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ホンダ インサイト 日本 2009年
2009年にホンダ インサイト 2代目が登場しました。初代は燃費最優先の設計で徹底的な軽量化と空力対策を施した2ドアクーペでしたが、2代目は5ドアハッチバックセダンに代わりました。デザインはリアハッチのエクストラウィンドーなどライバルのトヨタ プリウス 2代目のスタイルに良く似ていますが、切れ長のヘッドライトはホンダらしい顔付でした。ハイブリッドシステムはエンジン走行を基本とするシビック ハイブリッド 2代目と同じIMAシステムでした。気筒休止システムを採用した4気筒1.3L(88HP)エンジンと電気モーター(14HP)とニッケル水素電池で構成するハイブリッドで燃費は27.2㎞/L(標準モデル)でした。初代と異なり変速機はCVTのみとなりました。(エンジン全気筒を休止させると短期間のEV走行ができました)
2011年にサスペンション設定が変更され、タイヤサイズを16インチから15インチに変更し、燃費が30km/L(上級モデルLS)に向上しました。2011年のマイナーチェンジでバンパーの意匠を変更し、エンジンとIMAシステムの改良で燃費が少し向上しました。同時に4気筒1.5L(120HP)エンジンを搭載した上級グレードのエクスクルーシブが追加されました。ハイブリッド車としては低価格でしたので当初の販売は好調でしたが、IMAハイブリッドシステムが時代遅れになると販売が低迷しました。2014年に生産中止となり、後継者はグレイスでした。(実車画像→ ホンダ グレイス 2017)
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製です。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現され良く出来ています。灯火類や室内などの細部も良く再現してあります。これ以外のインサイト 2代目のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/60、Mテック カプセルの1/72、RAI'Sのポリス仕様、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ CR-Z 日本 2010年
2010年にハイブリッドカー ホンダ CR-Zが登場しました。ハイブリッドカーにも運転する楽しさを味わえる車という(昔の)ホンダらしいコンセプトで開発されました。外観は1980年代のCR-Xやインサイト 初代に似たデザインの4人乗り3ドアハッチバッククーペで、後方に切れ上がったウエストラインの造形が特徴的でした。ハイブリッドシステムはインサイト 2代目とほぼ同じIMAシステムで、低回転で吸気バルブ動作を停止する4気筒1.5L(118HP)エンジンと電気モーター(14HP)とニッケル水素電池で構成され、燃費は25㎞/Lでした。変速機はCVTとハイブリッドカーとしては世界初の6段変速が採用されました。
2012年のマイナーチェンジでフロントバンパーの意匠が変更されました。同時にリチウムイオン電池を採用し電池電圧を上げたことでモーター出力が向上しました。同時にエンジン、ハイブリッドシステムが改良され、ステアリングホイールに付いた「PLUS SPORTボタン」を押してアクセルを踏むとモーターアシストが最大(20HP)になりCVTがローギヤとなって全力加速する機構が追加されました。2015年のマイナーチェンジでフロントグリルとリアバンパーの意匠が変更されました。初期のCR-Zはスポーツカー的な外観ながら動力性能がいまひとつでしたが、2012年のマイナーチェンジ後は「PLUS SPORTボタン」を押せば3Lエンジン並みの加速性能となったようです。2017年に生産中止となりました。
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製です。特徴的なデザインのかっこいいボディがうまく再現されています。リアのエクストラウィンドー周り、ガラスサンルーフ、室内の造形などの細部もリアルで、とても良く出来ています。これ以外のCR-Zのミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/61、エブロのノーマルとレース仕様、国産名車コレクション、WIT'S(レジン製)のモデューロ仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ NSX コンセプト 日本 2013年
2013年の東京モーターショーにNSXの2代目のプロトタイプ NSX コンセプトが公開され、2016年に国内で市販化されました。デザインは最近のミドシップエンジン搭載のスーパーカーに共通する低く幅広いスタイルで、細長いヘッドライトが特徴的です。ミドシップに縦置きされるエンジンはV型6気筒3.5Lで、それに3つのモーターを組合わせたハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用しています。このエンジンはホンダ製ではなく、高性能で少量生産という理由からホンダがレースで有名なコスワースに製造を依頼しているそうです。(少しがっかりです) なお車の製造も国内ではなく北米の専用工場で行うとのことでこれもなんとなく寂しい気がします。
ハイブリッドシステムは後輪をエンジンとモーターで、前輪2輪は2つのモーターで駆動します。前輪左右の駆動トルクを独立し制御することで、優れた操縦性を発揮するようです。システムの最高出力は581HPと恐ろしく速いのですが、上述したシステムの制御でその挙動は極めてスムーズだそうです。価格は約2400万円とポルシェ 911並みで、国内で販売される日本メーカーの車としては最高金額です。(ただ内装の仕上げなどは評判が悪いようですが)
ミニカーはエブロ製のNSX コンセプトで、2015年に発売されました。エブロらしい手堅い作りで、良くできています。ただ内装はやや物足りないレベルです。また台座から外して底板を見ると、シャーシなどの造形がなくのっぺらぼうの状態でがっかりしました。これはエブロらしくないレベルで、多分シャーシの実車データが得られなかったからだと思います。ただ最近、底板の造形を省略するミニカー(特に新興レジン製)が増えているのは好ましくない傾向です。トミカなどの小スケールでもそれなりに造形していますから、1/43でシャーシやサスペンションの造形を省略するのは私に言わせると手抜きです。 これ以外のミニカーでは、トミカ、京商の1/64、MARK43、ホビージャパンの1/18、エブロのレース仕様などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ フィット RS (GK型) 日本 2014年
ホンダ フィット 3代目が2013年に登場しました。日本で大ヒットした設計思想をベースにして世界市場での量販車を目指して開発され、プラットフォームを一新し軽量化と高剛性化が図られました。ボディは大型化されましたが、5ナンバー規格のままでした。デザインは先代をほぼ踏襲し、切れ長のヘッドライトでフロントの意匠が目新しくなりました。エンジンはDOHC化された4気筒1.3L(100HP)/1.5L(132HP)が搭載され、変速機はCVTと高性能版RSの5段MTがあり、駆動方式はFFとビスカスカップリング式4WDでした。追突や発進時の事故を軽減して安全運転をサポートする「シティ ブレーキ アクティブシステム」が採用され安全性能も向上しました。
ハイブリッド車はDOHC 4気筒1.5L(110HP)エンジンと7段DCT変速機に内蔵した電気モーター(29.5HP)とリチウムイオン電池で構成した新開発のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCDハイブリッド」が採用されました。モードの切り替えで先代ではできなかったEV走行が可能になりました。(ただこのシステムは制御が複雑だったので不具合対応のリコールが多発しました) 2015年のマイナーチェンジでフロントグリルの意匠が変更されました。2017年のマイナーチェンジで前後バンパーの意匠が変更され、LEDヘッドライトが採用されました。2020年にフィット 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ フィット e:HEV 2020)
ミニカーは2016年に発売された国産名車コレクション製です。高性能版のRSをモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソがOEM生産していた京商 Jコレクション製のフィット(型番JCP86001)の型を流用しています。プロポーションが良くフロントグリルの造形がリアルで、実車の雰囲気がうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカーですので室内の仕上げは簡素化されていますが、値段相応以上に良く出来ています。これ以外のフィット 3代目のミニカーはこれと同じ物で色違いのFIRST43、前述した京商 Jコレクション、トミカの1/61、WIT'S(レジン製)のRSとハイブリッド、エブロのハイブリッドなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ ヴェゼル ハイブリッド 日本 2015年
ホンダ フィット 3代目をベースにした小型SUV ヴェゼルが2013年に登場しました。(ヴェゼルは2006年まで販売されていたSUV HR-Vの2代目でもありました) SUVながらスポーティなクーペ風のルーフを備えた流行のデザインでした。エンジンは4気筒1.5L(132HP)で、ハイブリッド仕様がありました。ハイブリッド システムはモーター 22kW(30HP)だけの走行が可能な「SPORT HYBRID i-DCD」を採用、ホンダらしくエンジン主体でモーターは加速時にアシストする味付けでした。変速機はエンジン仕様がCVTで、ハイブリッド仕様は7段自動変速(DCT) 後輪駆動力を電子制御する4WDの設定があり、ハイブリッドの4WDはホンダ初でした。
ヴェゼルはホンダの世界戦略車で、アメリカやブラジルなどでも製造されました。北米、南米ではHR-Vの名前で、中国ではヴェゼルの名前で販売されていました。なおハイブリッド仕様は国内だけのようで、海外では1.8Lエンジンや6段変速の仕様も設定されていました。2018年のマイナーチェンジでフロントグリル/ヘッドライトの意匠が変更されました。2021年にヴェゼル 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ホンダ ヴェゼル 2021)
ミニカーは2016年に発売された国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。リアパネルにHYBRIDのエンブレムが付いてますので、ハイブリッド仕様をモデル化しています。イクソは型番MOC204でホンダ HR-V(ヴェゼルの輸出仕様 左ハンドル)をモデル化していますので、それを流用した右ハンドル仕様です。プロポーションが良くフロントグリルや灯火類などの細部がそこそこ再現されていて、良く出来ています。ただ安価な雑誌付属のミニカーですのでコストダウンで内装の彩色は省かれています。ヴェゼルは2015年のSUV国内販売台数トップで人気があったのでモデル化されたようですが、国産名車コレクションはこの類の大衆車を安価でモデル化してくれたのでありがたい存在でした。これ以外のヴェゼル 初代のミニカーはホンダ特注品の1/18(PAUDI MODEL製)、ハイストーリー(レジン製)、エラカーの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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