ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 1931 GERMANY

MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS020 1/43 125㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.38m 全幅約1.82m
エンジン 変速機: 8気筒 4.6L 80HP 4段自動変速
性能: 最高速100km/h

 

メルセデス ベンツ 460 ニュルブルク プルマン (W08) ドイツ

 

 1926年にダイムラー社とベンツ社が合併して、ダイムラー ベンツ社となりました。メルセデスはダイムラー社のブランド名で、この時点でメルセデス ベンツというブランドが出来ました。合併直後にダイムラーの技術部長であったF.ポルシェ博士の下で、新しいツーリングカーが作られました。6気筒2Lエンジンを搭載するシュトゥットガルト と6気筒3.1Lエンジンを搭載するマンハイムで、それぞれの名前はダイムラーとベンツの本拠地に因んでいました。

 

 それらの上級車としてベンツ初の8気筒エンジン(4.6L 80HP)を搭載した、460 ニュルブルクが1928年に登場します。全長4.9mの大型リムジーンで、1930年に770K グロッサー メルセデスが登場するまではベンツの最高級車でした。1931年に5L(100HP)エンジンが搭載できるようホイールベースが拡大されて500 ニュルブルクとなり、最終的には単に500の名前で1939年までに約4000台が生産されました。この車はビンテージ期にもエリゴールのミニカーで紹介していますが、この画像の460は1931年式ロングホイールベース版です。当時の最先端の技術が採用されており、ローマ教皇用に特別に製作された特注車もありました。

 

 

 ミニカーはイクソ製です。元々このミニカーはミニカー付き雑誌「MERCEDES-BENZ COLLECTION」用に作られたモデルですが、このイクソのカタログモデルでは細部の仕上げがレベルアップしています。フロント グリル(Nurburgのロゴ付)、2重構造のフロントウインドー、リアのトランクなど良く再現してあります。またベージュと茶のツートンカラーもベンツ博物館の実車に即したカラーリングです。ただフェンダー部分がプラスチック製で軽いのがいまひとつです。

 
 

MAYBACH DS8 ZEPPELIN 1932 GERMANY

MAYBACH DS8 ZEPPELIN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MINICHAMPS 436039401 1/43 132㎜

 

マイバッハ ツェッペリン  ドイツ

 

 ダイムラー社の技術者であったヴィルヘルム マイバッハが1909年にダイムラー社を去り設立したのがマイバッハ社です。自動車や鉄道用のエンジンを製作し、当時の大型飛行船ツェッペリン号にV型12気筒エンジンを供給したことで知られています。1921年から20年間ほど高級車を製作しており、その代表的なモデルがツェッペリンです。その名のとうり前述のV型12気筒8Lエンジンを搭載し最高速170km/hの性能でグローサー メルセデスに次ぐ超高級車でした。

 

 ミニカーは2001年発売のミニチャンプス製ですが、フロントグリルのエンブレムやツェッペリンのロゴなど素晴らしい出来映えです。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m
エンジン 変速機: V型12気筒 8L 200HP 5段変速
性能: 最高速170km/h
 

MERCEDES-BENZ L5 LORRY 'HOLSTEN BIER' 1932 GERMANY

MERCEDES-BENZ L5 LORRY 'HOLSTEN BIER' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YGB06 1/43 115mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.92m 全幅約1.87m
エンジン 変速機: 8気筒 5.4L 110HP 4段変速 後4輪駆動
性能: 最高速67km/h
データーベースで戦前のベンツ トラックのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ L5 トラック 'ホルステン ビール' ドイツ

 

 エンジンを搭載した最初のトラックはダイムラー社のダイムラー LKWとされていて、この車からトラックの歴史が始まっています。ベンツ社はディーゼルエンジンの開発に力をいれ、1923年にディーゼルエンジンを搭載した世界初のトラック ベンツ 5K3を発表しています。1926年にダイムラー社とベンツ社が合併してダイムラー ベンツ社となり、両社のトラックは統合され、L1、L2、L5の3タイプとなりました。(L1とL2は新型、L5はベンツ社の5CNの後継車)

 

 LはLASTWAGEN(独語でトラック)のLで、数字は積載量(t単位)を意味していました。L1/L2/L5は4気筒3.7L(45HP)/5.8L(55HP)/8.1L(70HP)ガソリンエンジンを搭載していました。またトラック用よりも低いシャーシを持つN1、N2、N5があり、このNタイプにはバスなどが架装されました。(NはNIEDERWAGEN(独語でバス)のN) 1927年に世界初の6気筒ディーゼルエンジンがトラックに搭載され、同時にガソリンエンジンも6気筒版が設定され積載量が増えました。その後L1とL2の間を埋めるL45、L5より大きな7-9tクラスの3車軸仕様のN56が追加されました。

 

 

 技術革新でL1の積載量が2tになるなど名前が実情に合わなくなったので、1930年に命名法が変わりました。積載量表示を4桁のkg単位に変え、L1はL2000に、L45はL2500、L57はL3000、L2はL4000、L5はL5000、N56はL8500に変更され、バス用の記号はNからLO又はO(OMNIBUSのO)に変わりました。この命名法は1954年まで使われました。1954年からは4桁の数字が3桁の社内識別番号に変わり、キャブオーバー式トラックにはLPという記号が付きました。(ダンプカーはLK、オフロード用トラックはLG、キャタピラー付トラックはLR、消防車はLFです)

 1963年に3桁の数字は3-4桁に変わり、最初の1-2桁は最大積載状態の車両総重量(GVW)をt単位で示し、残りの2桁はエンジン出力を10HP単位で示すように変わりました。例えばGVWが9tでエンジン出力が110HPのトラックはL911となります。現在もこの命名法は有効なようですが、1995年以降はアクトロスやアクサーなどの車名を使うようになりました。

 ミニカーはマッチボックスのマニア向けイエスタイヤーシリーズの物で、1995年に発売されました。ホルステン ビール(ドイツ最大の老舗ビールメーカー)の配送に使われたL5 トラックをモデル化しています。簡単な作りのミニカーですが、フロントグリルのベンツのロゴは結構リアルです。この種の商用車ミニカーの魅力はカラフルな塗装や会社名のロゴの面白さにあります。このトラックは白ボディにオレンジ幌と派手な配色で、HOLSTEN BIERのロゴがボディと幌に綺麗に印刷されていて、なかなかの出来ばえです。イエスタイヤーシリーズはこのようなクラシックな商用車(例えばフォード AA トラック 1932)を多くモデル化していて、L5 トラックは消防車など3種類のバリエーションがあります。
 
 

MERCEDES-BENZ SS (W06) 1933 GERMANY

MERCEDES-BENZ SS (W06) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ALTAYA VOITURES CLASSIQUES (IXO) 30 1/43 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 7L 170/225HP 4段変速
性能: 最高速185km/h
データーベースでメルセデス ベンツ SSのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ SS (W06) ドイツ

 

 1926年にダイムラー社とベンツ社が合併して、ダイムラー ベンツ社となりました。合併前にダイムラーの技術部長であったF.ポルシェ博士は、スーパーチャージャー付4気筒エンジンのレースカータルガ フロリオを開発し、この車をベースとして6気筒6Lエンジン搭載の高性能なツーリングカー メルセデス 24/100/140HP(課税馬力/実馬力/過給馬力)が登場しました。この車のホイールベースを短縮し、エンジンを強化したスポーツカー メルセデス 24/110/160HPは「Kヴァーゲン」と呼ばれました。(KはKurz:短いの意) それをさらに発展させたのが「Sヴァーゲン」(SはSportの意)で、後のSシリーズの最初のモデルとなります。

 

 代表的なモデルは1926年の6気筒6.8L(120HP/過給時180HP)エンジンを搭載したSやその後継の1928年のSS(Super Sportの略)で、ビンテージ期の車としてSSを紹介しています。SSは当時最強のスポーツカーで、実車は100台ほどしか生産されていません。 画像のミニカーはモデル化した実車がはっきりしないのですが、1933年式なのでSSの最終型と思われます。 6気筒7L(170HP/過給時225HP)の高性能エンジンを搭載し、最高速185km/hの性能でした。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUESシリーズ」のもので、オークションで入手しました。出来映えはこのシリーズの標準的なもので、室内もある程度再現されています。特に気に入っているのはこの銀と黒のツートンカラーでこの車にぴったりです。イクソのカタログモデル(型番MUS044)としても発売されていますが、そちらは地味な灰色でいまいちです。SSのミニカーはソリド(VEREMも含む)とマッチボックスの古いものしかありませんでしたので、このイクソのSSはうれしいモデル化です。

BMW 315/1 1934 GERMANY

BMW 315/1 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SCHUCO 2321 1/43 89mm

 

BMW 315/1 ドイツ

 

 ディキシーのライセンス生産を終了したBMWは1933年に6気筒1.2Lエンジンを搭載した303を自社開発しました。これがBMWのシルキー6と呼ばれる滑らかに回る直列6気筒エンジンのはじまりです。303は排気量を1.5L(34HP)に拡大し315となります。

 315 ロードスターのエンジンを40HPにパワーアップした高性能版315/1は最高速130km/hと上級車を凌ぐ性能で、1934年のアルペン トライアルの優勝などレースで活躍しBMWの名前を有名にしました。

 

 ミニカーはシュコー製でワイパーやフロントグリルにエッチングパーツを使った非常に出来の良いモデルです。

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.8m
エンジン 変速機: 6気筒 1.2L 40HP 4段変速
性能: 最高速130km/h
 

 
 

MERCEDES-BENZ 130H (W23) 1934 GERMANY

MERCEDES-BENZ 130H (W23) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS026 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.05m 全幅約1.52m
エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 26HP 4段自動変速
性能: 最高速92km/h

 

メルセデス ベンツ 130H (W23) ドイツ

 

 1929年に起こった大恐慌による世界的不況の時代背景の下、1934年のベルリン ショーで発表されたメルセデス ベンツの小型大衆車が130Hでした。130HのHはドイツ語のheckmotorのHでリアエンジン、排気量はベンツ車として最小の1.3Lと、従来のベンツとは異質の車でした。リア車軸より後ろに置かれたエンジンは水冷4気筒1.3L(26HP)、4段自動変速で最高速92km/hの性能でした。

 

 130Hは6気筒エンジンを積む170の7割ほどの価格(それでもオペルなどより高かった)で、2ドアセダンとカブリオレがありました。130Hは1935年までに約4300台が生産され、1936年にエンジンを170Vと同じ4気筒1.7Lエンジンに変更した170Hに切り変わりました。この時代の1.3Lのリアエンジン車といえば、フォルクスワーゲン ビートルが思い起こされますが、130Hはビートルの生みの親であるF.ポルシェ博士がベンツに在籍中に開発されています。130Hとビートルは内部構造がよく似ていることから、ポルシェ博士が開発に関与していたようです。

 

 

 ミニカーはイクソのミュージアム シリーズの物です。元々はアルタヤ(ALTAYA)のミニカー付雑誌「MERCEDES-BENZ COLLECTION」(No41 黒と青のツートンカラー) 用に作られたものでした。細かな灯火類や金具などがきちんと再現されていて、赤/黒のツートンカラーも綺麗です。130Hはベンツ車の歴史を知るうえで重要な車ですが、量産ミニカーはこれしかなくその点で貴重なミニカーです。

 

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