ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ SSKL 1931 GERMANY

MERCEDES-BENZ SSKL 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 79 1/43 105㎜

 

メルセデス ベンツ SSKL ドイツ

 

 SSKLはSSKの純粋なレーシングバージョンでファクトリーチーム用に数台のみが製作されました。SSKLのLはドイツ語のLeicht(軽いの意)で、徹底的な軽量化をするためにフレーム各部に開けられた軽減穴がSSKLであることを示しています。

 スーパーチャージャーを大型化して過給圧を上げベンゾール系燃料を使い最高出力300HP 235km/hの性能で、当然各種レースに勝ち続けました。こんな細いタイヤの車で300HPもあったのですから、とてもすさまじい操縦性であったと思います。 

 

 ミニカーはリオ製で、今でもSSKLでは最高の出来栄えのミニカーといえるでしょう。(SSKなら2008年発売のIXO製がありますが)

 

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長 4250㎜ 全幅 1700㎜
エンジン 変速機: 6気筒 7.1L 300HP 4段変速
性能: 最高速235km/h
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MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 1931 GERMANY

MERCEDES-BENZ 460 NURBURG PULLMAN (W08) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS020 1/43 125㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.38m 全幅約1.82m
エンジン 変速機: 8気筒 4.6L 80HP 4段自動変速
性能: 最高速100km/h

 

メルセデス ベンツ 460 ニュルブルク プルマン (W08) ドイツ

 

 1926年にダイムラー社とベンツ社が合併して、ダイムラー ベンツ社となりました。メルセデスはダイムラー社のブランド名で、この時点でメルセデス ベンツというブランドが出来ました。合併直後にダイムラーの技術部長であったF.ポルシェ博士の下で、新しいツーリングカーが作られました。6気筒2Lエンジンを搭載するシュトゥットガルト と6気筒3.1Lエンジンを搭載するマンハイムで、それぞれの名前はダイムラーとベンツの本拠地に因んでいました。

 

 それらの上級車としてベンツ初の8気筒エンジン(4.6L 80HP)を搭載した、460 ニュルブルクが1928年に登場します。全長4.9mの大型リムジーンで、1930年に770K グロッサー メルセデスが登場するまではベンツの最高級車でした。1931年に5L(100HP)エンジンが搭載できるようホイールベースが拡大されて500 ニュルブルクとなり、最終的には単に500の名前で1939年までに約4000台が生産されました。この車はビンテージ期にもエリゴールのミニカーで紹介していますが、この画像の460は1931年式ロングホイールベース版です。当時の最先端の技術が採用されており、ローマ教皇用に特別に製作された特注車もありました。

 

 

 ミニカーはイクソ製です。元々このミニカーはミニカー付き雑誌「MERCEDES-BENZ COLLECTION」用に作られたモデルですが、このイクソのカタログモデルでは細部の仕上げがレベルアップしています。フロント グリル(Nurburgのロゴ付)、2重構造のフロントウインドー、リアのトランクなど良く再現してあります。またベージュと茶のツートンカラーもベンツ博物館の実車に即したカラーリングです。ただフェンダー部分がプラスチック製で軽いのがいまひとつです。

MERCEDES-BENZ L5 LORRY 'HOLSTEN BIER' 1932 GERMANY

MERCEDES-BENZ L5 LORRY 'HOLSTEN BIER' 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YGB06 1/43 115mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.92m 全幅約1.87m
エンジン 変速機: 8気筒 5.4L 110HP 4段変速 後4輪駆動
性能: 最高速67km/h
データーベースで戦前のベンツ トラックのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ L5 トラック 'ホルステン ビール' ドイツ

 

 エンジンを搭載した最初のトラックはダイムラー社のダイムラー LKWとされていて、この車からトラックの歴史が始まっています。ベンツ社はディーゼルエンジンの開発に力をいれ、1923年にディーゼルエンジンを搭載した世界初のトラック ベンツ 5K3を発表しています。1926年にダイムラー社とベンツ社が合併してダイムラー ベンツ社となり、両社のトラックは統合され、L1、L2、L5の3タイプとなりました。(L1とL2は新型、L5はベンツ社の5CNの後継車)

 

 LはLASTWAGEN(独語でトラック)のLで、数字は積載量(t単位)を意味していました。L1/L2/L5は4気筒3.7L(45HP)/5.8L(55HP)/8.1L(70HP)ガソリンエンジンを搭載していました。またトラック用よりも低いシャーシを持つN1、N2、N5があり、このNタイプにはバスなどが架装されました。(NはNIEDERWAGEN(独語でバス)のN) 1927年に世界初の6気筒ディーゼルエンジンがトラックに搭載され、同時にガソリンエンジンも6気筒版が設定され積載量が増えました。その後L1とL2の間を埋めるL45、L5より大きな7-9tクラスの3車軸仕様のN56が追加されました。

 

 

 技術革新でL1の積載量が2tになるなど名前が実情に合わなくなったので、1930年に命名法が変わりました。積載量表示を4桁のkg単位に変え、L1はL2000に、L45はL2500、L57はL3000、L2はL4000、L5はL5000、N56はL8500に変更され、バス用の記号はNからLO又はO(OMNIBUSのO)に変わりました。この命名法は1954年まで使われました。1954年からは4桁の数字が3桁の社内識別番号に変わり、キャブオーバー式トラックにはLPという記号が付きました。(ダンプカーはLK、オフロード用トラックはLG、キャタピラー付トラックはLR、消防車はLFです)

 1963年に3桁の数字は3-4桁に変わり、最初の1-2桁は最大積載状態の車両総重量(GVW)をt単位で示し、残りの2桁はエンジン出力を10HP単位で示すように変わりました。例えばGVWが9tでエンジン出力が110HPのトラックはL911となります。現在もこの命名法は有効なようですが、1995年以降はアクトロスやアクサーなどの車名を使うようになりました。

 ミニカーはマッチボックスのマニア向けイエスタイヤーシリーズの物で、1995年に発売されました。ホルステン ビール(ドイツ最大の老舗ビールメーカー)の配送に使われたL5 トラックをモデル化しています。簡単な作りのミニカーですが、フロントグリルのベンツのロゴは結構リアルです。この種の商用車ミニカーの魅力はカラフルな塗装や会社名のロゴの面白さにあります。このトラックは白ボディにオレンジ幌と派手な配色で、HOLSTEN BIERのロゴがボディと幌に綺麗に印刷されていて、なかなかの出来ばえです。イエスタイヤーシリーズはこのようなクラシックな商用車(例えばフォード AA トラック 1932)を多くモデル化していて、L5 トラックは消防車など3種類のバリエーションがあります。
 
 

MERCEDES-BENZ SS (W06) 1933 GERMANY

MERCEDES-BENZ SS (W06) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ALTAYA VOITURES CLASSIQUES (IXO) 30 1/43 120㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.2m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 7L 170/225HP 4段変速
性能: 最高速185km/h
データーベースでメルセデス ベンツ SSのミニカー検索

 

メルセデス ベンツ SS (W06) ドイツ

 

 1926年にダイムラー社とベンツ社が合併して、ダイムラー ベンツ社となりました。合併前にダイムラーの技術部長であったF.ポルシェ博士は、スーパーチャージャー付4気筒エンジンのレースカータルガ フロリオを開発し、この車をベースとして6気筒6Lエンジン搭載の高性能なツーリングカー メルセデス 24/100/140HP(課税馬力/実馬力/過給馬力)が登場しました。この車のホイールベースを短縮し、エンジンを強化したスポーツカー メルセデス 24/110/160HPは「Kヴァーゲン」と呼ばれました。(KはKurz:短いの意) それをさらに発展させたのが「Sヴァーゲン」(SはSportの意)で、後のSシリーズの最初のモデルとなります。

 

 代表的なモデルは1926年の6気筒6.8L(120HP/過給時180HP)エンジンを搭載したSやその後継の1928年のSS(Super Sportの略)で、ビンテージ期の車としてSSを紹介しています。SSは当時最強のスポーツカーで、実車は100台ほどしか生産されていません。 画像のミニカーはモデル化した実車がはっきりしないのですが、1933年式なのでSSの最終型と思われます。 6気筒7L(170HP/過給時225HP)の高性能エンジンを搭載し、最高速185km/hの性能でした。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUESシリーズ」のもので、オークションで入手しました。出来映えはこのシリーズの標準的なもので、室内もある程度再現されています。特に気に入っているのはこの銀と黒のツートンカラーでこの車にぴったりです。イクソのカタログモデル(型番MUS044)としても発売されていますが、そちらは地味な灰色でいまいちです。SSのミニカーはソリド(VEREMも含む)とマッチボックスの古いものしかありませんでしたので、このイクソのSSはうれしいモデル化です。

MERCEDES-BENZ 130H (W23) 1934 GERMANY

MERCEDES-BENZ 130H (W23) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
IXO MUS026 1/43 96㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.05m 全幅約1.52m
エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 26HP 4段自動変速
性能: 最高速92km/h

 

メルセデス ベンツ 130H (W23) ドイツ

 

 1929年に起こった大恐慌による世界的不況の時代背景の下、1934年のベルリン ショーで発表されたメルセデス ベンツの小型大衆車が130Hでした。130HのHはドイツ語のheckmotorのHでリアエンジン、排気量はベンツ車として最小の1.3Lと、従来のベンツとは異質の車でした。リア車軸より後ろに置かれたエンジンは水冷4気筒1.3L(26HP)、4段自動変速で最高速92km/hの性能でした。

 

 130Hは6気筒エンジンを積む170の7割ほどの価格(それでもオペルなどより高かった)で、2ドアセダンとカブリオレがありました。130Hは1935年までに約4300台が生産され、1936年にエンジンを170Vと同じ4気筒1.7Lエンジンに変更した170Hに切り変わりました。この時代の1.3Lのリアエンジン車といえば、フォルクスワーゲン ビートルが思い起こされますが、130Hはビートルの生みの親であるF.ポルシェ博士がベンツに在籍中に開発されています。130Hとビートルは内部構造がよく似ていることから、ポルシェ博士が開発に関与していたようです。

 

 

 ミニカーはイクソのミュージアム シリーズの物です。元々はアルタヤ(ALTAYA)のミニカー付雑誌「MERCEDES-BENZ COLLECTION」(No41 黒と青のツートンカラー) 用に作られたものでした。細かな灯火類や金具などがきちんと再現されていて、赤/黒のツートンカラーも綺麗です。130Hはベンツ車の歴史を知るうえで重要な車ですが、量産ミニカーはこれしかなくその点で貴重なミニカーです。

 
 

MERCEDES-BENZ W25 1934 GERMANY

MERCEDES-BENZ W25 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SPARK S1039 1/43 ㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.04m 全幅約1.77m
エンジン 変速機: DOHC 8気筒 スーパーチャージャー 3.4L 354HP 4段変速
性能: 最高速270km/h以上
データーベースでメルセデス ベンツ W25のミニカー検索

 

メルセデス ベンツ W25 ドイツ

 

 自動車の歴史にモータースポーツは欠かせないものですが、現在のF1(フォーミュラ1)のような規格化された車(グランプリカー)によるレースが始まったのは1930年代からです。それ以前にも緩い規格はありましたが、1934年に総重量が750kg以下、ボディ全幅850mm以下という規格(エンジンに関しては無制限 俗称:750㎏フォーミュラ)が決まり、1937年まで適用されました。

 それまでSシリーズでレースを席巻してきたメルセデス ベンツはこの規格に対応する車としてW25を開発します。W25は8気筒3.4Lエンジン搭載ながら徹底的な軽量化で重量を750㎏以下に抑え、流線形ボディ、全輪独立サスペンションを採用するなど古典的な設計のSシリーズとは全く異なる画期的な車でした。W25は緒戦から勝利を重ね、1935年には圧倒的な強さをほこり、ドライバーの R.カラッチオラはドライバーズ選手権チャンピオンとなりました。

 

 当時のドイツはヒットラーが率いるナチス党が政権を握っていました。ヒットラーは国威発揚の手段としてモータースポーツを利用することを決め、国策としてベンツとアウトウニオンを援助しました。それゆえ第2次世界大戦前のグランプリレースでドイツ勢は圧倒的な強さを発揮しました。

 

 

 W25のミニカーは最近まで戦前のメルクリン製(とてつもないレア物)しかありませんでした。1980年代に復刻版が作られており、たまにオークションなどに出品されているのは復刻版です。このミニカーはスパーク製で、画像はWEBサイトから借用しました。W25のボディはアルミ地肌の銀色ですが、これはプロトタイプをモデル化しているので白色になっています。なおスパークはW25の速度記録車仕様もモデル化しています。

 

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