Sorry Japanese Only
アウディ 80 (B4) アバント ドイツ 1992年
アウディ 80 (B3)の後継車として80 (B4)が1991年に登場しました。上級車だった90はこのB4からは80に統一されました。(北米市場では90に名前を統一) シンプルだったフロントグリルが独立して上級車100 (C4)と同じようなデザインに変わりました。全長が長くなり室内が拡大され、内装なども上級車志向になりました。エンジンは先代と同じ4気筒1.6L(71HP)/2L、4気筒1.9Lターボディーゼルに90用だった5気筒2.3L(133HP)が加わりました。
1992年にワゴンのアバントが設定され、V型6気筒2.8L(174HP)エンジンが追加されました。1993年に80 (B4)をベースにしてDOHC 5気筒2.2L(220HP)ターボエンジンを搭載した高性能版のS2/S2 アバントが登場しました。1994年にはポルシェが開発に協力し、アバントをベースにしてさらに強力な5気筒2.2L(315HP)ターボエンジンを搭載したRS2も登場しました。80は1994年にA4 (B5)にモデルチェンジし、80/90の名前は無くなりました。
ミニカーは1992年に発売されたシャバック製の当時物です。80 (B4) アバント(ワゴン)をモデル化しています。プロポーションが正確で、フロントグリルやバンパー組み込みの灯火類などの細部も結構リアルで良く出来ています。これもボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。シャバックは80 (B4) セダンもモデル化していました。これ以外の80 (B4)の当時物ミニカーはこれしかないようで、当時物以外ではリーツェの1/87、NEO(レジン製)のセダン/アバント/RS2などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。エンジンルームには縦置きされたV型6気筒エンジンが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1281
アウディ A6 (C4) ドイツ 1994年
前述したようにアウディ 100 (C4)は1994年のマイナーチェンジで新しいシリーズ名のA6に名前が変わりました。外観はヘッドライト横のサイドマーカー色、フロントグリル、テールライトなどが少し変わりました。100の上級車であった200はアウディの最上級車で、200の実質的な後継車は1994年に登場したA8となりました。このA6は従来シリーズでは80の上級車であった90の後継車ということになります。80の後継車は1994年に登場したA4となりました。この時期にアウディ全車が新しいAシリーズに切り替わりました。
当初のA6のエンジンは4気筒1.8L/5気筒2.3L/V型6気筒2.8L、4気筒1.9L/5気筒2.5Lターボディーゼルでした。その後6気筒2.4Lエンジンが追加され6気筒2.8LエンジンのDOHC化などが行われ、5気筒エンジンが消えていきました。1996年にDOHC V型8気筒4.2L(326HP)エンジンを搭載し足回りを強化した高性能版のS6 PLUS(プラス)(最高速250km/h)が限定生産されました。A6は1997年にA6 (C5)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A6 (C5))
ミニカーは1994年に発売されたシャバック製の当時物です。前述したシャバック製の100 (C4)をマイナーチェンジ後のA6に変更したものです。実車に即してフロントグリル、テールライト、ホイールなどが変更されていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。シャバックはA6 アバント、S6 プラス、S6 プラス アバントもモデル化していました。シャバックがA6 (C4)系をここまで揃えたのは実車販促用プロモーションモデルとして使われたからでしょう。したがってアウディ社のモデル化認証の関係でA6 (C4)のミニカーはシャバックしか作っていないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1266
アウディ A8 (D2) ドイツ 1994年
アウディの最上級車V8の後継車として、A8 (D2)が1994年に登場しました。当時のアウディに共通するフロントグリルを持ち、全長が5mを超える大柄で伸びやかなデザインでした。最大の特徴はボディだけではなくシャーシも含めて全てがアルミニウム製で40%も軽量化されていたことでした。これは動力性能向上や省エネの観点からも画期的なことでした。縦置き搭載するエンジンはV型6気筒2.8L(174HP)/3.7L(230HP)、V型8気筒4.2L(300HP)で、マニアルモード付4段自動変速、駆動方式はクワトロシステムによるフルタイム4WDでした。全長が5.16mのロングホイールベース版も設定されました。
V型8気筒4.2L(360HP)エンジンを搭載しサスペンションを固めたスポーツ仕様のS8も登場しました。1997年に前輪駆動モデルを追加し、変速機が5段自動変速に変わりました。1999年のマイナーチェンジでフロントバンパーが小変更され、4.2Lエンジンが5バルブ化(310HP)され、前輪駆動モデルが廃止されました。2001年にフォルクスワーゲンの狭角V型6気筒VR6エンジンを2つ組合わせたW型と呼ばれる12気筒6L(420HP)エンジンが搭載されました。2002年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A8 (D3) 2002)
ミニカーは1995年に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえで、シンプルなボディの実車の雰囲気がうまく再現されていました。室内のインパネなどの細部もリアルに再現されています。ミニチャンプスは見た目がほとんど変わらないマイナーチェンジ後のA8 (D2)もモデル化していますが、それらは実車販促用プロモーションモデルに使われたと思われます。これ以外のA8 (D2)のミニカーはリーツェの1/87があります。また見た目が同じなのでモデル化されなかったのでしょうが、S8(D2)の当時物ミニカーはありませんでした。2021年にOTTO MOBILE(レジン製)がS8(D2)をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1267
アウディ A4 (B5) ドイツ 1995年
1994年にアウディ 80 (B4)の後継車としてA4 (B5)が登場しました。当時のアウディに共通するフロントのデザインで、一目でアウディだと分かる優れたブランド戦略でした。同じグループ内のフォルクスワーゲン パサート (B5)とシャーシを共有する縦置きエンジンの前輪駆動車でした。4WDのクワトロ システムも選択できました。当初のエンジンは4気筒1.6L、DOHC 5バルブ4気筒1.8L/1.8Lターボ、V型6気筒2.6L/2.8L(174HP)、4気筒1.9L(110HP)ターボディーゼルでした。
1995年にワゴンのアバントが追加されました。1997年にはV型6気筒2.8Lエンジンも5バルブ DOHC化(193HP)されました。1997年のマイナーチェンジで前後のライト類が小変更され、6段変速機が追加されました。同時にDOHC ツインターボ V型6気筒2.7L(265HP)エンジンを搭載する高性能版のS4(2代目 B5)が登場しました。2000年にはアウディの子会社のクワトロ社がチューンしたエンジン(385HP)とシャーシでさらに高性能なRS4(アバントのみの設定)も登場しました。2001年にA4 (B6)にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A4 (B6) 2001)
ミニカーは1999年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。前述したミニチャンプスのA8 (D2)同様、このA4 (B5)もミニチャンプスらしいそつのない巧みな造形で、実車の雰囲気が良く再現されていました。室内の細部もミニチャンプスらしいリアルな仕上げとなっていました。ミニチャンプスはアバントやSTW(ドイツ スーパーツーリングカー選手権)のレース仕様など約30種類をモデル化しています。このA4 (B5)も1/43ではミニチャンプスがモデル化のライセンスをほぼ独占していたようですが、1/87ではヘルパやリーツェの当時物がありました。1/43ではデルプラドの世界の名車シリーズでもモデルされていました。S4のミニカーは無いようですが、RS4はミニチャンプスやヤトミンなどでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1268
アウディ A3 ドイツ 1996年
小型車アウディ 50の復活となるハッチバックのA3が1996年に登場しました。小さいながらもアウディ車に共通のフロントグリルを持ち、ブランドイメージに沿ったデザインでした。フォルクスワーゲングループ内の小型車のベースとして開発されたので、アウディ流の縦置きではなく横置きエンジンの前輪駆動車でした。当初のボディは3ドアハッチバックのみで、エンジンはDOHC 4気筒1.6L/1.8L/1.8Lターボ(150HP)、4気筒1.9Lターボディーゼル(90HP)でした。フルタイム4WDのクワトロが選択できました。
1999年に各エンジンがパワーアップし、5ドアハッチバックが追加されました。またDOHC 4気筒1.8Lターボ(210HP)エンジンを搭載する高性能版S3(3ドアのみ)が登場しました。2000年のマイナーチェンジで前後ライトなどが小変更され、6段変速が追加されました。電子制御式横滑り防止装置(ESP)が標準装備されるなど、アウディらしい高級で高性能な小型車でした。2003年に2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ アウディ A3 2003)
ミニカーは1998年頃に発売されたミニチャンプス製の当時物です。ミニチャンプスらしいそつのない巧みな造形で、実車の雰囲気が良く再現されていました。彩色されたシートや室内のインパネなどもリアルな仕上げとなっていました。ミニチャンプスはマイナーチェンジ後の5ドアハッチバックもモデル化していました。当時のアウディ車のモデル化のライセンスはミニチャンプスが独占していたようで、A3 初代の1/43量産ミニカーはミニチャンプス製しかないようです。ただし1/87ではライセンスが別なようで、リーツェが3ドアと5ドアをモデル化していました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
https://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1269
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.