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BMW Z8 (E52) ドイツ 1999年
1950年代のスポーツカー BMW 507をモチーフにして、アメリカのデザインセンターがデザインしたコンセプトカー BMW Z07が1997年に発表されました。この車は507のイメージを現代風に焼き直したノスタルジックな美しさを持つ2座スポーツカーでした。このZ07をほとんどそのままで量産化したのがZ8で1999年に登場しました。(実車画像→ BMW Z07)
ボディだけではなくシャーシも全てアルミニウム製という高度な構造(車重1585kg)で、M5(E39)用のV型8気筒4.9L(400HP)エンジンを搭載していました。6段変速機で最高速は250km/h(リミッター解除で290km/h)と高性能でした。室内はセンターメーターが採用され、ややクラシックな感じがするシンプルな内装でした。標準装備されるリアデフロスター付のハードトップは、手動で脱着しました。
2002年まで生産され、2003年はアルピナがチューンしたV型8気筒4.8L(381HP)エンジンを搭載し5段自動変速機に変更したアルピナ V8 ロードスターとして生産されました。総生産台数は約5700台(アルピナ V8は555台)でした。1999年に公開された映画「007 ワールド イズ ノット イナフ」のボンドカーに採用されました。
ミニカーは2000年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドの型番1500番台の1500シリーズは、定価2000円ほどと安価ながらも、老舗らしいツボを抑えた出来の良いミニカーに仕上がっていました。このZ8もプロポーションが良く、灯火類や室内などの細部もリアルに再現された良い出来ばえでした。(特に赤/黒の内装とインパネは値段相応以上に良く仕上げてあります) バリエーションでハードトップ付(型番1581)もありました。これ以外のZ8のミニカーはオートアートの1/18、京商の1/12と1/18と1/64、ミニチャンプス、シュコー、イクソ、国産名車コレクションなどがあります。アルピナ V8 ロードスターはヘルパがモデル化しています。ボンドカー仕様はコーギーの1/36、オートアートの1/18、京商の1/12などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ニュー ビートル ドイツ 1999年
生産終了後も根強い人気があったフォルクスワーゲン ビートルを再現する試みとして、1994年の北米オートショーでコンセプトカー フォルクスワーゲン コンセプト 1が発表されました。(実車画像→ フォルクスワーゲン コンセプト 1) この車はニュー ビートルの名前で1998年に量産化されました。前後フェンダーや丸いキャビンなどビートルのイメージを再現した遊び心のあるデザインでした。ただエンジンをフロントに搭載するゴルフ IVをベースにしていたので、エンジン部分が室内に張り出してしまい後席が狭くなっていました。また独立したフェンダーは空力的に不利でしたが、そんなデメリットはこの車では無視できました。
当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8Lターボ(150HP)/2L(115HP)でした。その後4気筒1.9LターボディーゼルやV型5気筒2.3Lエンジンなどが追加されました。2001年にV型6気筒3.2L(225HP)エンジンを搭載して4輪駆動化し、フェンダーを広げ大型リアスポイラーを装着したレース仕様のRSiが250台限定生産されました。2003年には電動開閉式幌と転倒時に飛び出すロールバーを持つフルオープンのカブリオレが登場しました。2010年に生産中止となり、総生産台は100万台以上でした。2011年に「ザ ビートル」と改名された後継車が登場しました。(実車画像→ フォルクスワーゲン ザ ビートル 2012)
ミニカーは2000年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいうまい造形で、実車のデザインがうまく再現されていました。また室内のインパネもリアルに再現されていました。ミニチャンプスはコンセプト 1のクーペ/カブリオレもモデル化していました。ビートル人気を反映して、ミニチャンプス以外でもニュー ビートルはたくさんモデル化されています。ディテールカーがコンセプト 1のクーペ/カブリオレをモデル化しています。ニュー ビートルはオートアートが1/43と1/18でノーマル/カブリオレ/RSiをモデル化していて、それ以外にもブラーゴの1/43と1/18、シュコー、ビテス、イクソ、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー メガーヌ セニック 2.0 16V フランス 1999年
ルノー メガーヌの派生車としてミニバンのメガーヌ セニックが1996年に登場しました。MPV(ミニバン)の元祖であったエスパスの小型版といった位置づけで、後部シートのスライド/脱着などが可能でした。当時のルノーに共通するフロントのデザインで、大きな6ライトウインドーを持つボディとなっていました。エンジンはメガーヌとほぼ同じで、4気筒1.8L/2.0LとV型6気筒3L、4気筒2.2Lディーゼルがありました。メガーヌと同時に1997年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞し、ミニバンとしては初の受賞でした。
1999年のマイナーチェンジでフロントグリル/ヘッドライト/テールライトの意匠が変更され後期型(フェーズ II)となりました。また名前からメガーヌが外れ単にセニックとなりました。2000年にシュタイア プフ製のビスカスカップリング式センターデフによる4輪駆動システムを採用し車高を上げた4WD仕様のRX4が設定されました。セニックは当初の予想以上に大ヒットし、その影響でシトロエン クサラ ピカソ 、フィアット ムルティプラ、オペル ザフィーラなどの似たようなジャンルの車が次々と開発されることになりました。2003年に2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約280万台でした。(実車画像→ ルノー セニック II)
ミニカーは1999年に発売されたビテス製の当時物で、マイナーチェンジ後のフェーズ IIをモデル化しています。ビテスは型番V068でセニックをモデル化していましたが、これは販促用プロモーションモデルとして使われたルノー ディーラー向け特注品で、ルノーのロゴ付専用紙箱に収められていました。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。前述したメガーヌ同様に柄が付いたシートを再現した凝った室内、綺麗な塗装などレベルの高い出来ばえでした。ビテスはセニックを初期型も含めて数種類モデル化していました。ビテス以外ではマイナーチェンジ後をユニバーサルホビーがモデル化していますが、それもビテスの型を使っていると思われます。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー クリオ II 1.6 16V フランス 1999年
1998年にルノー クリオ II (2代目)が登場しました。初代の基本デザインを継承しつつ、ボディ全体に丸みが付きヘッドライトも丸い形状になっていました。ボディは3/5ドアハッチバックで、当初のエンジンは4気筒1.2L/1.4L/1.6L、4気筒1.9Lディーゼルがありました。前述したメガーヌ同様に安全性向上に力を入れていて、サイドエアバッグや後席中央3点式シートベルトなどが採用されました。
1999年に1.4L/1.6LエンジンにDOHC仕様が追加され、DOHC 2L(169HP)エンジンを搭載し各部をチューンしたRS(ルノー スポール)も追加されました。さらにDOHC V型6気筒3L(230HP)を後席部分にミドシップ配置したかつての5 ターボのような最強仕様のルノー スポール V6も追加されました。(さらにレース車用のベースとしてはトロフィーもありました) 2001年のマイナーチェンジでフロントグリル/リアの意匠を変更しフェーズ IIになりました。2004年のマイナーチェンジでフロントの意匠が小変更されてフェーズ IIIとなりました。クリオ 2代目は世界中で大ヒットし、2005年にクリオ III (3代目)が登場した後も2012年まで生産されました。
ミニカーは2000年に発売されたビテス製の当時物です。このミニカーが発売された当時のビテスのミニカーはいずれも出来が良かったです。このクリオ IIも実車の雰囲気が良く再現されていました。灯火類や室内などの細部もリアルに出来ていました。細かい点ではEU仕様のナンバープレートが付いているのが珍しく、ナンバープレートが付いていることでリアリティが向上してしました。ただ残念なことにビテスは2000年頃に経営破綻し、その後サンスター傘下で再生しています。 ビテス以外のクリオ IIのミニカーはユニバーサルホビーがフェーズ IIの高性能版やラリー仕様、イクソのラリー仕様、ノレブのフェーズ IIの5ドア、ブラーゴなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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アルファ ロメオ 166 イタリア 1999年
アルファ ロメオ 164の後継車として166が1998年に登場しました。アルファ ロメオ独特のフロントノーズを持つウェッジシェイプのボディは、大型の4ドアセダンながらスポーティで魅力的でした。フィアット グループ内のランチア K(カッパ)とシャーシを共用していましたが、リアサスペンションは166専用のマルチリンクでスポーティな操縦性だったそうです。ボディは4ドアセダンだけで、当初のエンジンはDOHC 4気筒2L(155HP)、V型6気筒2Lターボ/2.5L/3L(226HP)、5気筒2.4L(136HP)ターボディーゼルでした。
アルファ ロメオの最上級車ゆえに豪華な革張りの内装で、雨滴感応式ワイパーやGSMナビゲーション システム(現在のGPSとは違う)などの先進装備が備わっていました。2003年のマイナーチェンジで、フロントに大きな盾型グリルを採用した後期型に変わりました。(実車画像→ アルファ ロメオ 159 後期型) 6気筒2Lターボエンジンが無くなり、6気筒3.2L(240HP)エンジンが追加され、6段変速が設定されました。166の販売はあまり芳しくなく、2007年に生産中止となり、アルファ ロメオは大型高級車クラスから撤退しました。
ミニカーは1999年に発売されたソリド製の当時物です。166の初期型をモデル化しています。このソリドの1500シリーズ(型番が15**)のミニカーは、比較的安価(当時の定価2000円)ながら、1960-70年代のソリド製ミニカーのようなシャープな造形で、ライト/エンブレム等の細部もそこそこ良く再現してありました。この166もその1500シリーズの1台で、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてなかなかの良い出来ばえでした。室内の細部も値段相応以上の仕上げとなっていました。最近のレジン製ミニカーに付き物の簡単に壊れたり劣化するパーツがなく安心して触れるので、コレクションするにはこのレベルの出来ばえのダイキャスト製ミニカーが一番好ましいと考えます。(当時の1500シリーズの値段はリーズナブルでしたが、2024年現在のソリドの1/43サイズのミニカーは約5000円ほどで、これも安くはないですが現状ではリーズナブルといえるでしょう) これ以外の166のミニカーはカララマ、ノレブの後期型などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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