ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

VOLKSWAGEN SANTANA 1981 GERMANY

VOLKSWAGEN SANTANA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN SANTANA


CONRAD 1015 1/43 108mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 75HP 5段変速
性能: 最高速167km/h  データーベースでフォルクスワーゲン サンタナのミニカー検索

フォルクスワーゲン サンタナ ドイツ 1981年

 

 前述したパサート 2代目(B2)のノッチバックセダン サンタナが1981年に登場しました。フォーマルな3ボックススタイルで、パサートより上級な車という扱いでした。パサートと同じ4気筒1.6/1.8L、5気筒2L(115HP)、4気筒1.6Lターボディーゼルエンジンが搭載され、性能的にも同等でした。フォルクスワーゲンの車名は風に由来したものが多いですが、このサンタナという名前も南アメリカの季節風の名前でした。

 

 サンタナは南米、中国、日本でも生産されました。ブラジルではフォルクスワーゲン ド ブラジルで生産され、外観を変えて2000年代まで販売されました。中国ではフォルクスワーゲン上海で生産され、中国独自の改良版が開発され現在も販売されているほどポピュラーな車になっています。(上海ではタクシーの代表的な車でした)日本では1984年から日産自動車でライセンス生産されました。(1991年までの7年間で約5万台が販売されました) ドイツ本国では1984年まで生産され後継車はパサート 3代目に統合されました。
(実車画像→ 上汽フォルクスワーゲン サンタナ ビスタ 2012)

 

 

 ミニカーは1982年に発売されたコンラート製の当時物です。コンラートはトラックや建機をモデル化しているドイツのミニカーメーカーです。1980年代にフォルクスワーゲンとアウディのプロモーション用の1/43ミニカーを製作していて、これもその1台でした。プロポーションが良くサンタナの雰囲気が良く再現された良い出来ばえです。同じ物がガマのブランドでも発売されました。サンタナの当時物ミニカーはこれしかありません。当時物以外ではウェリー(WELLY)の1/24、デルプラド製の国産名車コレクションのサンタナ 2000 (中国版)があります。なお中国でサンタナはポピュラーな車なので、中国版サンタナの中国メーカー製ミニカーは結構あるようです。(輸入されていないので詳細は不明ですが)  以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(トランク開閉)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN SANTANA 1
VOLKSWAGEN SANTANA 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1090

VOLKSWAGEN POLO II (86C) 1981 GERMANY

VOLKSWAGEN POLO II (86C)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN POLO II (86C)


CONRAD 1014 1/43 86mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.65m 全幅約1.58m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 60HP 5段変速
性能: 最高速153km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ポロのミニカー検索

フォルクスワーゲン ポロ II 86C ドイツ 1981年

 

 フォルクスワーゲン ポロの2代目が1981年に登場しました。最初は商用バンのようなテールゲートを持つハッチバックだけで、あまり乗用車らしいデザインではありませんでした。4気筒1L/1.1L(50HP)/1.3L(60HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速153km/h(1.3L)の性能でした。1982年には4気筒1.3L(75HP)エンジンを搭載し、一般的なハッチバックスタイルをしたクーペが追加されました。先代同様にノッチバックの2ドアセダン ダービーも設定されましたが、1985年以降はポロ ノッチバック(又はポロ クラシック)という名前に変わりました。

 

 1986年には1.3Lに「Gラーダー」と称するスクロール式スーパーチャージャーを装着し115HPにパワーアップした高性能版GT G40が追加され、この車はフォルクスワーゲンで初めて過給機を採用した車でした。同時に経済的な1.3Lディーゼルエンジンも追加されました。1990年の大幅なマイナーチェンジで後期型となり、角形ヘッドライトを採用してフロントのデザインが変更されました。1994年まで生産され、ポロ 3代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたコンラートの当時物です。コンラートはトラックや建機をモデル化しているドイツのミニカーメーカーです。1980年代にフォルクスワーゲンとアウディのプロモーション用の1/43ミニカーを製作していて、これもその1台でした。初期型のハッチバックをモデル化しています。前述したパサートなどと同様にシャープな造形で良く出来ています。同じものがガマのブランドでも発売されました。コンラートはクーペもモデル化しています。これ以外のポロ 2代目の当時物ミニカーはシャバックの後期型のクーペとハッチバックがありました。最近の物ではGT G40をネオ(レジン製)が2013年にモデル化していますが、ポロのような地味な実用車は当時物以外ではあまりモデル化されません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア(ハッチバック開閉)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN POLO II (86C) 1
VOLKSWAGEN POLO II (86C) 2

 以下は1982年に発売されたコンラート製のフォルクスワーゲン ポロ II クーペ 1982 (1/43 型番1021)と1991年に発売されたシャバック製のフォルクスワーゲン ポロ II 後期型 ハッチバック 1991 (1/43 型番1000)の画像です。当時のドイツ製のミニカーはメーカーが違っていても同じような作風で出来ていました。初期型と後期型ではフロントの造形が大きく変更されているのが良くわかります。シャバックの後期型は1990年代に製作されたミニカーなので、それまではほとんど再現されることがなかったドアミラーが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN POLO II (86C) HATCHBACK 1
VOLKSWAGEN POLO II (86C) HATCHBACK 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1092

AUDI COUPE GT 5S (B2) 1981 GERMANY

AUDI COUPE GT 5S (B2)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI COUPE GT 5S (B2)


CONRAD 1012 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.36m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 5気筒 2L 115HP 5段変速 4WD仕様有り
性能: 最高速186km/h  データーベースでアウディ クーペのミニカー検索

アウディ クーペ GT 5S (B2) ドイツ 1981年

 

 前述したクワトロが登場した翌年の1981年にアウディ クーペが登場しました。見た目はクワトロとそっくりですが、80 2代目(B2)のクーペで4WDではありませんでした。外観上の違いはクワトロはブリスターフェンダーですが、クーペは普通のフェンダーであることと、バンパーの形状が異なります。(なおブリスターフェンダーとは「膨れ上がったフェンダー」という意味で、タイヤをカバーする部分が張り出しているフェンダー形状のことです) エンジンは4気筒1.8L/5気筒1.9L/2L(115HP)/2.1Lを搭載し、5段/3段自動変速で高速186km/h(2L)の性能でした。

 

 1984年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが4灯式から大型2灯式に変わり、バンパーもクワトロのようなボディと一体化した形状に変わりました。また同じ1984年に、クワトロと同じフルタイム4WD方式が搭載可能なクーペ クワトロ(クワトロ クーペではない)も追加されて、ますますクワトロとの違いがなくなりました。(見た目がほとんど変わらないので、これを記載するまではこのミニカーもクワトロだと思っていました) 1987年に80 3代目(B3)のクーペにモデルチェンジしました。総生産台数は約17万台(クーペ クワトロが約8000台)でした。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたコンラート製です。コンラートはドイツの老舗玩具メーカーで、現在はトラックや産機などのミニカーを発売していますが、1980年代には1/43のダイキャスト製ミニカーも発売していました。(参照WEBサイト→CONRAD WEB SITE) 当時のコンラートのミニカーは同時期のシュコーと非常によく似た作風で、出来ばえも同等レベルでした。このクーペは前述した同じコンラート製のクワトロのバリエーションのようなものですが、クワトロとクーペの外観上の違いを再現していて良く出来ています。クワトロのミニカーはたくさんありますが、見た目がほとんど変わらない為でしょうか? クーペ B2のこれ以外の当時物ミニカーはなくまた最近の物もありません。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI COUPE GT 5S 1
AUDI COUPE GT 5S 2

 上述したようにコンラートのミニカーはクワトロとクーペの外観上の違いを実車どうりに再現しています。以下はその違いを分かり易くする為に、両車を並べた画像です。大きな違いとしてバンパーの違いは明確で分かり易いです。次にクワトロのブリスターフェンダーとクーペのフェンダーの違いですが、これはよく見ないとわかりません。クワトロのほうが前後フェンダーの上の部分が少し張り出してます。実車ではもっと分かり易いのでしょうが、1/43サイズではこの程度の違いになります。ただしクワトロのほうにもクーペと同じホイールアーチ部の膨らみが残っているのは明らかにおかしいです。(たぶんそこまで大幅な金型変更はコスト等の問題?でできなかったのだろうと思います) なおどちらもリアスポイラーが付いていますが、クーペの標準仕様にはリアスポイラーはなく、このクーペはGT仕様なので付いているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI COUPE AND QUATTRO

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1101

OPEL ASCONA C SEDAN 1981 GERMANY

OPEL ASCONA C SEDAN
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL ASCONA C SEDAN


GAMA 1140 1/43 102㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.37m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 90HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでオペル アスコナのミニカー検索

オペル アスコナ C セダン ドイツ 1981年

 

 オペル アスコナの3代目アスコナ Cは1981年に登場しました。オペルとしてはカデット Dに次ぐ2番目の前輪駆動車でした。カデット Dをベースにしており、パーツの多くを共有していました。外観もカデット Dと似たような雰囲気で、大きめの角形ヘッドライトとスラントノーズを採用したごくシンプルなデザインでした。ボディ形式には2/4ドア3ボックスセダンと5ドアハッチバックがありました。当初のエンジンは4気筒1.3L/1.6Lと4気筒1.6Lディーゼルでした。

 

 アスコナ CはGMグループの世界戦略車(Jカー)で、姉妹車にはイスズ アスカ、ヴォクスホール キャバリア、シボレー モンザなどがありました。1982年に4気筒1.8Lエンジン、1986年に4気筒2L(113HP)エンジン搭載の高性能版GTが追加されています。1984年のマイナーチェンジでフロントグリルなどの意匠が小変更されました。見た目が無国籍で癖が無いのが良かったのか、この車はドイツのベストセラーカーにもなりました。1988年に後継車ベクトラが登場し、アスコナの名前は消えました。総生産台数は約170万台でした。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたガマ製の当時物です。ガマは1976年に倒産したシュコーの金型の一部を引き継いだことで、フロントグリル/ヘッドライト/バンパーを一体成形した造形はシュコーの作風を踏襲していました。この作風の為フロントノーズ部分がやや平板な感じですが、全体的には当時のミニカーとして良い出来ばえでした。ドア/トランクの開閉ギミック付です。ガマはハッチバックもモデル化しており、この当時のオペル車をガマは精力的にモデル化していました。実車と違ってミニカーではデザインが平凡なアスコナ Cは人気が無いのか、これ以外の当時物ミニカーがありません。当時物以外でもネオ(レジン製)のカブリオレ(ディーラー経由の特注仕様だった)があるだけです。  以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL ASCONA C SEDAN 1
OPEL ASCONA C SEDAN 2

 以下は1981年に発売されたガマ製の当時物 オペル アスコナ C ハッチバック (1/43 型番1141)の画像です。上記のバリエーションで、5ドアハッチバックをモデル化しています。ドア/ハッチバックの開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL ASCONA C HATCHBACK 1
OPEL ASCONA C HATCHBACK 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1195

NISSAN LEOPARD 2800X (F30) 1981 JAPAN

NISSAN LEOPARD 2800X (F30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LEOPARD 2800X (F30)


DIAPET 1588 (G2) 1/40 120mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.63m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 6気筒 2.8L 145HP 5段変速 3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースで日産 レパードのミニカー検索

日産 レパード 2800X F30型 日本 1981年

 

 1979年に日産 ブルーバード (910型)が登場し、それまで設定されていた6気筒エンジン版が廃止されたので、その後継車として高性能スペシャリティカーのレパードが1980年に登場しました。ブルーバード (910型)の北米仕様のマキシマをベースにした設計で、広いリアウインドー、大きく傾斜したスラントノーズなどダイナミックなデザインが特長で、デジタルメーターやドライブコンピュータなどの先進電子装備を備えていました。4/2ドアハードトップの2タイプがあり、姉妹車として角型4灯ヘッドライトのレパード TR-X(トライエックス)も登場しました。

 

 当初は4気筒1.8L(115HP)Z型、6気筒2/2.8L(145HP)のL型エンジンを搭載し、3段AT/5MTで最高速は180Km/h(2.8L)の性能でした。1981年に2Lターボエンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでは何故か2.8Lエンジンが廃止されました。1981年に同じようなコンセプトの高級車としてDOHC 6気筒2.8L(170HP)のハイパワーエンジンを搭載したトヨタ ソアラが登場したことで、レパードはエンジン性能で見劣りするようになりました。1984年に6気筒3Lターボ(230HP)エンジンが追加されましたが、時既に遅く人気を挽回することはできませんでした。1986年にレパード 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ボディサイドにTURBOのロゴがあるので、1981年に追加されたターボ仕様をモデル化してます。当時のダイヤペットの協力会社の中ではセンスの良かった12番工場製で、特徴的なフロント周りのデザインがうまく再現されています。灯火類などの細部もリアルで、かなり良い出来ばえのミニカーに仕上がっています。実車があまり人気がなかったので、レパード 初代の当時物ミニカーはこのダイヤペットしかないようです。当時物以外ではトミカ リミッテドのレパード 4ドアとそのTR-X仕様、ハイスピード(レジン製)のレパード 2ドアなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN LEOPARD 2800X (F30) 1
NISSAN LEOPARD 2800X (F30) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=951

 

ページ  « 前へ 1...240  241  242  243  244  245  246  247  248  249  250  ...372 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.