ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MAZDA ROADPACER 1974 JAPAN

MAZDA ROADPACER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA ROADPACER


JAPANESE CAR COLLECTION 126 1/43 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.85m 全幅約1.89m エンジン 変速機: 2ローター 654X2cc 135HP 3段自動変速
性能: 最高速165km/h  データーベースでマツダ ロードペーサーのミニカー検索

マツダ ロードペーサー 日本 1974年

 

 トヨタ センチュリーや日産 プレジデントといった最高級車市場にマツダはロードぺーサーで1975年に参入しました。ただ一から自社開発するのは当時のマツダ(東洋工業)には荷が重く、この車はオーストラリアのGM ホールデン社から輸入した1974年式の右ハンドルの大型車プレミア (PREMIER 実車画像)を改造した物でした。内外装を高級に仕上げ、13B型エンジン(135HP)にジャトコ(日本自動変速機)製の3段自動変速機を組み合わせて、最高速は165km/hでした。

 

 低回転域でのトルクに難があるロータリーエンジンはこの手の高級車には不向きなこともあって、この車はあまり出来が良くなかったようです。1979年の生産中止までに約800台ほどしか生産されていません。結局国内の最高級車市場の牙城(センチュリやプレジデントの市場)は崩せなかった訳です。なお同時期にいすゞ自動車も同じホールデン プレミアを輸入してステーツマン デビルの名前で販売していましたが、これもほとんど売れませんでした。

 1970年代にマツダはロータリーエンジン搭載車でのフルラインナップを計画しており、このロードペーサーもその計画の一環でした。また軽自動車でもシャンテに搭載する予定でしたが、さまざまな事情で実現しませんでした。1973年のオイルショックが起こるまでは、ロータリーエンジン車は輝いていたのですが。。。

 

 

 ミニカーは2010年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーは不明ですが、おそらくイクソではないかと思います。このロードぺーサーは国産名車コレクションシリーズの中でも、かなり出来の良い部類だと思います。ただ実車がほとんど知られていないので、あまり欲しい人はいないでしょう。これの型を流用してFIRST43からもロードぺーサーが発売されました。当時物ミニカーとしてはトミカ ダンディ製がありました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MAZDA ROADPACER 1
MAZDA ROADPACER 2

 以下は1976年に発売されたトミカ ダンディの当時物ミニカーのロードペーサー(1/49 型番D49)の画像です。実車に人気が無かったので、これは多分販促用に作ったものを市販したのだと思われます。スケールが1/49と中途半端ですが、当時物としてはかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA ROADPACER 3
MAZDA ROADPACER 4

 以下はボンネット開閉ギミック/室内の画像と国産名車コレクション製と並べてみた画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MAZDA ROADPACER 5
MAZDA ROADPACER 6

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HONDA CIVIC 1500 GF 1974 JAPAN

HONDA CIVIC 1500 GF
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC 1500 GF


DIAPET 1346 (G16) 1/40 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.7m 全幅約1.5m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 70HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでホンダ シビックのミニカー検索

ホンダ シビック 1500 GF 日本 1974年

 

 ホンダ 1300での失敗を糧にして設計され、1972年に登場した小型車がシビックでした。前述したライフを大型化したような構成で、ヨーロッパ車風の2ボックス スタイルは当時の国産車としては新鮮なイメージがありました。4気筒1.2L(60HP)エンジンを搭載し、サスペンションは4輪ともストラット式の独立懸架、4段変速で最高速145km/hの性能でした。当初は2ドアセダンだけでしたが、3ドアハッチバックと上級グレードのGL(69HP)が直ぐに追加されました。

 

 1973年に「ホンダマチック」と称する半自動2段変速機仕様が設定されました。同年に独自開発の排ガス対策CVCC(複合渦流調整燃焼)方式を採用した1.5L(70HP)エンジンが追加され、ホイールベースを延長した4ドアセダンが追加されました。1974年にはスポーツ仕様の1200RS(76HP)が追加され、翌年には1.5Lの1500RSLに変わりました。1974年に5ドアの商用バンも追加されました。1977年に4ドアセダンをハッチバック化した5ドアが追加されました。1978年にエンジンが1.2Lエンジンが1.3Lに拡大され4ドアセダンが廃止されました。

 

 

 ホンダは横置エンジンの前輪駆動車として経験を積んだことで、操縦性などの問題を解消し、シビックでは居住性等に前輪駆動車のメリットが発揮されました。従来の国産車の概念を越えたことで大ヒットした傑作車でした。アメリカの排ガス規制(マスキー法)にCVCCエンジンでいち早く対応し、アメリカ市場など輸出先でも成功しました。1979年にシビック 2代目にモデルチェンジしましたが、外観をほとんど変えなかったことなどの原因で国内販売は芳しくありませんでした。

 ミニカーは1975年に発売されたダイヤペット製の当時物です。1973年に追加された4ドアセダンをモデル化しています。当時のダイヤペットの8番協力工場が製作していますが、この工場は型番G33のフェアレディ Z 2by2や型番G39のシルビア S10なども製作していて、センスの良い造形をしています。このシビックも少しずんぐりとした実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のダイヤペットのミニカーのなかでもかなり良い出来ばえでした。ただしこの頃から採用され始めたプラ製のホイールが安っぽく見えるのが、いまひとつです。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付です。ダイヤペットはこれより前の1973年に2ドアをチェリカ100シリーズ(1/34)でもモデル化していました。そのほかの当時物ミニカーはトミカの初期型のGL、トミカ ダンディのCVCC 4ドア(1/42)、エイダイ グリップの1500RSL(1/28)などがありました。当時物以外ではエブロのGL/1200RS、トミカ リミッテドのGL、コナミの1200RS、国産名車コレクションの1200RS、京商サークルK(1/64)の1200RSなどがあります。なおシビック 2代目のミニカーは外観がほとんど初代と変わらないことが原因でしょうか、2020年現在でもワゴン仕様のカントリーがトミカでモデル化されているだけです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア(トランク開閉ギミック)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA CIVIC 1500 GF 1
HONDA CIVIC 1500 GF 2

 以下は2002年に発売されたエブロ製のホンダ シビック 3ドア GL(型番43297)の画像です。エブロらしい正確な造形で、室内もリアルに良く再現されていて実に良く出来ています。シビック 初代の1/43量産ミニカーでは一番の出来ばえだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC 1500 GF 1
HONDA CIVIC 1500 GF 2

 以下は2006年に発売された国産名車コレクションのホンダ シビック 1200 RS (1/43 No.15)の画像です。国産名車コレクションの初期物で、メーカーはノレブです。ノレブらしいそつのない造形で、オーバーライダー付バンパーとブラックアウトしたホイールなどRS仕様をリアルに再現しています。コスト制限のある雑誌付きミニカーなので内装の仕上げは簡素ですが、それ以外は上記エブロ製と同等レベルの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC 3
HONDA CIVIC RS

 以下は1973年に発売されたダイヤペット製チェリカ100の当時物 ホンダ シビック 2ドア (1/34 型番100-2)の画像です。シビックをいち早くミニカーにしたので、初期の2ドアセダンをモデル化しています。チェリカ100シリーズは当時のダイヤペットの廉価版ミニカーで、縮尺が中途半端なうえに出来ばえもあまり良くないです。ただそこそこリアルな品川ナンバーが付いているのは当時のミニカーとしては珍しいものでした。シビックが大ヒットので、ダイヤペットは同じシビックながら上述した4ドアセダンもモデル化したのだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CIVIC 3
HONDA CIVIC RS

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NISSAN NEW SILVIA (S10) 1975 JAPAN

NISSAN NEW SILVIA (S10)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN NEW SILVIA (S10)


DIAPET 1374 (G39) 1/40 107mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.14m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.8L 105HP 5/4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースで日産 シルビア (S10)のミニカー検索

日産 ニュー シルビア S10型 日本 1975年

 

 日産 シルビア 2代目が1975年に登場しました。高級スポーツカーであった初代とは異なり、北米をターゲットにした女性向けの小粋なスペシャルティカーとしてデザインされました。車名には敢えてニューを付けて新しさを強調していました。サニー B210型をベースにした設計で、ブルーバード用の4気筒1.8L(105HP)L型エンジンを搭載し、3段AT 5/4MT変速で最高速170Km/hの性能でした。北米での車名はダットサン 200SXで、4気筒2Lエンジンを搭載していました。

 

 今見ると未来志向のデザインが目新しかったと思いますが、北米向けでアメリカ人が好む癖のあるデザインが当時の日本では受け入れられず、国内販売は芳しくありませんでした。1976年にエンジンがEGI(電子制御式燃料噴射)化され、1977年のマイナーチェンジで、フロントグリルのデザインが変更されました。1979年にシルビア 3代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたダイヤペット製の当時物です。実車の雰囲気がうまく再現されていて当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。(ドアなどの立て付けはいまひとつですが) これは当時のダイヤペットの8番協力工場が製作していましたが、この工場はフェアレディ Z 2by2(型番G33)なども製作していてセンスの良い造形をしていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーとしてはトミカとトミカ ダンディがあり、どちらも良い出来ばえでした。当時物以外ではハイストーリー(レジン製)、国産名車コレクション 1/24がモデル化しています。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SILVIA (S10) 1
NISSAN SILVIA (S10) 2

 以下は1976年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物 日産 シルビア (1/45 型番D58)の画像です。縮尺が1/45と中途半端なのがいまいちですが、実車の雰囲気の再現は上記のダイヤペットより上手で、かなり良い出来ばえです。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA (S10) 3
NISSAN SILVIA (S10) 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SILVIA (S10) 5
NISSAN SILVIA (S10) 6

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NISSAN CEDRIC 2800 SGL (330) 1975 JAPAN

NISSAN CEDRIC 2800 SGL (330)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC 2800 SGL (330)


DIAPET 1385 (G49) 1/40 122mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.79m 全幅約1.71m エンジン 変速機: 6気筒 2.8L 145HP 5/4段変速 3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでセドリック/グロリア 330型のミニカー検索

日産 セドリック 2800 SGL 330型 日本 1975年

 

 1975年に日産 セドリックは4代目(グロリアは5代目)にモデルチェンジしました。コークボトルラインを取り入れた基本的なフォルムは先代をほぼ踏襲していましたが、前後のパネルがより抑揚の大きいアクの強いデザインになりました。4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップ、バンが設定され、ワゴンは廃止されました。エンジンは先代の6気筒2.6Lが2.8L(145HP)となり、あとは6気筒2L、4気筒2L、4気筒2Lディーゼル(60HP)の4タイプで、50年排ガス規制対応で触媒/EGR(排気ガス再循環装置)/2次空気供給装置を組み合わせた排ガス浄化システム NAPS(NISSAN ANT-POLLUTION SYSTEM)が採用されました。

 

 その後EGI(電子制御燃料噴射装置)を採用した6気筒2L L20E型(130HP)エンジンも追加されました。3段AT 5/4段MT変速で最高速180km/h(2.8L)の性能でした。1977年のマイナーチェンジで後期型となり最上級仕様としてブロアムというグレードが登場し、2.2Lディーゼルエンジンが追加されました。1979年に5代目のセドリック/グロリア 430型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたダイヤペット製の当時物です。プロポーションはまずまずで、フロント/リアの造形はオーバーなデフォルメでアクの強いフロントの顔付きを再現しています。(かなりやり過ぎですが) ボンネット/4ドア/トランクが開閉するギミック付きで、この4ドア開閉は当時としては意欲的なギミックでした。4ドアが開くことでよく見える室内の造形は当時として良い出来ばえでした。これ以外の当時物としてはトミカ、トミカ ダンディのセダンがありました。またトミカがグロリア 330型のバンをモデル化していました。当時物以外ではアンチモニーコレクションのセダン(グロリアもある)、アオシマ DISMのセダン(グロリアや西武警察のパトカーなど)、国産名車コレクション、トミカ リミッテドのセダン/パトカー/タクシーなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CEDRIC 2800 SGL (330) 1
NISSAN CEDRIC 2800 SGL (330) 2

 以下は2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 セドリック 後期型 (1/43 No.226)の画像です。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されとても良く出来ています。これは2007年に発売されたアオシマ DISM製の型を流用しています。アオシマ DISMのオリジナルには車高を変えることが出来るギミックが付いていたのですが、コストダウンでそれは動作しないように変更されています。(底板を見ると車高を変えるスライドレバーが残っています) 後期型ですので、上記のダイヤペット製とはフロントの意匠が少しだけ違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC 2800 (330) 5
NISSAN CEDRIC 2800 (330) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC 2800 (330) 7
NISSAN CEDRIC 2800 (330) 8

 以下は2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 グロリア 前期型 (1/43 No.210)の画像です。これもアオシマ DISMの型を流用しています。上記のセドリックのフロント/リアの意匠を変えてグロリアに仕立てています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN GLORIA 2800 SGL (330) 1
NISSAN GLORIA 2800 SGL (330) 2

 以下は2015年に発売されたアシェット 国産名車コレクションの日産 グロリア 後期型 (1/43 No.239)の画像です。これもアオシマ DISMの型を流用しています。上記の前期型のフロント/リアの意匠を変更して後期型に仕立てています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN GLORIA 2800 SGL (330) 3
NISSAN GLORIA 2800 SGL (330) 4

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TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 1975 JAPAN

TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V)


EBBRO 43405 1/43 95㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 3.9L 125HPなど 4段変速X副変速機
性能:  4輪駆動 データーベースでトヨタ ランドクルーザーのミニカー検索

トヨタ ランドクルーザー FJ40V型 日本 1975年

 

 1951年にトヨタは警察予備隊(現在の陸上自衛隊)への納入を目的として、ジープ形式の試作車を開発しました。最終的に警察予備隊が採用したのはウィリス ジープをライセンス生産した中日本重工業(三菱重工業の前身)のジープとなったので、トヨタの試作車は民間用として生産されることになりました。この車が1954年にランドクルーザーとして登場しました。小型トラックのはしご型フレームに4輪リーフリジット サスペンションを備えた4輪駆動車でした。なおランドクルーザーの型式名のJはジープが由来です。

 

 1955年に登場したランドクルーザー J20型にはホイールベースの異なる3タイプがあり、エンジンは6気筒3.4L(85HP)B型と6気筒3.9L(105-125HP)F型の2種類で、ソフトトップ/ハードトップのジープ形式、ピックアップ、バンなど様々なボディ形式がありました。J20型は北米などへの輸出が行われ、好評だったそうです。1960年にJ40型にモデルチェンジし、1967年に乗用車的なデザインを採用したJ55/56型が追加されました。J40型は1984年まで長く生産されましたので、ランドクルーザーといえばこのJ40型が有名で、その耐久性と信頼性は世界中から高い評価を受けました。1984年にJ70型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたエブロ製で、FJ40V型をモデル化しています。ワイパーアームの支点がウィンドー下にあることから1975年以降の車をモデル化しています。実車の雰囲気が良く再現されていて、特徴的なフロントグリルや灯火類などの細部もリアルです。底板部分にはサスペンションやドライブシャフトなどもそこそこ良く再現されています。FJ40系の1/43量産ミニカーとしてはこのエブロ製が一番出来が良いと思います。ランドクルーザー 20/40系のミニカーはたくさんあります。当時物ミニカーではモデルペットの21型が1960年に発売され、トミカが1975年頃に40型を、ダイヤペットが1980年頃に1/30で40型を、トミカ ダンディが1982年頃に40型を、外国製ではポリスティルが1980年頃に40型を数種類モデル化しています。当時物以外ではエブロとよく似た出来ばえの国産名車コレクション(ノレブ製)の40型、国産名車コレクションの型を流用したFIRST43の40型、トミカ リミッテドの40型 1/60、ブッシュの40型 1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 1
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 2

 以下は底板部分の画像です。前後輪に接続されたドライブシャフト、リーフリジットのサスペンションが結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 3

 以下は2007年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のトヨタ ランドクルーザー BJ40 1974 (1/43 No.40)の画像です。メーカーはノレブで、これもかなり良い出来ばえです。リアのサイドウィンドー形状とバックミラーの取り付け位置に違いがありますが、それ以外はエブロ製とほとんど同じように見えます。なお1974年式と底板に表示されていますが、ドアミラー仕様となっていますので実際には1976年式とするのが正しいと思います。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 4
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 5

 以下はフロント/リアの拡大画像と上記のエブロのFJ40と並べてみた画像です。同じ車をモデル化しているので、エブロと国産名車コレクションは良く似ていますが、並べてみると車高や車幅、ホイール形状などに違いがあります。エブロ製の車幅はほぼ縮尺どおりなので、国産名車コレクションの車幅は少し大きめなようです。個人的には車高が高いエブロのほうがランドクルーザーらしい感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 6
TOYOTA LAND CRUISER (FJ40V) 7

 以下は2009年に発売されたアシェット 国産名車コレクションのトヨタ ランドクルーザー BJ42 1982 (1/43 No.89)の画像です。上記の国産名車コレクション No.40と同じ型を使ったバリエーションですが、1982年式となっていて、ドアミラーがフェンダーミラーに変更されフロントバンパーに電動ウィンチが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA LAND CRUISER (FJ42V) 1
TOYOTA LAND CRUISER (FJ42V) 2

 以下は1983年頃に発売されたトヨタディーラー向け特注品 トヨタ ランドクルーザー 40 (1/43 型番無し)の画像です。トヨタディーラー向けの販促用ノベルティとして作れられたミニカで、一般市販されたものではなく、私はミニカー専門店で購入しました。メーカーは不明ですが、底板に「MADE IN JAPAN」と表示されています。これも電動ウィンチらしき物を装備していてドア開閉ギミック付です。当時のミニカーとして並みの出来ばえでしたが、1/43サイズの当時物ミニカーはあまりなかったのでその点では貴重なものでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA LAND CRUISER (FJ42V) 3
TOYOTA LAND CRUISER (FJ42V) 4

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