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オペル アストラ F セダン ドイツ 1991年
1991年にオペル カデット Eの後継車アストラ Fが登場しました。先代のカデットはヴォクスホール アストラの姉妹車だったのですが、この世代でアストラに名前を統一しました。この為アストラはカデット Eに続くタイプ Fからスタートしていました。スタイルは洗練されたセンスの良いものとなり、狭いといわれた室内も改善されました。ボディ形式は4ドアセダン、3/5ドアハッチバック、キャラバン(ワゴン)、バンがありました。当初のエンジンは4気筒1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.7Lディーゼルがありました。
カデット時代から続く高性能版のGSiは、DOHC 4気筒2L(136HP)エンジンを搭載していました。1993年には先代のカデット同様にベルトーネ製のカブリオレが追加されました。1994年のマイナーチェンジで、グリル/ライト/バンパーの意匠が変更されました。GMグループの世界戦略車としてヴォクスホール(イギリス)、ホールデン(オーストラリア)、 シボレー(南米)などでも販売され、非常に多くのバリエーションがありました。全世界での総生産台数は約270万台と大成功しました。1998年にアストラ Gにモデルチェンジしました。
ミニカーは1992年に発売されたガマ製の当時物です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていてとても良く出来ていました。このミニカーはガマからシュコーにブランドが移行する少し前の物でしたが、この時点で塗装やフロントグリルの造形などの出来が後のシュコー ブランド並みにかなり良くなっていました。ドア/トランクの開閉ギミック付です。ガマは3ドア、GSi、キャラバンもモデル化しています。モデル化ライセンスの関係でガマ以外のアストラ Fの当時物ミニカーは無いようです。当時物以外ではイクソのラリー仕様、リーツェのキャラバン 1/87、ドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のNo.61などがあります。 以下はフロントの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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オペル フロンテラ A スポーツ ドイツ 1991年
オペルのSUV(Sport Utility Vehicle:スポーツ用多目的車) フロンテラ A(初代)が1991年に登場しました。スポーツというサブネームのついた3ドアピックアップ(FRP製ハードトップ付)と、全長の長い(4.67m) 5ドアワゴンの2タイプがありました。スポーツには開閉可能なソフトトップを取り付けることでオープンカーにもなりました。駆動方式は4WDでエンジンは4気筒2L/2.4L、4気筒2.3Lターボ ディーゼル(100HP)を搭載していました。
この車は日本のイスズのMU(ミュー)(3ドア)とMU(ミュー) ウィザード (5ドア)のライセンス生産で、GMグループのヴォクスホールやホールデン、シボレー(ブラジル)ブランドでも販売されていました。国内でもホンダにOEMで納入され、ジャズという名前で販売されました。(実車画像→ イスズ MU 1989) 1995年のマイナーチェンジで、内装やサスペンションが変更されました。1996年にはDOHC 4気筒2.2Lと、2.5Lターボ ディーゼルエンジンが追加されました。1998年に初代同様にイスズのライセンス生産である2代目のフロンテラ Bにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル フロンテラ B 2001)
ミニカーは1992年に発売されたガマ製の当時物です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとして良く出来ていました。ドアが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されていました。ガマは全長の長い5ドアワゴンもモデル化していました。当時あまり人気のなかったSUV車はほとんどミニカー化されなかったので、ガマ以外のフロンテラ Aの当時物ミニカーはありません。当時ガマはオペルのミニカーのモデル化を一手に引き受けていたようで、実車の販促用プロモーションモデルとしても使われたと思います。なおイスズ ミューも含めてフロンテラのミニカーは現時点(2023年)でもガマ製以外はありませんので、車種的には貴重であるといえます。なおドイツのミニカー付雑誌「OPEL COLLECTION」のではフロンテラ A ワゴンのポリス仕様と消防車仕様がモデル化されていました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ルノー エスパス II フランス 1991年
ルノー エスパス 初代はプジョー傘下のマトラがランチョの後継車として開発していた車でした。しかしプジョーが商品化を中止した為、ルノーで商品化されて1984年に発売されました。当時はこのようなタイプの車がなく、全く新しいコンセプトの車としてヒットし、ミニバンという新ジャンルを確立しました。なお1982年に発売されていた日産 プレーリーはこのミニバンというコンセプトを先取りしていて、エスパスの誕生にはプレーリーが大きく影響していました。(実車画像→ ルノー エスパス 初代 1984)
エスパス 初代のスチール製モノコックとFRPパネルを組み合わせたボディ構造は、ランチョを踏襲していました。室内は3列シート(定員7名)で、2/3列目はリクライニングや取り外しが可能で、多彩なシートレイアウトができました。ドアはスライドではなく普通の4ドア+ハッチバックでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、当初は4気筒2Lガソリン、その後2.2Lガソリン、2.1Lディーゼルターボが追加されました。1988年のマイナーチェンジでスラントノーズの後期型となり、フルタイム4WD方式のクワドラが追加されました。
1991年にシャーシはそののままで、内外装を変更したエスパス II (2代目)にモデルチェンジしました。ボディは大きくなり、全体的に丸みが付きました。ボディと一体化したサイドミラーのデザインがユニークで、全体的な雰囲気は1990年に登場したトヨタ エスティマ 初代に似ていました。
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物でエスパス IIをモデル化しています。定価2200円程の安価なミニカーでしたが、Aピラー根元から突き出した特徴的なサイドミラーや3列シートの室内などが再現されていて、なかなかよく出来ていました。リアゲートが開閉するギミック付きです。ソリドの別ブランドのべレムでは同じ型を使ったタクシーなどがありました。これ以外のエスパス 2代目のミニカーではスパーク(レジン製)がウィリアムズ ルノー F1のエンジンをミドシップ搭載したコンセプトカー エスパス F1をモデル化しています。なおエスパス 初代の当時物ミニカーはありませんでしたが、2004年頃にユニバーサルホビー、2016年にノレブがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像とリアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン AX GTi フランス 1991年
シトロエン ビザを後継する車としてAXが1986年に登場しました。PSAグループ内のプジョー 205をベースとした車で、1982年に登場したBXと同じようなグリルレスのフロントデザインを採用し、全体的にBXより角が取れたデザインになっていました。当初は3ドアハッチバックだけで、後に5ドアハッチバックが追加されました。エンジンは4気筒1L/1.1L/1.3L1.4L(65HP)ガソリンと、1.4L/1.5L(58HP)ディーゼルがありました。AXはプラスチック部材を使った軽量な車体(640kg)でボディも空力的に優れていた為、燃費性能が優れていました。AXは軽量化/経済性に重点を置いてデザインされていたので、ハイドロニューマチック式サスペンションは採用されず、見た目もプジョーと変わらなかったので、従来のシトロエンらしさという観点では物足りない感じがしました。
1987年に1.3L(95HP)/1.4L(85HP)エンジンを搭載した高性能版のスポーツが追加されました。1991年のマイナーチェンジで、シトロエンのロゴが中央に移動し、前後バンパーの意匠変更が行われました。同年に電子式燃料噴射の1.4L(100HP)エンジンを搭載した高性能版GTiが追加されました。1996年に後継車のサクソが登場しましたが、AXは1998年まで生産されました。総生産台数は約240万台で、営業的には成功しました。 (実車画像→ シトロエン サクソ)
ミニカーは2017年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、高性能版のGTiをモデル化しています。イクソは型番CLC176/177でAXをモデル化していましたので、これはその廉価版です。プロポーションが良くフロント/リアも実車のイメージをうまく再現していて、AXのミニカーとしては良い出来ばえです。コストダウンで内装は無彩色ですが、室内もそこそこ良く再現されています。AXはシトロエンらしくないので人気が無かったようで、当時物の量産ミニカーがありませんでした。当時物以外ではブッシュの1/87とイクソの1/43などがあります。AXの後継車であったサクソもあまり人気が無いようで当時物ミニカーが無く、ノレブとイクソのラリー仕様しかありません。以下はフロントとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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シトロエン ZX フランス 1991年
上述したシトロエン ビザの後継車AXとその上級車BXとの間を埋める車として、ZXが1991年に登場しました。デザイン的にはBXの弟分といったスタイルをしていました。当初は5ドアハッチバックで、後に3ドアハッチバック/5ドアブレークが追加されました。ハイドロニューマチック式サスペンションは採用されず、一般的な金属バネのサスペンションでした。4気筒1.1L、1.4L、1.6L、1.8L、1.9L(130HP)、2.0Lエンジン、4気筒1.9LディーゼルエンジンとBX同等搭載エンジンが多く、5段/4段自動変速 最高速197km/h(1.9L)の性能でした。
シトロエン ZXはハイドロニューマチックが採用されていないなどシトロエンらしさを欠いていたので、BXのようには売れなかったようです。1995年にフロントグリルが変更され後期型となりました。ZXはフランスでは1998年に生産中止となり、後継車はクサラでした。総生産台数は約213万台でした。ZXはその後もPSAグループの中国での合弁会社「東風プジョー シトロエン」で生産され、中国市場専用でボディをノッチバックに変えたエリゼ(ELYSEE)という車もありました。(実車画像→ シトロエン エリゼ 2002)
ミニカーは1991年に発売されたソリド製の当時物です。1990年代になるとソリドは1980年代の廉価版ミニカーから脱却して、安価ながらも良い出来ばえのミニカーを製作し始めました。このZXも細部の仕上げは値段相応ですが、全体的な造形は全盛期のソリド並みの良いレベルに仕上がっていました。(塗装下処理が悪かったのか、この個体は塗装が少し荒れていますが) ドアが開閉するギミック付きです。ZXの当時物ミニカーはこのソリドの型を使ったべレム製もあり、最近の物ではノレブのセダンとラリー仕様などがあります。なおZX ラリー仕様の実体はプジョー 205のラリー専用車でしたので、ZXとは見た目がかなり違っていました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)