ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

RENAULT 25 1983 FRANCE

RENAULT 25
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 25


SOLIDO 1339 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.78m エンジン 変速機: V型6気筒 2.7L 142HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでルノー 25のミニカー検索

ルノー 25 フランス 1983年

 

 ルノーの上級車ルノー 20/30の後継車としてルノー 25が1983年に登場しました。先代同様にリアにハッチバックドアがありますが、ノッチバックセダン風に見えるデザインになっていました。凹凸を無くしたフラッシュサーフェイスボディの空気抵抗は同様のデザインで有名であったアウディ 100よりも優れていたそうでした。エンジンを縦置きする前輪駆動車で、ルノー、プジョー、ボルボが共同開発したPRV V型6気筒2.7L(142HP)、4気筒2.1L(123HP)/2L、4気筒2.1Lディーゼルエンジンを搭載していました。

 

 1985年にアルピーヌ V6 ターボ用のV型6気筒2.5Lターボ(182HP)が追加されました。同時期にホイールベースを250㎜延長したリムジンが設定され、フランス大統領専用車としても使われました。1988年に本革シートや専用スーツケースを備えた高級仕様のバカラが設定されました。1988年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更された後期型となり、1992年に後継車サフランにモデルチェンジしました。総生産台数は約78万台でした。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたソリドの当時物です。この時期のソリドはコストダウンで細部の仕上げが簡素化されつつあったので、やや安っぽい感じがして高級車らしくありませんですが、プロポーションは悪くありません。(このピンク色のようなカラーリングも高級車らしくないです) ドアが開閉するギミック付きです。ソリドの別ブランドであるべレムからもほぼ同じものが発売されていますが、当時物はそれらのソリド製しかないようです。当時物以外ではイクソとノレブがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 25 1
RENAULT 25 2

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FIAT REGATA 1983 ITALY

FIAT REGATA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT REGATA


BBURAGO 4121 1/43 101㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 82HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでフィアット レガータのミニカー検索

フィアット レガータ イタリア 1983年

 

 1983年にフィアット 131の後継車としてフィアット レガータが登場しました。フィアット リトモをベースにしており、リトモにリアのトランクを追加したような構造でした。ただ車格はリトモより上で、全く異なるスラントノーズで別の車のようにデザインされていました。当初は4ドアセダンのみで、エンジンはリトモと同じ4気筒1.3L/1.5Lと、リトモ 105TC用をディチューンしたDOHC 4気筒1.6L(100HP)と4気筒1.7Lディーゼルでした。

 

 1984年に4気筒1.9L(65HP)ディーゼルエンジンが追加され、エステートワゴンのウイークエンドが追加されました。1986年のマイナーチェンジで、フロントグリル、バンパー、ドアハンドルなどが変更されました。(4本斜線のフィアット エンブレムがより目立つデザインになりました)その後、1.9LターボディーゼルやDOHC 4気筒2Lエンジンが追加され、1990年に後継車のテムプラにモデルチェンジしました。総生産台数は約82万台でした。(実車画像→ フィアット テムプラ)

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたBブラーゴ製の当時物です。定価500円ほどの廉価版ミニカーでしたので、お世辞にも良い出来とは言いにくいですが、実車のイメージはある程度再現されています。ラリーカーのようなデカールが貼られていますが、このデカールは人目を引く為の飾りのようなもので、実車に即したラリーカー仕様という訳ではありません。また室内のステアリングホイールが省略されていて、ここまでやるかといった徹底した廉価版です。Bブラーゴの1/43は安価故にこのような簡素な作りなので私のコレクション対象からは少し外れるのですが、この当時のイタリア車の量産ミニカーはBブラーゴだけが作っているものが結構ありました。このレガータも当時物ミニカーではポリスティルの1/40と1/25とこのBブラーゴぐらいしかありませんでしたので購入した次第でした。最近になってレジン製の少量生産品(ELITE MODEL)やイタリアのミニカー付雑誌「FIAT STOY COLLECTIO」のNo.107でモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT REGATA 1
FIAT REGATA 2

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FIAT UNO 1983 ITALY

FIAT UNO
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FIAT UNO


BBURAGO 4120 1/43 92㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.64m 全幅約1.55m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 56HP 5段変速
性能: 最高速155km/h  データーベースでフィアット ウーノのミニカー検索

フィアット ウーノ イタリア 1983年

 

 大ヒットしたフィアット 127の後継車としてフィアット ウーノが1983年に登場しました。イタル デザインによる背の高いボディはシンプルで機能的でした。高い車高はクラス最大の広い室内を実現し、フラッシュサーフェイス化されたボディは空力的にも優れていました。このパッケージングなどが評価されて1984年のEU カー オブ ザイヤーを受賞しています。ダンテ ジアコーサ式前輪駆動車で、3/5ドアハッチバックがありました。当初のエンジンは4気筒900㏄(タイプ45 45HP)/1.1L(タイプ55 56HP)/1.3L(タイプ70 68HP)でした。

 

 1985年に1.3L(105HP)ターボ エンジンを搭載し最高速200km/hの高性能版ターボ IEが追加されました。1986年に1.4L(70HP)ターボ ディーゼルも追加されました。1989年のマイナーチェンジで、前後のデザインがより空力に優れた形状に変更された後期型に変わりました。その後1Lエンジンの変更や1.4Lエンジンの追加が行われ、ウーノはこのクラスでは圧倒的な大ヒットとなり、1993年までに700万台以上も販売されました。1993年に後継車のプントが登場しました。

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたBブラーゴ製の当時物です。定価500円ほどの廉価版ミニカーだったのでコスト重視の簡素な作りですが、プロポーションは悪くありません。ラリー車仕様になっているのは、人目を引くデコレーションとしてデカールを使っているからです。実際にデカールが付いていないとかなり地味です。同じような理由で当時の廉価版ミニカーはこのようなラリーカー仕様となっているものが多かったのです。なお前述したBブラーゴ製のフィアット レガータと同様に室内のステアリングホイールが省略されています。(インパネに取付けスペースがあるので、付いていたものもあったのかもしれませんが) ウーノは実車が大ヒットしたのに、当時物ミニカーはこれぐらいしか無く、地味な実用車は大ヒットしてもミニカーにはならないことが多いのです。最近になってノレブとプレミアムX(イクソ)、KESS MODEL(レジン製)などでモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT UNO 1
FIAT UNO 2

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LANCIA RALLY 037 1983 ITALY

LANCIA  RALLY 037
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LANCIA  RALLY 037


VITESSE 100 1/43 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.92m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2.1L スーパーチャージャー 280HP 5段変速
性能: 最高速190km/h 縦置エンジン ミドシップ搭載 データーベースでランチア ラリー 037のミニカー検索

ランチア ラリー 037 イタリア 1983年

 

 フィアット グループのラリーカー ランチア ストラトスフィアット 131 アバルトの後継車として1982年にランチア ラリー 037が登場しました。この車の正式な名前は単に「ラリー」ですが、一般的には開発コードの037をつけてラリー 037と呼びます。ラリー 037はランチア ベータ モンテカルロをベースにして開発されたグループBのラリー専用車で、DOHC 4気筒2L スーパーチャージャー(ワークス 280HP)エンジンを縦置きミッドシップ配置する後輪駆動車でした。ピニンファリーナがボディをデザインしているだけあって、普通のラリーカーとは違うセンスの良さを感じます。

 

 デビュー戦は1982年のツール デ コルスで、この年はほとんど活躍していません。1983年はモンテ カルロ、ツール デ コルス、サンレモなどで勝利し、マニファクチャー チャンピオンを獲得しています。1984年はフルタイム4WDを採用したアウディ クワトロが強く、ラリー 037はツール デ コルスの1勝しか挙げられず、マニファクチャーでは2位となりました。1984年頃にボディを軽量化しエンジンを2.1L(325HP)にパワーアップしたEVO(エボルツィオーネ) IIが登場しました。その後WRCは4WD車が主流となり、後輪駆動のラリー 037は勝てなくなり、1985年にフルタイム4WDのランチア デルタ S4が後継車となりました。(実車画像→ ランチア デルタ S4)

 

 

 ミニカーはビテス製の当時物で、ビテス初期の1983年頃に発売されました。フロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて、1980年代のミニカーとしては結構良い出来でした。当時のレースカーのミニカーのほとんどにはデカールが同梱されていて、デカールは自分で貼るものでした。これも自分でデカールを貼っていますが、ゼッケンなどを貼り残しています。ゼッケン「9」を貼ると1-2-3フィニッシュした1983年ツール デ コルスの優勝車のモデルとなります。またフロントに追加する補助灯、ワイパー、ドアミラーなどのパーツも付属しているのですが、取り付けていません。当時のビテスはこのような付属品が付くマニアックなミニカーでした。ビテスはストリート仕様(ストラダーレ)などバリエーションが約30種類ほどありました。これ以外のラリー 037のミニカーはソリドの当時物、イクソ、京商(1/18、1/43)、hpiレーシングなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA RALLY 037 1
LANCIA RALLY 037 2

 以下は1983年に発売されたソリド製の当時物 ランチア ラリー 037 (1/43 型番1327)の画像です。当時のソリドの廉価版ミニカーで、プロポーションは悪くないのですが、しょぼいホイールなど細部の仕上げが雑です。1980年代前半はソリドだけではなくこのようなコスト最優先の安価なミニカーが多かったのでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA RALLY 037 1
LANCIA RALLY 037 2

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NISSAN GAZELLE COUPE DOHC TURBO RS-X (S12) 1983 JAPAN

NISSAN GAZELLE COUPE DOHC TURBO RS-X (S12)
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NISSAN GAZELLE COUPE DOHC TURBO RS-X (S12)


NISSAN CAR COLLECTION 37 1/43 102mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.66m エンジン 変速機: DOHC4気筒 2Lターボ 190HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースで日産 シルビア/ガゼール (S12)のミニカー検索

日産 ガゼール クーペ DOHC ターボ RS-X S12型 日本 1983年

 

 1983年に 日産 シルビア 4代目と姉妹車ガゼール 2代目が登場しました。先代と同じようなデザインで2ドア ノッチバッククーペと3ドア ハッチバックがあり、流行のリトラクタブル ヘッドライトを採用していました。エンジンは従来のFJ型DOHC4気筒2L/2Lターボ(190HP)と新型のCA型4気筒1.8Lで、低められたノーズにFJ型エンジンが収まらずボンネットにバルジ(凸部)がついていました。4輪独立サスペンションの採用で足回りが強化され、4段AT/5MTで最高速は180Km/h以上とDOHC 2Lターボ仕様車は当時国内最速の車でした。

 

 先代と同様にシルビアとガゼールはフロントグリルやテールライトの意匠が異なっていました。1984年にCA型1.8Lにターボが追加され、1986年のマイナーチェンジでFJ型エンジンが廃止され、CA型エンジンにDOHC仕様が設定されました。その際に姉妹車のガゼールは廃止となりました。シルビアは高性能でしたが、スカイラインの陰に隠れてあまり売れませんでした。北米には日産 200SXの名前で販売され、V型6気筒3Lエンジン搭載車もありました。1988年にシルビア 5代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、国産名車コレクションのシルビア 4代目のフロントグリル/テールライトを変更してガゼールに仕立てています。安価な雑誌付きミニカーなので内装の彩色仕上げは省かれていますが、灯火類などの細部はきちんと仕上げられていて良い出来ばえです。またガゼール 2代目のミニカーは2022年現在でこれしかないので、車種的には貴重だと思います。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN GAZELLE HARDTOP 2000XE-II (S110) 1
NISSAN GAZELLE HARDTOP 2000XE-II (S110) 2

 以下は2010年に発売されたアシェット 日産名車コレクションのガゼール ハッチバック ターボ RS-X (1/43 No.43)の画像です。これも日産名車コレクションのシルビア ハッチバックからガゼールに仕立てたものです。こんな具合にボディの形状が異なるクーペとハッチバックが同じメーカーで揃っているミニカーは少ないので、単なる色違いや仕様違いではないこのようなバリエーションの増やし方は納得できます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN GAZELLE HATCHBACK (S110) 1
NISSAN GAZELLE HATCHBACK (S110) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN GAZELLE HATCHBACK (S110) 3
NISSAN GAZELLE HATCHBACK (S110) 4

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