ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

AUSTIN 15HP VAN 1911 UK

AUSTIN 15HP VAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUSTIN 15HP VAN


MINIALUXE 28 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m エンジン 変速機: 4気筒 2.5L 41HP 4段変速
性能: 最高速40km/h?  データーベースで戦前のオースチンのミニカー検索

オースチン 15HP バン イギリス 1911年

 

 羊毛刈込機と農業機械、据置型エンジンの製造を行なっていたウーズレー エンジニアリング社の工場長であったハーバート オースチンはエンジンで駆動する自動車に関心を持ち自ら設計し製作しました。1896年に完成した第一号車は2人乗りの3輪車でした。その後ウーズレー社の自動車部門が1899年に単気筒エンジンを搭載した4輪車を発売し、この車がウーズレー社の第一号車となりました。ウーズレー社の自動車部門は1901年に独立して、ウーズレー ツール&モーターカー会社が誕生しました。この会社は1926年にウーズレーモーター社と改名し1935年にモーリス傘下となり、モーリスがBMC傘下となってからはモーリス系の上級車としてブランド名は1975年まで存続しました。

 

 ハーバート オースチンはウーズレー社を退社して1905年にオースチン モーター社を設立しました。最初のオースチン車は4気筒5Lエンジンを搭載した高級車でした。その後エンジンの種類を増やしレースに参加するなどして規模を拡大し、乗用車ベースの商用車やトラック、軍用車なども手がけました。第1次大戦中は装甲車などの軍需品を生産して企業規模を拡大しました。戦後は4気筒3.6Lエンジンを搭載する大型車20(トゥエンティ)を大量生産する方針を立てましたが、これはうまくいかず資金難に陥りました。そこで方針を変更して1921年に投入した4気筒1.7Lエンジン搭載の中型車12(トゥエルブ)が成功し、さらに1922年に登場した4気筒747㏄エンジン搭載の小型車7(セブン)が大ヒットし、オースチンはイギリスを代表する自動車会社に成長しました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたフランスのMINIALUXE(ミニオール)製です。1908年に登場した4気筒2.5Lエンジンを搭載した15HPの商用車仕様(デリバリーバン)をモデル化しています。MINIALUXEのミニカーは全てプラスチック製でクラシックカーに付き物の灯火類や操作レバーがきちんと別パーツで取付けられているなど、当時のミニカーとしてはかなりリアルに作ってありました。このオースチンの商用車は現在のキャブオーバー車の元祖のような独特のスタイルがうまく再現してあり、当時の商用車の雰囲気が良くわかります。側面に表記されている「LAWRENCE WHITE & CO LD LONDON」は会社名のようですが詳細は不明です。リアゲートが開閉するギミック付きです。オースチン初期ののミニカーはこれしかありません、またこの時代の商用車のミニカーはほとんどありませんのでその点でも興味深いミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUSTIN 15HP 1
AUSTIN 15HP 2

 ウーズレーのミニカー→ データーベースでウーズレーのミニカー検索

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ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1912 UK

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP)


CORGI 9041 1/43 115㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 6気筒 7428cc 40HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでロールス ロイス シルバー ゴーストのミニカー検索

ロールス ロイス シルバー ゴースト (40/50HP) イギリス 1912年

 

 イギリスの電気技術者フレデリック ヘンリー ロイス(Frederick Henry Royce)が製作した試作車の性能に惚れ込んだ貴族の貴族のチャールズ スチュアート ロールズ(Charles Stewart Rolls)がその車を独占販売する契約を結び1904年にロールス ロイス社が誕生しました。初期のロールス ロイスには2、3、4、6気筒の4モデルがありました。ロールス ロイスは部品の規格化を徹底して行うことで高品質を誇っていました。1906年には自動車史上最も偉大な車であるシルバー ゴースト(40/50HP)が発表されました。

 

 初期のシルバー ゴーストはオープンカーが多かったのですが、密閉式キャビンを持つセダンもありました。画像のミニカーの実車はイギリス王室の馬車を製作していたコーチビルダーのバーカー(BARKER)がボディを架装した1912年式のリムジーンです。このバスのような一風変わったボディは長距離旅行用にデザインされたもので、古い列車の客室のような窓の構成から「Railway Carriage」と呼ばれていたそうです。室内はシルク張りの内装など豪華で、後席はソファーのようなシートで、広い足元にはアルコール燃料の湯沸かし器や茶器などのピクニックセットが装備されていました。この車は数年前にオークションに出品され、約7億円で落札されたそうです。

 

 

 ミニカーは1966年に発売されたコーギー製です。本格的なクラシックカーを数点ほどモデル化したコーギーのクラシックス シリーズの一つで、1960年代のコーギーの傑作ミニカーでした。実車を忠実に再現した客室部分はプラスチック製ながら銀色に塗装されているなど丁寧な仕上げがされていて、コーギーのこのミニカーに対する心意気が感じられます。またかなり大きめに作られているグリル上のマスコット「フライング レディ(The spirit of Ecstasy)」は本物のような芸術的な出来ばえです。このミニカーは約20万台が販売され、実車が「コーギーのシルバー ゴースト」と呼ばれるようにもなりました。このミニカーは、実車が持つ魅力とは別物であるミニカーそれ自体が持つ魅力があります。なおこのミニカーを流用して1970年代のTVアニメ「The Hardy Boys」のキャラクター物ミニカーが1970年に発売されています。(このアニメとシルバー ゴーストとの関係が不明ですが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 1
ROLLS ROYCE SILVER GHOST (40/50HP) 2

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ABERDONIA PARK ROYAL LANDAU  1912 UK

ABERDONIA PARK ROYAL LANDAU
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ABERDONIA PARK ROYAL LANDAU


MINIALUXE 27 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 3.2L 20HP 3段変速
性能: 最高速60km/h  

アベルドニア パーク ロイヤル ランドー  イギリス 1912年

 

 この車は馬車にガソリンエンジンを搭載した構造の自動車で、イギリス ロンドンのパーク ロイヤル地区にあったアベルドニア社が製造しました。この当時は内燃エンジンを搭載した馬車と異なる外観を持つ自動車が実用化されつつありましたが、伝統的な馬車の外観を懐かしく思う人もいました。そのような人向けにアベルドニア社は古典的な馬車の外観を持つ自動車を提供することにしました。製造は受注が減少していた馬車コーチビルダーのブラウン(BROWN)、ヒューズ(HUGHES)、ストラカン(STRACHAN)が担当しました。

 

 1911年に発表したパーク ロイヤル ランドーは、ランドー形式の馬車(開閉できる屋根付き密閉式ボディで向かい合わせの4人乗り)にエンジンを後付けした構造でした。4気筒3.2L(20HP)エンジンを馬車前方のドライバー席の後方に搭載した後輪駆動車で、3段変速で最高速60km/hの性能でした。このボディ以外にも7人乗りツーリングカー仕様(たぶん幌の付いたオープンカー形式)もあったようです。ただ同社の事業は第1次大戦の勃発で中断され1915年に終わりました。製造された車は少数だったと思われます。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に製作されたフランスのクラシックカー専門メーカーのMINIALUXE製で、ボディ全体がプラスチック製です。(実際の発音とは違うようですが、MINIALUXEはミニオールと呼んでいます) MINIALUXEのミニカーはクラシックカーに付き物の灯火類や操作レバーがきちんと別パーツで取付けられているなど、当時のミニカーとしてはリアルに作ってありました。このパーク ロイヤル ランドーも当時の実車のパンフレット(参照画像→ パーク ロイヤル ランドー)と見比べると、結構リアルに作ってあります。キャビンのドア開閉ギミック付きで、開くとソファーのようなシートを備えた室内が見えます。発売されてから約50年間の経年劣化でタイヤの一部が切れていますが、MINIALUXEのミニカーには良く見られる経年劣化です。この車は見た目の面白さでモデル化されたのだと思いますが、これ以外のミニカーは無いようです。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ABERDONIA PARK ROYAL LANDAU 1
ABERDONIA PARK ROYAL LANDAU 2

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MORRIS OXFORD BULL NOSE 1913 UK

MORRIS OXFORD BULL NOSE
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MORRIS OXFORD BULL NOSE


DINKY 477 1/38? 93㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.6m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1018cc 16HP? 3段変速
性能: 最高速88km/h  データーベースでモーリス ブルノーズのミニカー検索

モーリス オックスフォード  ブルノーズ イギリス 1913年

 

 ウイリアム リチャード モーリス(William Richard Morris)は自転車製造からはじめバイク製造を経て、1912年に自身の頭文字を付けたWRMモータ社を興し4輪車製造に進出しました。1913年に開発した第1号車のオックスフォードは、会社の所在地のオックスフォード州に因んだ名前でした。オックスフォードは4気筒1Lエンジンを搭載する2座の小型車で、ほとんどの部品が他社製でモーリスでは組立だけを行ったそうです。1914年にクーペとバンが追加されました。この車は低価格ながら出来の良い車として好評で、フロントの丸みを帯びたラジエータ形状からブルノーズ(牛の鼻)と呼ばれるようになりました。

 

 1915年にアメリカ製の4気筒1.5Lエンジンを搭載したカウリー ブルノーズが追加されました。従来のブルノーズより大型化したので4人乗りが可能となり装備も充実しました。1919年にアメリカ製エンジンが入手できなくなったので、オックスフォード ブルノーズはライセンス生産したフランスのオチキス製の4気筒1.5L(12HP)エンジンに変更しました。その変更でオックスフォード ブルノーズは4人乗り、カウリー ブルノーズは2座の小型ボディだけになりました。オックスフォード ブルノーズとカウリー ブルノーズは1926年まで生産されました。第1次大戦後に価格を下げたカウリーがヒットし、モーリス社はオチキス社やウーズレー社を吸収合併してイギリス有数のメーカーになっていきました。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたディンキー(英)製です。ディンキー(英)のモーリス オックスフォードは型番476で1965年に発売されました。これはそれを流用した「Parsley's Car」という名前のキャラクター物ミニカーで、BBCのTV番組「The adventures of Parsley(パセリの冒険)」のキャラクター人形が付いていました。(人形は外して撮影しています) この「Parsley's Car」はキャラクター物ですのでカラーリングなどがやや玩具的ですが、モーリス オックスフォードの特徴であるブルノーズがうまく再現されているなど、当時のミニカーとしては良くできていました。1/43より大きめ(1/38ぐらい)のサイズで出来ていて、リアのトランクが開閉するギミックが付いています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MORRIS OXFORD BULL NOSE 1
MORRIS OXFORD BULL NOSE 2

 以下は上述したBBCのTV番組「The adventures of Parsley(パセリの冒険)」のキャラクター人形ライオンのパセリ(Parsley)が付いた状態の画像です。このTV番組はコマ撮りの人形劇でライオンのパセリと彼の友人のディル ザ ドッグの冒険物語(コメディ)でした。(参照 YouTube動画→ The adventures of Parsley) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS OXFORD BULL NOSE 3

 以下は1964年に発売されたスポットオン製のモーリス カウリー ブルノーズ 1923 (1/42 型番266)の画像です。1923年式ですのでビンテージ期の車ですが、ブルノーズの後期型ということでここに載せています。イギリスのスポットオンはバスなどの大型車もすべて縮尺1/42で統一していたミニカーブランドで、当時としてはレベルの高いミニカーを作っていました。このカウリー ブルノーズも実車の雰囲気がうまく再現され、フェンダー上やウィンドースクリーン横の灯火類などの細部も良く仕上げてあり当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。なおヘッドライトが付いていないのは欠品ではなく、左右の前フェンダー上の灯火がヘッドライトなのです。(実車画像→ モーリス カウリー ブルノーズ 1922) スポットオンのミニカーにはドライバーのフィギュアが付いている物が多いのですが、これにも当時のイギリス紳士らしい人物のフィギュアが乗っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS COWLEY (BULLNOSE) 1
MORRIS COWLEY (BULLNOSE) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。リアのランブルシート(折り畳み式の補助席)が開閉するギミックが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS COWLEY (BULLNOSE) 3
MORRIS COWLEY (BULLNOSE) 4

 以下は1958年に発売されたマッチボックス製のモーリス カウリー ブルノーズ 1926 (1/50 型番Y08)の画像です。これも上記スポットオン製と同じカウリー ブルノーズの後期型をモデル化しています。マッチボックス初期のビンテージ物ミニカーで1980年代にコレクター仲間から譲ってもらったものです。縮尺1/50で全長64㎜ほどの小さなサイズですが、実車の雰囲気はうまく再現されています。またこんな昔のミニカーながらリアのランブルシート(折り畳み式の補助席)が開閉するギミックが付いているのが、昔のミニカーらしいところです。なお右前輪のタイヤが欠品していますが、無視してください。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS COWLEY (BULLNOSE) 5
MORRIS COWLEY (BULLNOSE) 6

 以下は1993年に発売されたマッチボックス製のモーリス カウリー ライト バン FULLERS 1929 (1/39 型番YGB04)の画像です。これはカウリーのパネルバン 1929年式ですのでブルノーズではないカウリーでビンテージ期の車ですが、カウリーの派生車ということでここにまとめて載せています。マッチボックスの「Great beers of world series」というビール会社関係の商用車をモデル化しているシリーズ(型番YGB**で24種類ほどある)の1台です。側面に表示されている「FULLER'S」とはイギリスの有名なビール会社「フラーズ社 グリフィン醸造所 」のロゴです。1/39と中途半端な縮尺なので1/43より少し大きいサイズで、緑/赤のカラーリングのボディに企業ロゴが綺麗に印刷されています。当時のカウリー ライトバンにこのボディ形状の実車が存在しますので、それを忠実にモデル化していて良く出来ています。(実車画像→ モーリス カウリー ライトバン) なおこの類の商用車のミニカーはそのカラーリングや企業ロゴを楽しむものでもあるので、その点でもこれは合格点です。マッチボックスはこの類の企業ロゴが付いたクラシックカーのパネルバンを数多くモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MORRIS COWLEY LIGHT VAN 1
MORRIS COWLEY LIGHT VAN 2

モーリスのミニカー→ データーベースでモーリスのミニカー検索"

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VAUXHALL PRINCE HENRY 1914 UK

VAUXHALL PRINCE HENRY
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VAUXHALL PRINCE HENRY


MATCHBOX Y02 1/47 90mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m エンジン 変速機: 4気筒 3970cc 75HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでヴォクスホールのミニカー検索

ヴォクスホール プリンス ヘンリー イギリス 1914年

 

 蒸気エンジン製造会社であったヴォクスホール アイアンワークス社は、1903年に単気筒1Lエンジンを搭載する小型車5HPを開発して自動車製造に進出しました。その後小型/中型車のメーカーとして発展し、1906年には4気筒2.4Lエンジンを搭載した12-16HPが登場し人気を博しました。この車に採用されたボンネットの両肩部分が凹んだライン(フルート FLUTE:丸溝の意)となっているデザインはその後のヴォクスホール車のシンボルとして継承されることになりました。 (実車画像→ ヴォクスホール 12-16HP 1906)

 

 後に優れた自動車技術者となったローレンス ポメロイ(Laurence Pomeroy)が1907年にヴォクスホールに入社しました。主任技術者が不在だった為に、彼は新型車Aタイプ用の4気筒3Lエンジンの改良を任され、彼の改良したエンジンは高性能を発揮し、Aタイプは1908年のRACのトライアルレースで優勝しました。Aタイプはその後も速度記録を達成するなど、ヴォクスホール車の名声を高めました。Aタイプを改良したCタイプは1910年にドイツで開催されたプリンツ ハインリヒ トライアル レースで活躍したことでプリンス ヘンリーと呼ばれることになりました。その後改良されたDタイプ(25HP)やEタイプ(30-98)が市販されました。それらは各種レースで活躍しプリンス ヘンリーは当時最も優れたスポーツカーでした。高性能車を少量生産するヴォクスホール社は第1次大戦後には経営不振となり、1925年にアメリカのGMに買収されGM傘下となりました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたマッチボックス製です。年式が1914年式となっているので、4気筒4L(75HP)エンジンを搭載したDタイプをモデル化しているようです。マッチボックスのYシリーズ(クラシックカー)は安価でしたので細部が簡素化されていますが、実車の雰囲気はうまく再現してありました。このプリンス ヘンリーもヘッドライトがラジエーターグリル横から生えているなどの簡素化がされていますが、V字型の鋭く尖ったノーズやヴォクスホールの特徴であるボンネットの凹んだライン(フルート)はちゃんと再現してあります。当時の定価は950円と安価で、値段相応ながら良く出来ていました。これ以外のプリンス ヘンリーの量産ミニカーは、2023年現在でも見当たらないのでその点では貴重なミニカーです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VAUXHALL 'PRINCE HENRY' 1
VAUXHALL 'PRINCE HENRY' 2

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