル展開が楽しみです。

BMW M3 (G80) SEDAN 1
BMW M3 (G80) SEDAN 2

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