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日産 エクストレイル T31型 日本 2007年
2007年に日産 エクストレイル 2代目(T31)が登場しました。ボディは少し大きくなり、外観は大ヒットした先代のデザインをほとんどそのまま継承しフロントグリルを目新しくしていました。4WDは先代と同じスタンバイ式4WDでしたが、「オールモード4X4-i」と呼ぶ前後トルク配分を最適に制御するシステムに改良されました。エンジンはDOHC 4気筒2L(137HP)とDOHC 4気筒2.5L(170HP)で、先代の高性能なターボ仕様はなくなりました。ボディ塗装の一部の色に軽い傷なら時間が経つと修復する特殊な塗装「スクラッチシールド」を採用していました。
2008年にルノーと共同開発したコモンレール式のDOHC 4気筒2L(173HP)ターボ クリーン ディーゼルエンジンを搭載した20GTが追加されました。20GTは欧州仕様がベースだったので、外観はフロントグリル/バンパーなどが異なっていました。またこのエンジンは3.5Lガソリンエンジン並みの高トルクでディーゼル特有の騒音も少なく低燃費で高性能でした。2010年のマイナーチェンジでフロントグリルとヘッドライトが20GTと同じような意匠に変更されました。2013年にエクストレイル 3代目(T32)にモデルチェンジしました。クリーン ディーゼル仕様車は2015年まで生産されました。(実車画像→ 日産 エクストレイル 2017)
ミニカーは2011年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、ノレブは自社ブランド(型番420112)でエクストレイル 2代目をモデル化していますので、それを流用して室内の仕上げなどを簡素化した廉価版です。複雑な形状のヘッドライトがリアルに再現されていて、実車の雰囲気がうまく再現されています。安価な雑誌付きミニカーですので、内装のメーター印刷が省かれているなど簡素な仕上げになっています。これ以外のエクストレイル 2代目のミニカーはトミカの1/62、上述したノレブ、京商 Jコレクション、日産名車コレクションの20GT、 RAI'Sのポリス仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 ランサー エボリューション X 日本 2007年
2005年に三菱 ランサー エボリューション IXが登場しました。基本的なデザイン/構造は先代と同じでしたが、先代で不評であった富士山型のフロントグリルがなくなり、エンジンに連続可変バルブタイミング機構「MIVEC」が採用されました。馬力はそのままでしたが高回転域での応答性が向上しました。またリアバンパーにディフューザーが追加され、リアの車高を5㎜下げるなど空力特性を改良していました。ランサー ワゴンのボディを流用したランサー エボリューション ワゴンが追加されました。(実車画像→ 三菱 ランサー エボリューション IX)
2007年にランサー 7代目がギャラン フォルティス(海外向けの名前はランサー)の名前で登場しました。逆スラントしたノーズの採用で、他社にない個性的なデザインのセダンになっていました。このギャラン フォルティスをベースにして、2007年にランサー エボリューション Xが登場しました。エンジンは従来の物から新型のDOHC4気筒2L(280HP)ターボに変更され、変速機はツイン クラッチ式の6段半自動変速が採用されました。4WDシステムは新開発の車両運動統合制御システム「S-AWC」が採用されました。2015年にランサー エボリューションはこの世代で生産終了となりました。(実車画像→ 三菱 ギャラン フォルティス)
ミニカーは2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、メーカーはイクソです。国産名車コレクションはエボリューション 初代とエボリューション 6代目もモデル化していて、どちらもまずまずの良い出来ばえでした。このエボリューション 10代目もプロポーションが良く、灯火類などの細部の仕上げもまずまずで雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえです。イクソはカタログ モデルでもランサー エボリューション Xのラリー仕様など20数種類をモデル化しています。イクソ以外のエボリューション 10代目のミニカーはトミカの1/64、京商(イクソのOEM)、ビテスのラリー仕様、LA-X(レジン製)、TARMACの1/64などがあります。 三菱 ギャラン フォルティスはWIT'S(レジン製)がモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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三菱 i-MiEV (電気自動車) 日本 2007年
三菱の電気自動車 i-MiEVは2006年に発表され2009年から販売されました。軽自動車の三菱 i (2006年発売)をベースにした世界初のリチウムイオン電池を搭載する量産電気自動車でした。GS湯浅系のジャパンエナジーが製造する容量16kWhのリチウムイオン電池(電圧330V 重量200kg)を車体床下に搭載し、リアに配置した出力47kW(64HP)の電気モーターで減速ギヤとデファレンシャルギヤを介して後輪を駆動する構造でした。航続距離は一般的な市街地走行で約120km、最高速130km/hの性能でした。急速充電(80%まで30分)と普通充電(100V/200V(満充電まで14時間))が可能で、三菱自動車ディーラーに充電器が整備され、CHAdeMO協議会が推進する急速充電器も使えました。
当初は法人向けに販売され価格は459.9万円(国のEV補助金139万円が適用可能)で、2010年から個人向けにも販売されました。2011年のマイナーチェンジで廉価版が設定され、東芝製のリチウムイオン電池が採用されました。2018年のマイナーチェンジで、保安基準に対応してバンパーが変更されて全長がが少し大きくなり軽から小型車規格となりました。国外ではフランスのPSAグループにOEM納入され、プジョー iOn(イオン)、シトロエン C-ゼロとして欧州で販売されました。2021年に生産中止となり、国内外の総生産台数は約2.3万台(国内約1.1万台)でした。生産台数は少なかったですが、i-MiEVは電気自動車の実用化に大いに貢献しました。
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製で、正式発表された当時のプレゼンテーション仕様をモデル化しています。実車に即したカラーリングでi-MiEVの独特な顔つきと丸みのあるボディがうまく再現され、レベルの高い出来ばえです。室内のインパネなどの細部も良く再現されています。(フロントウィンドー下のワイパーが目立つのも実車どおりです) 京商 Jコレクションはバリエーションで関西電力実証走行試験車両、量産仕様、タクシー仕様など数種類をモデル化しています。これ以外のi-MiEVのミニカーは、これを流用しているアシェット 国産名車コレクション、ビテス、トミカとトミカリミッテドの1/58、トミーテックの1/150、童友社の1/64、ノレブの欧州OEM版のプジョー イオンとシトロエン C-ゼロなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ フィット (GE型) スカイルーフ 日本 2007年
ホンダ フィット 2代目が2007年に登場しました。先代同様に5ドアハッチバックだけのボディは大きくなり、大ヒットした先代のデザインを継承しつつさらにスタイリッシュなデザインとなりました。先代と同じ4気筒1.3L/1.5L(120HP)エンジンながらVTECが改良されました。スポーツ仕様のRSには1.5Lエンジンが搭載され5段MTがありました。前輪駆動車の変速機はMTとCVTがあり、4WD車にはMTと5段自動変速がありました。先代に引き続き2007年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
2010年のマイナーチェンジでフロント周りの意匠を小変更し、RSにこのクラスでは国産初となる6段MTが採用されました。同時にIMA ハイブリットシステムを採用したフィット ハイブリッド(1.3L車 燃費26.4㎞/L)が登場しました。派生車としてリアオーバーハングを延長したステーションワゴンのフィット シャトル/シャトル ハイブリッドが2011年に登場しました。2011年に電気自動車 フィット EVを公開し2012年に企業向けリース販売が始まりました。 2008年の新車販売台数で1位となるなど先代同様に国内外で大ヒットし、2013年にフィット 3代目にモデルチェンジしました。(国内総生産台数は約106万台) (実車画像→ ホンダ フィット シャトル ハイブリッド 2011)
ミニカーは2008年に発売されたエブロ製の当時物です。ガラス製サンルーフを備えたスカイルーフ仕様をモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で実車がうまく再現されていてとても良く出来ています。特にスカイルーフの造形はリアルで、室内の細部も良く再現されています。エブロはスカイルーフではない標準ルーフ仕様もモデル化しています。これ以外のフィット 2代目のミニカーはトミカの 1/60とシャトル 1/68、Mテック カプセルの1/72、WIT'S(レジン製)のRSなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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光岡 大蛇(オロチ) 日本 2007年
富山県にある光岡自動車は日本で10番目に認可された小規模の自動車会社です。同社の前身は中古車販売業で、1979年に光岡自動車として創業し自動車の自社開発を始めました。最初の車は1982年に発売したBUBUシャトル50で、50㏄エンジンを搭載した自動2輪車規格(原動機付自転車免許で運転できる)の超小型3輪車でした。1985年に道路交通法が変わり、BUBUシャトル50は原動機付自転車免許で運転できなくなり生産中止となりました。(実車画像→ 光岡 BUBUシャトル50 1982)
その後アメリカ車の輸入販売を始めたことで関心を待ったアメリカのレプリカ車を真似た車の開発を始めました。1987年にフォルクスワーゲン ビートルをベースにして、ボディをメルセデス ベンツ SSKに似せたBUBUクラシックSSKを限定200台で発売しました。以後国産市販車をベースにしてボディを往年の名車風に改造したレプリカ車のラセード、ビュートを発売しました。1994年にはロータス セブンを真似たゼロワンを開発し、この車が運輸省の型式認定を受けたことで、光岡自動車は自動車メーカーとして正式に認可されました。(実車画像→ 光岡 ゼロワン 1994)
光岡はその後も、優雅(ユーガ)、凌駕(リョーガ)、我流(ガリュー)などレトロなデザインの車を発表しました。2001年の東京モーターショウーで独特なデザインのコンセプトカー 大蛇(オロチ)を発表し話題となり、2007年に大蛇が市販化されました。大蛇はベース車がなく、自社開発したフレームにトヨタ レクサスのDOHC V型6気筒3.3L(233HP)エンジンをミドシップ搭載し、量産車として運輸省の形式認定を取得していました。大蛇の最大の特徴はその名が示す日本神話のヤマタノオロチをイメージしたスーパーカー的なデザインでした。見た目はスーパーカー風でしたが、スポーツカー的な性能重視の車ではなく居住性重視の設計だったそうです。2014年に生産中止となり、限定400台の受注生産でした。特別仕様車として大蛇 零、大蛇 兜があり少量生産されました。
ミニカーは2008年に発売されたハイストーリー製です。プロポーションが良く独特なデザインのボディがうまく再現されています。フロントの顔付きやテールの造形もリアルで、灯火類や室内の細部も良く仕上げてあります。ハイストーリーはインターアライド社のブランドで、レジン製ミニカーとしては老舗ブランドです。他のレジン製ミニカーメーカーがあまりモデル化しない旧車や軽自動車などもモデル化してくれるので、レジン製ブランドとしては好ましいブランドだと思います。 これ以外の大蛇のミニカーはトミカとトミカ リミッテドの1/63、hpi racingがありました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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