Sorry Japanese Only
GM シボレー ボルト (電気自動車) アメリカ 2012年
1998年にアメリカ カリフォルニア州で制定されたZEV法は州内で販売する自動車の2%、2003年には10%をZEV(Zero Emission Vehicle:排ガス0の車=電気自動車)とする事を義務付けるものでした。当時これに対応して電気自動車トヨタ(RAV4 EV)/日産自動車(アルトラEV)/ホンダ(EV PLUS)が販売されました。GMはEV1という電気自動車を1996年にリース方式で販売しました。(実車画像→ GM EV1)
EV1はスタイリッシュな2ドアクーペ(2シーター!)で、モーター102kW(137HP)による前輪駆動 航続距離 約120km(初期の鉛蓄電池)-240km(ニッケル水素電池)といった性能でした。ただこの性能では市場に受け入れられず、1999年に生産中止となりました。その後ZEV法は実情に合わせて排ガスがクリーンな車やハイブリット車もZEVに含めるなど規制緩和が行われました。
GMのハイブリッド電気自動車ボルトが2011年に登場しました。ボルトには電池とモーターだけで動作するモードがあるので、GMはレンジエクステンダー付電気自動車と称しています。(レンジエクステンダーとはエンジンで発電しながらその電力で走行すること) この車はトヨタ プリウスのようなモーターとエンジンを併用するモードもあり、商用電源で充電できることからプラグインハイブリットカーとも言えます。電池は韓国製のリチウムイオン電池で容量16kWh 電池だけで約50kmの走行が可能とのことで、ガソリンが満タンであれば約550kmの走行が可能でした。現在、アメリカではステラ社の高級電気自動車が売れるなど、ZEV法に関係なくハイブリッド車も含めてさまざまな電気自動車が発売されています。
ミニカーは2012年に発売された京商製のマスターピースコレクション (1/18)です。画像は京商のWEBサイトから借用しました。4ドア/ボンネット/ハッチバックが開閉できるギミック付きで、1/18としては標準的な出来ばえのようです。これ以外のボルトのミニカーはGREENLIGHやマイストが1/64でモデル化しています。
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1371
ランドローバー レンジローバー イヴォーク イギリス 2012年
ランドローバーのSUV レンジローバー イヴォークが2011年に登場しました。2008年の北米国際自動車ショーで発表されたクーペ風のスタイリッシュなデザインのコンセプトカー LRXをベースとしていて、コンセプトカーと同じ3ドアと5ドアのモデルがありました。レンジローバーの名前が付いていますが、レンジローバーよりも小型で、同社のフリーランダーのシャーシをベースにしていました。低燃費を実現する為、アルミ製ボンネットやプラスチック製リアハッチを採用し、フリーランダーより100㎏軽量化していました。(実車画像→ ランドローバー LRX コンセプトカー )
エンジンは低燃費の4気筒2L/2.2Lディーゼル ターボと4気筒2Lガソリン ターボがありました。トランスミッションはアイシン製の6段変速/自動変速で、駆動方式は前輪駆動の2WDとフルタイム4WDがありました。面白い装備として、小さなリアウインドーで見えづらい後方やオフロードでの車外の状況を5台の車載カメラの画像でドライバーに知らせるシステムが備わっていました。2014年に世界初の乗用車用9段自動変速機(ZF製)が搭載されました。2016年にSUVとしては世界初のソフトトップルーフを持つコンバーチブルが追加されました。2018年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ レンジローバー イヴォーク 2018)
ミニカーは2016年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソでイヴォーク 5ドアの左ハンドルをモデル化しています。イクソは型番MOC145でイヴォーク 5ドアをモデル化しているので、それを流用しています。安価な雑誌付きミニカーなので内装の仕上げは簡素化されていますが、プロポーションが良く大きな半透明のサンルーフやフロントグリル/灯火類は結構うまく再現されていました。イクソは3ドア、5ドア、コンバーチブル(PREMIUMX レジン製)もモデル化しています。イクソ以外のイヴォークのミニカーはオックスフォードの1/76、WELLYの1/24)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1852
日産 シルフィ B17型 日本 2012年
2000年に日産 ブルーバード シルフィ 初代(G10)が登場しました。名前がブルーバードとなっていますが、サニー 8代目(B14)をベースに開発されパルサー/プレセアの後継車種としての位置づけでした。外観はオーソドックなデザインの4ドアセダンで、フロントの意匠が上級者セフィーロ 2代目(A32)に似ていました。4気筒1.5L/1.8L/2L(150HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で4WDもありました。1.8Lエンジンは日本初の超低排出ガス認定を取得し排ガスが非常にクリーンでした。2003年のマイナーチェンジで前後の意匠が変更されました。従来のブルーバードと較べると車格が低くなったので居住性は下がりましたが、上質な中型セダンでした。(実車画像→ ブルーバード シルフィ 2000)
2005年に日産 ブルーバード シルフィ 2代目(G11)が登場しました。5ナンバー規格のままでホイールベースを延長してボディが大きくなり、室内が広くなり居住性が改善されました。外観はヘッドライトの形状など上級車のフーガ 初代(Y50)と同じようなデザインでした。4気筒1.5L/2L(133HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で電動モーターで後輪を駆動する4WD(e-4WD)もありました。法人向け社有車としてブロアムが設定されるなど、5ナンバー規格の手ごろなサイズで広い室内と上質な内装を売りにしていました。中国などアジアでもシルフィやブルーバードの名前で発売されました。 (実車画像→ ブルーバード シルフィ 2005)
2012年に日産 シルフィ 3代目(B17)が登場しました。車名からブルーバードが外され、1959年から続いたブルーバードの名前が消えました。プラットフォームは先代と同じでしたが、北米やアジアで販売する世界戦略車との位置付けから全幅が1.7mを超える3ナンバー規格となりました。外観は先代のプロポーションを継承し、大型のフロントグリルでノーズを強調したセダンらしいデザインとなりました。新開発のDOHC 4気筒1.8L(131HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で変速機は副変速機付CVTだけでした。(国外仕様には1.6L 5段MTもある) 先代同様に上質な内外装の本格的なセダンでしたが、国内ではこの類のセダンは売れなくなりました。2019年にシルフィ 4代目(B18)が中国で公開/発売されましたが、国内のシルフィ 3代目は2020年に販売中止となりました。(中国ではシルフィの人気が高いのです)
ミニカーは2014年に発売された京商 Jコレクション製です。J-コレクションは1/43ダイキャスト製で国産車をモデル化していたブランドで、比較的低価格ながらいずれも良い出来ばえでした。このシルフィ 3代目もプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現され、とても良く出来ています。室内の内装は色分けされていて、インパネのメーターもリアルに再現されています。これ以外のシルフィ 3代目のミニカーはWIT'S'(レジン製)、RAI'Sのポリス仕様があります。なお2022年現在でシルフィ 初代/2代目のミニカーはないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1569
日産 ノート (E12) 日本 2012年
2005年にコンパクトカー 日産 ノート 初代(E11)が登場しました。マーチとティーダの間を埋める5ドアハッチバックで、マーチをベースにしていました。外観はフロントのデザインがあまりかっこよくないですが、全体的には大きな縦型テールライトが印象的なセンスの良いデザインでした。DOHC 4気筒1.5L(109HP)エンジンを搭載する前輪駆動車で、後輪を電動モーターで駆動する4WD(e-4WD)もありました。2008年のマイナーチェンジで内外装を変更し1.6Lエンジンが追加されました。2010年のマイナーチェンジでも内外装が変更されました。居住性と立体駐車場への入庫を両立させたパッケージングなど走行性能/使い勝手が優れていました。(実車画像→ 日産 ノート 2005)
2012年に日産 ノート 2代目(E12)が登場しました。(国内ではティーダーの後継車でもありました) 外観は先代のスタイルを踏襲していますが、フロント/リアのデザインがシャープになりました。エンジンはDOHC 3気筒1.2L/1.2Lスーパーチャージャー(79HP)にダウンサイジングされました。前輪駆動車で後輪を電動モーターで駆動する4WD(e-4WD)もありました。2016年にエンジンを発電専用としリチウムイオン電池を搭載して電動モーターで走行する、シリアル ハイブリッド方式を採用した「e-POWER」が設定されました。2012年のRJC カー オブ ザ イヤーを受賞しました。DOHC 4気筒1.6Lエンジン搭載のニスモやe-POWERが好評でした。2020年にe-POWER専用車の日産 ノート 3代目(E13)にモデルチェンジしました。2021年の日本/RJC カー オブ ザ イヤーを受賞しています。(実車画像→ 日産 ノート 2020 )
ミニカーは2013年に発売された京商 Jコレクション製です。ノート 2代目(E12)をモデル化しています。このミニカーは保有していないので、ここではWEBショップの画像を借用させていただきました。 画像を見ただけですがJコレクション製ミニカーの標準的な出来ばえで、実車の雰囲気がそこそこうまく再現されているようです。ノートのミニカーはトミカの初代と2代目1/63、WIT'S(レジン製)の2代目、ハイストーリー(レジン製)の2代目 ニスモ、エブロのニスモ(レジン製)などがあります。
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1424
トヨタ 86 ZN6型 日本 2012年
2000年代の「若者の車離れ」に対応して、トヨタは安価なスポーツカーの開発を2007年に決定しました。開発コストを低減する為にスバルと共同開発することに合意を得て、コンセプトと全体デザインはトヨタが、開発/設計はスバルが担当しました。製造はスバルが担当し2012年にトヨタ 86とスバル BRZが登場しました。トヨタ 86の名前は漫画「頭文字D」で主人公の愛車として登場し人気が出たカローラ スプリンター トレノ(AE86型)の愛称であるハチロクに因んだものです。デザインはトランクのある2ドアクーペで、ノーズが短いですがオーソドックなスポーツカースタイルです。全長に対してホイールベースが大きめですので、この類の車にしては室内が広いようです。
トヨタ 86はMR-S以来の久しぶりのスポーツカーで、スバルのDOHC 水平対向4気筒2L(200HP)エンジンを採用しフロントミドシップ/低重心を実現しています。また安価で走る楽しみを提供する為、ターボや4WDシステムは採用していません。スバル BRZとの違いは、フロントバンパー下部の形状と内装が少し異なる程度でほとんど同じです。WRCやスーパーGTなどのモータースポーツに参戦していて、2015年にガズー レーシングがチューンしたGRMN(2人乗りレース仕様)が限定販売されました。北米向けはサイオン(SCION) FR-S、ヨーロッパ向けはGT86として海外でも販売されました。2021年に86 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ 86 2021)
ミニカーは2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソは京商Jコレクションのトヨタ 86を製造していたので、それを流用しています。京商らしいリアルな造形で、実車がうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカーですので、コストダウンで室内の彩色仕上げは省略されていますが、ホイールや灯火類などの細部はリアルに出来ています。(京商Jコレクション製は内装を彩色仕上げしています) 国産名車コレクションは実車同様に同じ型を流用してスバル BRZもモデル化していました。これ以外の86のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/60、京商の1/18と1/43と1/64、エブロのノーマルとレース仕様、オートアートの1/18、LA-X(レジン製)、WIT'S(レジン製)などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)